メルカリで商品を早く、また高く売るためには、商品写真のクオリティ、とりわけサイズがとても重要です。商品写真は、結婚でいえばお見合い写真と同じで、第一印象がユーザーに強烈なインパクトを与えます。これに成功すると、購入率はグンとアップすること間違いなしでしょう。
そこで今回は、メルカリの商品写真の適正サイズや売れる撮影方法、さらに注意点やアイテム別の撮影ポイントについて詳しく解説します。当記事でご紹介する内容を少し意識するだけで、売れ行きが大きく変わるので、ぜひ参考にしてください。
商品写真の適切なサイズと撮影時の注意点
実はメルカリでは、商品写真の適正サイズが存在します。
これを意識するのとしないのとでは、実際にユーザーが閲覧する時の印象が大きく変わることがあるので決して軽視してはいけません。撮影時の基本的な注意点についても解説しますので、しっかりと頭に入れておいてください。
適正サイズは720×720ピクセルの正方形
商品写真の最適サイズは、「720×720ピクセルの正方形(スクエア)」です。
ピクセル数を聞かされても、ピンと来ない方も多いのではないかと思いますが、メルカリのアプリ内にはデフォルトでカメラ機能が備わっています。このカメラで撮影すると自動的に「720×720ピクセル」になるので、よくわからない方はまずこの機能を使うことをおすすめします。
というのも最近のスマホはカメラ機能が高度なため、多くは、「720×720ピクセル」よりも高画質で撮影できてしまいます。
ところが商品ページに掲載するときには「720×720ピクセル」に自動調整されるため、どうしても画像が粗くなりがちです。それよりもメルカリのカメラ機能を活用する方が手間もかからないので初心者にはうってつけでしょう。
スクエアでなければいけないの?
メルカリのアプリをご覧いただくとわかりますが、画面表示される商品はすべてスクエアになっています。
では、すべての出品者が商品画像を正方形に撮っているのかと言えば必ずしもそうではありません。中には、長方形(縦長も横長も)で撮影しているケースも数多くあります。
しかし、掲載時には強制的に正方形に調整されるので、ものによっては画像が歪む可能性があります。それが気になる場合は、対象商品の周囲に布などをセットして正方形にしてから撮影してみてください。すると商品自体は正方形に見えるので、掲載時には長方形ではなくスクエアになります。
加工しすぎない
もう一つ非常に大事な点が、画像を加工しすぎないことです。
スマホカメラでは、カラーや明るさを大幅に加工したり修正したりすることができます。そうすることでたしかに商品の印象は良くなるかもしれません。
しかし実物とあまりにかけ離れた様子で出品してしまうと、そういうものだと信じて購入した相手が、手元に届いた商品を見てショックを受けかねないでしょう。
それが大きなトラブルに発展して、結局自分が損をする可能性が否定できません。そのため、常識の範囲を超えた大袈裟な加工はくれぐれも控えるようにしてください。
最適サイズで撮る3つの方法
この項目では、商品写真を適正サイズで撮影するための3つの方法について解説いたします。ぜひご自身に合った方法を見つけてください。
スクエアモードを使う
スマホに内蔵されている「スクエアモード」を使うと、自動的に正方形の画像が撮影できます。縦横の比率を1対1にして撮影するのもよいでしょう。
このモードを使用することで、撮影したときのイメージをほぼ保ったまま、商品写真を商品ページに掲載することができます。
ただしサイズが大きいとどうしても画像が粗くなりがちです。それが気になる場合は、専用アプリなどを使ってリサイズしてからアップするようにしてください。
デフォルトのカメラ機能で撮影する
先述したように、メルカリのアプリ内に内蔵されているカメラ機能を使うと、「720×720ピクセル」で画質もそのまま掲載することができます。
特に時間がないときなどは、見た感じの印象も悪くないため、この方法がもっとも手軽で便利でしょう。
ただしこのやり方の場合、撮影した画像は、スマホ内に保存されません。あくまでもメルカリ出品にだけ使えるようになっているので気をつけてください。
どうしても画像を残しておきたい場合は、スマホカメラを使うようにしましょう。
撮影後に修正する
自由に撮影した画像を後でリサイズする方法もあります。撮ったあとでスクエアに変換したり、専用アプリでピクセル数を変えたりすれば問題なく掲載できるでしょう。
売れる写真の撮り方8選
この項目では、より商品の売り上げを伸ばすために、商品写真のクオリティを上げる撮影のコツを8つご紹介いたします。
同じ商品でも少し工夫するだけで、売れ行きが大きく変化することがあるので、ぜひ試してみてください。
ゆっくり時間をかけて撮る
まず、撮影の際はできるだけ急ぎすぎないようにしてください。早く出品して売ってしまいたいという気持ちはどなたにでもあるかもしれません。
しかし気持ちがはやると画像がぶれたり、落ちついて工夫すればもっとよい写真が撮れることも十分にありえるので、かえって損をする恐れがあります。
急いだところで、5分と変わらないことがほとんどでしょう。自分では気づかなくても、撮影者の気持ちは画像や商品ページのどこかににじみ出るものです。
ユーザーに少しでも気持ちよく買ってもらうためにも、心に余裕を持ち、楽しく明るい気分で撮影することを強くおすすめします。
商品を綺麗にする
撮影する前に、必ず商品の状態を細部までよく確認してください。壊れていないかどうかをチェックするのはもちろんですが、汚れやホコリを綺麗に落としたり、磨いたりして見栄えが良くなるようにするためでもあります。
先ほど、画像を加工しすぎないようにと述べましたが、商品の汚れを写真加工で誤魔化すのは、購入者に対する背信行為と言えます。
それよりも現物自体を最大限に綺麗にしたうえで、正直に撮影してお見せする方が、長い目で見れば信頼されますし、喜んでもいただけるでしょう。
メルカリは、取引後にユーザー同士で相手を評価するシステムがあります。目先の利益だけ考えている出品者は、評価が下がり、ひどい場合は多くのユーザーからボイコットされかねません。商品を綺麗にしたうえで撮影することは、結果的に自分を大切にすることに通じると認識してください。
おしゃれなファッション雑誌を参考にする
撮影に慣れていないと、どのように撮ってよいのか戸惑うこともあるかもしれません。
そんなときは、ファッション雑誌を参考にするのもよいでしょう。出品アイテムによっては、新聞広告やチラシもおすすめです。
これらに掲載されている画像には、プロのカメラマンや編集者が商品の魅力を最大限に引き出すために究極の工夫が施されているものです。その技を拝借すれば、同じ商品がずいぶんとオシャレに見えたり、映えたりすることがあります。
明るさを強調する
画像に好印象を持たせるには、明るさを意識することも非常に重要です。画面が暗いとそれだけで清潔感が薄れたり、商品が劣化して見えたりするので注意してください。
窓やテラスのそばで自然光を取り入れたり、照明を当てたりして商品が少しでも引き立つように工夫しましょう。
商品が綺麗に見えると、出品者への印象もおのずと良くなるものです。多くのユーザーは、同じアイテムなら好印象を抱いた相手から買いたくなるので、商品画像の明るさを強調することで、売り上げにも大きな差が現れることでしょう。
背景を美しく綺麗に
商品だけを無造作に撮るのではなく、その背景にも意識を向けるとさらに画像の仕上がり具合が良くなります。
白い壁やカーテンをバックにすると清潔感が演出できます。ポスターやカレンダーで世界観を強調するのもよいかもしれません。テーブル上にオシャレなランチョンマットや英字新聞を敷く方法もあります。
これらは、絵画でいうと額縁にあたり、あるのとないのとでは、商品の印象が大きく変わるものです。お金をかける必要はありません。その気になれば、部屋やキッチンで少し工夫してみるだけでも十分に事足りるでしょう。
ディテールも大切に
商品はただ綺麗に美しく撮ればよいというものではありません。目的は、ユーザーに購入してもらうことにあるので、細かな部分もしっかりと写して見せることが大切です。
ユーザーからすると、商品を実際に手に取って確かめることはできません。よって、商品画像が購入を決める際の大切な情報源になります。
「裏はどうなっているのか」「布をめくった中身は?」「傷はないか」「スイッチはどこにあるのか」など、買い手の立場に立って、知りたいであろうことを想像して隠さずに写すことが重要です。
正直に見せる方が、かえって信頼されると考えてください。届いてから、こんなはずではなかったと思われないように、十分注意しましょう。
小物やインテリアを上手に活用する
背景とともに小物やインテリアを使って商品を引き立たせる方法も有用です。
これは雑誌でよく使われるやり方で、造花やアクセサリー、ぬいぐるみやフィギュア、オシャレな椅子やソファ、フォトフレームやパソコンなどのデバイスが役立つこともあります。使えるものはなんでも使って、商品を最大限に引き立てるようにしましょう。
「自分が愛着を持って大事に撮影した商品は、心あるユーザーの目に留まり、その人のもとでまた大切にしてもらえる」というのがメルカリで多くを売り上げているベテラン出品者に共通する考えです。
鮮明に撮る
画像は鮮明であるに越したことはありません。
先ほど、「明るく」写すという点について述べましたが、ぼやけていても商品のイメージが一気にダウンしてしまうので気をつけてください。「よくわからない」「汚そう」「ちょっと怪しい」と思われると途端にスルーされてしまう可能性が高まります。
全体像はもちろんですが、ディテールについて、とくに傷やシミ、ほつれや破損部分などは、できるだけはっきりと分かりやすく撮影するように心がけてください。
アイテム別の撮影ポイント
続いて、アイテム別に意識するべき撮影ポイントについて掘り下げていきます。ここでご紹介するポイントは決して難しくはなく、少しの工夫と意識で印象を良くすることができるので、ぜひ試してください。
「書籍や漫画・雑誌」は真上から撮る
メルカリで読み終わった本や漫画、雑誌、写真集などを売りたいという方も多いのではないでしょうか。その場合は、表紙を上にして卓上や床に置き、真上から撮影するようにしてください。
その際に、まず大切なことはタイトルがはっきりと見えるようにすることです。シリーズものは似たような名前やデザインであることが珍しくありません。素人目には同じように見えても、数字の「I」と「II」が違ったり、続編だったりするケースがあります。
場合によっては、商品ページのタイトルと実物が一致せず、買い手に誤解を与える可能性もあるでしょう。送ったあとで発覚すると返品や返金への対応が大変面倒です。何より買ってくださった相手をがっかりさせてしまうことになりかねません。
また、光の加減にも注意し、反射して表紙の一部がよく見えないということもないように気をつけてください。
服はハンガーにかける
服はハンガーに掛けた状態で撮影するのとよいでしょう。その方が、畳んだり、床に置いたりするよりも全体がよく見えて、着たときのイメージが湧きやすいからです。
アウターやインナー、ボトムスとともにコーディネートして撮影すると、セットで売れる可能性が高まるのでおすすめです。
複数アイテムは綺麗に並べる
複数の商品をまとめて出品する場合は、それらを床や机などに並べて撮るのがポイントです。
点数が多くなると、その分ユーザーによって注目するポイントがばらつく可能性があります。一部が隠れていたり、商品説明の点数と画像の商品数が異なっていたりすると、買ってもらえない恐れもあるので要注意です。
物にもよりますが、並べる際は、単に縦と横ではなく、斜めにしたり、奥行きをもたせたりするとより綺麗でオシャレに見せることもできます。試行錯誤しながら自分なりに工夫してみるのも楽しくてよいでしょう。
まとめ
メルカリでは、商品画像の印象により売れ行きが大きく異なる可能性があります。
- サイズを意識する
- 明るく・綺麗に・鮮明に
- ディテールも手を抜かない
- 背景を工夫する
- アイテムに合った撮り方を意識する
- 心に余裕をもって撮影する
以上のポイントを念頭において撮影するようにしてください。最初はうまくいかなくても、繰り返しているうちに必ず上達します。購入者の購買意欲を掻き立てる商品写真を撮影して、より多くの商品を売ることができるよう努めましょう。
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