この記事では、「Amazon Mastercard ゴールド」について紹介しています。カードの特徴や審査基準などについて解説しているので、どのクレジットカードを申し込むべきか悩んでいる人は、是非参考にしてください。
Amazon Mastercard ゴールドは、三井住友カード株式会社がAmazon.co.jpと提携して発行しているカードで、Amazonで利用すると特におトクなカードです。名称の通り、グレードの高いゴールドカードで、一般カードはAmazon Mastercard クラシックになります。クラシックと比較しても、Amazon Mastercard ゴールドはおトクなカードなので、申し込みを検討している人は、是非この記事を最後まで読んでください。
Contents
Amazon Mastercard ゴールドの基本情報
まずは、Amazon Mastercard ゴールドに関する基本的な情報から解説していきます。冒頭でも書いたように、Amazon Mastercard ゴールドは、三井住友カード株式会社が発行するカードです。
すでに三井住友カード株式会社が発行するカードを持っていて、そこで支払実績を積んでいると、Amazon Mastercard ゴールドの発行も容易になります。
ゴールドカードというと、「審査が厳しいのではないか」という声もありますが、三井住友カード株式会社発行のカードを持っていて使用状況に問題がなければ、あっさり審査に通る可能性もあります。
Amazon Mastercard クラシックとは、どっちがおトクか
ここで、クラシックと比較しておきます。Amazon Mastercard クラシックは、年会費実質無料のカードです。初年度は無料、2年目以降は1,375円ですが、前年度に1回でも利用していれば翌年度が無料になります。普段からAmazonを利用している人なら、年会費が発生することはありません。
ポイント還元は、Amazonポイントでなされます。Amazonポイントは、Amazonでしか使えませんが、この点はAmazonのユーザーなら大したデメリットにはならないでしょう。Amazonでカードを使った場合のポイント還元率は、通常は1.5%、プライム会員は2.0%です。
Amazon Mastercard ゴールドの場合は、年会費が11,000円かかります。ただし、詳しくは後でご説明しますが、大幅に安くすることができます。
そして、ゴールドの会員は、Amazonプライムの特典が無料で使えます。Amazonプライムの年会費は4,900円なので、これを差し引くと、実質的な年会費は更に安くなります。
ポイントがAmazonポイントで還元されるのはクラシックと同じですが、Amazonでカードを使った場合の還元率は2.5%までアップします。かなりの高還元率です。更に、クラシックでは付帯しない最高5,000万円の旅行傷害保険が付き、空港ラウンジが無料で使用できるなどの特典もつきます。
表にまとめると以下のようになります。Amazon Mastercard ゴールドがかなりおトクなのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
Amazon Mastercard クラシック | Amazon Mastercard ゴールド |
||
---|---|---|---|
年会費 | 初年度年会費無料、2年目以降1,375円(税込み) 前年度1回以上の利用で翌年度無料 | 11,000円(税込み) 利用状況により年会費最大6,600円割引き(税込み) |
|
Amazonポイント還元率 | Amazonでの買い物 | 通常は1.5%(プライム会員は2.0%) | 2.5% |
Amazon以外での利用 | 1% | 1% | |
Amazonプライム | 別途申し込み必要 | 追加負担なしで利用可能 |
ゴールドの会員は無料で使えるAmazonプライム
Amazon Mastercard ゴールドの会員になると無料で利用できる、Amazonプライムの特典内容について、簡単にご紹介します。
まず、各種の配送サービスが無料で利用できます。当日お急ぎ便やお急ぎ便、マケプレお急ぎ便といった配送時間が短くなるサービスの他、配達日時を指定できるお届け日時指定便も無料で使えます。
一定金額以上の注文で無料になる通常配送料金も、注文金額にかかわらず無料になり、重量がある商品の場合などに発生する特別取扱商品の取扱手数料も無料になります。
配送サービス以外では、有料のタイトルもありますがPrime Videoの多くの作品が無料で視聴でき、Prime Readingでは本、雑誌が無料で読めます。200万曲が聞き放題のPrime Musicもあります。
他にも、生鮮食品などを注文できるAmazonフレッシュ、ファッションカテゴリーの商品を試着して購入することができるプライム・ワードローブ、おむつなどが割引で買えるAmazonファミリー特典、ペットフードなどが割引で買えるプライムペットなどのサービスが利用できます。詳細は、ヘルプ&カスタマーサービスの「Amazonプライムについて」を参照してください。
これらの豊富なサービスが、Amazon Mastercard ゴールド会員は無料で使えます。
フィッシングメールなどに注意
これは半ば余談ですが、Amazonからのメールを偽装したフィッシングメールなどには十分に注意しましょう。
「会員情報を入力してください」、、「Amazonプライムの会費をお支払いください」、「会費が滞っているため裁判を起こします」など、色々なパターンのメールがありますが、すべて個人情報の不正入手などを目的にした詐欺的なメールです。
Amazon Mastercard ゴールド会員になれば、プライム会員の会費の請求がなくなるので、これらのフィッシングメールに騙されにくくなるという副次的な効果もあります。
リボ払いには注意
詳細は後でご説明しますが、Amazon Mastercard ゴールドを発行する際には、「マイ・ペイすリボ」に登録することで、年会費の割引を受けられます。
しかし、リボ払いにすると金利が高くなります。年会費の割引を受けるためにはマイ・ペイすリボを登録する必要がありますが、登録をした場合でも月々の支払金額の設定は高めにしておいて、できるだけ分割で支払わないようにするのが、Amazon Mastercard ゴールドをおトクに利用するコツです。
Amazon Mastercard ゴールドのおすすめポイント
Amazon Mastercard ゴールドは年会費が発生するカードです。クラシックなら実質無料で使えるのに、なぜゴールドをオススメするのか、その理由と年会費を安く抑える方法について解説します。
実質年会費ゼロ円以下でゴールドカードが持てる
Amazon Mastercard ゴールドの年会費は11,000円です。しかし、この年会費は、以下に解説する方法で大幅に安くすることができます。
まず、先ほどもご紹介した「マイ・ペイすリボ」を申し込むと、年会費が5,500円割引になります。この割引は、前年度に1回以上のカード利用があれば2年目以降も継続して受けられます。
そして、2年目以降は、WEB明細書割引を利用することで、更に1,100円が割引になります。WEB明細書割引は前年度に6回以上の請求があった場合が条件になるので、初年度は割引になりません。条件を満たせば、3年目以降も継続的に割引を受けられます。
したがって、2年目以降は、最大で6,600円の割引が受けられることになります。実質的な年会費は、4,400円です。
そして、既にご説明しているように、Amazon Mastercard ゴールドの会員はAmazonプライムのサービスが無料で利用できるので、プライム会員の会費(年4,900円)が不要になります。この点も計算に含めると、2年目以降は実質的には会費ゼロ円以下でゴールドカードが持てることになるのです。
Mastercardブランドなので、海外で使用するにも便利
Amazon Mastercard ゴールドは、いうまでもなくMastercardブランドのクレジットカードです。よく言われることですが、海外で使用するには、JCBカードよりも、MastercardやVISAカードの方が、加盟店が多く便利に使えます。
また、この点は前にも触れましたが、Amazon Mastercard ゴールドにすると、最高5,000万円までの海外・国内旅行の傷害保険が付きます。旅先で万が一の被害にあった場合でも、保証がなされるので安心です。最高300万円のショッピング補償(動産総合保険)も付帯します。
全国の主要な空港でラウンジが無料で使用できるのも、旅行好きには嬉しいポイントです。
利用限度額が高い
これは、申し込んだ人の信用状況にもよるので、必ずしもそうとは言い切れませんが、Amazon Mastercard ゴールドは、最初から利用限度額が高い場合があります。
Amazon Mastercard ゴールドは、一般のカードではなくゴールドカードなので、審査を通過できた人は、それだけ信用度が高いと評価されているのかもしれません。最初から限度額が200万円だったという例もあります。
限度額が高いと使い過ぎを心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にクレジットカードの限度額は高い方が使い勝手が良くなります。この点もAmazon Mastercard ゴールドのメリットといえるでしょう。
申し込んですぐに使える即時審査サービスがある
これはクラシックを申し込んだ場合も同じですが、Amazon Mastercard ゴールドには即時審査サービスというものがあります。
申し込みが可能な時間が9時から19時に限られていたり、支払口座に指定できる銀行が限定されていたりといった条件はありますが、テンポラリーカードのカード番号が即時に発番されて、直ぐに利用することができます。限度額は3万円で、Amazonギフト券の注文はできません。
テンポラリーカードというのは、プラスチックの正式なカードが発行されるまでの仮のカードで、カード番号のみ発番されてプラスチック製のカードは発行されません。
利用に制限はありますが、カードが発行されるまでの間でもポイントを貯められるので、直ぐにでも買いたいものがある場合や、セール期間中に買い物がしたいといった場合には、便利です。
Amazon Mastercard ゴールドの申込条件と審査基準
ここからは、Amazon Mastercard ゴールドの申込条件や審査基準について見ていきます。
まず、申込条件ですが、「原則として満20歳以上の方で、ご本人に安定継続収入のある方」となっています。比較対象として、クラシックの場合を挙げておくと「満18歳以上の方(高校生は除く)、未成年の方は親権者の同意が必要」となっています。
2022年4月1日には、満18歳で成人となる改正民法が施行されます。改正民法の施行時に申込条件が変更されるのかは分かりませんが、現時点ではゴールドは成人でなければ申込ができないカードとなっています。
また、「本人の安定継続収入」が要求されていることから、クラシックよりも審査基準も厳しいことが予想できます。しかし、このことは安定継続収入があればアルバイトでも申し込みは可能ということも意味しています。
Amazon Mastercard ゴールドの審査基準は?
一般に、三井住友のような銀行系クレジットカードは、信販系のクレジットカード、流通系のクレジットカードよりも審査が厳しいと言われています。
しかし、先ほども見たように、Amazon Mastercard ゴールドは、アルバイトでも申し込み可能で、少なくとも申し込み段階では年収額の制限はありません。また、Amazonの利用者がメインターゲットなので、若年層もターゲットに含まれていると考えられます。
これらのことを考えると、一般のカードよりは厳しいものの、ゴールドカードの中では、比較的審査は緩いのではないかと予想できます。
審査通過が難しい場合は、家族カードを検討しては?
家族カードは、Amazon Mastercard ゴールドを持っている人と生計を共にする配偶者、満18歳以上の子供(高校生は除く)、両親が作ることができるカードです。
家族にAmazon Mastercard ゴールドを持っている人がいるなら、家族カードを発行すれば、基本的にカード会員と同様のサービスが受けられます。
年会費は、初年度は1人目の家族は無料になります。2人目以降は所定の年会費がかかります。2年目以降は、前年に家族カードで3回以上買い物をしていれば会費無料です。
Amazon Mastercard ゴールドで審査に落ちる原因は?
ここからは、審査落ちした場合の原因について考えていきます。審査に落ちた場合でも、その原因は教えてもらえないので、自分なりに推測するしかありません。
以下では一般的な審査に落ちる原因をご紹介しますので、自分が該当するものがないか確認してみてください。
そもそも申込条件を満たしていない
申込条件を満たさない人が、Amazon Mastercard ゴールドを申し込んだとしても、当然審査は通過できません。
Amazon Mastercard ゴールドの申込条件は、「原則として満20歳以上の方で、ご本人に安定継続収入のある方」です。これを満たさない場合は、申し込みをしても確実に審査落ちになります。
安定継続収入については、判断が微妙な場合もあるかもしれませんが、基本的に勤務先の記入が必要になります。
申込時に記載した情報に虚偽がある
申込時に記載した内容に虚偽情報が含まれていることが発覚すると、審査落ちになります。この虚偽記載による審査落ちに関しては、記載した内容・項目によっては、悪質な虚偽記載と判断されて、同じカード会社の他のクレジットカードの審査にも影響する可能性があります。
虚偽記載内容 | 悪質度 |
---|---|
氏名 | 大 |
勤務先 | 大 |
借入状況 | 大 |
住所 | 中 |
電話番号 | 中 |
年齢 | 中 |
メールアドレス | 小 |
どうしても審査に通過したい場合には、記載内容を偽りたくなる気持ちも分からなくはありませんが、これをやってしまうと、更にカードが作りにくくなってしまうので、虚偽の内容は絶対に記載しないようにしましょう。
故意に虚偽記載をしたのか過失によるものなのかは区別できないので、うっかり書いてしまったものでも悪質な故意による虚偽記載と判断されかねません。申し込みの際の記載事項は念入りに確認して、間違いがないようにしましょう。
電話連絡が取れなかった
本人確認のための電話に出られなかった場合や、職場にかかってきた在籍確認の電話が不通だった場合なども、審査落ちの原因となり得ます。Amazon Mastercard ゴールドの場合、本人確認・在籍確認のための電話連絡は、必ず行われるとは限りませんが、できるだけ電話に出られる態勢にしておきましょう。
年収が不足していた
申込条件に「安定継続収入」がありますが、安定して継続した収入があれば、それがどんなに低額でも審査に通るというわけではありません。具体的にいくら以上なら審査に通るのかは明らかではありませんが、カード会社が定める基準に対して年収が不足すると審査落ちになります。
ちなみに、いわゆる利用限度額は、ショッピング枠とキャッシング枠が別に設定されます。キャッシング枠には、貸金業法という法律が規定する、年収の3分の1を超えないという基準があります。これは、複数社から借入をしていれば合計されるので、カードを増やせば借りられる金額が増えるというわけではありません。
また、ショッピング枠の中には、分割で支払うことができる金額を制限する割賦枠というものがあります。割賦販売法によって、割賦枠は包括支払可能見込額の90%が上限になります。
包括支払可能見込額というのは、その人がカード払いに使えると思われる金額のことです。包括支払可能見込額は、年収や預貯金から、生活維持費と年間請求予定額を差し引くことで求められます。
生活維持費は、算定方法が法令で定められています。年間請求予定額は、指定信用情報機関を通じて得られたクレジット債務や支払の遅延の有無などの情報を元に、法令で定めた方式で算定されます。
居住形態 | 収入・生計を同一とする方の人数(ご本人・別居者も含む) | |||
1人 | 2人 | 3人 | 4人以上 | |
持家かつ住宅ローン無 または 持家無かつ賃貸負担無 | 90万円 | 136万円 | 169万円 | 200万円 |
持家かつ住宅ローン有 または 持家無かつ賃貸負担有 | 116万円 | 177万円 | 209万円 | 240万円 |
他社のカードの利用額が多い
これは、先ほど書いた年間請求予定額の計算に関係します。年間請求予定額を算定するにあたって、他社からの借り入れ情報も参照されるので、他社のクレジットカードの利用額が多い場合には、審査に不利になります。
審査に通る確率を高めるためには、繰上げ返済などを利用して、他社のクレジットカード利用額を減らしておくといいでしょう。
直近の6ヶ月以内に他のクレジットカードの審査に落ちている
クレジットカードを申し込んだり、クレジットカードの契約が成立したりした場合には、信用情報機関に記録が残ります。
Amazon Mastercard ゴールドも含めて、クレジットカードの審査では、この記録が参照されます。
頻繁にカードを申し込んでいるということは、お金に困っているのではないか(つまり、信用状態が悪いのではないか)という判断に繋がりやすいですし、そのときの審査に落ちているのなら、なおさら信用状態が悪いと判断されやすくなります。
6ヶ月以内に審査落ちをしていると、それが他社のカードであっても、審査落ちになる可能性はかなり高まります。
信用情報の記録が全くない
上の例は、信用情報に悪い情報が記録されている例ですが、記録が全くない状態もクレジットカードの審査に落ちやすくなります。この記録が全くない状態をスーパーホワイトと呼びます。
「悪い情報が無いなら、何も問題はないはず」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、信用情報が何もないというのは、信用できるが否か判断する材料がないことになります。
また、自己破産などの事故情報が記録されると、いわゆるブラックリストに載った状態になります。ブラックリストに載ると新たな借り入れなどができなくなりますが、一定の期間を過ぎると記録が消されます。このときの信用情報の記載は、全く記録がない状態になります。
つまり、ブラックから復帰したホワイトと、最初から記録がないスーパーホワイトは、記録上区別ができないのです。このことから、スーパーホワイトの人は、カード審査に落ちやすくなるのです。
5年以内に自己破産や債務整理を経験している
先ほど説明した内容の補足になりますが、自己破産などの事故情報は最大5年間記録されます。つまり、この5年間は、いわゆるブラックリストに載った状態です。
この間は、クレジットカードを作ることは原則としてできません。ブラックリストに載っていてもカードが作れるケースも無いわけではありませんが、ゴールドカードであるAmazon Mastercard ゴールドは、ブラックリストに載った状態で作れる可能性はほぼないと言っていいでしょう。
Amazon Mastercard ゴールドを作る際に入会特典を得る方法は?
この記事では、基本的にAmazon Mastercard クラシックよりも、Amazon Mastercard ゴールドの方をおすすめしてきたのですが、クラシックにあってゴールドにはない特典があります。
それは、入会特典ポイントです。クラシックに入会すると、2,000ポイントがもらえます。この記事の最後は、Amazon Mastercard ゴールドに入会しつつ、入会特典をもらう方法について解説します。
クラシックからゴールドに切り替える
一つ目は、まずクラシックを申し込んで、後でゴールドに切り替える方法です。クラシックからゴールドにアップグレードするのは簡単で、ネットでも申込ができます。
参考:カードの種類を切り替える アップグレード(三井住友カードHP)
注意点として、ゴールドへの切り替えの際にも審査があります。必ず切り替えが認められるとは限りません。
期間限定で行われるキャンペーンを狙う
もう一つは、キャンペーン時にAmazon Mastercard ゴールドを申し込むことです。普段は入会特典ポイントがないAmazon Mastercard ゴールドですが、キャンペーン時にはポイントがもらえます。
Amazonプライムデーや、ブラックフライデー、サイバーマンデーなどのビッグセールに合わせてキャンペーンが行われている場合が多いので、チェックしてみましょう。急いで申し込む必要がないのなら、これらのセールの時期まで申し込みを待つのも手です。
まとめ
以上、Amazon Mastercard ゴールドについてご紹介してきました。Amazonをよく利用する人には、非常に使い勝手のいいカードです。
年会費が発生するカードですが、この記事でご説明したとおり、年会費は実質ゼロ円以下にすることができます。年会費がかからずにゴールドカードが持てることになるので、一般カードからグレードアップをしたい人にもオススメです。この記事を読んで、Amazon Mastercard ゴールドがおトクなカードだと納得できた人は、申し込みを検討してください。