Amazonには「ほしい物リスト」という仕組みがあります。
「今は買う気がないけれど、なんとなく気になるもの」を登録しておけば、あとで「欲しい物があったんだけど、アレ何だっけ?」となるのを防ぐことができます。
しかし、この「ほしい物リスト」、家族や友人、ときには知らない第三者に対して公開してプレゼントを贈ってもらうのに使うといった使い方もできるのです。
ここでは、Amazonのほしい物リストを公開して、匿名でプレゼントのやり取りを楽しむ方法を解説します。
「ほしい物リスト」って何?
そもそもAmazonの「ほしい物リスト」とは、自分のほしい商品を保存しておいて、リスト形式で管理することのできるサービスのことです。
なんとなく気になる商品や自分が次に買いたい商品をほしい物リストに登録しておけば、Amazonの画面を開くたびに検索作業を行わないで済むので便利です。
リスト内の商品の価格が下がるとその旨表示されるので、買うタイミングを逃すこともありません。
住所・氏名がバレないか?(もらう側)
あなたのほしい物リストを第三者が閲覧し、リスト内の商品をプレゼントしてもらえたら嬉しいですよね。ほしい物リストを公開していれば、そんな事も起こります。
しかし、匿名の第三者からプレゼントを送ってもらう際に、相手に自分の住所や氏名がバレる可能性はないのでしょうか。
答えは、YESでもあり、NOでもあります。というのは、バレるかどうかは設定次第だからです。ほしい物リストを適切に設定しておけば、本名や住所が第三者に露見することはありません。
住所・氏名がバレないか?(贈る側)
一方で、ほしい物リストをもとに商品を送る側も、自分の住所や氏名が送り状に印刷されてしまわないか心配なはずです。
しかし、ご安心ください。ほしい物リストの中から選んで贈った品物の送り状には、送り主の情報は全く記載されません。送り状には「Amazon.co.jp」と記載されるだけです。
「ほしい物リスト」のメリット
Amazonで商品を探したりしている時に、欲しい商品を見つけたけど今は必要ない、でも今後は必要になりそうだなと思うことはありませんか?そんな時に便利なのが「ほしい物リスト」です。ここでは「ほしい物リスト」を利用することのメリットをご紹介していきます。
欲しい商品をリスト化できる
「ほしい物リスト」に自分の購入したい商品を登録しておくと、登録した商品がリストになって残すことができます。そのため「今は必要ないけど、今後必要になりそう」というようなシチュエーションに便利な機能となります。
また今は買わないけどとりあえず「ほしい物リスト」に登録しておいて、いざ購入しようという時にタイミングが合えば、セールで安い値段のときに購入できたりします。
匿名で商品を受け取れる
Amazonの「ほしい物リスト」は家族や友人に共有することができます。よく友達や家族に何かプレゼントする時に「何をプレゼントしようかな?」と迷うことはありませんか?そこで便利なのが「ほしい物リスト」です。
例えば友達から「誕生日プレゼントは何がいい?」と聞かれても、なかなかパッと「これ欲しい!」と答えるのは難しいです。そこで友達と「ほしい物リスト」を共有しておけば、自分が何が欲しいのかが分かるようになるので便利です。
欲しいものが安くなったタイミングで買える
欲しい商品によっては時期などによって、値段が左右されます。そのため「ほしい物リスト」に登録していた時よりも、時間を置くことで安く購入することができるようになったりします。ほしい物リストに登録しておけばわざわざ検索し直して購入する手間が省けるので便利です。
「ほしい物リスト」の作り方
Amazonの「ほしい物リスト」は簡単に作れます。パソコンでもスマホのアプリでも、問題なく作ることができます。
Amazonにログインして、ほしい物リストを作る
まずAmazonにログインし、「アカウント&リスト」→「リスト」→「新しいリストを作成する」の順に選択します。
「新しいリストを作成」というポップアップが表示されるので、「リストの名前」に任意の名前を入力し、「リストを作成」をクリックします。
ほしい物リストに商品を登録する
作ったばかりのほしい物リストに、商品を登録していきましょう。商品を登録するには、商品ページの右にある「ほしい物リストに追加する」をクリックします。
また、登録する商品は、Amazon.co.jpが販売・発送するものだけにします。
Amazonマーケットプレイスに出品されている商品は、登録しないように注意してください。
コメント・数量・優先度などを設定する
ほしい物リストに登録した品物には、ちょっとしたコメントを付け加えたり、数量や優先度を表示させることができます。
まず、商品の右側にある「コメント、数量、優先度を追加する」をクリックします。
するとこのような画面が出てくるので、必要な数量やコメントなどを入力してください。
「ほしい物リスト」から匿名でプレゼントをもらうには?
ほしい物リストを公開して第三者からプレゼントを匿名で受け取りたいときは、次のように設定を変更しましょう。
アカウント名をニックネームにする
Amazonでは、配送に使う受取人名とは別にアカウント名があります。アカウント名のデフォルトは本名ですが、これをあなたの好きなニックネームに変更しておきます。
「アカウントサービス」→「ログインとセキュリティ」をクリックします。
「名前」の横の「編集」をクリックして、「新しい名前」にニックネームを、「フリガナ」にはニックネームのふりがなを入力して「変更内容を保存」をクリックしてください。
匿名で受け取るための設定をする
リストを開いて、右上の「その他」をクリックし、表示されるメニューから「リストの設定」を選びます。
「管理リスト」が表示されるので、必要な項目を入力しましょう。
(1)リスト名:わかりやすい名前の方が良いでしょう。
(2)公開/非公開の設定:公開
(3)リストの用途:自分
(4)受取人:本名ではなく、ニックネームを入力します。
(5)Eメールアドレス:特に入力しなくてもOKです。
(6)誕生日:特に入力の必要はありません。ただし、誕生日プレゼントを贈ってもらいたいのであれば、入力しておくべきでしょう。
(7)内容:リストに興味を持ってもらえるように、簡単な説明を入力します。
(8)お届け先住所:「新規作成する」を選択し、次の項目を入力します。
・国/地域:Japan
・氏名:「(4)受取人」で入力したニックネームを使ってください。本名は絶対に入力してはいけません。
・郵便番号
・都道府県
・住所:「届け先の住所+〇〇様方」、〇〇にはあなたの本名を入れましょう(配達人が混乱しないようにするためです。)
・会社名:(入力は不要)
・電話番号
(9)第三者の出品の発送同意書:チェックを外します。
(10)購入済みの商品をリストに保持します:普通はチェックを外します。繰り返し購入したい商品をリストに入れた場合のみ、チェックを入れます。
(11)サプライズにする:チェックを外します。
(12)デフォルトのリスト:必要ならチェックを入れます。
「ほしい物リスト」を公開・共有する
「ほしい物リスト」を公開します。リストの右上にある「リストの共有」をクリックします。
「リストに他のユーザーを招待」の画面が表示されるので、「表示のみ」を選びます。
「リンクのコピー」をブログやSNSに貼り付けて、他の人とほしい物リストを共有しておきましょう。
「ほしい物リスト」の共有方法やリンクの貼り方
他の人のほしい物リストの中身を知る方法は、大きく分けてふたつあります。
知り合いに「ほしい物リスト」の共有を依頼する
一つ目の方法は、知り合いにほしい物リストの共有をメールで依頼する方法です。手順は以下のとおりです。
あなたのほしい物リストを表示してください。
ほしい物リストの上部に「マイリスト」というタブがあるのが確認できると思います。その隣に「友達」というタブがあるのでクリックしてください。
『友達』のタブをクリックすると、このような画面が表示されます。「このメッセージにEメール送信」をクリックすると、自動的にメールが生成されるので、相手のメールアドレスを入力し、文面に手を入れて送付してください。
メールを受け取った相手から連絡があったら、それに従ってください。
ブログやSNSにリンクを貼る
2つ目の方法は、ブログ・Twitter・FacebookなどのSNSにリンクを貼って、不特定多数の相手にあなたのほしい物リストを公開する方法です。
方法は前で簡単に述べたとおり、リストの右上にある「リストの共有」をクリックするところから始まります。
「リストに他のユーザーを招待」の画面が表示されるので、「表示のみ」を選びます。「表示と編集」を選ぶと、誰もが自由にあなたのリストに商品を追加したり削除したりできるようになるので、おすすめできません。
「リンクのコピー」をクリックし、Twitter・Facebook・InstagramなどのSNSに貼り付けて、他の人にリストを公開します。ブログを書いているのなら、ブログの中にリンクを貼り付けるのもOKです。
ほしい物リストからギフトを贈る方法
誰かのほしい物リストからプレゼントを贈りたい場合、相手のほしい物リストが公開されていることが前提です。
ほしい物リストが公開されていてアクセスができるのなら、そのリストを開いてください。その中から贈りたい品物を選びクリックすれば、その品物があなたのカートに入ります。
「お届け先住所の選択」画面で「ギフト用に登録された住所」を選択
公開されているほしい物リストから商品を選んでカートに入れた場合、「ギフト用に登録された住所」が表示されているはずです。
この住所を選んで商品を購入すれば、相手へプレゼントを送ることができます。
「ギフトオプション」と「ギフトメッセージ」を入力
プレゼントを送る際は、以下のようにすれば、オプションとして商品をラッピングしたり、ちょっとしたメッセージを添えることもできます。
ほしい物リストから商品を選んでクリックすると、「ギフトの設定」という項目が表示されるのでチェックを入れます。
「ギフトの設定」は、ショッピングカートの画面からでもできます。
「ギフトの設定」をしておくと、レジに進んだときに、ラッピングを選んだり、ギフトメッセージを入力したりできるようになります。
納品書に金額を表示するかどうかを選択
相手にプレゼントを送る際の納品書に金額を表示させないこともできます。
プレゼントをもらう相手は、自分のほしい物リスト内の商品が届くのだから、送られてきた商品の値段は把握しています。それでも、納品書には金額を表示しない方がスマートです。
金額を表示させないためには、「ギフト包装を選択」の画面で「納品書に金額を表示しない」にチェックを入れてください。デフォルトでチェックが入っているはずなので、確認しておきましょう。
注文の確定
「ギフト包装を選択」の画面でラッピングの選択とメッセージの入力が完了したら、「ギフトの設定を保存」をクリックします。
後は、いつも通りの注文作業を進めていけば、公開されたほしい物リストの品物を相手にプレゼントできます。
欲しい物を送るパターンの見え方
欲しいものを送る側の注文画面では「ギフトの設定」にチェックする欄があります。
このギフトの設定にチェックを入れると送る側の個人情報がバレるのでチェックを入れるのは注意しましょう。というのもギフト設定をすると、商品と一緒に送り主の住所や名前が載った状態で送られてしまうのです。
ほしい物リストから相手に商品を送れない理由
友達や家族に「ほしい物リスト」から商品を送ろうとしても、なぜかエラーになってしまうことがあります。ここでは「ほしい物リスト」から商品を送れない理由について紹介していきます。
リストを作った人がギフト用の住所を登録していない
ギフト用の住所を登録しておかないと、商品を送る際にエラーとなってしまい上手く商品を送ることができなくなってしまいます。ギフト用の住所を登録する方法はまず「ほしい物リスト」の右上にある「その他」からリストの設定を押します。
押した後はお届け先住所に受け取りたい住所を入力していきます。もし住所の登録ができない場合は、届け先の住所を注文する際に直接入力することも可能です。
第三者の発送同意書にチェックを入れていない
先ほどの「ほしい物リスト」の右上にあるリストの設定を押すと「第三者の出品の商品の発送同意書」という項目があるかと思います。この欄にチェックを入れていないと、「ほしい物リスト」からあなたの友達や家族が商品を発送することができなくなってしまいます。
「第三者の出品の商品の発送同意書」とは、出品元がAmazon以外の商品を送る時にお届け先の個人情報を第三者に提供してもよいか?という同意書になります。Amazonで出品されている商品は、全てAmazonが管理しているわけではありません。
もし出品者と出品元が同じAmazonであれば、同意書にチェックがなくても商品を発送することができます。しかしそれ以外の場合は同意書にチェックが入っていないことで、商品を送れなくなってしまいます。
また「第三者の出品の商品の発送同意書」にチェックを入れるということは、Amazonではない別業者の人に名前や住所などが提供されることを意味します。なのでもし不安な方は「第三者の出品の商品の発送同意書」にチェックを外して利用することをおすすめします。
「ほしい物リスト」の注意点
これまでに説明してきたAmazonのほしい物リストの設定方法は、リストは公開しても、あなたの本名や住所は公表しないで済む方法です。
しかし、以上の対策を取ったとしても、プレゼントを送ってくれた人が荷物を追跡すると、あなたの自宅に最も近い宅配業者の営業所の位置までは知られてしまいます。つまり、あなたがどの県のどのあたりに住んでいるかまでは、どうやっても知られてしまいます。
そのことを了解した上で、ほしい物リスト公開の是非を判断してください。
「第三者の出品の発送同意書」について
リストの設定を行うときに、お届け先住所の欄に「第三者の商品の出品発送同意書」というチェック欄がありますが、ここにはチェックを入れないようにしてください。
ここにチェックを入れてしまうと、「Amazon.co.jp以外の企業にも自分の住所や氏名を提供することを許す」ことになってしまいます。
たしかに、チェックを入れておけば、Amazonマーケットプレイスの商品も欲しいものリストに載せることができるようになるので便利です。しかし、マーケットプレイスの出品者を通じて、あなたの本名や住所が外部にリークするリスクも大きくなります。
あなたの大切なプライバシーを守るためにも、「第三者の出品発送同意書」にはチェックを入れないことを強くおすすめします。
支払い方法はクレジットカード以外で
匿名で商品を発送したいと考えている方であれば、クレジットカード払いではなく携帯決済やAmazonギフト券を利用するようにしましょう。というのもクレジットカード払いにしてしまうと、納品書などに個人情報が記載されてしまうリスクがあるからです。
Amazonギフト券はコンビニで購入することができて、デジタルタイプのギフト券であればコンビニにいかなくても購入することができるので便利です。他にもチャージタイプであれば、支払い後にすぐにAmazonギフト券にチャージされるので、Amazonギフト券を購入してギフトコードを入力する手間が省けます。
チャージはクレジットカードやコンビニやATMなどで利用可能です。もし日頃からAmazonで買い物をよくする人であれば、チャージタイプを利用することでポイントが付与されるのでお得な買い物をすることも可能です。
ほしい物リストを通じての贈り物のやり取りは、新しい付き合いの形
Amazonのほしい物リストの活用法のうち、リストを公開してお互い匿名のままで贈り物をやり取りする方法について解説しました。
ほしい物リストを公開すること自体は簡単です。しかも、公開しておけば誰からともなくプレゼントが届く可能性があります。
しかし、設定を間違えると、あなたの名前だけでなく住所まで露見するおそれがあります。
ただ、設定さえしっかりしておけば、バレるのはあなたの生活圏までにとどまります。
ほしい物リストを公開してプレゼントを送ってもらうか、それともプライバシーを重視するか、それはあなた次第です。
ただ、ほしい物リストの公開が新しい形の「おつきあい」を提供してくれることは間違いないでしょう。