お金を送金する方法は一つではありません。使い方を工夫すれば、振込手数料を払わずにお金を送金できます。
この記事では、お金を送金する各種方法を紹介していきます。それぞれの特徴やメリットも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
銀行振込でお金を送金する方法
銀行口座を持っていると、現金振込する機会も多くなります。ここでは、銀行振込の方法を紹介していきます。
銀行振込とは
銀行振込とは、自分の銀行口座から相手の銀行口座にお金を移すことです。預金残高の中から移動させます。
お金の送金で銀行振込が使われるシーンとは
お金の送金に銀行振込を使うシーンとしては、以下のようなものが考えられます。
- ヤフオクやeBayなどのオークションサイトを含むネットショッピングでの支払い
- 家賃や公共料金などの支払い
- 証券口座や仮想通貨口座への入金
銀行振込は、相手口座にお金を送金する時に使われます。請求書による支払いのほか、証券口座への入金なども同様です。
銀行振込する方法
銀行振込する方法は以下の通りです。
- 窓口
- ATM
- ネットバンキング
いずれの場合でも、相手の口座情報(以下の情報)が必要です。
- 金融機関名
- 支店名
- 預金種目(普通・当座・貯蓄など)
- 口座番号
- 口座名義人名
銀行によっては振込手数料もかかります。
銀行の窓口からお金を送金する方法
窓口にいる銀行員に相手の口座情報を伝えれば、銀行員が振込手続きしてくれます。自分で振込みの手続きをしたくないという方にオススメです。
ATMからお金を送金する方法
ATMを利用すれば窓口に行く必要がありません。簡単な機械操作のみで銀行振り込みできます。
振込先の口座がコンビニATMに対応していれば、全国24時間どこのコンビニからでも振込可能です。ただし、振込手数料以外にATM手数料がかかります。
ATMでお金を送金する手順は以下の通りです。画面の指示に従ってください。
- ATMに通帳orキャッシュカードを入れる
- 振込を選ぶ
- 暗証番号を入力する
- 振込金額を入力する
- 振込先金融機関を入力
- 振込先・金額に間違いがなければ確認ボタンを押す
- 振込が完了したら明細書とキャッシュカードを受け取る
相手の銀行口座情報は、頭文字から選ぶのが一般的です。
ネットバンクからお金を送金する
ネットバンクを使えば、インターネット上からお金を送金できます。スマホを利用するため、ATMや窓口で待つ必要がありません。
ネットバンクからの銀行振込みの手順は以下の通りです。
- ネットバンキングにログインする
- 振込を選択する
- 相手の口座情報・振込金額を入力する
- 振込を開始する
ネットバンクには振込手数料無料のところもあります。低コストでお金を送金したいときにおすすめです。
郵送でお金を送金する方法
お金を送金する方法は銀行振込だけではありません。郵送でも問題ありません。ここでは、郵送でお金を届ける「現金書留」 について紹介していきます。
現金書留でお金を送金する方法
現金書留を送るときは、「郵便局の窓口」か「ゆうゆう窓口」を利用します。現金書留専用封筒に相手の住所と名前、自分の住所・名前・電話番号を書いてください。
袋は二重構造になっています。内側にお金を入れてください。一般の袋とは封の仕方も異なります。
現金書留封筒の封の締め方は以下の通りです。
1.下のふたを起こす
2.中ふたを閉めて糊付けする
3.下のふたを糊付けする
4.上のふたを糊付けする
5.点線に囲まれたところに印を押す(印鑑がなければ苗字を丸で囲む)
やり方は封筒にも書いてあります。分からない場合は確認してください。
現金書留はポスト投函できません。必ず窓口に持って行くようにしましょう。窓口では「損害要償額」について聞かれます。損害要償額とは、万が一配送事故が起こった場合の補償額のことです。必要だと思う金額を申告しましょう。
他には、速達などのオプションを付けることもできます。
現金書留にかかる費用
現金書留にかかる費用は以下の通りです。
- 封筒代:21円
- 基本料金:84円
- 現金書留料金:435円(1万円まで)、それ以降は5,000円ごとに10円加算
オプション料金は以下の通りです。
- 速達:280円
- 配達日指定:32円(平日指定)、210円(日曜祝日)
- 時間指定:340円
時間指定は、午前(8~12時)・午後(12~17時)・夜間(17~21時)の3つです。
お金は普通郵便では送金できない
普通郵便でお金を送金するのは法律違反です。お金を送金する時は、必ず現金書留を利用してください。普通郵便で送ったことが発覚すると、最寄りの郵便局に呼び出され料金を請求されます。
現金書留以外でお金を送金する方法
現金書留以外でお金を送金するなら、定額小為替(ていがくこかわせ)がおすすめです。
郵便局の貯金窓口から申し込め、50円から送金できます。送金額に応じて、50円・100円・150円・200円・250円・300円・350円・400円・450円・500円・750円・1000円という、定額小為替証書が発行されます。
かなり細かく金額が指定されており、送金額によっては現金書留よりコストを抑えて送金できます。
定額小為替なら、普通郵便でお金を送金できます。基本料金は1枚につき一律100円です。
受け取る時は、身分証を郵便局の窓口に持っていきます。
お金を送金するときは一番安くなるものを選ぶ
お金を郵送する方法としては、現金書留が一般的です。小さい金額なら定額小為替の方が安く送金できます。お金を送金する際は、一番安く済む方法を選ぶことが大切です。
個人間送金アプリを使えば割り勘も簡単
お金を簡単に送金する方法として、個人間送金アプリも普及してきています。個人間送金アプリを利用すれば、仲間同士で簡単に送金し合えます。割り勘する時にもオススメです。
個人間送金アプリの使い方
まずは、専用のアプリをダウンロードしましょう。ダウンロードしたら、必要な金額をチャージします。銀行口座・クレジットカードなどでチャージ可能です。
これで準備完了です。相手を選択し、金額を入力して送金してください。
個人間送金アプリでは、相手先の銀行口座やクレジット情報などは必要ありません。送金手数料も無料なため、仲間内で簡単に送金しあえます。アプリに対応していれば、実店舗やネット通販サイトでも利用できます。
個人間送金アプリの種類
個人間送金アプリには3つの種類があります。
- 資金移動業者型
- 収納代行業者型
- 前払式支払手段発行業者型
種類ごとに特徴もあるため、状況に応じて使い分けましょう。
個人間送金ができるサービス
個人間送金ができるサービスはたくさんリリースされています。
ここでは、日本でも使える個人間送金サービスを紹介していきます。
LINE Pay
- 運営元:LINE株式会社
- 本人確認:必要
- 種類:資金移動業者
- 送金手数料:無料
- 決済機能:あり
- 支払い方法:チャージ残高
- 送金限度額:1回/1日100万円
- 残高出金:可能
- 残高出金手数料:220円(税別)
- 出金可能銀行:三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、PayPay銀行、じぶん銀行など(60行以上)
LINE PayはLINE株式会社が提供する送金サービスです。割り勘機能もついています。
メリット
- 利用者数が多い
- JCB加盟店でチャージ残高を利用できる
- QRコード決済も可能
デメリット
- 銀行口座の登録が必須
- 出金手数料がかかる
- 操作が複雑
pring
- 運営元:株式会社pring
- 本人確認:必要
- 種類:資金移動業者
- 送金手数料:無料
- 決済機能:あり
- 支払い方法:チャージ残高
- 送金限度額:1日50万円
- 残高出金:可能
- 残高出金手数料:無料
- 出金可能銀行:みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、福岡銀行、西日本シティ銀行、関西みらい銀行、東邦銀行、北九州銀行他
pringはメタップスの子会社が提供している送金サービスです。残高出金手数料が無料で、1円単位で出金できます。
メリット
- 残高出金手数料が無料
- 使いやすい
デメリット
- ・利用者が少ない
- ・チャージ残高を利用できる加盟店が少ない
Kyash
- 運営元:株式会社Kyash
- 本人確認:不要
- 種類:前払式手段発行業
- 送金手数料:無料
- 決済機能:あり
- 支払い方法:チャージ残高
- 送金限度額:1回10万円、1ヶ月15万円
- 残高出金:不可
- 出金可能銀行:なし
- 残高出金手数料:不可
Kyashは本人確認がいらない送金サービスです。Kyashバーチャルカード・リアルカードを発行すれば、VISAに加盟しているショップでも利用可能です。
メリット
- オートチャージできる
- 2%の還元率でポイントがつく
- 本人確認がいらない
デメリット
- 残高出金機能がない
PayPay
- 運営元:PayPay株式会社
- 本人確認:不要
- 種類:前払式手段発行業
- 送金手数料:無料
- 決済機能:あり
- 支払い方法:チャージ残高
- 送金限度額:1回10万円、1カ月50万円
- 残高出金:不可
- 出金可能銀行:なし
- 残高出金手数料:不可
PayPayはソフトバンクとヤフーが共同運営している送金サービスです。QRコードでも送金できます。銀行口座やクレジットカードなどから事前にチャージ(PayPayライト)して送金します。お得に使えるキャッシュバック(0.5%)や入会キャンペーンなども豊富です。
メリット
- 本人確認がいらない
- クレジットカードからチャージできる
デメリット
- キャッシュバック(0.5%)や入会キャンペーンなどで手に入れたポイントを送金に使えない
- 日本円として出金できない
- VISAなどの国際ブランド加盟店で利用できない
Money Tap
- 運営元:SBI Ripple Asia株式会社
- 本人確認:あり
- 種類:電子決済等代行業
- 送金手数料:無料
- 決済機能:なし
- 支払意方法:口座残高
- 送金限度額:1回3万円、1日10万円
- 残高出金:可能
- 残高出金手数料:無料
- 出金可能銀行:愛媛銀行、住信SBIネット銀行、スルガ銀行
Money Tapは住信SBIネット銀行・スルガ銀行・愛媛銀行が提供する送金サービスです。口座間で仮想通貨リップルをスムーズに送金します。アプリを利用するため、24時間365日いつでも送金可能です。送金手数料は基本的に無料ですが、
メリット
- 保有している口座間で直接送金できる
- 口座に直接振り込むため出金も簡単
- 自身の口座間でも送金できる
デメリット
- 利用者が少ない
まとめ
お金を送金する方法は銀行振込が一般的です。郵送したい場合は、現金書留を利用しましょう。少ない金額であれば、定額小為替もおすすめです。個人間送金アプリを使えば、手数料無料で送金しあえます。日本では普及していないサービスも多いので、この機会に利用してみてください。