この記事では、Webマーケティングの特徴やWebマーケティングにおける集客方法について徹底解説していきます。企業のWebマーケティング担当者に向けた記事です。
日本にインターネットが登場して20年以上経ちますが、企業がWebマーケティングを取り入れ始めたのは最近のことです。そのため、担当者になりたての人はWebマーケティングのことについて分からないことも多いでしょう。
そのような人でも当記事を読むことで、Webマーケティングの基本的な知識を一通り身につけることができます。Webマーケティング担当者にとっては非常に役立つ内容なので、是非最後までご覧ください。
Contents
Webマーケティングとは何なのか?
まずは、Webマーケティングとは何なのかということについて解説します。Webマーケティングとは、インターネットを活用して行われるマーケティングのことです。WebサイトやWebサービスを利用して実施していきます。
Webマーケティングの最大の特徴は、施策の悔過が数値として明確に現れる点です。オフラインのマーケティングでは、ユーザーの行動を細かく分析することは難しいです。しかし、Webマーケティングの場合は、アクセス解析などのツールを使うことでユーザーの行動を細かく分析することができます。
マーケティング手法のひとつ
Webマーケティングは、数あるマーケティング手法の1つに過ぎません。そもそもマーケティングとは「販売活動をしなくても商品が売れる状態にすること」です。それはWebマーケティングも同じで、インターネットを使って「商品が売れるしくみ」を作る活動のことなのです。
Webマーケティングが必要な理由とは?
Webマーケティングを行う目的は何かしらの実績を得ることです。例えば、ブランドのサイトであればブランドを広く認知してもらうことで、自社の専用サイトであれば自社商品を売ることです。
ただ、この目的を果たすのは決して簡単ではありません。なぜなら、Webマーケティングを行っている競合がほかにも多数存在するからです。ただ単にサイト運営しているだけでは実績を上げることはできません。
サイト運営の重要なポイント
WEBサイトの運営で重要となるポイントは様々ありますが、主なもので言うと以下の2つがあります。
1.見込み客を呼び込めているか?
2.ユーザーのニーズに応えられているか?
これらを確認するために必要になるのがマーケティングスキルです。自社の強みや差別化できる点を見つけ、ターゲットに提供できる「価値」を明確にします。
そして、自社のターゲットをサイトを通じて効率よく集客し、彼らにマッチした商品を訴求します。そうすることで狙った顧客に行動(購入)を起こしてもらうことが可能になります。
結果が数値として明確にわかる
Webマーケティングの最大のメリットは、施策した結果が数値として明確に現れる点です。アクセス解析や分析を行うことで、施策した結果をデータとして手に入れることができます。つまり、効果判定がしやすいということです。
効果のあった施策を継続し、効果のなかった施策を排除することで、スピーディーにビジネスを進めていくことができます。効果が低い施策をすぐに辞めれば、損失を抑えることもできます。
Webマーケティングの3つの特徴とは?
Webマーケティングの基本的な分析手法を把握したところで、まずはこの手法の特徴について解説していきます。従来のマーケティングとの相違点は主に3つです。
スピード感のある施策が可能
まず、Webマーケティングではスピード感のある施策が可能です。従来のマーケティングで使われていた印刷媒体やCMなどの映像広告では、変更や更新を容易に行うのは簡単ではありませんでした。
しかし、WEBサイトでは変更や更新を簡単に行えるため、何度もトライ&エラーを繰り返すことができます。施策と改善を多く行えれば、スピード感のある施策が可能になります。
施策を細分化することができる
Webマーケティングでは、顧客の属性に応じた広告展開ができます。従来のマーケティングでは、雑誌広告やCMなどの特性上、ターゲットの属性を絞り込むことに限界がありました。その結果、狙ったターゲットを効率的に呼び込むのが難しくなり、それが課題となっている企業も多く存在していたわけです。
しかし、WEBでは広告のターゲット属性を細かく設定することができます。属性ごとに広告を変更できるため、施策を細分化できるのです。狙ったターゲットに効率的に訴求することが可能になります。
細かな定量データを取得できる
Webマーケティングで施策を行えば細かな定量データを取得することができます。例えば、WEBサイトへのアクセス数、記事の検索順位、アクセス流入源となったキーワード、広告の表示回数、クリック数、広告経由での成約率など、様々な定量データを手に入れることができるのです。ユーザーの行動が数値化されることで、次の施策も行いやすくなりますこれは従来マーケティングでは得られなかった大きなメリットです。
Webマーケティングにおける集客施策とは?
次に、Webマーケティングにおける集客施策を解説していきます。Webマーケティングで集客する場合は、主にGoogleやYahooなどの検索エンジンを活用していくことになります。検索エンジンで自社のメディアを多く露出していくための施策をSEO(検索エンジン最適化)と言います。
検索エンジンで上位表示できれば大量のアクセスを見込めますが、上位表示はそう簡単なことではありません。リスティング広告とは違い、お金で上位表示させることはできないため、SEOに関する知識が必要になります。
Webマーケッターは主に検索エンジンから集客を行っていますが、他にも集客施策は存在します。ここからは、SEO以外の集客施策を7つ紹介していきます。
1.リスティング広告
リスティング広告とは、SEOと一緒でGoogleやYahooなどの検索エンジンに表示される広告のことです。キーワードごとにオークション形式の入札が行われ、広告の掲載順位が決定します。
出稿するためには費用が掛かりますが、必ず検索エンジンの上位を獲得することが可能です。広告費はテキストをクリックされる度に発生します。つまり、広告を出稿してもクリックされなければ広告費は発生しないということです。GoogleAdWordsやYahooプロモーション広告などが有名です。
2.アフィリエイト
アフィリエイトとは、広告主が設定した成果ポイントが達成されたときに、紹介者に対して成果報酬を支払う広告です。例えば、あなたが出稿した広告を紹介者が自分のサイトに掲載し、その広告経由で商品が売れれば成果報酬を紹介者に支払うといったイメージです。
基本的に成果報酬で行われる広告が多いため、広告主側からすると無駄な費用を支払わずに済みます。報酬の設定具合によっては、多くのアフィリエイターが紹介してするため、自社商品の知名度を上げることもできます。
しかし、どんな集客をしているのなどは開示されないため、成果として提出されたものの質が低くなりがちなのがデメリットです。
3.アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、複数のWebサイトの広告枠をまとめた広告配信ネットワークに、まとめて広告を配信出来るシステムです。
大量の広告を簡単に出稿できるので、売りたい商品が多くある企業や資金に余裕のある企業にはピッたちのシステムといえます。わざわざ出向先を決めなくて良い点も大きなメリットです。アドネットワーク広告では、
複数のWebサイトの広告枠をまとめた広告配信ネットワークに、まとめて広告を配信出来るのがアドネットワーク広告です。アドネットワーク広告Google AdSense、Yahooディスプレイアドネットワークなどが有名です。
4.SNS広告
SNS広告とは、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアに出稿できる広告のことです。SNS広告ではターゲットの属性を細かく設定できるため、狙った顧客層にアプローチすることができます。
また、ツイートなどに溶け込んだ形で表示されるため、ユーザーに嫌厭されるリスクも低くなります。
5.リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去にWEBサイトへアクセスしてくれたユーザーに直接アプローチできる広告のことです。
通常WEBサイトにアクセスすると「クッキー」と呼ばれる物が付与されます。クッキーとは、サイトを閲覧した足跡のようなものです。この「足跡」をつけたユーザーにだけ配信できるのがリターゲティング広告なのです。
WEBサイトに訪問してくれたということは狙っている属性に近い可能性が高いので、広告の効果を期待できます。
6.メールマーケティング
メールマーケティングとは、メルマガやステップメールを使い、ユーザーのアドレスへ直接アプローチする施策のことです。属性ごとにメールの内容を変更したりして、WEBサイトへのアクセスを促します。その他にも、メール内で直接商品のセールスを行うこともあります。
メールでやり取りを続けていくことで、徐々に自社とユーザーとの間に信頼関係が構築されていくことが多いです。リピーターを獲得する上でも効果的な施策と言えます。
7.ソーシャルメディア対策
ソーシャルメディア対策とは、ソーシャルメディアで公式アカウントを作成し、お客さんとコミュニケーションを取りながらWEBサイトへのアクセスを促すことです。
ソーシャルメディアには拡散力もあるので、自社の知名度を上げたいときにも役立ちます。
Webマーケティング担当者が有利になる資格とは?
Webマーケティングは、特に資格を取得しなくてもできる仕事です。しかし、Webマーケティング担当者が有利になる資格は存在します。
業務に役立つ資格を取得することで、今後のキャリアにも大きく影響してくるでしょう。ここでは、Webマーケティングの仕事に役立つ資格を5つ紹介していきます。
1.IMA検定
参考:IMA検定
【受験費用】
・スタンダードコース:1万8,000円(税込)
・プロフェッショナルコース:2万5,000円(税込)
Webマーケティングに特化した資格試験です。講義や受験はもちろんのこと、合格後のサポートもついており、手厚いサポートを受けることができます。
スタンダードコースでは、主にサイト分析とリスティング広告の運用について学ぶことができます。プロフェッショナルコースでは、属性別の集客プランやスプリットラン実施ノウハウを身に付けることが可能です。
2.日本マーケティング検定
参考:日本マーケティング検定
【受験費用】
・6,480 円(税込)
日本マーケティング協会が主催しているマーケティング全般の検定試験です。こちらはWebマーケティングに特化しているわけではないので、マーケティング全般の知識が必要になります。
現在は、基礎的な知識を身に付けられる3級しかありませんが、2020年~2021年にかけて2級(実務能力)と1級(高度な実務能力)がスタート予定です。最新情報を知りたい方は、公式ページをチェックしてみると良いでしょう。
3.マーケティング・ビジネス実務検定
【受験費用】
・5,980円(税込)
こちらも日本マーケティング検定と同様、Webマーケティングだけではなく、マーケティング全般の知識を証明する資格です。A級・B級・C級と3段階に分かれています。
戦略立案や意思決定、管理、判断業務ができるレベルがA級、業務を運営できるレベルがB級、定型業務ができるレベルがC級となっています。まずは、B級取得を目指すと良いでしょう。
4.ウェブ解析士
参考:ウェブ解析士
【受験費用】
・ウェブ解析士:1万7,280円(税込・認定費用含む)
・上級ウェブ解析士:8万6,400円(受講料・税込)
・ウェブ解析士マスター32万4,000円(受講料・税込)
ウェブ解析士は、Webマーケティングの中でも「解析」に関する知識を証明する資格です。
ランクは、ウェブ解析士・上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターの3つが用意されています。
「ウェブ解析士」は、アクセス解析を中心としたウェブ解析スキルを身につけていきます。アクセス解析からデータを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得していきます。
「上級ウェブ解析士」は、まずペルソナを設定し、ペルソナに関するデータ分析から具体的なソリューションまで立案できるスキルを習得します。
「ウェブ解析士マスター」は、ウェブ解析士を教育できるレベルを目標としています。
5.Webアナリスト検定
参考:Webアナリスト検定
【受験費用】
・2万5,000円前後(会場により異なります)
Googleアナリティクスを体系的に学べる講座と試験です。5時間ほどの講座を受講して認定資格を取得していきます。受講会場により、日程と金額が異なるので注意が必要です。
まとめ
今回は、Webマーケティングの特徴や集客施策について解説してきました。テレビや新聞、雑誌といったマスメディアよりもインターネットで情報収集する機会が多くなった今、Webマーケティングでの施策は事業拡大を目指す企業にとって必須となりました。
企業がWebマーケティングを取り入れれば、狙った属性にアプローチできるだけでなく、ローコストでスピーディーに施策を進めていくことができます。実際に、Webマーケティングを取り入れたことで売り上げが跳ね上がったというケースもあります。今後、Webマーケティングを取り入れていくのなら、是非今回の内容を参考にしてみてください。