ヤフオクとメルカリの送料・手数料を比較!どちらがお得?

かつて個人がネットで物品を売買する場所といえば、Yahoo!オークション(現:ヤフオク!)くらいしかありませんでしたが、フリマアプリが普及してきてから状況が様変わりしてきました。

特に目を見張る躍進をとげているのが、なんといっても「メルカリ」。無料のスマホアプリを通じて簡単に様々な物を出品して売りに出すことができます。土日などに公園で開かれている実際のフリーマーケットは、ひやかしでも買い手が集まってこないと非常にみすぼらしく、まるで物乞いの縁日のように映りますが、メルカリの強みはその参加人数で、フリマアプリとしては国内最大手クラスの普及状態にあります。多くの人々が常に品物を探している状況ですので、出品後、最も買い手がつきやすいアプリとなっています。

要らなくなった品物に埃を被せないよう、必要としているユーザーに送るのは大変気持ちのいいものですが、可能であれば、自分が欲しい物を購入できる程度の金銭を手に入れたいものです。メルカリで不要な品物を一掃しようとするなら、メルカリのルールや各種手数料、送料などの出費についても意識をしておけば、売り出した時により安定した収入を得ることができます。この記事では、メルカリの基本的なシステムや手数料について、一般個人が参加する代表的オークションサイトであるヤフオク!との比較も交えながら説明していきます。

目次

メルカリで出品する時の基本的な流れ

メルカリは、無料の登録手続きを行えば即座に売買へ参加することができます。いうまでもなく、出品するには商品やその写真を用意する必要がありますし、購入の際には決済方法の指定を行うなどの手続きは必要ですが、売買には身分証すら不要です。ここでは、出品から売上が口座に入るまでの具体的なシステムと、留意すべきポイントについて説明していきます。

メルカリで収入を得るまでのプロセス

出品者がメルカリで品物をアップしてから収入を得るまでについては、以下のような流れで進んでいきます。

1.アプリを立ち上げ、カメラマークをタップして出品ホーム画面へ行きます。

2.予め撮っておいた品物の写真、もしくは新規で品物を撮影し、登録します。

3.カテゴリーと商品の状態についての詳細を設定します。

4.「商品名」の欄には、商品の名前だけでなくブランド名や型番色などの説明も入力します。「商品名の説明」では購入時期や使用回数状態などを記載します。ブランド品の場合は正規品の証明になるレシートなども掲載するほうが良いです。

5.配送について、送料負担の有無や業者、発送元や梱包にかかる日数などを選んで指定します。

6.販売価格を設定します。すると自動で販売手数料と利益が表示されるので、納得できる金額なら「出品する」をタップします。

(7.購入希望者が品物の状態面等について不安や疑問を持っている場合、質問や値下げ交渉をしてきます。)

8.購入希望者が自身の指定した決済方法で、メルカリ事務局に、費用を支払います。

9.費用が事務局に入った旨を知らされるので、品物を発送します。

10.アプリで「発送通知」をタップします。

11.品物を手にした購入希望者は、メルカリのアプリ上で出品者の評価を付けてきます。

12.評価を確認したら、お返しに購入希望者についても評価を付けます。

13.事務局が預かっていた費用が、売上としてメルカリのアカウント上に認識されます。

このように、購入希望者から直接金銭が支払われるわけではなく、一旦メルカリ事務局が預かるというシステムを搭載しているため、取引に安全性があります。注意点としては、出品者と購入希望者の双方が、お互いに評価点をつけない限り売上として認められないので、最後の最後まで誠実に取引をするということと、特に購入者側に回った際は、届いた品物をしっかり検品してから評価を打つようにしないと、後から品物の裏側等に汚損を発見したとしても、お金は既に出品者に流れてしまっていますから、後の祭りになってしまうリスクがあるということです。

メルカリ出品時に独自ルールの設定が可能

メルカリは、誰でも自由に取引できるネット上フリーマーケットであり、その利用規約でも、煙草・花火などの引火性物質や医薬品など取引が禁止されている品物があったり、法的に最低限度のルールは記載されていますが、取引のやりとり詳細等についてはかなり自由度が高くなっていて、それが一番のウリでもあります。

しかし、様々なものを複数、五月雨的に市場に送り出している出品者としては、購入希望者それぞれの要望に逐一応え振り回されることにより無用なトラブルが生じうると考えて、もしくは出品者自身が過去に経験したトラブルから勉強して、自分で決定した、いわば独自ルールを設けている方もいます。

「購入する際にコメントを下さい」「購入意思が固まっていないならいいねは押さないで下さい」「値下げはできません」「何某様専用の商品です」など、様々なものがあります。

なお、オークションサイトで散見される「返品不可」「ノークレームノーリターン」の指定はさすがにメルカリの事務局から固く禁じられていますが、自分でルールを定める出品者が現れるのは、メルカリそのものの自由度が非常に高いことの証左でもあります。

メルカリ事務局に入る手数料の存在

出品する際には、その品物が持つ価値を推し量って価格を設定することになりますが、気をつけたいのは手数料の存在です。詳しい内容は次項で幅をとって説明しますが、出品者の場合、販売価格に関わらず一定の比率で販売手数料が差し引かれてしまいますし、売上を銀行振込などで現金化する際にも、手数料が必要となることがあります。

しかし、市場の運営にはある程度の資金が必要となるのも事実。ここは割り切って、手数料負担の仕組みや計算方法をも念頭に置いた価格設定を行い、販売するにあたって安定した利潤の確保を目指すべきです。次項より、購入者側の手数料も含めて詳細に解説していきます。

メルカリで発生する4つの手数料!

アプリも無料なら出品も無料。とはいっても、もちろんメルカリは慈善団体ではありませんから、取引ごとにさまざまな手数料が発生します。先に名前だけ提示しておくと、下記の4つがあります。

1.支払手数料

2.販売手数料

3.振込手数料

4.送料

正確にいうと、送料は運送会社に支払われるものでメルカリの手数料ではありませんが、らくらくメルカリ便など各運送会社とメルカリが提携して一緒に運営しているサービスもありますし、何よりアプリの利用者からすれば品物以外の煩わしい出費には違いありませんので、手数料の一環として括っています。

この4つの手数料それぞれの特徴について、適切に把握しておくことが利益の増進につながりますので、1つずつ詳しく見ていきます。

メルカリでかかる手数料 その1.支払手数料(買う側の負担)

購入希望者がメルカリで品物を手に入れようとする際、まずはメルカリ事務局に販売価格を払いますが、その支払方法によっては手数料が発生してしまうことがあります。具体的には、下記の支払方法です。

・コンビニ払い(セブン-イレブン,ローソン,ファミリーマート,ミニストップ,デイリーヤマザキ,セイコーマートのみ)

・ATM払い(Pay-easy利用)

・三大キャリア(docomo,au,softbank)の携帯料金払い

・メルペイスマート払い(コンビニ/ATM清算)

メルペイスマート払い(コンビニ/ATM清算)は、メルカリでの利用額を翌月まとめて支払う方法で、コンビニ/ATMでの清算時は清算金額に応じて220~880円の手数料が発生します。

それ以外の3種類の方法では、手数料100円が必要です。

一方、下記の支払方法ならば手数料は発生しません

・クレジットカード

・メルカリのポイント

・(メルペイ)チャージ払い

・メルペイスマート払い(自動引落し/残高清算)

・Fami Pay

・Apple Pay(一部取引のみ)

ポイントとは、メルカリが行うイベントくじ等で手に入れられるもので、1ポイント=1円換算となります。また、過去に出品者側としてメルカリを利用して得た売上を、まだ現金化していない場合は、同様に1円=1ポイントとしてポイント化し、購入に使用することができます

メルカリが運営する電子マネー・メルペイによるチャージ払いやスマート払い(自動引落し/残高清算)はメルペイに紐づけた銀行口座からチャージした残高や自動引落しで清算する方法です。

またFami PayやApple Payといった一部他社の電子マネーも手数料なしで利用できます。

メルカリでかかる手数料 その2.販売手数料(売った側の負担)

他の項でも少しだけ触れた販売手数料ですが、出品する際に自動で表示されます。出品者が設定した販売価格から自動で差し引かれるというものですが、もちろんこの手数料は、売買が成立した場合にのみ発生します。出品の段階で表示はされますが、売れてもいないのに事務局から手数料が請求されるなどということはありません。

比率は販売価格の一律10%となっています。300円で売ろうとすると売上は30円引かれて270円となり、300万円と価格設定した場合は、なんと30万円も持っていかれて270万円が売上となります。

メルカリでかかる手数料 その3.振込手数料(売った側の負担)

売上はメルカリの内部に貯まっていきます。これを現金として手に入れる際に、振込手数料が発生します。具体的には、現金化しようとすると、200円が手数料として差し引かれてしまいます。売上1,100円程度だったものを現金に換えると、900円になってしまうということです。

メルカリでかかる手数料 その4.送料(負担者は売る側が決定)

メルカリでは出品者があらたに品物を出品する際、送料について購入者・出品者のどちらが負担するかを選ぶことになります。もちろん、購入希望者としては出品者の負担にして欲しいところです。送料込み(出品者負担)の商品の方が、売れ行きはよくなる傾向にあります。

出品者としては悩ましいところです。確実に売買を成立させるなら、送料込みの販売価格を設定すべきでしょうが、そこにはさらに、別の項でご説明した販売手数料が重く圧し掛かって来ます。安価でサイズの大きい商品でこれをやってしまうと、赤字に転落するリスクが急激に高まります。

しかし、売れなければ元も子もありません。宅配業者の料金プランをよく確認し、商品を傷つけず、必要かつ最低限の緩衝材等を上手く配置し、なるべく荷物のサイズが小さくなるような梱包法を勉強し、損失を抑えていくことも大切です。

メルカリで利益を確実に得る3つの方法

メルカリに限らず、無料で提供されている各種サービスや市場は、適正な運営を確保するためにお金がかかります。利用者からの手数料が必要となるのは、ある程度は仕方のないところです。しかし出品者としては、出費は極限まで抑えて確実に収益に繋げていきたいのも当然のこと。ここでは、手数料に圧迫されない、安定した利益を手に入れるための手段をいくつかご紹介します。具体的にはこの3つです。

1.割高で売りに出す

2.メルカリをやめる

3.場合によっては着払いにする

一見すると投げやりな感じですが、1つずつご説明していきます。

メルカリで利益を出す方法 その1.割高で売りに出す(送料や手数料込)

元の販売価格を高額に設定してしまうという手段です。実際に妥当と思われる価値に、サイズから導き出される送料の額を上乗せし、さらに1.1倍以上を乗じ、手数料分もカバーした金額で売りに出すものです。メルカリでは風土的に値下げ交渉が多く行われますので、その損失分を見込むという意味でも検討すべき手段です。

しかし、値下げ前提だからといってやたらと高額な販売価格で市場に出してしまうと、全く買い手がつかず品物が永遠にメルカリ上をさまよい続けることもあり得ます。本当に売上として手に入れたい金額の、1.2倍前後であれば、不当に高いとの印象は薄くなります。心からその品物を欲しがっている人を頭の中で思い描き、その人が、もう少し安くなれば手に入りそう、となるような金銭感覚で販売価格を設定すると、売買の成功率が上がります

メルカリで利益を出す方法 その2.メルカリをやめる(「ヤフオク!」「ラクマ」を利用)

メルカリの販売手数料は常に一定です。商品サイズや内容に左右されず、別の項にもあるとおり一律10%となっています。もし販売手数料がなければ、当然ながら下記のような利点が生じることになります。

1.販売価格を下げられるため、より買い手がつきやすくなる。

2.手数料分が自分の純利益になる。

販売手数料が存在しないフリマアプリはありません。しかし、メルカリより販売手数料部分が安くなっている市場はあります。「ラクマ」です。ラクマの販売手数料は、価格の6%+税となっており、メルカリより少なく済みます。また、ヤフオク!のフリマ出品でも、若干ですがメルカリより手数料の比率を下げられる可能性があります。ヤフオク!との比較については、別の項でご説明します。

販売手数料を抑えることができるラクマですが、市場を物色している利用人数はダントツでメルカリの方が多い、ということに留意しなければなりません。いくら手数料分が浮くからといっても、そもそもその出品物を必要としている顧客がいないのであれば、何の成果も上げられません。多くの人が欲しがることがわかりきっている品物であればラクマ、多少マニアックで知る人ぞ知る逸品、といったものは人目に触れる機会の多いメルカリ、といった具合に、人気についても思慮を働かせて、出品先を選ぶ必要があります。

メルカリで利益を出す方法 その3.場合によっては着払いにする(購入希望者の心理を読む)

購入希望者からすれば送料負担はない方が良いに違いありませんし、事実送料込みの品物の方が売れ行きが良いため、送料を販売価格に含めてある商品が大勢を占めています。しかし、「他の商品がみんな送料込みにしてあるから、自分のも送料込みにしないと売れ残ってしまう」という消極的な気持ちが先行して、不本意ながらも送料込み、とするのは、精神衛生的にもお財布にも良くありません。

着払いの商品でも売れるものは売れています。送料によって利益が著しく圧迫される、もしくは赤字に転落してしまう、といった瀬戸際の状況の場合は、思い切って着払いにしてしまうのも手です。それで売れなければそれまでの品物だったと割り切った方が、下手に値引かされた挙句送料まで払わされて結局お金がかなり減ってしまったという、目も当てられない状況よりもはるかに良い結果です。

なお、着払いの場合は、配達員に面と向かってお金を払うのは購入者になるので、どの業者のどんなサービスで配送されるのか、商品説明欄に詳しく記しておくと取引成功率が跳ね上がります。購入希望者の気持ちになればわかりますが、どの業者がどういった形の荷物を持ってくるのかを予め知っておくと、いきなり知らない人が来て慌ててお金を用意して、という不安が幾分かマシになるからです。

メルカリの配送サービス「梱包・発送たのメル便」の送料を解説

メルカリが提供する配送サービスに、クロネコヤマト系列のヤマトホームコンビニエンスと提携した「梱包・発送たのメル便」というものがあります。集荷受付のみではなく、梱包や購入者宅到着後の設置までやってくれるというサービスです。

至れり尽くせりといったところですが、その分費用がどれくらいかさむのかが気になります。ここでは、梱包・発送たのメル便で必要となる費用や使いどころについてお伝えしていきます。

【暗記必須】メルカリ便の送料と販売手数料を含む算式

梱包・発送たのメル便は、商品のサイズを選択すると自動で送料が計算され、販売価格には送料の含まれた額が表示されますが、メルカリの主収入である販売手数料はかかっていません。あくまでも販売手数料は商品そのものの値段のみにかかります。算式で表すと、

商品の値段×販売手数料10%+梱包・発送たのメル便送料=販売価格

ということになります。この式でわかりますが、梱包・発送たのメル便の送料は、必ず出品者負担となります。

メルカリ提供の運送プランと配送業者による送料の比較

メルカリが提供する運送プランには、梱包・発送たのメル便の他に、同じヤマト系列の「らくらくメルカリ便」、そして日本郵便と提携した「ゆうゆうメルカリ便」というものがありますが、これらは大きい荷物、正確にはタテ・ヨコ・高さの寸法合計が160cm(ゆうゆうメルカリ便は100cm)を超えるような品物には対応していません。メルカリは、自社提携プランでもあるため家具等の配送に梱包・発送たのメル便を推奨していますが、サービス内容もさることながら、全国一律の料金設定のため同一県内に配送する場合以外はお得です。下表で比較してみます。

梱包・発送たのメル便ヤマトホームコンビニエンス
らくらく家財宅急便
全国一律東京~東京東京~大阪
~200cm 5,000円4,400円5,390円
~250cm8,600円7,535円8,855円
~300cm12,000円10,945円12,375円
~350cm18,500円16,555円19,525円
~400cm25,400円23,375円26,345円
~450cm33,000円30,195円34,265円

※らくらく家財宅急便は別途で運送保険料(荷物の時価額1万円につき20円)が発生

ヤマトホームコンビニエンスが提供する「らくらく家財宅急便」は、梱包・発送たのメル便と同様に、集荷時の梱包から配送時の開梱・設置サービスを含んだ宅急便です。

比較すると、例えば東京~東京など同一県内に送る場合は、梱包・発送たのメル便よりもヤマトホームコンビニエンスが提供する「らくらく家財宅急便」の方が送料が安くなっています。

一方、東京から大阪へ発送する場合は、全国送料一律の梱包・発送たのメル便が断然お得です。メルカリでは発送元と同一県内の方が購入してくれるとは限らないので、送料一律の梱包・発送たのメル便は出品者・購入者の双方にとって魅力ある発送方法と言えるでしょう。

メルカリ便は送料自動加算で安心出品

らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便は出品者負担限定のプランとなっており、安値で品物を出品すると送料が販売価格を上回ってしまう危険性があります。その場合は、赤字となり不足してしまった送料をメルカリ側が負担してくれるため、らくらくメルカリ便等の利用は可能ではありますが、利益はもちろん0円です。

それに比べて、梱包・発送たのメル便を指定すると、別の項で示したとおり送料が自動的に販売価格内に含まれます。購入者負担ですので、売買成立時には確実に利潤を出すことができます。

メルカリとヤフオクの手数料の比較!

メルカリの手数料が高いという指摘は、特に販売手数料を比較した時になされますが、これには楽天グループが運営するラクマの手数料が6%+税である、という数字のインパクトが影響しています。しかし、メルカリの10%という数字は、他のminne(10.56%)やShoppies(10%)等と比べても横並びのものですし、何より取り扱える商品の幅広さや利用者の多さから考えれば、メルカリの優位性は揺るぎ難いものです。

さて、最も市場規模が大きいといえば、オークションサイトの老舗にして国内最大手規模のヤフオク!です。メルカリの爆発的な普及にも関わらず、安定した取引が日々行われています。ヤフオク!とメルカリ、手数料やサービス面など、いったいどちらの方が優れているのか、結論からいえばどちらも優れているのですが、詳しく紐解いていきます。

ヤフオクよりシンプルなメルカリの手数料

購入者側の手数料は、メルカリについては別の項でお伝えしたとおり、クレジットもしくはポイントの利用であれば無料です。

ヤフオク!については、Yahoo!かんたん決済という固有名詞がついはいるものの、コンビニ決済以外はどの支払い方法も手数料無料(コンビニ決済は手数料100円)ということで、そういった意味ではメルカリよりも優位です。しかしちょっとした落とし穴があり、落札した品物が属するカテゴリにより、手数料が発生してしまう支払方法があります。詳しくは公式サイトに譲りますが、それでも、PayPay銀行の口座さえ持っていれば、全て無料にできるので、やはりメルカリよりも支払い方法の選択に自由度があります。

○手数料一覧

問題は出品者の方ですが、メルカリはいつでも何でも一律10%と単純明快であるのに対し、ヤフオク!は、出品者が一般会員の場合と有料のYahoo!プレミアム会員の場合とでかかる手数料の比率が変わったり、自動車など特定のカテゴリの商品はさらに手数料が上乗せされたりなど、流し読みでは理解しにくい料金設定になっています。次項で詳しくみていきます。

メルカリとヤフオク出品者負担手数料の比較

「ヤフオク!の落札システム利用料は、落札価格の8.8%。一方メルカリの販売手数料は10%で、売上の1/10も持っていかれてしまうので、ヤフオク!の方がもちろんお得です!」といった内容が散見されますが、8.8%というのは、あくまでも出品者がYahoo!プレミアム会員だった場合の話です。実際には下表のようになっています。

出品者手数料比率(出品先)
メルカリ会員10.0%(販売価格の)(メルカリ)
Yahoo!一般会員10.0%(落札価格の)(ヤフオク!)
Yahoo!プレミアム会員8.8%(落札価格の)(ヤフオク!)

プレミアム会員でなければ、ヤフオク!でもメルカリでも、手数料の比率は同じになります。ヤフオク!については、フリマ出品とオークション出品の2種類が選べますが、どちらも比率は同じです。

表だけ見れば当然Yahoo!プレミアム会員になってヤフオク!で出品する方が良いということになりますが、プレミアム会員は月額508円を払ってその地位を買っているもので、実に毎月500円近くも消費してしまうことに注意しなければなりません。

また、前項でも述べましたが、取引する商品が属するカテゴリによっては、さらに手数料が上乗せとなることがあります。詳しくは公式サイトをご覧下さい。

ヤフオク! ヘルプ 出品者にかかる利用料

販売手数料から見るメルカリとヤフオクの比較検証

前項でご説明したとおり、販売手数料が8.8%で済むためYahoo!プレミアム会員となり、ヤフオク!を利用した方が一見お得なようですが、何も出品していないのに、毎月508円も失ってしまうというリスクがあるので、必ずしもそうとはいい切れない状態です。

例を用いて検証してみます。わかりやすく月に1回、特定カテゴリに入らない同じ商品を、着払いでフリマ出品したものとして比較してみます。例えば5,000円の品物だった場合、その利益は、

メルカリ      販売価格5,000円-販売価格5,000円×販売手数料10%=4,500円

Yahoo!プレミアム 落札価格5,000円-(落札価格5,000円×落札システム利用料8.8%+プレミアム月額508円)=4,052円

となり、メルカリの方に軍配が上がります。この結果からは、月イチの出品ペースであれば、メルカリの方がお得ということが示されているようにも見えます。

ところが、これが50,000円の品物だった場合には、

メルカリ      50,000円-50,000円×10%=45,000円

Yahoo!プレミアム 50,000円-(50,000円×8.8%+508円)=45,092円

となるので、ヤフオク!で出品した方が僅かながら利益が増加することになり、月に1回の出品でもヤフオク!の方がお得になります。

この逆転現象は、508円という数字が乗算ではない、ということにより生ずるのですが、では、いくらまでならメルカリ、いくら以上はヤフオク!、といった線引きは、具体的に何円あたりになるのでしょうか。

メルカリとヤフオク!、どちらで売っても利益が同じになる瞬間の販売(落札)価格を、Aとすると、次のような式ができます。

メルカリでの利益=ヤフオク!での利益

A-A×10%=A-(A×8.8%+508)

A×90%=A-A×8.8%-508

A×90%=A×91.2%-508

-A×1.2%=-508

A×1.2%=508

A=508÷1.2%≒42,333

よって、売りたい価格が42,333円以上になるのであれば、ヤフオク!に出品した方が良いということになります。一方で、そこまでの価値がないもの、または40,000円近いものでも出品頻度が月イチに届かない場合は、yahoo!の有料会員になるよりメルカリを使った方がお得ということです。もちろん送料負担の問題もありますから、現実に売りに出す場合は商品サイズ等についても多角的に調べて市場を選択すべきです。

ヤフオクより単純明快なメルカリ

メルカリは、スマホのネット環境さえあれば、アプリの導入は無料ですし、商品の物色ももちろん無料です。出品者として自分が持ち物を出品し、なおかつ買い手がついたときに初めて手数料が発生します。その計算方法もヤフオク!等に比べれば単純明快ですし、良心的といえます。手数料計算が簡単な分、出品する際には自分の利益をしっかり見込めるよう、適切に負担費用を把握してから販売価格を決めるように意識すれば、安定した利潤が確保できるようになります。

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