「自分で選んだお気に入りのお洋服をお店で販売してみたい!」という夢を持ったことはありませんか?以前はお店を構えるのは難しいことでしたが、今はインターネットを利用すれば簡単にネットショップをオープンできます。
しかし、どうしたらアパレルのネットショップを立ち上げられるのかよくわからない人もいるでしょう。
そこでこの記事では、初心者の方向けに、ネットショップをオープンする方法について解説します。
Contents
自宅でネットショップをオープンさせるメリット
個人でアパレルのネットショップを経営するなら、最初は自宅で始めるのがおすすめです。以下で、自宅でネットショップをオープンさせるメリットを解説します。
固定費があまりかからない
事務所や倉庫を借りてネットショップをオープンさせた場合、家賃や光熱費などの固定費がかかってしまいます。ネットショップが成功するかどうか分からない段階で月々固定費がかかるのはリスクです。
自宅でネットショップをオープンさせると、場所を借りるときのような固定費はかかりません。
出勤する手間と時間がかからない
事務所や倉庫を借りると、仕事をするためにわざわざ職場まで出勤しなければなりません。一方、自宅を職場にした場合は、通勤の手間も時間もかからず、すぐに仕事に取り掛かれます。また、同居人がいれば仕事が忙しくなった時に手伝ってもらえるというメリットもあります。
家族との時間が持てる
仕事が忙しくなると、どうしても家族と過ごす時間が減ってしまいますよね。自宅でネットショップを運営すれば、その心配はありません。特に小さい子供がいる場合は、子供のそばにいながら仕事を進められるので安心感もあります。
実店舗とネットショップの違い
アパレル商品を販売しようと思った時、実店舗を構えようか、ネットショップを立ち上げようか悩む人は多いもの。では、実店舗とネットショップではどのような違いがあるのでしょうか。
実店舗のオープンから販売までの流れ
実際に店舗を借りてアパレルショップをオープンさせる場合の流れは、以下のような感じです。
1.空き店舗を探して、店舗をレンタルする
2.内装を整える
3.商品を陳列する
4.来店してくれたお客さんを接客する
5.お客さんが購入してくれたら、会計して梱包する
立地条件などを考えつつ店舗を探し、大家さんと賃貸契約を結ばなければなりません。また、お店のコンセプトに合わせて内装をデザインする必要もあります。
ネットショップをオープンさせる場合
一方、ネットショップをオープンさせる場合の流れはこんな感じです。
1.ネットショップをオープンさせる手助けをしてくれるサービスを探して契約する
2.ネットショップのサイトデザインを考える
3.商品登録をする(商品説明文や商品画像)
4.宣伝方法を考える(メルマガやSNSなど)
5.ショッピングカートのシステムを実装する
6.商品が売れたら梱包し発送する
ネットショップでは、どんな商品を販売しているか分かりやすいように、丁寧な商品説明文と見やすい画像が必須です。
ネットショップのメリット
アパレル販売にネットショップを利用するメリットを解説します。
メリットいろいろ
ネットショップの大きなメリットは、家賃や光熱費などの維持費が実店舗よりもかからないだけでなく、インターネットに接続できる環境さえあれば、場所を問わず気楽にネットショップをオープンできることです。
また、ネットショップ利用者のデータを集めやすいのもメリットで、「何月何日に誰がどんな商品を購入してくれたのか」に関するデータを収集できるので、今後のプロモーション活動に活かすことができます。
ネットショップは実店舗と違い、一人で運営しやすいのも魅力です。そのため、人件費が抑えられます。
ネットショップのデメリット
ネットショップにはデメリットも存在します。デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
デメリットもいろいろ
ネットショップでは実店舗のようにお客さんが実際に商品を手に取れません。そのため、お客さんが分かりやすいように、商品画像を複数用意したり商品説明文を丁寧に記載したりする必要があります。この作業を面倒だと感じる人にとっては、大きなデメリットになるでしょう。
また、最近ではネットショップが数多くあるので、値段が高くては全く売れない可能性もあります。商品を自分の店で買ってもらえるように「クーポンを発行する」「送料無料キャンペーンを行う」など、ライバルショップとの差別化が必要です。
アパレル商品のネットショップをオープンする方法
ネットショップでアパレル商品を売るためには、具体的に何から始めればよいのでしょうか。具体的にネットショップをオープンする方法を紹介します。
販売するアパレル商品を見つける
ネットショップでアパレル商品を取り扱う場合は、当然ながら売る商品を見つけなければなりません。実店舗を回って仕入れても全く問題ありませんが、他のネットショップから仕入れる方法もあります。
例えば、以下のような仕入れサイトがおすすめです。
◆NETSEA
「NETSEA」はゲリラセールを度々開催しており、お得な値段で仕入れることができます。また、シーズン物も取り扱っているので、これからの季節に売れる商品も選べます。
◆ICHIOKU.NET
ICHIOKU.NETは、アパレル商品が充実している仕入れサイトです。人気のトレーニングウェアも揃っています。
参考:ICHIOKU.NET
◆TOPWHOLE
落ち着いたナチュラルテイストの洋服を探すなら、「TOPWHOLE」が最適です。
参考:TOPWHOLE
ネットショップのオープン先を見つける
取り扱う商品がイメージできたら、ネットショップをオープンさせる場所を見つけなければなりません。日本で有名な通販サイトというと、楽天市場やヤフーショッピングが有名ですよね。
しかし、個人で小さなネットショップからスタートさせたい場合は、楽天市場やヤフーショッピングのような大規模なショッピングモールよりも、個人向けのお店をオープンさせられるサービスを利用する方がおすすめです。
例えば、「BASE」や「STORES
」は特別な知識がない人でも簡単にネットショップをオープンできるサービスを提供しています。
どちらも、サイトの指示に従って会員登録を行い、好みのサイトデザインを選択するだけで簡単にネットショップを立ち上げることができます。
参考:驚くほど簡単にネットショップが作れる!【STORES】
必要なものを揃えておく
ネットショップの運営に最低限必要なものを紹介します。
(1)パソコン
パソコンは必須です。インターネットやメールができる程度の低スペックのパソコンでも構いませんが、最近はネットショップでも動画を使って商品を紹介しているサイトが多いので、画像や動画を扱えってもスピードが落ちないハイスペックなパソコンがおすすめです。
(2)プリンタ
納品書や請求書を印刷するためのプリンタも必要です。ネットショップで購入すると、商品と一緒に他の商品のカラー広告が同梱されていることがありますが、このような広告も自宅のプリンタで印刷できると便利です。
(3)デジタルカメラ
商品画像を撮影するためのデジタルカメラも必要です。ただし、最近ではスマートフォンのカメラも非常に高性能なので、スマートフォンで商品画像の撮影や説明動画を撮影する人も増えています。
(4)画像編集ソフト
商品画像や説明動画を編集するための編集ソフトもあったほうが良いでしょう。例えば、商品画像であれば、商品の色味を実物に近づけたり、背景を消したりする作業に編集ソフトが役立ちます。
ネットショップの運営に必要な書類
ネットショップを経営する上で必要な書類について解説します。
確定申告
ネットショップの売上が伸びてくると、確定申告が必要になることが多いです。普段は会社員やアルバイトをしていて副業としてネットショップを運営する場合は、所得金額20万円以上なら確定申告が必要です。
また、ネットショップを専業とする人は所得金額が38万円以上であれば確定申告をしなければなりません。
開業届け
開業届けを出していれば65万円の控除が受けられる「青色申告」が行えるようになります。ただ、開業届けと言っても、することは紙切れに氏名や住所、事業内容等を記載して税務署に提出するだけです。時間がない時は、郵送もできます。
ネットショップを成功させるコツ
自宅でオープンさせたネットショップを成功させるコツを解説します。
電話やメールの対応は丁寧に
ネットショップでの問い合わせはメールで寄せられることが多いですが、中には電話をかけてくるお客さんもいます。自宅だからと気を抜かず、お客さんに対して親切丁寧な対応を心がけましょう。電話では伝えにくい内容の場合(例えば、洋服の寸法など)は、メールアドレスを聞いた上でメールで対応するのが親切です。
業務時間を決めておく
ネットショップに限らず、自宅で仕事をする場合の注意点ですが、業務時間はきっちりと決めておきましょう。業務時間を決めていないと深夜までズルズルと仕事をしてしまうことになりかねません。
プライベートと仕事はきちんと区別して、メリハリをつけることがネットショップを安定して経営するためのコツです。
一品ごとに検品する
ネットショップで取り扱う商品は、海外製品も多いです。海外製のアパレル商品は日本のように寸法が正確ではありません。縫い目も日本製のようにきちんとしていないこともあります。
そのため、手間がかかっても一品ごとに検品してから販売しましょう。丁寧な対応を心がけていれば、必ずリピーターがついてくれます。面倒な作業でも根気強く続けましょう。
トレンドに敏感になる
アパレル商品を取り扱う以上、流行には敏感になっておかなければなりません。ファッション雑誌を毎月チェックして流行を把握しておきましょう。また、ハロウィンやクリスマスなど季節ごとの商品も取り揃えておき、お店に変化をつけると、お客さんがまた見に来てくれる可能性が高まります。
SEOを勉強する
ネットショップだと、Googleやヤフーの検索結果から来店してくれる場合があります。ネットの検索で上位を取れるように、SEOも勉強しておきましょう。各商品ページが検索上位に表示されると、お客さんの目に止まりやすくなり、その商品は売れやすくなります。
SEOについては書籍が多く出版されているので、数冊本を読んでみてください。そうすれば、自然とサイトの構成の仕方や文章の書き方などが分かってくるはずです。
アパレル商品をネットショップで販売しよう
ネットショップは軌道に乗るまで時間がかかることもあります。しかし、諦めずにコツコツと続けていれば、売れる商品の傾向が分かってきますし、売上も次第にアップしてくるでしょう。まずは、個人向けの小さなネットショップから始めて、お気に入りのアパレル商品をお客さんに勧めてあげましょう。