物販

オンラインショップを開業する方法、解説します!

オンラインショップとは、インターネットを使って通信販売を行うお店のことです(ネットショップとも呼ばれます)。

最近では、オンラインショップの開業をサポートしてくれるサービスが色々とあります。しかし、本当に色々なサービスがあるだけに、「どれを選べばいいのか分からない」といった悩みも出てきます。

そこで、この記事では、オンラインショップを開業する方法について解説しようと思います。オンラインショップの開業に関して悩みがある人は、この記事を是非参考にしてください。

オンラインショップを開業するために必要な手続は?

オンラインショップを開くために、役所に届出をしたり許可を取ったりする必要があるのか気になっている人もいるでしょう。

確かに、扱う商品によっては、届出や許可が必要になるケースもあります。例えば、食品を販売する場合の保健所の許可とか、中古品を扱う場合の古物商の届出といったものです。

しかし、オンラインショップを開くだけであれば、届出や許可申請は必要ありません。思い立ったら、誰でもすぐにオンラインショップを始められます。ただ、強いて言えば、開業届は出しておくべきです。

開業届は、開業日から1ヶ月以内に提出

開業届は、正式名称を「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。提出先は、納税地を管轄する税務署です。

開業届は、開業から1ヶ月以内に提出することになっています。もっとも、「いつを開業日とするか」についての規定はありませんから、自分が「この日を開業日にしよう」と思った日から1ヶ月以内に出せばOKです。

また、開業届を出さなかったとしても罰則等はありません。ただし、開業届を出しておかないと青色申告を使えないので、出しておいた方が有利です。

開業届についての詳細は、以下のページを確認してください。

参考:個人事業の開業届出・廃業届出等手続(国税庁ホームページ)

青色申告承認申請書も一緒に出そう

開業届を出す一番のメリットは、確定申告の際に青色申告を利用できるようになることです。青色申告にすると青色申告特別控除が受けられるようになるので、税金が安くなります。

注意点しなければならないのは、青色申告を行うには「所得税の青色申告承認申請書」を事前に提出しておく必要があることです。提出期限は、原則として青色申告による申告を行う年の3月15日までです。ただし、その年の1月16日以降に事業を開始した場合は、事業開始の日から2ヶ月以内となります。

この承認申請書の提出先も納税地を管轄する税務署で、開業届と同時に提出することができます。提出忘れを防ぐためにも、開業届と一緒に提出しておくことをおすすめします。

青色申告承認申請についての詳細は、以下のページを確認してください。

参考:所得税の青色申告承認申請手続(国税庁ホームページ)

開業届を出すその他のメリット

開業届を出すと青色申告によることができます。控除額が増えることは上で書いたとおりですが、他にも赤字を3年間繰り越せたり、家族で事業を手伝っている人がいる場合に青色事業専従者として支払った給与を経費扱いにできたりもします。

また、開業届を出しておくと、個人名義ではなくショップ名義で銀行口座が開設できるようにもなります。ショップ関係の入出金を別口座で管理すれば、経費処理が楽になります。

オンラインショップを開業するために準備するもの

オンラインショップを開業するために最低限必要なものについて解説します。どんな方法でショップを開業するかによって準備すべきものは多少変わりますが、おおよそ以下のようなものが必要となります。

パソコン、デジタルカメラ、プリンターなどの備品

オンラインショップを開業するならパソコンは必須です。スマホでオンラインショップを開けるサービスもないわけではありませんが、ほとんどのサービスがパソコンで利用することを前提にしています。

また、商品写真を撮るためのデジタルカメラ、商品発送時に同封する明細などを印刷するプリンターも必要と言っていいでしょう。

開業方法によって変わる初期費用

初期費用はどんな方法でオンラインショップを開業するかによって大きく変わります。ゼロ円から開業可能なサービスもありますし、ECモールに出店するような場合には、登録料や月額出店料が数十万円単位でかかることもあります。

また、届出や許可申請が必要な商品を扱う場合は、それぞれ手数料が発生することがあります。

独自のショップを開業する場合の費用

ECモールに出店するのではなく、独自にショップを開業する場合は、ショップのデータを保管するためのサーバー費用や、独自ドメインを取得するための費用なども発生します。

ただし、サービスによっては、これらの費用が発生しないものもあります。どんなショップを開きたいのか、どの程度費用をかけられるのかを総合的に考慮して、利用すべきサービスを判断しましょう。

オンラインショップ開業にあたっての事前準備

オンラインショップを開業するためには、以上でご紹介したもの以外にも準備しなければいけないもの、決定しておかなければならないことがあります。

ショップコンセプトを明確にする

まずはショップのコンセプトを明確にしましょう。この場合のコンセプトというのは、ショップ全体を貫く基本となる考え方のことをいいます。コンセプトが明確になっていれば、どんな商品を扱うべきなのか、どんなデザインのショップにするべきかなど、様々な点が決まってきます。

逆に言えば、コンセプトが定まっていないとショップ運営の指針が不明確になってしまうので、ショップの経営は上手くいきません。

オンラインショップを手軽に開業することができるようになってライバルも増えました。現在は、他店にはない自店独自の魅力をお客様にアピールする必要性が以前にも増して高くなっているのです。コンセプトがはっきりしていれば、自分のショップの魅力をお客様にしっかり伝えることができます。

コンセプトが思いつかない場合は、ターゲットとなるお客様はどのような人達か、ショップで買い物をしたお客様にどんな価値を届けたいのかの2つの視点から検討してみましょう。そうすれば、きっと方向性が見えてくるはずです。

商品写真を撮影する

オンラインショップの場合、商品をアピールするツールとして商品写真が非常に重要です。プロに撮影を依頼することもできますが、自分で撮影する場合は、商品の魅力が伝わる写真を撮ることを心がけましょう。

ポイントは、お客様が知りたい情報を入れることです。商品全体が写った写真が必要なのは当然ですが、商品の素材感が伝わる写真やサイズ感が伝わる写真など、お客様が知りたい情報が写った写真を複数用意するべきです。

撮影機材は必ずしも高価なものを用意する必要はありません。商品の背景や光の当たり具合などにも気を使って、自分が撮れる最高の写真を目指しましょう。

ショップを開業する方法を選択する

オンラインショップの開業方法には、ECモールに出店する方法と、独自にショップを開業する方法とがあります。独自に開業する場合には、利用するサービスも選ばなければなりません。

どの方法を採るかによって、オンラインショップの経営は大きく変わります。具体的な方法については、後でいくつかの例をご紹介します。

どんな決済方法を採用するかを決める

オンラインショップを開業する際は、どんな決済手段を導入するかも考えなければいけません。

オンラインショップの場合、最低でもクレジットカード決済は必要です。他に代金引換やコンビニ決済などが選べるようになっていると販売機会を逃さずに済みます。

どのサービスを使ってオンラインショップを開業するかを選ぶ際は、そのサービスを利用した際に選べる決済手段も忘れずにチェックしましょう。

商品の配送についても考えておく

商品の配送についても検討しておく必要があります。配送業者によって配送料金が微妙に違いますから、どの業者に配送を依頼するかは利益を上げるには重要です。

また、商品の梱包をどのように行うかも決めなくてはいけません。配送中の商品の破損を防ぐために適切に梱包しなければならないのは当然ですが、梱包がかさばると配送料金が割増になってしまいます。厳重に梱包すれば良いというわけにもいかないところが難しいところです。

ショップのデザインを決める

ショップの開業方法によって、ショップデザインの自由度は変わってきます。

この記事でご紹介するサービスを利用する場合は、イメージに近いデザインをテンプレートから選んで、それに多少のアレンジを加えることになるでしょう。「できる範囲で」ということにはなりますが、ショップのコンセプトに合ったデザインを心がけましょう。

ECモールとオンラインショップ開業サービスをご紹介

ここからは、サイト内にショップを開業できるECモールと、独自ショップの開業をサポートしてくれるサービスについてご紹介します。

ぜひ、自分に合った開業先を探す際の参考にしてください。

日本を代表するECモールの1つ「楽天市場」

最初にご紹介するのは楽天市場です。Amazonと並んで日本を代表するECモールの1つです。

楽天市場に出店する際は、4つの出店プランから自分に合ったものが選べます。1年契約プランの「がんばれ!プラン」、「スタンダードプラン」、「メガショッププラン」と、3ヶ月契約プランの「ライトプラン」です。

初期費用を抑えたい場合は、「がんばれ!プラン」がおすすめです(月額出店料が19,500円)。ただし、年間一括払いなので、最初に23万4千円を支払うことになります。それに加えて6万円の初期登録費用がかかります。

さらに、売上高に応じて発生する料金として、システム利用料が月額売上高の3.5%~7.0%かかります。他にシステムサービス利用料や決済サービス利用料もかかります。

以上の諸費用がかかるため、月商が100万円を越えるくらいでないと楽天市場への出店は難しいでしょう。

参考:楽天市場

参考:出店プラン・費用

ショップを開業したという実感は薄い「Amazon」

Amazonは、Webサイトが商品単位で作られています。そのため、ショップ単位でページが作られている楽天市場などと違って、オンラインショップを開業したという実感は乏しくなります。自分の理想のショップを作りたいという人には不向きかもしれません

このような特徴から、Amazonでは「出店」ではなく「出品」という言う方が用いられます。出品の形態は、小口出品と大口出品に分かれます。大口出品の場合は出品点数に制限はありませんが、月額4,900円の登録料と販売手数料がかかります。

小規模な事業者でも出品しやすい小口出品は、出品点数が49点までとなっています。登録料はかかりませんが、商品ごとに100円の基本成約料と販売手数料が発生します。販売手数料は商品のカテゴリーによって約8~15%の間で変動します。

参考:Amazon

参考:料金プラン

初期費用無料で出店可能「Yahoo!ショッピング」

Yahoo!ショッピングは、出店にあたって初期費用がかからないのが特徴です。初期費用だけでなく、月間システム利用料や売上ロイヤルティも無料です。

ただし、ストアポイント原資負担、キャンペーン原資負担などの形で、費用負担が発生します。具体的にどのくらいの費用がかかるかは、以下のページ内にある「月額費用シミュレーション」で目安を計算できるので、Yahoo!ショッピングへの出店を検討する際には試してみるといいでしょう。

参考:Yahoo!ショッピング

参考:料金・費用について(Yahoo!ショッピング)

無料でオンラインショップが開業できる「BASE」

これ以降でご紹介する3つのサービスは、ECモールに出店するのではなく、独自にサイトを作るオンラインショップ作成サービスとなります。

最初にご紹介するのはBASEです。ショップ開設数が100万を突破しており、同種サービスのなかでも有名どころと言える存在です。

初期費用、月額料金は無料ですが、商品が売れた際は、決済手数料やサービス利用料といった形で費用が発生します。決済手数料は3.6%+固定の40円、サービス利用料は3.0%です。

参考:BASE

参考:BASEかんたん決済

月額費用はかかるが手数料は安めの「カラーミーショップ」

カラーミーショップには3つの料金プランがあります。エコノミーの場合は月額834円から、レギュラーの場合は月額3,000円、ラージの場合は月額7,223円です。

エコノミーの場合だけ「から」となっているのは契約期間による割引があるからで、834円は12ヶ月契約をした場合です。6ヶ月契約で月額917円、3ヶ月契約で月額1,000円となります。

各プラントとも販売手数料は0円です。決済手数料は決済手段によって変わりますが、クレジットカード決済の場合で4.0%からとなっています。BASEと比べると、月額料金は発生しますが手数料率が低いので、販売量が増えるほどお得になります。

参考:カラーミーショップ

参考:料金・プラン

セット販売やオーダーメイド商品の販売に強い「イージーマイショップ」

イージーマイショップには、セット販売やオーダーメイド商品の販売にも対応可能という特徴があります。ただし、料金プランによっては使えない場合があります。

料金プランとしては、初期費用と月額利用料が無料の「無料版」の他に、「スタンダード」と「プロフェッショナル」があります。他に、既存の商品ページにショッピングカートの機能を組み込む「カートプラン」もあります。先ほどご紹介したセット販売やオーダーメイド商品の販売機能は、無料版以外のプランで利用可能です。

スタンダードの初期費用は3,000円、月額利用料は2,700円(1年契約時)です。3ヶ月契約時の月額利用料は3,000円です。プロフェッショナルは、初期費用3,000円、月額利用料5,400円です(1年契約時)。3ヶ月契約の場合は、月額利用料が6、000円となります。

決済手数料も必要で、無料版で5.0%+40円、その他のプランで3.57%+40円となっています。

参考:イージーマイショップ

参考:プラン比較とご利用料金

理想のオンラインショップを開こう!

オンラインショップを開業する方法について解説してきました。

オンラインショップを開業するとなるとその費用が気になるところですが、本文中で解説したように、初期費用ゼロ円から始められるサービスもあります。

始めてみなけれれば分からないこともあります。そのため、オンラインショップを開業したい人は、まずは無料サービスを利用してショップを開業してみましょう。