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オンラインショップを開設するなら知っておこう!開設準備と運営のコツ

インターネットが普及し、調べ物はもちろん、銀行口座の管理やさまざまな事務手続きなどもオンラインで済ませられるようになりました。昔なら電話を使うのが当たり前だった出前の注文も、今やオンライン。私たちは、日常のあらゆる場面でインターネットの恩恵を受けながら生活しています。

買い物も、オンライン化が進んでいるものの1つです。オンラインショップは、仕事や家事・育児に追われて買い物に出かける時間が取れなくても、好きな時間に注文するだけで必要なものを家まで配達してもらえるため、忙しい現代人にとってありがたい存在です。今後もその需要は拡大していくと見られ、オンラインショップを新規開設する人も増えています。

しかし、「オンラインショップを開設すれば、誰でも儲かる」と思ったら大間違い。必ずしも順調に売上を伸ばしているお店ばかりではありません。

そこでこの記事では、オンラインショップを開業しようと考えている人へ向けて、オンラインショップの開設に必要な準備や運営のコツなどを解説していきます。ぜひ参考にしてください。

オンラインショップを始める前に|実店舗との違いを押さえよう

オンラインショップと実店舗には、さまざまな違いがあります。次の5つのポイントから見ていきましょう。

1.開業準備

一番大きな違いは、店舗を構える場所の違いです。

実店舗だと、お店を構える土地や建物、または貸テナントを用意しなければなりません。

お店の立地は売上を左右する重要な要素なので、ターゲットとする客層などに合わせて慎重に選ぶ必要があります。条件にあった物件が見つかるまでに、長い時間がかかる可能性も考慮しなければなりません。また、お店の雰囲気に合わせた内装を施すことも必要です。

一方、オンラインショップなら、インターネット環境を整備し、専用のショップページを作成するだけでお店を構えることができます。

2.運営方法

お店を運営するにあたり集客が大切なのは、オンラインショップも実店舗も同じです。お客さまをいかにお店に呼び込めるかで、売上が変わります。しかし、画面のクリックだけで移動できるオンラインショップと実際にお客さまに足を運んでもらう必要がある実店舗とでは、集客方法は異なります。

オンラインショップでは、インターネットの検索画面で上位表示されるようにしたり、SNSから誘導したりなど、集客方法もオンラインが主体。一方、実店舗であれば、店頭に看板を置いたり、最寄りの駅に広告を出したり、街頭でビラを配ったりなど、外を出歩いている人に直接アピールする方法が中心です。

また、商品の売り方にも違いがあります。

オンラインショップは、お客さまにその場で直接アプローチすることができないため、写真と紹介文だけで商品の魅力をアピールしなければなりません。一方、実店舗ではお客さまが目の前にいるため、コミュニケーションを取りながら最適な提案をすることが可能です。

3.商品の受け渡し

実店舗であれば、商品をお客さまの目の前で梱包して手渡しします。その過程が全て見えているため、お客さまにとっては安心です。

一方、オンラインショップでは、商品は梱包された状態でお客さまの元へ配送されます。商品自体の良し悪しはもちろん、梱包状態や配送の状況も分かりませんし、何人もの手を介してやっと手元に届くということもあって、お客さまが不安を感じるケースもあります。そのため、お客さまに安心感を与えられるよう、メールで逐一経過を報告するなどの工夫が必要です。

4.販売管理

仕入れや在庫の管理などの販売管理業務は、オンラインショップでも実店舗でも発生します。大手のスーパーやコンビニなどでは、販売管理業務を効率化するシステムが導入されているものの、個人経営の店舗でシステム化するのは困難です。

しかし、オンラインショップなら、受注や商品管理、決済処理、送り状の発行などを一元管理し、業務を効率化できる「受注管理システム」を簡単に導入できます。受注管理システムを提供している主な事業者には、「NetSuite」「らくうけーる」などがあります。

5.オンラインショップのメリット・デメリット

【メリット】

・営業時間
システムが稼働していれば、24時間365日いつでも営業できるので、お客さまにとって購入機会が増えます。

・コスト
店舗が必要なく、自宅やワンルームのアパートでも開業できるため、家賃などの固定費を抑えられます。また、見栄えよく陳列する必要もないため、省スペースでの在庫管理が可能です。

【デメリット】

・接客
お客さまと直接顔を合わせる機会がないため、写真や紹介文でしかお客さまに商品をアピールできません。また、トラブル時や購入後のサポート対応も電話やメールで行うため、お客さまにとっての利便性が高いとは言えません。

・商品価格
オンラインショップは、商品価格をショップ間で簡単に比較できるため、価格競争になりやすい面があります。

・集客
実店舗とは違い、お客さまが何かのついでにお店に立ち寄ることは考えにくく、競合も多いため、集客にはかなりの努力が必要です。

オンラインショップ開設に必要な6つの準備

それではいよいよ、オンラインショップ開設の準備に取り掛かりましょう。押さえるべきポイントは6つです。

1.コンセプトを決める

コンセプトとは、お店がお客さまに対して伝えたい思いや世界観などが凝縮された、お店の「核」と言える考えのことです。店名や商品、梱包、サイトのデザインなど、ショップ運営にまつわる全てがこのコンセプトの下に統一されていれば、お店のブランドイメージやカラーが伝わりやすくなります。

コンセプトを決める時は、「『誰に』『何を』『どのように』『何のために』届けたいのか」、「自分にしか伝えられないものは何か」を考えることが大切です。

2.商品画像と紹介文を用意する

オンラインショップだと、お客さまは実物を見ることなく購入することになるため、商品が手元に届いて実物を確認するまでは不安が付きまといます。

そんなお客さまの不安を払拭し、商品をアピールする手段が写真と紹介文です。商品の詳細がわかるような写真や商品の使用シーンのイメージカットを掲載したり、手触りや質感を言葉で詳しく表現したりして、できるだけ正確に商品の魅力を伝えられるようにしましょう。

3.出店形態を決める

オンラインショップを開設する方法には、主に「ショッピングモールへの出店」と「オリジナルサイトでの出店」の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、どちらの方法を選択するかは慎重に検討する必要があります。

【ショッピングモールへの出店】
ショッピングモールとは、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどに代表される、幅広いジャンルのお店が多数出店しているサイトのことです。ショッピングモールに出店すると、モール自体の集客力やブランド力を利用してお客さまを集めることができるため、新規出店者にとっては大きなメリットになります。

しかし、各モールのルールに従う必要があるため、ショップの個性を打ち出しにくい場合もあります。また、出店数が多いということは競合も多いということ。お客さまが類似商品に流れたり、価格競争になったりしやすいため、競争力がないショップには厳しい環境と言えます。

【オリジナルサイトでの出店】
オリジナルサイトでの出店は、自分の好きなように運営できるのが最大のメリットです。無料や格安のオンラインショップ作成サービスを利用すれば、コストを抑えたショップ運営も可能です。

その反面、モールのような既存の枠組みがないため、ゼロから自力でショップの認知度を上げていかなければなりません。SEOやネット広告対策などを、地道かつ気長に続ける覚悟と努力が求められます。

4.決済手段を導入する

さまざまな決済手段を用意することは、お客さまにとってもお店にとってもメリットになります。

まず、オンラインショップでの決済に多くの人が利用するのがクレジットカード決済です。即時決済されるので、お客さまは商品を早く受け取ることができますし、お店にとってはすぐに売上に繋がります。購入意思をもったお客さまを逃さないために、多様なカードブランドに対応しておくことが大切です。

次に、現金派のお客さま向けに、代金引換やコンビニ後払いも導入しましょう。

さらに、キャリア決済やPayPalなどの決済サービスも導入すれば、さらにお客さまの利便性が向上し、結果として売上につながる可能性が高まります。

5.配送方法や梱包を手配する

お客さまは、商品自体の良し悪しはもちろん、メール対応や配送スピード、梱包の丁寧さなど、商品の注文から受け取りに至るまでの全ての過程を見てオンラインショップを評価します。

商品が届くのを心待ちにしているお客さまの期待に応えるには、手元に届いて開封する瞬間まで気を抜けません。しっかりとした梱包と丁寧な配送ができる最善の体制を整えましょう。

6.ショップサイトを構築する

ショップサイトは、お店の顔です。お店のコンセプトや商品の魅力が伝わるページデザインを作りましょう。

また、お客さまにとって商品が見やすく、操作がわかりやすいことも大切です。

さらには、お店にとっても、商品情報の更新や注文処理、入金確認などがしやすい仕組みにしておいたほうが後々楽です。

商品の仕入れ方

売る物がなければ販売もできないため、自分で製造から販売まで一貫して行う場合を除き、どこかから商品を仕入れなければなりません。

おすすめの仕入れ方法は次の2つです。

1.仕入れ専門サイトを利用する

仕入れ専門サイトとは、インターネット上の卸問屋のことです。この手のサイトを利用すれば、わざわざ買い付けに出向かなくても家にいながら簡単に仕入れをすることができます。仕入れから販売まで全てオンラインで完結できるため、非常に便利です。

オンラインショッピングの需要が高まるのとともに、仕入れ専門サイトの数もどんどん増えています。取扱商品のジャンルやサービス内容などがそれぞれ違いますので、自分のニーズに合致したサイトを利用しましょう。

ここでは、おすすめのサイトを6つ紹介します。いずれも会員登録は無料です。

参考:NETSEA(総合)

参考:TopSeller(総合)

参考:benishi(輸入雑貨)

参考:卸の達人(ダイエット・美容・健康)

参考:プロルート丸光(レディースファッション)

参考:Mマート(食品)

2.メーカーから直接仕入れる

仕入専門サイトから商品を仕入れるのは手軽で便利ですが、その分、他のオンラインショップと商品がかぶる可能性があります。すると、価格競争になり、利益率が下がってしまうことも。

このような事態を回避するためにも、独自の仕入れルートを開拓することをおすすめします。店頭販売しかしていない商品をオンラインショップに卸してもらえるよう直接交渉したり、メーカーとタイアップしてオリジナル商品を開発したりするのも良いでしょう。

効果的な集客のコツ

オンラインショップも実店舗も、お客さまにお店を訪問してもらわなければ商売が成り立ちません。つまり、集客がお店の命運を握っているのです。

そこで、オンラインショップに効果的な集客方法をご紹介します。

SNSを活用する

お客さまを集めるには、まずもってお店の存在を知ってもらわなければなりません。その点で、SNSの拡散力は強力な武器となります。TwitterやInstagramでお店や商品が話題になると、瞬く間に情報が拡散され、多くの人に一気に認知してもらうことが可能です。

そのためには、商品の情報に限らず、ターゲットとなる客層が注目している様々な情報をコンスタントに発信していきましょう。

アフェリエイトサービスを利用する

アフェリエイトとは、インターネットを活用した広告手法の一つで、「成功報酬型広告」と呼ばれています。サイトの閲覧者が、サイトに掲載された広告アイコンを経由して商品を購入した場合に、広告主がサイトの運営者に対して成功報酬を支払う仕組みです。

このアフェリエイトサービスを利用すれば、商品が売れた時だけ報酬を支払えば良いので広告費を抑えることができます。

また、多数の閲覧者を獲得しているサイトに広告を掲載することで、商品を幅広く知ってもらうことも可能です。

おすすめのオンラインショップ作成サービス5選

ここからは、オンラインショップを構築するのにおすすめのサービスを5つご紹介します。

1.Amazon

Amazonは、世界中で利用されているショッピングモールサイトです。もはや説明する必要がないほど有名なサイトなので、認知度は抜群です。SEOなどの集客対策もAmazonが行ってくれるため、出店者はショップの運営に集中することができます。

Amazonに出店する方法は、Amazon出品サービスからアカウントを登録し、初期設定と商品登録をするだけ。ページデザインなどに頭を悩ませる必要はありません。

出品プランは「大口出品」と「小口出品」の2つです。大口出品は、月額4,900円+販売手数料、出店に関するサービスが全て利用可能となっています。小口出品は月額費用はかからないものの、成約するごとに100円の基本成約料+販売手数料がかかります。毎月50点以上の商品を販売する予定なら、大口出品がおすすめです。

2.楽天市場

こちらも言わずと知れた有名ショッピングモールサイトです。国内におけるインターネット通販シェアはトップで、集客力は折り紙付きです。

出店するには、まず楽天市場のホームページから出店申し込みをします。それから、さまざまな手続きや準備、審査を経て、申し込みから1〜2ヶ月後に開店する流れです。

楽天市場には、RMS Service Squareという独自の店舗運営支援サービスがあります。ショップページの作成から受注管理や分析に至るまで、専門のアドバイザーやコンサルタントによるサポートが受けられるため、困ったことがあれば相談してみましょう。

楽天市場への出店料金は、4段階に分かれています。

プランごとに登録できる商品数やデータ容量などが違うため、自分に合ったプランをしっかり吟味しましょう。

3.BASE

BASEは、初期費用・月額費用なしでオンラインショップを立ち上げることができる人気の開業サービスです。オリジナルサイトでの出店ではありますが、BASEには600万人以上が利用する専用のショッピングアプリがあるので、集客面でも安心です。

ショップのデザインから運営、管理に至るまで必要な機能は全て揃っているため、必要事項を登録すれば、その日のうちにオンラインショップを開設することができます。

固定費は必要ありませんが、商品が売れるごとに決済手数料やサービス利用料などが発生します。また、BASEで一括管理されている売上金を振り込んでもらう時には振込手数料が必要です。

オンラインショップを試しにやってみたい人や、不定期に販売したい人におすすめのサービスです。

4.MakeShop

MakeShopは、業界一の充実した機能が魅力です。オンラインショップの開設から運営、管理に役立つ機能を651個備え、これまでに22,000店舗に導入されています。

初期費用と月額費用はそれぞれ10,000円から。固定費はかかるものの、販売手数料が基本0円なので、売上が増えた分だけ利益も増えていきます。オンラインショップ初心者もベテランオーナーも満足できるサービスです。

気になる人は、15日間の無料体験を試してみることをおすすめします。

5.EC-CUBE

EC-CUBEは、サーバーにダウンロードするだけでサイトを開設できる便利なシステムを提供しています。基本料金無料で使うことができるオープンソースですが、制作会社にサイト作成を依頼したり、機能拡張ツールをダウンロードしたりするごとに費用が発生します。

豊富なテンプレートを使いながら、自由にオリジナルのショップを作成することが可能ですが、そのためにはHTMLやCSS等に関する知識と技術が必要です。

オンラインショップの運営に大切な3つのポイント

オンラインショップを上手に運営するには、大切なポイントが3つあります。

1.商品・サービス力

1つ目は「商品・サービス力」です。これは、お客さまにとって価値ある商品やサービスを提供できる力のことです。決して、高価な品を販売するということではありません。

お客さまは、商品に対して価格以上の価値を感じた時に購入するもの。どれだけ価格が安くても、希少な商品でも、お客さまにとって価値がなければ売れません。逆に、どんなに高額でも、平凡な商品であっても、お客さまが価値があると判断すれば売れるのです。

その価値は、商品自体はもちろん、ショップサイトのデザインや使い勝手、商品説明の分かりやすさ、問合せへの対応、配送、梱包などのサービスの質によって左右されることを覚えておきましょう。

2.集客力

どんなに良い商品、優れたサービスであっても、存在を知ってもらわなければ意味がありません。さらに、多くの売上を上げたければ、1人でも多くの人に認知される必要があります。

そのためには、ショップの集客力を上げることが大切です。すでにご紹介したように、大手のショッピングモールサイトに出店し、サイトの集客力を利用するのも一つの方法です。また、SNSやアフェリエイト、ネット広告などを活用して認知度を着実に積み上げていくのも良いでしょう。

3.リピート力

どれだけたくさん集客し、購入してもらっても、一度限りのお客さまばかりではショップの運営は安定しません。一度購入してくださったお客さまが、また訪れたくなる、買いたくなる、そんな工夫が必要です。

例えば、リピーター限定の割引クーポンを発行したり、新商品やセールなどの耳より情報をメールで配信したりすれば、お客さまがショップを再訪問しやすくなります。

オンラインショップを開設してみよう

インターネット環境さえあれば気軽に始められるのがオンラインショップの魅力です。また、万が一上手くいかなかったとしても、実店舗を経営する場合に比べて初期投資が少なくて済むため、ダメージを最小限に抑えることができます。

「オンラインショップの経営に興味はある。でも、なかなかチャレンジできない。」という方は、この記事でご紹介した開設準備や運営のコツを参考に、一歩前へ踏み出してみてはいかがでしょうか。