あらゆる生活シーンでキャッシュレス化が進む現在ですが、その主役はやはりクレジットカード。日本では、成人1人につき2.7枚のクレジットカードが発行されているといわれています。
クレジッカードを選ぶポイントはいろいろとありますが、今や多くの人がネットでのクチコミや評判を参考にしているのではないでしょうか。
今回は代表的なクレジットカードである楽天カードについて、そのネガティブな評判を踏まえながら、そのメリットやユーザーの評価である顧客満足度などをご紹介します。
Contents
楽天カードは何故叩かれるのか?
ネット上のクチコミやレビューを見ていると、楽天カードに対する批判的な意見が多いように思います。「実際にはどうなの?」という視点から、その問題点と批判される理由についてまとめました。
大量の広告メールがウザい
楽天カードの評判でよく聞くのが、「毎日のように広告メールが送られてきてウザい!」という話です。
楽天カードをはじめ、楽天系のサービスを利用するためには、基本的に自分のメールアドレスを登録しなければいけませんが、利用するうちにいつの間にかメール配信の設定がされていることがあります。その結果、毎日のように大量の広告メールが届くようになるということです。
楽天カードからのメール設定については、会員向けオンラインサービス「楽天e-NAVI」というページで管理することができます。
このページにアクセスして、お客様情報の紹介・変更>メールの配信・停止から、配信を停止することができます。
注意すべき点は、「パソコン向けメール」と「ケータイ向けメール」の両方のアドレスを登録している場合は、それぞれに配信設定が必要なことです。
また、お使いのメールソフトのフィルター機能を使って受信トレイに入れない設定にすることもできますので、そちらも併せてご確認ください。
サポートセンターにつながらない
楽天カードのサポートセンターに電話をしても、つながりにくい、または、オペレーターの対応が悪いという評判を聞くことがあります。
実際に長い時間待たされた人や、たまたま対応の悪いオペレーターに当たった人の意見がクチコミで流れてくるのでしょうが、楽天カードが他のカード会社に比べて極端に悪いということはないかと思います。
確かに、一部のゴールドカードやプラチナカードなどに比べると劣っている部分があるかもしれませんが、そういった富裕層向けのカード会員は高い年会費を払っています。そもそも年会費無料のカードと比べるのが酷なのではないでしょうか?
また、コンタクトセンターへの通話が有料となっていることが批判の対象になっていることもありますが、これも楽天カードに限った話ではありません。
三井住友VISAカード、JCBカード、セゾンカードといったメジャーなカードも、サポートセンターへの問合せは、基本的に有料通話です。
また、楽天カードのお客様サポートページには、自動応答チャットで質問に答えるサービスも用意されています。
盗難や紛失など、急を要する内容でなければサポートセンターに電話する前に、まずはこちらを利用してはいかがでしょうか?
リボ払いの金利が高い
楽天カードでは、「リボ払いにするとポイントプレゼント!」というようなキャンペーンを行うことがあります。
そんなキャンペーンに乗ってリボ払いを選択した結果、「高い金利手数料を払わされた!」「楽天のせいで借金を背負ってしまった」と怒る人がいるようですが、これはもう自業自得というか、クレジットカードのリテラシーが低いと言わざるをえません。
リボ払いの金利手数料はおよそ15.00〜18.00%が相場で、カード会社によって極端に違うことはありません。
実際に楽天カードのリボ払い手数料は、実質年率15.00%です。
一回払いを選ぶか、リボ払いを選ぶかは、あくまでも利用者の判断です。
余計な金利手数料を払いたくなければ、1回払い、2回払い、ボーナス1回払いなど、リボ払いを選択しないようにしましょう。
いきなり強制退会された
楽天カードの会員ページにアクセスすると、突然エラーメッセージが表示されることがあります。
エラーメッセージにはいくつかの種類がありますが、「エラーコード2」が出た場合は最悪のケース。これは、カード会社側から強制退会させられたことを意味します。
もちろん、利用枠内で普通にクレジットカードを使っていて、毎月滞りなく支払いをしていれば、カード会社側から強制的に解約されることはまずありえません。
「エラーコード2」が出るということは、支払いの遅延や滞納によって「このユーザーは、信用することができない」と判断されたということですから、強制退会もやむを得ないでしょう。
問題は、前日まで使えていたのに、ある日突然「エラーコード2」が出ることがあるということです。
これは、専門的には途上与信といって、カードを申し込む際と同じようにカードの利用中にも審査が行われて、それにひっかかると強制退会もあり得るということです。
途上与信では、楽天カード以外の利用歴以外にも、他のカード会社や消費者金融での利用歴もチェックされますので、心当たりのある人は要注意です。
楽天カードに限らず、毎月の支払いが遅れないよう注意しましょう。
カードのデザインがイケてない
これはもう、言いがかりのようなものかと思いますが(笑)、中にはカードのデザインがイケてない、楽天のロゴマークがカッコ悪い、という人もいるようです。
クレジットカードとしての機能が使えれば、デザインは問題ないのではないかとも思いますが・・・
こちらが基本カードの券面デザインです。
無駄な装飾はなく、シンプルで良いのではないかと思いますが、デザインの善し悪しは結局個人の好みということになりますね。
楽天カードを人前で使うのが恥ずかしいというのであれば、電気代やガス代などの公共料金、携帯電話などの毎月の支払いだけに使うというもアリです。
毎月必ず必要な支払いに対して、その分ポイントが貯まりますので、それだけでも大きなメリットがありますよね。
また、意外と知られていないかもしれませんが、新規で申し込む場合はカードの種類によって、お買い物パンダ、ディズニーキャラクター、FCバルセロナやヴィッセル神戸などのカードデザインも選べます。
参考:楽天カードのデザイン
もう、これで「カードのデザインがダサい」といわれることもありませんね。
※すでに会員の方がカードデザインを変更する場合は、一度退会して再度申し込む必要があります。
楽天カードの「ここ」がイマイチ
楽天カードを実際に使ってみると、デメリットとまでは言えないものの、改善してほしい点はいくつかあります。
まず、楽天カードで獲得できるポイントのうち、期間限定のものがあること。
入会時の特典としてもらえる5000ポイントのうち、実は初回利用時の特典3000ポイントは期間限定です。
楽天サービスで獲得できるポイントにも期間限定のものがあるので、注意が必要です。
請求明細書は有料
複数枚のクレジットカードを持っていると、毎月の支払いを確認するために紙の請求明細書があると便利ですよね。
楽天カードでは「WEB明細サービス」は月額無料ですが、紙の請求明細書を発行してもらうためには、別途発行費用(82円)がかかります。
これも無料にしてくれるとありがたいですね。
ETCカードも有料
楽天カードは年会費無料なので、「ついでにETCカードも作っちゃえ」と思うかもしれませんが、ETCカードは年会費550円(税込)なのでご注意を。
ただし、通行料金100円で1ポイントが還元されますので、仕事などで高速道路を頻繁に使う人は元がとれるかもしれません。
セキュリティについて
「楽天カードってセキュリティが甘いじゃない?」という声を聞くことがありますが。結論からいうとまったくそんなことはありません。
「カード利用お知らせメール」機能を使えば、利用から最短2日で利用明細が届きますし、ネット上での不正利用を防ぐための第2パスワードの登録や、「本人認証サービス」など、さまざまなセキュリティ対策が施されています。
万が一不正に利用された場合でも、「ネット不正あんしん制度」で金額保証されます!
楽天カードを持つべき5つのメリット
ここまで楽天カードへのネガティブな意見と、それに対する実情をまとめてみました。他社のカードと比べてどうなのかは、皆さんそれぞれの判断におまかせします。
次は、楽天カードの具他的なメリットについてご紹介します。
審査が通りやすい
クレジットカードを作る場合、当然のことですが、まずは審査を受けなければなりません。審査の基準は各社によって違いますが、楽天カードは比較的通りやすい(甘い?)ことで知られています。
審査にかかる時間も数分(即決)から半日程度と短く、数日から1週間以内には手元にカードが届きます。
審査が通りやすいのは、国内最大級のユーザー数を獲得していることでも明らかでしょう(2019年3月の決算発表では1,700万人)。
楽天グループでは、楽天市場をはじめ、旅行や金融、スポーツエンターテイメントなど、実に様々なサービスを展開しているので、まずは簡単な審査でユーザーを囲い込み、グループ全体で利益をあげようという戦略なのでしょう。
クレジットカードを持つための入口の垣根が低いことが、最大のメリットかもしれません。
年会費が永年無料
「年会費無料」をうたっているクレジットカードは少なくありませんが、中には初年度のみ無料だったり、翌年以降は年1回以上の利用が条件だったりする場合もあるので注意が必要です。
楽天カードは条件なしに年会費が永年無料なのに加えて、さらに入会時に新規入会特典2000ポイント+初回利用時にカード利用特典3000ポイントの、合計5000ポイントがもらえます!
(※カード利用特典は期間限定ポイント)
もう、これだけでも入会するのに充分なメリットですね。
高いポイント還元率
カード利用に対するポイント還元率の高さも見逃せません。
年会費無料のカードはポイント還元率は基本0.5〜1.0%が相場なので、楽天カードの常時1.0%だけでも悪くなく、そこそこポイントが貯まります。楽天市場で利用する場合はいつでもポイント3倍になるので、これだけでも大きなメリットです。
さらに、楽天カードならではのお得なポイントアップ制度があります。
(ポイントアップ一覧)
● 楽天市場での利用 ポイント3倍
● 楽天市場以外での楽天サービス ポイント2〜3倍
● 街の加盟店での利用 ポイント2倍以上
● SPU(スーパーポイントアッププログラム) ポイント最大16倍
特にSPU(スーパーポイントアッププログラム)は、楽天サービスを使えば使うほどお得になるシステムなので、どんどん使ってポイントを貯めましょう!
ただし、楽天サービスで獲得できるポイントには期間限定(有効期限は獲得から30日程度)のものがありますので、楽天市場の買い物などで上手に使いましょう。
加盟店でポイント最大3倍
ネットでの利用だけではなく、もちろん街の加盟店での買い物でも2〜3倍のポイントが貯まります。
マイカーに乗っている人なら、エネオスでガソリンを入れるだけで毎回ポイントが付きますので、それだけお得に車に乗れるといういうことですね。
海外旅行保険が付く
今後、海外旅行に行く予定があれば、それだけで楽天カードに入会するメリットがあります。
ツアー代金や公共交通機関の料金を楽天カードで払えば、利用附帯として携帯品損害20万円〜傷害死亡2000万円までの海外旅行保険が付いてきます。
また、楽天カードの家族カード会員にも保険が適用されるので、海外旅行に行く前に家族で加入すれば安心です。
全国で人気No.1なのは楽天カード
では、実際の楽天カード利用者が感じている満足度はどうなのでしょうか?
「公益財団法人 日本生産性本部」が毎年行っている「JCSI(日本版顧客満足度指数調査」で、楽天カードはクレジットカード部門において、11年連続顧客満足度1位に選ばれています。
これはネット上のクチコミや評判と違って第三者機関による客観的なランキングなので、「楽天カードが全国人気NO.1」といって差し支えないでしょう。
利用者数が多いほどアンチが増える
世の中には「アンチ○○」と呼ばれる人たちが存在します。
アンチとは「特定の対象を嫌う人」「反発者」を意味しますが、特に人気が高いものほどアンチが増えるのは必然の傾向です。
楽天カード会員は、2019年3月の時点で1700万人(2019年5月決算発表)を超えており、これは日本人の7人に1人が楽天カードを持っている計算になります。ちなみにライバルと目されるヤフーカードの会員数が、同じ2019年3月の時点で633万人(2019年5月決算発表)なので、約3倍近い開きがあります。
ユーザー数が多いほどアンチが増えるということは、それだけ人気が高いことの裏返しだということがいえるでしょう。
悪いレビューほど目につきやすい
現代のネット社会では、あらゆる商品やサービスの評判が、クチコミやレビューの形で広く世間一般にさらされています。
実際に商品に不備があった場合は、サービスが悪い対応に当たった時には、直接クレームを伝えたり、SNSで愚痴をこぼすこともあるでしょう。
頭に血が上った状態でSNSに書き込む人は匿名の場合も多いので、ついつい過激な表現になってしまいがち。
そもそもクレジットカードの評価については、普通に使えて当たり前なので、わざわざ「素晴らしい!」とか「使って良かった!」などと書き込み人はいませんよね。
悪いレビューほど目につきやすく、「問題ない」という声はそれほど表に出てこないということです。
他人の意見に惑われないないこと
「ノイジー・マイノリティ」という言葉を知っていますか?
直訳すると「うるさい、少数者」という意味で、ネット上では「サイレント・マジョリティ」(静かな、多数者)の対義語で、多くの場合はクレーマーと同義語で使われいます。
楽天カードに対する批判的な意見やネガティブな反応も、その声の多くは「ノイジー・マイノリティ」によるもの。
声の大きい他人の意見に惑わされずに、まずは冷静になって自分の考えで判断しましょう。
クレジットカードは自分のライフスタイルに合わて選ぼう!
ここまで読んでみて、いかがだったでしょうか?
最初に楽天カードに関する悪い評判から紹介しましたが、どんな商品やサービスにもネガティブな意見はつきものです。たとえ年会費無料の優良クレジットカードであっても、不満を感じる人もいるでしょう。
もちろん、他人の意見を参考にするのは良いことですが、最終的に選ぶ、選ばないは、その人次第です。要は自分のライフスタイルに合わせて、クレジットカードを選ぶことが大切です。
迷った時は、まず使ってみて、それから自分にとって本当に必要か、必要でないかを判断するのも良いでしょう。
楽天カードは年間費永年無料なので、一枚持っていても損することはありません。必要がなければ、ただ使わなければいいだけです。
もちろん、こちらでは楽天カードをおすすめしますが、他社のクレジットカードとも充分に比較した上で、自分のライフスタイルにあったカードを選んでください。