売りたい商品の画像の見栄えを良くするために必要なのが、しっかりと考えられた撮影台を用意することです。写真うつりに注意が払われているか否かは、お客様の印象に大きな影響を与えます。
撮影台は、市販のものを買うこともできますが、自作することもできます。どちらを選ぶかはあなた次第ですが、この記事では後者、「撮影台を自作してみたい」と思っている方に向けて、その詳細を解説していきます。
撮影台を購入する場合の3つのポイント
自作について解説する前に、まず購入する場合のことを簡単に触れておきましょう。「自作するのは面倒くさい」、「今すぐ確実に商品撮影がしたい」という方は、この項を参考にしてみてください。また、既製品の見方を頭に入れておくことが、自作するうえでの参考にもなります。
商品撮影に適した照明機能が搭載されているか?
商品を撮影するにあたって、照明をきちんと当てることはとても大切です。適切に光が当たっていない商品は、全体的に薄暗く、辛気臭い印象を与えて購買意欲を刺激しません。
しかし、照明を撮影台とはべつに用意するのは、手間もコストも余計にかかってしまいます。そこで、撮影台と照明機能がセットになったものを選ぶと、便利に使うことができます。
とはいえ、その照明機能が、きちんと撮影に適したクオリティのものでなければ意味がありません。撮影台のサイズ等によってある程度の違いはありますが、おおむね以下の数値を基準にして選んでおくのがよいでしょう。
- 色温度……5,000~6,000K(太陽光と同等)
- 演色評価数……95程度
- 照明タイプ……LEDライト
どんな商品を撮影するのか?
あなたがどのような商品を撮影したいのかによって、用意すべき撮影台のサイズも変わってきます。たとえば時計程度の小物しか撮影しないのであれば、あまり大きな撮影台は逆に使い勝手が悪いと言えます。
用途に合わせた、最適なサイズを選ぶようにしましょう。ただし、今後何か大きな商品を扱う可能性があるのであれば、それを見越して、ある程度大きなものを購入するのも選択肢のうちです。
組み立てや片付けを簡単にできるか?
撮影台を据え置きできる余裕が部屋にあればよいのですが、そうでなければ、撮影の前にまず設置して、終わったら片付ける、という作業が必要になります。その場合には、できるだけ組み立てや片付けを簡単に行えるものを購入するのがよいでしょう。
マジックテープ式になっていると、一連の作業は非常に楽になります。さらに求めるのであれば、軽くて持ち運びしやすいように設計されており、収納したときにコンパクトになるものが望ましいです。
自作する際に購入するもの
撮影台を自作するために必要なものについて、解説していきます。どれもダイソーなどのショップで手に入れることができますので、コストの意味でも、探す手間の意味でも、さほど負担になりません。
購入する必要があるパーツを列挙すると、以下のようになります。
- マルチパネル×5枚
- ランタン×1個
- 厚い模造紙×1セット
- 連結ジョイント×1~2セット
- (必要に応じて)ワンタッチタイやテープなど
一つ一つみていきましょう。
マルチパネル
マルチパネルは、外枠を作るのに使います。全体をサイコロのように覆い、撮影する側だけを空けるので、全部で5枚必要になります。フタとなる上部が必要ないというのであれば、4枚でも可能ですが、その場合は天井からの光の影響を受けることになるので、念を入れるのであれば5枚にしておくのが無難です。
参考:Amazon|エコー金属 フリーマルチパネル 355mmx355mm 1299-615
ランタン
マルチパネルの上部や側面に設置するLEDライトのことです。1つあればじゅうぶんに対応することができます。
複数の箇所から光を当てて撮影をする、いわゆる多灯ライティングを求めるのであれば、複数のLEDライトを用意する必要があります。しかし技術的にコツの要る撮影方法ですので、まずは1つでやってみることをオススメします。
厚い模造紙
商品の背景となるのが、この模造紙です。色は白を選んでおくのが無難でしょう。たとえばAmazonには「メイン画像は背景を白色にした商品写真を用いなければならない」という規約があります。
何枚かセットで購入しておけば、折れ曲がってしまったときなどにすぐ交換することができます。折れ線が一ヶ所できるだけでも写真に影響が出ますので、予備はそれなりに用意しておくのがよいでしょう。
参考:Amazon|キングコーポレション 模造紙 巻タイプ 白上質紙(厚口)2枚
連結ジョイント
マルチパネルを繋げるために使用するジョイントです。ジョイントといってもいろいろなものが売られていますが、こだわる必要はありません。一例としては、ワイヤーネット用の連結ジョイントを使うことで、マルチパネルをしっかりとサイコロ状にすることができます。
参考:Amazon|エコー金属 フリーマルチパネル 連結ジョイント 4個入 1299-618
撮影台を自作するコスト
自作するのに必要なものはわかったけれども、どのくらいのコストがかかるのか、という疑問を持った方もいるはずです。結論としては、驚くほどコストをかけずに作ることができてしまいます。
かかる費用
どのくらいのサイズの撮影台を作るのかによっても多少は変わりますが、ダイソーなどの百均ショップを利用すれば、すべての材料を合わせても2,000円かかることはありません。特に安く済ませようと思えば、1,000円ほどで揃えることも可能です。
もちろん、そのようにして作る撮影台は、市販の高額なものと比べて丈夫さや機能の点で粗はあります。しかしそれでも、きちんと撮影すれば、上記のような低コストで用意したものだとは思えない写真に仕上がってくれます。
かかる時間
これも材料などによるところですが、おおむねゼロから始めて1時間もあれば組み立てることが可能です。この1時間というのは、あくまでも初回の話です。すでに作られた状態で折りたたんで保管しておけば、次回以降はそれを元通りにするだけですので、数分もあれば用意することができます。時間的なコストも、心配する必要はまったくないと言えます。
撮影時の注意:ホワイトバランス
商品を撮影するときに注意すべきことはいくつかありますが、その中でも「見栄え」の点で重要になるのがホワイトバランスです。ホワイトバランスとは色調の補正の一種であり、「白色をいかにきちんと白色に見せるか」という作業です。
ホワイトバランス設定
ホワイトバランス設定の細かい部分はカメラごとに異なりますが、ほぼ共通しているのは、いくつかのモードが用意されていて、その中から状況に応じたものを選ぶということです。以下では、代表的なモードをみていきましょう。
【オート】
オートは文字通り自動調整してくれるモードです。ホワイトバランスのことがまだよく理解できていない方、設定が面倒な方は、機械にすべて任せてしまうのも選択のうちです。稀におかしな挙動をすることもありますが、ほとんどの場面においてオールマイティに機能してくれます。
【蛍光灯】
蛍光灯を使用しているときに使うモードです。撮影台のLEDライトを考慮するならば、多くの場面において、このモードが商品撮影にはいちばん適しています。現実的には、オートか蛍光灯モードか、どちらかを選ぶことになるでしょう。
【電球】
白熱球のような、オレンジの入った電球を使用しているときに使うモードです。電球の色を中和するために全体を青っぽく補正するのが特徴です。
【太陽光】【曇天】etc.
これらは屋外で撮影するときに、色味を適切に補正してくれるモードです。室内での商品撮影にはあまり使いません。
ホワイトバランス調整の効果
ホワイトバランスを調整するだけで、商品画像の出来上がりにはかなりの違いが出ます。と言っても、撮影台に商品を置いて撮影する場合には、悩む必要はほとんどありません。撮影台に備えつけたLEDライトが一定の光量を約束してくれるため、状況による変化が少ないからです。
すでに述べたとおり、カメラの設定は基本的に「オート」か「蛍光灯」でよいでしょう。まずはオートを試してみて、何かおかしな点があるようだったら、蛍光灯モードに切り替えてみる、という順序をオススメします。
例:食べ物の撮影
どんな商品も色味を魅力的かつ正確に伝えることは大切ですが、それが心理的により大きな意味を持っているのは、食べ物関係です。たとえばお菓子を販売することもありますし、食器を取り扱うときなどは、料理を盛りつけて撮影することもあります。そのような場合に「美味しそうに見えているか」はお客様の印象に大きな影響を与えます。
ここでもホワイトバランスが重要になります。食べ物の白を、よりピュアで混じり気のない白で表現することができれば、それだけでも親近感はぐっと増すからです。
あなたが食器を売りたい場合に、料理の色味のためにあれこれと苦労するのは余計な手間のように感じるかもしれません。しかしお客様は気紛れなものであり、理屈ではない「なんかいいな」という気持ちを湧き起こすことができるかどうかは肝心なところなので、手を抜かずに追求するべきでしょう。
ホームセンターの杉板を撮影台として使う
ここまでは、主にボックス状の撮影台を自作し、白色の背景で商品を撮影することを前提とした解説をしてきました。先述のとおり、Amazonのメイン画像を撮影する場合などは、そのようにする必要があります。
しかし、もっと自由なコンセプトで撮影することが許されている場合は、おしゃれ感などを重視して環境を作りたいと考える場合もあるでしょう。そのようなときにオススメできるものの一つが、ホームセンターで入手できる杉板です。
端材の板を撮影台として使う
必要となる板のサイズは、あなたが撮影したい商品のサイズによって変わります。しかし室内で撮影するようなものであれば、だいたい1m四方くらいの大きさがあれば大丈夫でしょう。
あくまでも撮影時に見栄えがよければそれでじゅうぶんなので、高級なものである必要はまったくありません。そういう目線でホームセンターを探せば、1,000円くらいで見つけることができます。
杉板は光の反射もほとんどないため、そのまま撮影するだけでもじゅうぶんなクオリティの写真が撮れます。手っ取り早く演出を施すには、ぴったりの土台であると言えるでしょう。
背景について
杉板を土台にして撮影する場合、より自然な雰囲気を出すためには、部屋の壁を背景として使うのが有効です。もちろん条件として、撮影に問題がない程度に壁紙が綺麗であることが必要にはなります。しかしそれを満たしているのであれば、杉板と部屋の壁を組み合わせるだけで、自宅で撮影したとは思えないような商品画像を作ることができてしまいます。
どうしても背景に適した壁が自宅にないという場合には、これまで解説してきたような厚紙を背景として使うのがよいでしょう。「おしゃれな部屋の一角」という雰囲気作りは多少崩れてしまいますが、商品画像としては何ら問題のないものを撮影することが可能です。
大きな物も比較的楽に撮影できる
ボックス状の撮影台と違い、杉板と壁を使っての撮影は、空間的な制約が少なく、のびのびとしています。よほど大きな商品であればべつですが、そうでなければ比較的楽に、自然なかたちで撮影をすることができます。
先ほど「1m四方くらいのサイズがあれば大丈夫」と書きましたが、あなたの商品がそれに収まらないほど大きな場合には、もちろん対策が必要になります。もっともシンプルな方法としては、もっと大きな板を購入するというものがあります。予算が気になる方もいるでしょうが、ホームセンターで売られている端材は安いので、そこはあまり心配する必要はありません。
あるいは、そこそこの大きさの板を追加で購入して、それを自分で切って継ぎ足すことも可能です。その場合には、板と板の境界線が目立たないように、レースを敷いたり物を置いたりといった工夫が必要となります。
実際に撮影台を使ってみる
撮影台を用意することができたら、実際にあなたの商品を撮影してみましょう。
「それらしい写真」を撮るのは非常に簡単
商品を撮影する準備は、以下の3ステップです。
- 撮影台をセッティングすること
- 光源が撮影台とべつにあるならそれを設定すること
- カメラの準備をすること
すでに解説したように、どれもほとんどコストや手間はかかりません。もちろん写真というのは上を見ればキリがない世界ではありますが、合格点を与えることのできるものを撮ることはじゅうぶん可能です。
初心者の方は、あまり深いことは考えずに、とにかく撮ってみましょう。一昔前ならフィルムの制約のため一枚一枚の撮影が大事でしたが、現代では何百枚撮影しようとも、それで余計な出費がかさむわけではありません。
恐らく最初の数枚で、思った以上に「それっぽく」撮れることに驚くことでしょう。背景と光がきちんとしていれば、それだけで一定レベルのものは撮れてしまうものなのです。あとはあなたの環境に合わせて試行錯誤を繰り返し、より見栄えよく写すコツを習得していってください。
さまざまな用途に使える撮影台
この記事では、自身の商品を販売したい方をメインの読者と想定して解説をしてきましたが、それ以外にも撮影台が活躍する場面はいくつもあります。ブログを運営していて、新しく手に入れたガジェットなどを紹介したいブロガーの方は、画像のクオリティによってライバルと差別化ができます。
自分が大切にしているものをできるだけ綺麗に写真に残しておきたい方は、撮影台を使うことによって最高の一枚を追求することができます。純粋にカメラが好きで、物を美しく撮影することにこだわってみたい方にとって有益なのは、言うまでもないことでしょう。
そういったさまざまな目的に対し、撮影台は威力を発揮してくれます。普段は商品販売のために使い、そうでないときには趣味に使う、というのもよい生活スタイルです。趣味で撮影を繰り返すことで、ノウハウが溜まっていき、仕事にも活きてくるからです。
ヤフオクやメルカリを利用したい方には特にオススメ
物販ビジネスをしているわけではないけれども、ヤフオクやメルカリを普段から利用しており、さまざまな物を売り買いしている、という方も多いことでしょう。撮影台を1つ持っておくことは、そのような方には特にオススメです。
そういったサイトでは、本格的なネットショップと同様、ちょっとした写真うつりの違いが、売れ方に大きく影響します。かといって、仕事でもないのにいちいち商品撮影をプロに依頼するというのは現実的ではありません。
そこで、安価に撮影台を自作することが最高の選択肢になるわけです。今後もいろいろと身の回りの物を売るつもりのある方は、検討してみてはいかがでしょうか。ちょっとした一手間で、驚くほど与える印象が変わることを、ぜひ体験してみてください。
まとめ
以上、商品画像を作成するための撮影台を自作するポイントについて解説しました。
写真に詳しくない方が撮影台と聞くと、何か高価なものを想像してしまいがちです。そして、そういうものでなければ綺麗な写真を撮影することができないのだろう、と思い込んでしまいます。
しかし、そんなことはまったくないことが、この記事でおわかりいただけたことでしょう。撮影台は安価に自作することができ、それでもじゅうぶんに美しい商品画像を撮影することができるのです。
あとはあなたの商品とアイディア次第です。お客様を惹きつける一枚を、あなたの手で作り上げていきましょう。
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