「フリーランス」と聞くと、プログラマーやWebデザイナーを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし実は、世の中にはあまり知られていない、フリーランスで働ける職種も存在しています。
今回ご紹介するのは、そのあまり知られていないWebマーケターというお仕事です。「え、Webマーケターってフリーランスでも働けるの?」と驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。そうなんです、Webマーケティングの仕事は、フリーランスでもできるのです。
この記事では、Webマーケティングの仕事をフリーランスとして行う方法を紹介いたします。
Contents
Webマーケターの仕事内容とトレンド
Webマーケティングの仕事をする人のことをWebマーケターと呼びますが、Webマーケターの仕事には色々と種類があります。まずは、Webマーケターの仕事内容やトレンドをご紹介します。
Webマーケティングとはどんな仕事?
マーケティングというと、商品やサービスを売るために行う活動のことですよね。この活動の中でもインターネット上で行うマーケティングのことを、Webマーケティングといいます。
そして、Webマーケティングという仕事はさらに細かく分けられます。
まずは、集客のためのWebマーケディングです。インターネット上では、ほとんどのユーザーが検索サイトを経由してWebサイトへ訪れます。つまり、検索に引っかかるサイトを作っておかないと、最悪の場合、誰もサイトへ訪れてくれないという悲劇も起こり得るのです。
そのため、ユーザーがキーワード検索でWebサイトにたどり着けるように、WebサイトへSEOを施したり、TwitterやInstagramなどのSNSを活用してユーザーを集めたりするのがWebマーケターの重要な仕事です。
しかし、たくさんの人がWebサイトに来てくれたら、それで万々歳!というわけでもありません。サイトを訪れた人が、商品やサービスを購入してくれなければ意味がないのです。そこで、成約率を高めるための工夫をするのもWebマーケターの役割です。例えば、Web解析をして成約につながりやすいページを作成したり、サイト全体の構造を調整したりして成約率を高めるための工夫を凝らします。
また、ユーザーがWebサイトを訪れ、商品やサービスを購入してくれたら、次も利用してもらえるようにフォローするのもWebマーケーターの重要な仕事です。例えば、ユーザーに対して定期的にメルマガやクーポンを発行する仕事などです。
このように、一言にWebマーケターと言っても、様々な役割があります。
Webマーケティングのトレンド
インターネットが一般家庭に普及し始めた頃は、Webサイトを検索サイトに登録するだけで人が来てくれました。
その後、Webサイトに訪問してもらうためにバナー広告を出したり、文字数の多いページを量産したりと、様々な手法が登場してきました。
しかし、最近は、Googleのアルゴリズム変更に伴い、ただ記事数・文字数の多いだけのサイトは上位表示されなくなってきました。つまり、従来のようにWebライターを安価で雇ってキーワードだけを詰め込んだ記事を量産するだけでは通じなくなっているのです。
そこで、多くの企業が取り入れているのが、企業自身が運営するメディアの作成です。自分のメディア、つまりオウンドメディアは会社の個性を大きくアピールできるWebサイトです。オウンドメディアはホームページでも良いですし、ブログ形式でも良いでしょう。このような個性を前面に出したオウンドメディアでユーザーにアピールするWebマーケティング手法が、2020年現在のトレンドとなっています。
Webマーケティングに必要なスキル
何となくWebマーケティングという仕事のイメージが掴めたでしょうか。しかし、フリーランスでWebマーケティングを行うためにどのようなスキルが必要なのか、今いち分かりづらいですよね。
しかし、求められるスキルはそれほど多くはありません。SEOの知識やマーケティングの知識があれば、あとは経験を積むことでフリーランスのWebマーケターとして独立していけます。
フリーランスのWebマーケターの働き方
「フリーランスのWebマーケターは稼げる!」なんて言葉を聞くことがありますが、実際にフリーランスのWebマーケターはどのような働き方をしているのでしょうか。
ここからは、フリーランスのWebマーケターの働き方について解説していきます。
Webマーケターの稼ぎ方
フリーランスのWebマーケターは、「一回マーケティングして終わり」ではなく、毎月決まった報酬をもらって継続的にコンサルティングをしているケースがほとんどです。つまり、契約してくれる企業が増えれば増えるほど、収入は増えていきます。例えば、A社からSEOコンサルティング費用を月10万円もらい、B社からマーケティングコンサル費用を月15万円もらう、と言った感じです。
Webマーケティングの仕事
フリーランスのWebマーケターの仕事は、大きく分けて3種類あります。
1つ目は、SEOコンサルティングの仕事。Webサイト上の記事を検索上位に押し上げる方法を提案する仕事です。
2つ目は、マーケティングコンサルといい、どのようにしたら顧客にとって魅力のある商品・サービスを生み出し、提供できるのかを提案する仕事です。
3つ目が、リスティング広告を代行する業務。リスティング広告は、インターネット上で表示される広告のことです。Webマーケターは、どのような広告をサイトのどの位置に配置するか等を考えて顧客に提案することになります。
Webマーケターはどちらかというと裏方
Webマーケティングの仕事は、クライアントに喜んでもらえるだけでなく、クライアントの商品やサービスと出会ったお客さんにも満足を与えることができるキラキラした職種に見えてきますよね。
しかしながら、日々の作業はいたって地味なものです。特にフリーランスは、部屋にこもって黙々とキーボードを叩き続けなければなりません。超人気Webデザイナーのように表舞台で輝くことはあまりないので、裏方としてコツコツと業務をこなしたい方におすすめの仕事です。
Webマーケターを目指す方法
Webマーケターの仕事内容を知ったところで、フリーランスのWebマーケターを目指す方法を見ていきましょう。
フリーランスのWebマーケターになる一番簡単な方法は、まずWebマーケティングを行う会社に就職することです。その会社でノウハウを学び、いずれはフリーランスとして独立するのが良いでしょう。
ただ、今の仕事をいきなり辞めたくないと考える方もいますよね。そんな方は、独学でWebマーケティングを学ぶのもおすすめです。今ではWebマーケティングを学ぶための書籍やWeb講座も充実しています。独学もそれほど難しくないでしょう。
フリーランスのWebマーケターとして働くメリット
最近は、会社で働くのではなく、フリーランスとして働きたいと考える人が多くなりましたよね。では、Webマーケティングをフリーランスで行うとどんなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、フリーランスのWebマーケターとして働くメリットを解説します。
どんどん収入を増やしていける
先ほどもご紹介したように、Webマーケターは、会社員とは違って、仕事が増えれば増えるほど収入もアップしていく職種です。
さらに、実績を積めば仕事の依頼も増えていきます。会社に雇われていなくても、自分でどんどん収入を伸ばしていけるので、フリーランスとして働くと順調に稼げるようになっていきます。
誰でも始めやすい
Webマーケターになるのに特に資格は必要ないので、今までWebマーケティングに携わった経験のない人でも比較的簡単に始められるのもメリットです。もちろん、Webマーケターを名乗るには、最低でもSEOに関する知識やSNSの運用経験を持っていなければなりません。
同じWeb業界でも、Webデザイナーやプログラマーは実力や経験が重視される中、経験がなくても始められるWebマーケターは誰でも挑戦しやすい職種なのです。
需要が高まっている
将来性があるのもWebマーケターの魅力です。日本でも近い将来5Gが運用されることも手伝って、インターネットはますますなくてはならないものになります。そして、魅力的なWebサイトの数もさらに増えていくでしょうし、インターネット上の顧客獲得競争も激しくなっていくでしょう。
そんな中、企業がインターネット上で勝ち残るための戦略を練るのがWebマーケターなのです。こうしてみると、今後Webマーケターの需要が縮小するとは考えにくいでしょう。
好きな時間に働ける
フリーランスとしてWebマーケティングの仕事を行う最大のメリットは、とにかく時間が自由に使える点です。普通のビジネスマンと同じように平日に働くのも良いですし、パートのように週2・3日働くなんてこともできます。
さらに、土日だけ働いて、平日は人の少ないリゾート地でゆっくり、というのもフリーランスならではの特権です。
また、働き方が自由なので、子育て中の方にも適しています。子供は突然熱を出したりしますが、そんな時でもフリーランスであれば業務日を比較的自由に調整できるので、ゆっくりと子供を看病してあげられます。
案件を見つけるための求人サイト
では、Webマーケティングの仕事はどうやって見つけたらよいのでしょうか。Webサイトを運営している知り合いがいらっしゃるなら、その方に仕事をいただくのもアリでしょう。もしも自分の周りにWebマーケティングを必要としている人がいないなら、業務委託案件を取り扱っている求人サイトを利用してみましょう。
「Wantedly」は、まるでSNSのように気軽に使える求人サイトです。正社員から業務委託案件まで様々な仕事を取り扱っているのも特徴です。ベンチャー企業の求人も多いので、自分にぴったりな案件を見つけやすいですよ。
参考:Wantedly
「Workship」はフリーランス・副業向けのリモート案件が豊富なサイトです。プロフィールを登録しておくと、企業からオファーが届きます。最短で即日に仕事をもらえることもあるサイトです。
参考:Workship
フリーランスのWebマーケターに向いている人
フリーランスのWebマーケターは、「なりたい!」と思っている人なら誰でも努力次第でなれる仕事です。中でも、「自分のペースで自由に働きたい、稼ぎたい!」と心から思っている人にピッタリの職種です。
また、Webマーケターは、WebライターやWebデザイナーなど、他のWeb関係職とも相性の良い仕事です。自分のキャリアに悩んでいるなら、Webマーケティングと他の仕事を併せて勉強しておくと後々役に立つでしょう。
フリーランスのWebマーケターになるための準備
次に、フリーランスのWebマーケターになるために必要な準備を解説します。今の仕事を続けながら、少しずつ準備を始めていきましょう。
持っているスキルをさらに強化する
Webマーケターになるために持っていた方が良いスキルは、SEOの知識・リスティング広告やActive Directoryの運用経験・SNSの使用経験・サイト分析などです。これらのうち、どれか1つでもすでに持っているのであれば、そのスキルをレベルアップさせるようにしておきましょう。そのスキルが、フリーランスWebマーケターとしての強みとなってくれるでしょう。
資料を作成できるようにしておく
Webマーケターは、クライアントへ資料を提出することが多い仕事です。そのため、パワーポイントやKey Noteなどの基本操作はマスターしておきましょう。
副業として実績を積んでおく
いきなりフリーランスになる前に、まずは副業としてWebマーケターの仕事をしておくのもおすすめです。実績が積み上がっていけば自然と仕事の依頼も来るようになります。後々スムーズに独立できるように、まずは今の仕事を継続しながら実績を作っておきましょう。
求人サイトで案件を見つける
先ほど、フリーランスのWebマーケターになるためにおすすめの求人サイトをご紹介しました。それらの求人サイトに条件の良い案件が提示されているのを発見したタイミングでフリーランスになるという方法もあります。
Webマーケターに限らないことですが、いきなりフリーランスになるよりは、案件を見つけてから独立する方が安心できますよ。
Webマーケティングを学べるオンラインスクール
「Webマーケターには未経験からでも簡単になれます!」なんて言われても、「実務経験なし、コネなしの状態でどうやって仕事をゲットするの?」と思われる方もいらっしゃいますよね。
最近は、オンラインスクールでガッツリと勉強して、その知識を仕事に役立てている人も非常に多いです。そのため、「ABCスクールでWebマーケティングを学習しました!」と学習したスクール名を出すことで、「実は私もABCスクールで勉強したんです」といった具合に会話がはずみ、結果として人脈が広がることも少なくありません。
そこで、ここからは、Web業界で名の知れているオンラインスクールを紹介します。
デジハリオンラインのWebマーケティング基礎講座
「デジハリオンライン」は、Webデザインや3Dアニメーションに関する本格的なスキルが学べる大手オンラインスクールです。
複数あるWebマーケティング関連講座の中でも、特に「Webマーケティング基礎講座」は、「SEOって何?」というくらいの超初心者でも基礎からしっかり学べるコースになっています。1ヶ月間集中してWebマーケティングが勉強できるのも魅力です。
TECH ACADEMYのWebマーケティング講座
プログラミングスクールとして有名な「TECH ACADEMY」でも、Webマーケティングを学べるコースが用意されています。基礎から実務に役立つ知識が習得できるのはもちろんのこと、わからない事があればメンターに直接質問できるのも人気の理由です。
ジッセン!オンラインの動画
気軽にWebマーケティングを勉強したいなら、月額制の「ジッセン!オンライン」がおすすめです。「気軽に」と言いましたが、実は「ジッセン!オンライン」はマーケティングに特化したオンライン動画サービスです。約200種類ある講座の内容は実務にも役立つ超本格派で、Webサイト運営やアナリティクスなどを基礎からしっかり学べます。
参考:ジッセン!オンライン
動画学習の注意点
しかし、動画学習には注意点もあります。それは、自分が視聴したい場所で動画が再生できるかどうかです。ほとんどの動画はWi-Fi環境であればスムーズに視聴できます。しかし、スクールによっては電車の中など4G環境では動画がスムーズに再生できないこともあります。
そのため、オンラインスクールに申し込む前に、無料動画や無料体験期間を利用して、Wi-Fi環境以外でもスムーズに動画が再生できるかどうか試しておきましょう。
フリーランスのWebマーケターになろう
Webマーケティングという仕事は、世間から注目を浴びるような華やかな仕事内容ではないものの、企業が良い商品やサービスを世間に紹介するのに必要不可欠な存在です。
そして、フリーランスのWebマーケターという職業は、誰でも「挑戦したい!」と思えばなれる仕事です。今回ご紹介したWebスクールを利用して知識を深めつつ、求人サイトを活用して希望にあった案件をゲットして、フリーランスのWebマーケーターとしてデビューしてくださいね。