ウェブサイトとホームページ、普段からこれらの言葉を使っている人でも、2つの言葉の意味の違いを意識している人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、主にウェブサイトやホームページといった言葉の意味について解説します。
加えて、ウェブ開発の歴史やウェブサイトの種類などについても解説しますので、この機会にウェブ関係の言葉についての理解を深めてください。
Contents
「ウェブとは何か」と「ウェブの開発経緯」
ウェブサイトやホームページについて解説する前に、そもそも「ウェブとは何か?」について簡単に解説しておきます。
Web(ウェブ)は、そもそも文書と文書を結びつけるハイパーテキストというシステムを基礎に文書同士が繋がって蜘蛛の巣のように広がっていくイメージから名付けられました。
ウェブという言葉は、インターネットとほぼ同じ意味で使われていますが、あえて区別するなら、世界に広がるネットワーク(インターネット)を利用するための仕組みのことをウェブといいます。
以下では、ウェブの開発経緯について見ていきます。
ウェブの発明
ウェブという仕組みは、最初は研究者同士の情報共有を目的として始まりました。現在のように、世界中の人と人が自由に繋がるものが最初からイメージされていたわけではありませんでした。
発明者は欧州原子核研究機構(CERN)のティム・バーナーズ=リーという科学者です。彼が1989年に行った情報管理システムに関する提案が、後のWorld Wide Web(以下、WWW)となりました。
世界最初のウェブサイト
この提案は、1990年11月の提案書「WorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project」で更に具体化されます。そして、同年12月には世界最初のウェブサイトが公開されました。ちなみに、日本初のウェブサイトは、1992年に開設されています。
そして、ウェブの発展にとって重要な出来事が1993年に起こりました。それが、WWWの無償開放です。これを機に誰でも無料で使用できるようになったため、以後世界中で様々なウェブサイトが公開されることとなりました。
標準化の動き
ウェブが世界中に広まっていくにつれて、ウェブブラウザも新しいものが次々に開発され、ブラウザごとにルールが区々になる不都合も生じることとなりました。そこで、ウェブに関するルールを統一化、標準化する必要性が高まり、現在では、ティム・バーナーズ=リーが創設したWorld Wide Web Consortium(W3C)などの団体がウェブの標準規格の策定を行うに至っています。
例えば、ウェブサイトを作成する際に用いられるHTMLというマークアップ言語の標準化は、W3CとWHATWG (Web Hypertext Application Technology Working Group)によって行われています。
日本独特の用いられ方もする「ホームページ」という用語
ここからは、この記事の本題である用語の解説に入っていきます。
まずは、「ホームページ」です。「ホームページ」は、日本特有の用いられ方がされているケースもあるので注意が必要です。
なお、詳しくは後で解説しますが、日本独特の用いられ方というのは、ウェブサイトと同じ意味で使う用法です。ここでは、それ以外の用法について解説します。
「ホームページ」の本来の用法
ウェブブラウザを立ち上げたときに最初に表示されるページ、あるいはホームページボタンを押したときに表示されるページのことを「ホームページ」といいます。これが本来のホームページの意味です。
ホームページにどのページを表示するか、あるいは何も表示しない空白ページにするかは、ユーザー次第です。
なお、ウェブブラウザ(単にブラウザともいいます)というのは、インターネットを見るためのソフトウェアのことです。かつてはInternet Explorer(IE)を使っている人が多かったのですが、現在ではGoogle Chromeを使う人が増えています。この他にも、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Safari、Operaなど様々なウェブブラウザがあります。
最近では、Google Chromeのように、デフォルトではホームページボタンが表示されないブラウザも多いですが、設定を変えれば表示させることができます。
起動ページと区別することも
Google Chromeの場合、以下のURLで解説されているように、Chromeを起動した際に最初に表示されるページを起動ページ、ホームページボタンを押すと表示されるページをホームページと区別しています。
参考:ホームページと起動ページを設定する(Google Chromeヘルプ)
したがって、先ほどの「ウェブブラウザを立ち上げたときに最初に表示されるページ」は、Google Chromeでは正式にはホームページとは呼ばないことになります。
トップページのことも「ホームページ」という
ウェブサイトの入り口にあたる最初のページのことをトップページといいます。このトップページのことを指して「ホームページ」と呼ぶこともあります。
ウェブサイトによっては、「ホームに戻る」あるいは単に「ホーム」といったボタンが設けられていることがありますが、この場合のホームというのはホームページ、すなわちトップページのことです。
ウェブサイト=ホームページ?
ここからは、先ほど軽く触れた「ホームページ」という言葉の日本独特の使い方について見ていきましょう。
ウェブページとウェブサイト
前提として、ウェブページとウェブサイトという言葉の意味について確認しておきます。まずウェブページというのは、インターネットで閲覧する際の一つ一つのページのことをいいます。今ご覧になっているこのページもウェブページです。
そして、ウェブページを何らかのテーマに沿ってまとめたものをウェブサイトといいます。つまり、ウェブページが集まったものがウェブサイトということです。
ウェブページとウェブサイトの関係は、本や雑誌に例えると分かりやすくなります。本や雑誌の1ページ1ページがウェブページ、それらをまとめた一冊の本または雑誌がウェブサイトということになります。
日本では、ウェブサイトと同じ意味でホームページという言葉を使うケースがあります。
ホームページの海外での使用法は?
ウェブサイト(website)やホームページ(homepage)という言葉は、もともと英語です。そして、英語のwebsiteとhomepageは異なる意味で使われていて、日本のように同じ意味では使われていません。
websiteに関しては、先ほど説明したウェブページの集合体の意味で使われています。
一方、homepageは、ホームボタンをクリックして表示されるページや、ウェブサイトの最初のページの意味で使われます。ちなみに、このウェブサイトの最初のページをトップページと呼ぶのも、日本特有の使い方です。
繰り返しになりますが、websiteのことをhomepageという言葉で表現することはありません。
なぜ日本でこのようなホームページに関する独特の使い方が生じたのかははっきりとは分かっていません。
「ウェブサイト」と「ホームページ」はどのように使われているのか?
上で見たように本来は誤用なのですが、日本では「ホームページ=ウェブサイト」という使い方が広まってしまっています。実際にどのように使われているのか、実例を見てみましょう。
日本の公共機関での使用例
まず衆議院のウェブサイトを見てみると、「衆議院ホームページ」という表記が見られます。
英語表示に切り替えると、例えば、著作権表示(Copylight Infommation)のページには、the Japanese House of Representatives websiteとありますから、英語ではウェブサイトです。
参考:Copyright Information(衆議院ホームページ 英語表記)
日本語として分かりやすい表記と、本来の英語としての正しい表記を使い分けているようです。これは参議院のページでも同じです。
参考:参議院
裁判所の場合は、例えば、以下のページに裁判所ウェブサイトという表記が見られます。
ただ、サイト内検索を行ってみると、ホームページという単語もヒットしますので、厳密に使い分けられているわけではなさそうです。
地方公共団体のサイトを見てみると、ホームページ表記が目立ちますが、ウェブサイト表記もあります。Googleなどで検索してみると、検索画面には墨田区は公式ウェブサイトと表記されます。葛飾区は、公式サイトという表記です。しかし、実際のそれぞれの区のホーページ中では、ホームページという言葉も普通に使われています。
結局のところ、ウェブサイトもホームページも同じものとして、明確な区別をせずに使っているようです。
結局、どう使い分けるべきなのか?
このように、日本ではウェブサイトとホームページの使い分けは明確ではありません。基本的には、よく使われている「ホームページ」のほうを使っておけば問題ないでしょう。
ただし、外国の方と英語でやり取りする機会がある人は、上で解説したとおり、英語のhomepageは意味が違うので注意してください。また、IT業界の方とやり取りをする場合には、先方は本来の用法を知っているでしょうから、ウェブサイトという言葉を使った方が誤解が生じることが少ないでしょう。
このことに関連して面白い例があります。マイクロソフトはWindowsを開発している世界的なソフトウェア開発企業ですが、マイクロソフトをGoogleで検索すると、検索結果の画面には「日本マイクロソフト-Official Home Page」と表示されるのです。
マイクロソフトのような企業がホームページの本来の意味を知らないとは思えませんから、このように表示されるのは、日本ではウェブサイトの意味でホームページという言葉が使用されていることを知った上で、「ホームページ」でキーワード検索されても見つけてもらえるようにあえてやっているのでしょう。
マイクロソフトのようなソフトウェア関係の大企業でもホームページと呼称しているのですから、無理に本来の使い方にこだわる必要性は薄いと言っていいでしょう。
様々なウェブサイト。その具体例
最後に、適宜具体例を交えつつ、様々なウェブサイトをご紹介します。
この記事の中でも説明したように、ウェブサイトというのは、ウェブページが集まったもののことです。そして、ウェブページというのは、ウェブブラウザで閲覧可能なウェブに公開されている文書一般のことをいいますから、ネットで閲覧できるものは基本的にウェブサイトであるわけです。現在では多様なウェブサイトがありますから、どんなものがあるのか確認してみてください。
Googleでおなじみ「検索サイト」
検索エンジンという言葉もありますが、厳密には検索エンジンというのは検索機能やその機能を持ったプログラムのことですから、ウェブサイトとしては「検索サイト」と呼ぶ方が正しいことになります。
GoogleやYahoo!JAPANが代表的な検索サイトですが、実際には他にも様々なものがあります。例えば、マイクロソフトが提供している「Bing」や中国で利用されている「百度」といったものです。
検索サイトの使い方はあえて説明するまでもないかもしれませんが、「検索窓」といわれる場所に調べたいキーワードを入力して検索ボタンを押せば、知りたい情報が掲載されたウェブページを見つけてくれます。
現在では、検索サイトは、膨大な情報が溢れているインターネットを使いこなすために不可欠なものとなっています。
ネットショッピングを楽しむ「ECサイト」
ECというのは、Electronic Commerceの頭文字を取ったものです。日本語では電子商取引と訳されています。AmazonやYahoo!ショッピング、楽天市場などはECサイトの例ということになりますが、これらの大規模なECモールだけでなく、小規模なネットショップなども全てECサイトです。
また、上で挙げたようなの企業と消費者の間の取引を行うBtoC(Business to Consumer)サイト以外にも、企業間の取引を行うBtoB(Business to Business)サイトもECサイトに含まれます。
現代生活には欠かせない「SNS」
現代生活には欠かせないSNSもウェブサイトの一種です。TwitterやFacebook、Instagramなどが代表的なものです。実際に利用されている方も多いことでしょう。
なお、SNSはsocial networking serviceの略で、インターネットを介した人と人との繋がりをサポートしてくれるサービスのことです。
YouTubeなどで有名な「動画サイト」
動画サイトもウェブサイトに含まれます。ウェブは、もともとは文書を公開するためのものでしたが、現在では動画や音声も多く公開されています。
YouTubeやニコニコ動画といった誰でも動画を投稿して公開することができるタイプの動画サイト(動画共有サービス)もあれば、HuluやNetflics、Amazonプライムビデオのように、料金を支払って動画を見るだけのサイトもあります。
サクラなどの問題点も「口コミサイト」
不特定多数の人が商品やサービスを利用した感想やレビューを書き込める口コミサイトと呼ばれるものもあります。例えば、食べログなら飲食店、@cosmeなら化粧品、価格.comなら家電製品といったように、各分野ごとに様々な口コミサイトが開設されています。
実際に利用した人の感想が読めるということで、商品選択の際の重要な指標となっていますが、サクラの問題もあり、利用する際には口コミを鵜呑みにしないことも重要です。
多種多様なものが存在する「ウェブメディア」
ウェブメディアは様々な意義を持つ言葉です。ウェブを使って情報を発信する媒体と定義するなら、新聞社が開設しているニュースサイトなどはもちろん、まとめサイトの類なども広くウェブメディアに含まれることになります。
多様なものが含まれますが、いずれもウェブサイトの一種であることには間違いありません。
これも立派なウェブサイト「ブログ」
ブログにも様々なものが含まれます。個人が書いている日記的なものから、企業が運営するものまで、本当に色々です。個人の日記などはウェブサイトと呼ぶには違和感があるかもしれませんが、ブログもウェブサイトの一種です。
ブログを作成できるサービスとしては、はてなブログ、アメーバブログなどが有名ですが、最近ではWordPressが人気を集めています。
参考:はてなブログ
参考:アメーバブログ
参考:WordPress
正しい知識を持って、こだわらずに使おう!
ウェブサイトとホームページという言葉の意味を中心に解説してきました。結論としては、あまりこだわらずに同じものとして扱って問題ありません。
ただ、知らずに使うよりも、正しい知識を知った上で使った方がスマートです。そのためにこの記事を役立てていただければ幸いです。
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