会社を経営する29歳の吉田氏。
金融機関から脱サラして若くしてAmazon物販で成功したものの、そこからアカウント停止による数千万円の借金地獄への大きな挫折。
そして現在は、自身の体験を基にしたAmazon物販リスクの専門家として活動中です。
人生をも変える吉田氏のAmazonアカウント復活メソッドはどのようにしてできあがったのか?
その秘密を解き明かすべく、ご本人に直接インタビューしました。
銀行員から成功者になるも、借金まみれの毎日に転落
――まずは簡単に自己紹介からお願いします。
Amazonアカウント停止復活代行サポートをしております吉田と申します。
――アクシグのことはご存知でしたか?
はい。
ブログもyoutubeも拝見させていただいております。
とにかくコンテンツの内容がすごいですね。
文量然り質然り、すごいなとずっと思っていました。
大学時代はバックパッカー
――大学に入ってからの経験みたいなものをお聞かせいただけますか?
大学時代はバックパッカーばっかりやっていたので、あまり仕事の話ができないかもしれないんですが。
ずっと東南アジアが好きで、1ヶ月間タイとかラオスとかマレーシアとか、今いるシンガポールとか、旅行したりしていました。
沢木耕太郎さんの深夜特急という小説がすごく好きで、その本に影響を受けてひたすらそのルートに沿って旅をしていました。
深夜特急に憧れて
――本の中の物語を辿るみたいな感じですか?
そうですね笑。例えば深夜特急では、タイからマレー鉄道でシンガポールに抜けていくのですが、僕も全く同じルートで旅をしていました。
実は今度ベトナムに旅行するつもりなのですが、こちらも同じく沢木耕太郎さんの「一号線を北上せよ」という本を読んでずっと憧れていた場所だったりして、実はすごく本に影響を受けやすいのかもしれません笑。
苦難の銀行員時代
――大学を卒業されてからは、どうされたんですか?
静岡県の国立大学で法律を勉強していて、そこを卒業してからは地元の愛知県の信用金庫で勤めていました。まずはビジネスの基本の営業をやってみようと選んだのですが、これがなかなか大変でした。
金融機関は体育会系でノルマがキツいというイメージがあると思うのですが、まさにその通りでした。
とにかく飲み会があれば飲まされ、数字が取れなければ毎週詰められみたいなのが続いて一年半ぐらい経った時にやっぱり限界が来てしまい、それでやめてしまいました。
――他の会社に就職されても良かったんじゃないかなと思うんですが、その後どういう道を歩まれたんですか?
確かに転職でもよかったのですが、実はまだ信用金庫に勤めている時に、退職する半年前から大学の先輩からお誘いを受けていて、Amazon物販を一緒に勉強しながらやっていたんです。
半年くらい経った時に、毎月50万円ほど稼げるようになってしまい信用金庫の月収を2倍ぐらい超えてしまったんです。
月収50万を超えてしまうと毎日ノルマで怒鳴られるよりはAmazon物販に本腰を入れて、こちら一本でやってしまおうという気持ちになりました。
その物販を一緒にやっていた方が大阪に住んでいたので、信用金庫を退職した翌月には大阪に引っ越して、専業でのAmazon物販をスタートさせました。
自動収入を勝ち取る
――後ろ向きになってやめたというよりは、自分で始めたビジネスがうまくいったから一本に絞ったんですね。
その時は23歳だったのですが、一度しかない人生なので、なるべく自分が輝ける方に行こうとしたら、もうそっちしかないってなりましたね。
その後は、もうひたすらAmazon物販だけを極めることに注力して、一番ピークの時期は4アカウントを外注さん20人雇って回していました。
――最高月収でどのくらいいきましたか?
およそ毎月150万円が、自動収入として入ってきていました。普段は外注さんからの質問に答えつつ、毎月外注費を20人分振り込むだけの状態でしたね。
成功体験の日々
――若くして波に乗って成功した人みたいな分かりやすい成功体験だったんですね。
そうですね、当時の僕からしたら大きな成功体験でした。
しかし、23歳で毎月150万円ぐらいが自動収入として入ってくるようになるとどこかおかしくなりますね笑。
節税になるという話を聞いて600万円のベンツを購入してみたり、モチベーションアップになるという話を聞いて高級財布や時計を購入してみたり。ガッツリ仮想通貨に投資してみたり。。
しかしビジネスにはトラブルはつきものなので、このまま上手くいくはずもなく、これらの無駄遣いがガッツリ裏目に出ることになりました。
全てのAmazonアカウントが止まる瞬間
――その後はどうなったんですか?
Amazon物販を専業で始めてちょうどぴったり1年経った頃のことです。
当時僕は国内の無在庫物販をしていたのですが、無在庫物販はAmazonからはあまり好かれていないんです。そのため無在庫物販のセラーが増えすぎると、Amazonが故意的に一斉にアカウント停止にする場合があるんです。
それをもろに食らいまして。
合計4アカウントがほぼ同時に潰れてしまって、売上金が合計で500万円ほど没収されました。
――停止で半年後とかに返ってくるってケースもありますよね?
Amazonの規約では「規約違反の問題が解決されるまでは一時的に保留」という名目になっているのですが、つまりは停止状態のままだとそのまま没収ですね。
借金まみれになり寝れない毎日
――4アカウントいきなり全部停止になって、ビジネスごと吹っ飛んだということですか?
そうです。
当時からアカウント停止は毎月発生しては再開させており、グループ内でもアカウント停止に関することは一手に引き受けていたのですが、故意的に潰されてしまうとそこからの再開は難しかったですね。
そこからはもう悲しい撤退作戦が始まりまして、20人いた外注さんに1人1人理由を説明して辞めてもらいました。
公的な金融機関から何百万円とお金を借りて一時的に難を凌いでからは、そこからは何をすればいいのかもわからず、完全な無職になってしまったんですよね。
何も自分の中でできることがなくなってしまったと思って、そこからは物販から一旦離れてひたすら誰にも見られないブログを書き続けていました。
――全部合わせてどのくらいの借金だったんですか?
全部合わせると大体1500から2000万ぐらいの借金でした。
全てのアカウントが止まってから半年経つ頃には、何もしなくても毎月30万円が、借金の返済や利息で消えていく状態になっていたんです。
物販業だとクレカのキャッシング枠だけは大量に持っていたので、1円の収入もないまま毎月30万円キャッシングで引き出して、30万円返済するという自転車操業の日々が続いていました。
――その間は住む所がなくてベンツで寝てたということ聞きましたが本当ですか?
そうですね。
一応実家の方に逃げ帰っていたんですが、なかなか親にもこんなことを説明できないので、何も言えず実家にも居づらくなってしまったんです。
そこからは真冬にずっとベンツで寝泊まりしていました。
しかも外車なのでハイオクなんですよね。1個燃料メーターが減るごとに1000円消えていくので、いよいよエンジンもかけられなくなってしまって。
12月とかに日中は100円マックにいて、毛布だけかぶってコンビニの駐車場で寝るって日々がずっと続いてたんですね。
当時のことは、今でもちょっと思い出したくないですね笑。
Amazonアカウント復活代行のプロとしてのこだわり
――今はアカウントの復活代行に関する仕事をされていますが、どうして今のスタイルに落ち着いたんですか?
アカウントが全て止まってからの半年間、何もしていなかった訳ではなくて、ひたすら誰も見ていないブログを書き続けていたんですね。
その時は主に旅ブログを書いていました。
昔の旅の記事とかを書いていたんですけど、誰にも見られないですし、そもそもお金がなくて新しい旅に行けないので、書く記事も無いんですね、もう。
ニッチもサッチもいかなくなってしまって、半年経った頃に「多分これじゃないな」と思いました。
その時にアカウント停止になった瞬間にいろんな人に相談したことを思い出したんです。
実社会の周りの人は何も知らないので、ネットに助けを求めたんですけど、全く誰も助けてくれなかったんですね。
やっぱりすごく怪しい人だったりとか、先にお金を払わないと相談にも乗ってくれなかったりとか、登録したら勝手にメルマガに登録されただけだったりとか、そもそも理解してないとか。
なのでアカウント停止の時に自分が困ったことを書いてみたんです。
今この瞬間に困ってる人たちを自分が助けてあげられないかなと思って。
ブログに新しくこういうサービスをやりますって書いてみたんですけど、誰もそれを見てくれないのでどんどんPRでこのサービスを紹介していきました。
それでちらほらと「今こういう形で困っています」っていう方からのご依頼が増えていったんですよ。
それが今のビジネスに繋がっていきます。
合計500件以上のアカウントを復活
――吉田さんが今まで復活させてきた実績や、どういう風に進めたかを教えていただけますか?
それをしっかりビジネスとして始めたのが2019年の1月頃なんですが、それから4年間で合計500件以上のアカウントを再開させてきました。
もちろん様々な停止原因や状況ごとに細かく再開率は異なるので、全てのアカウントが再開できるわけではありませんが。
それでも、どんな停止原因や状況でも、100%再開できないということはないんです。
あくまで、Amazon側が納得して、「再開させよう」って判断になればアカウントは再開するので、あとはどれだけ相手を納得させるかだと思うんですね。
実はAmazonのアカウントを再開させる時には、改善計画書というものを提出する必要があります。
そこで今までの経験やノウハウを全て活かして、数千文字の文章で改善計画書を作成することで、どんな停止原因でもAmazon側をしっかりと納得させてアカウント再開までもっていくようにしています。
お客様の不安に寄り添った対応が強み
――すごい数の改善計画書をひたすら書き続けているんですか?
そうですね。
もう毎日ひたすら何千文字、何万文字も書き続けて今に至ります。
その結果、だんだんAmazon側が求めてることとか、こう書いて欲しいんだろうなとか、これを出してほしいんだろうなというのがなんとなくわかってきました。
それがやはり再開率にも大きく繋がっているのではないかなと思います。
――Amazonのアカウントを復活させる上でのそのサービスの強みとかこだわりがあれば教えてください。
自分自身がアカウント停止で苦しんだ経験から、相談者の不安に寄り添った対応を心がけています。やはり僕自身がそれで苦労して、一度全てを失ったと思うぐらいショックを受けたことが大きいので、すごくお客さん側の気持ちは分かるんです。
夜布団かぶってでもガタガタ震えて眠れなかったという経験を自分自身がしているので、ネット上の怪しい人間にはなりたくないなと思いまして、お客さんが不安になるようなことは絶対にしないようにしてます。
例えば相談を受けたら数分とか数時間以内には必ず返信して、どういう状況かとか、どういう原因かとかを全てヒアリングするんです。
それから、再開率は大体これぐらいで、今までこういう事例があってっていうのをしっかり全てお伝えしたうえでご依頼いただくようにするとか。
なるべく誠実に、お客さんが不安に思わないようなサービスをしようというのが僕の強みですね。
パターン化はできない
――500件以上再開事例があるとパターン化できちゃうんじゃないかなと思いますが、その辺はどうですか?
これが意外と深くてですね。
Amazonもそれは分かっていて、全く同じような文章を提出していくとAmazon側が気づいて再開できなくなるんです。なので基本的にテンプレという形では作らないようにしていて、同じ状況であっても毎回異なる文章になるように工夫しています。
Amazon側がどういった原因や状況で何を書いてほしいと考えているのかは、過去500件以上の経験から全て頭の中で理解しているため、それに合わせて一つずつ違ったものを作成しています。
そのため1つ1つの文章を、手間をかけて作るようにしていますね。そうしないとすぐに再開できなくなってしまうので。
人生を救う仕事
――アカウントが復活した人の声や印象深いエピソードがあれば教えてください。
アカウント停止といっても、全てお客さんが悪いわけではないんです。
Amazonの手違いだったり、他のセラーからの嫌がらせであったりとか、いろんな事例があるんですよ。
また売上金の額もセラーによっては非常に大きい場合があって、数百万円から数千万円の売上金が保留されてるようなケースもあるんですね。
それが全て没収されてしまうとなると、それだけで会社が潰れてしまうとか、来月自己破産をすることになるので助けてください、という事例が結構あるんです。
法人セラーはその会社に加えて取引先まで甚大な被害を被って潰れてしまう可能性があり、また個人のセラーはその方の人生そのものがかかっているので、1つ1つのご依頼が相当のプレッシャーです。
なので無事にアカウントが再開した時は、すごく嬉しいですね。いつも心の中でガッツポーズしています笑。
人助けを実感できる瞬間
――吉田さん、すごいもの背負っていますね。
やはり人の人生を毎回背負うことになってしまうので、中途半端なサービスはできないです。
上場企業から個人様まで様々な方からのご依頼があるのですが、やはり小さな家族経営の店舗の方から泣きながら感謝のお電話をいただくようなこともあります。
その時は旦那さんと奥様で代わる代わるで、泣きながらお電話で感謝いただいたのですが、こういう経験があるからこそ、この仕事を全力で続けていこうって思えますね。
僕の中ではすごく人助けになっているんじゃないかなと思っています。
――もう借金はしっかり返されて、困ってる方を助けるということにフォーカスしてビジネスされているんですね。
そうですね。おかげさまで借金は全て返済しています。
現在も安いシェアハウスに住んでいたりと、僕自身の生活レベルは数年前から全く上がっていないのですが、過去の失敗もありますのできっとそれで良いのだと思います。
これからも満足することなく、辛い思いをして困っているAmazonセラーのために少しでもサービスの質をあげるように日々努力していくつもりです。
アカウントが停止されて困っている人に向けて
――最後に吉田さんからメッセージお願いいたします。
Amazonアカウント停止で困っている方は、まずは僕にご相談ください。
一人ぼっちで悩んでしまうと、何も解決できないまま不安で夜も眠れない、と言ったことになってしまいます。
でもまずご相談いただいて停止原因や状況を分析しながら一緒に考えていくことで、今後の道筋がしっかりと見えてくるので、きっと一人で悩んでいる時よりもご安心いただけるのかなと思います。
もしくは、まだアカウント停止になっていない状況でも相談は受け付けておりますので、まずはなんでもお気軽にご質問いただければ、悩んでいる問題のお力になれるかと思います。
――今回は吉田さんにお越しいただきました。吉田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
編集部より一言
突然の事態にどうしていいかわからない、それで人生が狂ってしまうトラブルを相談できる相手がいるのは心強いですよね。
ご自身で経験されたからこそ本気で向き合ってくれる吉田さん、素晴らしいと思います。