海外のショッピングサイトで買い物をするには、日本の住所を英語で入力する必要があります。英語の住所登録フォームは、「zip/postal code」など分かりにくい入力項目が多く面倒です。
そこで今回は、日本の住所を英語表記で登録する方法を解説します。この記事を読んで、英語で日本の住所を表記する方法をマスターしてください。
zip/postal codeとは?

「zip/postal code」とは、一言で言うと、郵便番号のことです。
zip/postal code=郵便番号
「zip code」はアメリカの郵便番号で、5~9桁の数字で構成されています。「postal code」はイギリスの郵便番号で、数字とアルファベットで構成されています。
日本の郵便番号同様、zip/postal codeで最小行政区画(市区町村)まで住所を特定できます。
世界標準の郵便番号はない
世界標準の郵便番号はないので、zip/postal codeには日本の郵便番号を入力することになります。海外のECサイトで購入しても、結局あなたの家に配達するのは日本の配送業者です。したがって、日本の郵便番号で問題ありません。
zip/postal codeの桁数
たまにzip/postal codeの入力可能桁数が6桁以下のECサイトがあります。日本の郵便番号は7桁であるため、これでは入力できません。
この場合は、郵便番号は途中まで入力してください。郵便番号が間違っていても、住所が正しければ正しく配送されます。
zip/postal codeの書き方
zip/postal codeの書き方は、サイトやフォーマットによって多少書き方は変わりますが数字自体は変わりません。例えば〒999-9999の場合、〒記号を除いた999-9999、またはハイフン(-)無しの9999999と表記する場合もあります。
日本の住所を英語表記で書く方法

続いて、海外のECサイトなどに日本の住所を英語表記で入力する方法を解説します。
英語住所の入力項目
住所の入力項目はサイトによって異なりますが、以下のような表記であることが多いです。
Building name, floor, room number : ビル名、階数、部屋番号
Street name, street number : 丁、番地
City / Ward / Town / Village : 市/区/町/村
Prefecture : 都道府県
Country : 国名
zip/postal code : 郵便番号
「Building name, floor, room number」は「Address1」、「Street name, street number」は「Address2」と表記されていることもあります。
住所の入力例(1)
たとえば、「〒163-8001 東京都新宿区西新宿2丁目8-1」 を英語で記載すると以下のようになります。
【Building name, floor, room number】 ※空欄
【Street name, street number】 2-8-1
【City / Ward / Town / Village】 Nishishinjuku, Shinjuku-ku
【Prefecture】 Tokyo
【Country】 Japan
【zip/postal code】 163-8001
住所の入力例(2)
「〒260-0027 千葉県千葉市中央区新田町1-8 マンション千葉101」だと次のようになります。
【Building name, floor, room number】 Mansion Chiba 101
【Street name, street number】 1-8
【City / Ward / Town / Village】 Shinden-chou, Chuo-ku, Chiba-shi
【Prefecture】 Chiba
【Country】 Japan
【zip/postal code】 260-0027
英語で住所を書くときの注意点

英語で住所を書く場合、日本語とは表記の順番が異なるなど、注意すべき点がいくつかあります。以下で、主なものを5つ紹介します。
アメリカ英語とイギリス英語
英語にもアメリカ英語とイギリス英語がありますが、住所の表記方法は同じです。
住所の表記順
基本的に英語の住所は以下の順番で書きます。
1.ビル名(アメリカ名)、部屋番号
2.丁番地
3.市区町村
4.都道府県
コンマとピリオド
住所を英語で表記する際、基本的にピリオド「.」は使いません。ただ、住所を1行で表記する場合は番地・町名・市名県名の後ろにコンマ「,」を使います。
(例)2-8-1, Shinjuku-ku, Tokyo-to, 163-8001, Japan
英語表記の住所の略し方
郵便番号の〒や、「Tokyo-To」の「To」、「Chuo-Ku」の「Ku」は省略できます。
郵便物に住所を書く位置
ちなみに、郵便物に英語表記で住所を書く位置は、封筒は左上、はがきは右上です。
海外ECサイト利用時の注意点

海外ECサイト利用時の住所に関する注意点を3つ紹介します。
住所の入力間違い
住所が間違っていると返送されてしまいます。つまり、代金を支払ったのに商品は受け取れません。
注文後に住所の入力間違いに気づいたときは、すぐにECサイトのカスタマーセンターに連絡しましょう。
決済時の請求先住所
海外のECサイトで決済手続きした場合、「Shipping Address」と「Billing Address」という2つの住所が出てきます。前者は配送先住所で、後者は請求先住所です。
配送先住所は英語表記である必要がありますが、請求先住所は日本語表記で問題ありません。
住所の変換ツール
住所を英語表記する上で分からないことがある場合は、以下の変換ツールをご利用ください。

電話番号・ファックス番号の入力方法

最後に海外ECサイトを利用する時の電話番号・FAX番号の入力方法を解説します。
Phone Number(電話番号)
まず先頭に日本の国番号の「+81」を入力します。そして、市外局番の最初の0を取ります。
(例)012-3456-7890 ⇒ +81-12-3456-7890
Mobile Number(携帯番号)
まず先頭に日本の国番号の「+81」を入力します。そして、固定電話同様、最初の0を取ります。
(例)080-1234-5678 ⇒ +81-80-1234-5678
FAX
FAX番号の入力方法も同様です。
住所の英語表記は慣れれば簡単

英語表記の住所は日本の住所と項目名や表記の順番が違うため、最初は戸惑います。しかし、慣れれば簡単です。どうしても分からない場合はこちらの記事で紹介した変換ツールを使ってください。