鈴木絢市郎氏インタビュー「始まりは300円のVHSビデオ」ネット物販の成功体験

取引実績35,000件以上を持つ鈴木絢市郎氏。
そのノウハウを活かしコンサルティング運営や著書の出版と大活躍しています。
ネット物販を始めた経緯から、eBay輸出、コンサルティングについて最新の情報をご本人に直接インタビューしました。

目次

ヤフオクから始めたネット物販

――自己紹介をお願いします。

鈴木絢市郎と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。

――これまでの経歴を教えてください。

現在はeBay輸出、ヤフオク、それからそういったネット物販に関する情報発信という出版も含めた活動を行っています。
一番最初にした物販は、結構早くて1999年9月です。
ヤフオクがまだYahooオークションでオープンしたばかりの時に不要品を売ってみたら売れたというところから始まっています。

転売をはじめたきっかけ

――ヤフオクがリリースされた時に出品されたんですか。

そうですね。

――すごく早かったんですね。

むしろ待ってたという感じですよね。

――その当時はどんな感じでしたか。

その当時は、ヤフオク以前だと雑誌の隅っこに売ります買いますの記事がありましたね。

――掲示板みたいな。

そうですね。
ああいうところで、それこそ1取引3ヶ月ぐらいかかりますがやっていたんですよね。
もともと音楽が好きでレコードとか置き場所が限られるので処分したいなということで使っていましたね。
最初は不用品をヤフオクで売っていたんですが、初めて転売をする前提で物を買ったきっかけがあったんです。
音楽が好きなので休日はレコード屋さんやCD屋さんをいつもウロウロしていたんです。
当時はまだ映像というとVHSの時代でした。
とあるアーティストのVHSビデオが300円で売っていたんですよね。
既に解散していたバンドでしたが、結構コアなファンがいることを知っていたので300円じゃなんかかわいそうだよねって何となく思って。

300円のVHSが2万円に

――当時から目利きができていたのですね。

それはすごく注目していましたね。
300円なんで損してもいいじゃないですか。
なのでそれを買ってみたんですよね。
買ってヤフオクに出して1,000円ぐらいで売れればいいかなと思ったんですが、2万円になっちゃったんですよ。
この経験がなかったら今ここでこういう風に喋っていないですね。

――ドーパミンが出たみたいな。

ドバドバ出ちゃいましたね。
その時はまだ勤めていましたが、これはいけるということで次の休みから周り方が変わってきたんです。
もちろん自分の趣味というのもありましたが、当時はリサーチツールみたいなものは一切ないので、もうほとんど本当全部勘ですよね。
これ売れそうかなとかいう感じで、毎週お店に通ってヤフオクに出してということを繰り返していましたね。

――自分の持っている価値感とネットの相場のズレを狙っていくのは楽しかったですか。

楽しかったですね。
でもやっぱり2年ぐらいだろうなと思ったんですよ。
これ絶対流行ると思いましたし、自分の持っている知識なんてまあ知れていると思っていましたので。
やっぱり最初の1、2年は超バブリーだったんですよ。本当に。

――いわゆるせどりの原点の原点ですよね。

原点の原点ですね。
もう本当100円が1万円になったとか結構そういうのがごろごろありました。

オークション一本で個人事業主になるまで

――コンビニで買ったおまけにプレミアがつくことも多かったですよね。

本当に多かったですね。
それが30歳ぐらいの時でした。
しかし2年ぐらいでしょうと思っていたら、やっぱり自分の知識も限りがあるし、やる人が増えてきたことで段々と売上は下がっていったんです。
それでも楽しかったので趣味で10年ぐらいずっと続けていたんですよね。

40代になって副業や起業とかそういったものをちょっと意識し始めた時にネットを叩くと、株式やFXなどいろんなキーワードが出てくる中でオークションで食べている人がいるということを初めて知ったんですよね。
それこそ(アクシグの)吉田さんとか船原さんとかそういう方々に衝撃を受けたわけです。
株はできないかもしれないけど、ちゃんと勉強すればオークションはできると思いました。
それこそ今までの経験は一回リセットして学び直して、店舗だけじゃなく輸入という方法もあるんだと。
それから輸入を試したり、色々なことをして個人事業主になれるレベルになったので会社から飛び出したというのが、今から10年前です。

コンサルティングを始めた経緯

――そこからコンサルティングも始められた経緯を教えてください。

私は前職で、いわゆる社内インストラクターみたいなことをしていました。
なのでセミナー業というものには元々興味があったんですよね。
社内では毎週のようにセミナーをして、好きでしたので次の世界でもやろうと決めました。
私自身もネット物販のセミナーを受けましたが、物販のノウハウに加えて、セミナーの構成や進め方なども学んでいった記憶があります。
セミナーのオフ会の時に気の合うメンバーを誘って勉強会をスタートしました。
最初は持ち回りでセミナーを始めたという感じですね。

著書『はじめてのeBay輸出スタートガイド』について

――『はじめてのebay輸出スタートガイド』という本を2020年に発売され、2022年7月に第2版が発行されたこの本について教えてください。

もともとeBay関連のスクールのお手伝いや、自身で行っているコンサルティングなどの集大成的なものを作りたいなと。
コンサルティングやメルマガ、ブログなどそういった断片的なものをきちんと整理したいという思いですね。

――無料の情報との内容の違いを教えてください。

時系列にはすごくこだわっています。
例えばYouTubeやブログだと時系列が全く分からないんですよ。
検索するとどれも頭に初心者必見って書いてあるんですよね。
初心者必見、初心者必見って全部見なきゃいけないのという感じですよね。
これはよろしくないなということでちゃんと順番に読んでいけば分かるようにすごくこだわりましたね。

――これを見ただけでどんな初心者の方でも輸出事業をスタートできるという形になっているということでしょうか。

そうですね。

eBayに英語力は必要ない

――どんな人に読んでもらいたいですか。

eBayって聞いたことあるけど英語できないしと言っている方達に読んでもらいたいですね。
常々言っているのですが、英語は本当に関係ないですと。
英語力は要らないですと。
いるのは英語検索力ですということを冒頭でも謳っています。

――英語の検索と聞くと少し難しそうと思ってしまいました。

英語検索力ですね。
例えばeBayで買ってくれた人にお礼のメッセージを送りたいという時にeBayお礼例文とかで調べると例文がいっぱい出てきますよね。

――それは日本語なんですね、良かったです。

そうです。山ほど出てくるわけですよね。

――英語の検索を日本語でするということですね。

そういうことです。

――そういう初歩から教えていただけるということですね。

その通りですね。

著書『終活も断捨離もメルカリ、ヤフオクで! スマホで簡単! 超ビギナーからシニアまで』について

――『終活も断捨離もメルカリ、ヤフオクで! スマホで簡単! 超ビギナーからシニアまで』という独特のタイトルの本について教えてください。

コロナで外出制限があったとき、リサイクルショップも閉まっているということもありネット物販が再認識されました。
しかしその中でネット物販って難しいんじゃないのと思っている人がまだまだ沢山いると。
それを証拠に今ヤフオクやメルカリもユーザー数はそれぞれまだ2,000万人なんですよね。
被っているところもあると思うんですけれども。
日本の人口を考えたらもっといてもいいのではと単純に思える訳で。

話を聞いてみると、顔が見えないから怖いとか個人情報がどうのと言ってるんですよね。
ヤフオク一強時代の亡霊がまだすごく残ってるなという印象があったわけです。
その昔ヤフオクがすごくめんどくさいと感じられた時代から比べると、メルカリが登場したことで、一気にハードルが下がりましたよね。
個人情報を晒さなくていいし、銀行に振り込みに行かなくてもいい。
コンビニでQRコードをピッとやればラベルが出てきてそれ貼るだけなんですよね。
なんと簡単なんだろうっていうことをすごく訴えたかったんです。
自身はパソコンで出品していますが、スマホでこんなに簡単にできるんだということを伝えたいとすごく思っていました。

――この本のセールスポイントをひとつだけでも教えていただけますか。

文章が少なくてすごく図が多いので読みやすいことですね。

コンサルティングの強み

――「eBayちょこっとサポート」について強みやこだわりのポイントを教えてください。

eBayを始めるにあたって色んな方がいらっしゃると思います。
独学で進められる方、それからどこかスクールに入って始められる方がいらっしゃると思うんですけども、ちょこっとサポートはその中間ですね。
独学だけどちょっとここだけわかんないんだよねっていうのが必ずあると思います。
例えば、送料設定は一番eBayの中で面倒くさいのでここで挫けて心が折れる人が多いと思います。
他にはシッピングポリシーのところだけ教えてほしいとか、商品リサーチを自分でやっているけど周りが言うほど差額が全然見つからないという初心者あるあるな悩み。
それらを解決できないとeBay輸出はできないので、そのリサーチだけちょっと鈴木さんのを見せてほしいとかもオッケーですし、1時間っていう枠の中でピンポイントで、その方のリクエストに合わせてできるというところが一番大きなメリットですね。

印象に残ったコンサル生のお声

――印象深いコンサル生の方の声を教えてください。

だいたい皆さんおっしゃるのがすごく時間が経って、あれはそういうことを言ってたんだということに気が付かれる方が多いですね。

――後でジワジワ来るという。

そうですね。
最初の1時間で、なるほどと思ってはくれるんですけど、実際にそれで進めていくことであの時鈴木はこういうことを言っていたんだと妙に納得してメッセージをいただくことがありますね。

これからeBay輸出を始めようという方に向けて

――本質を捉えているからこそあとになって気づくんですね。最後にこれからeBay輸出始めようと思っている方に一言お願いします。

eBayというサイトは、非常にクセがあるサイトで日本のヤフオクやメルカリみたいにはっきり言って全然親切じゃないです。
画面がコロコロ仕様が変わったりその予告もありません。
なので特に独学でされてる方は、資料が古かったり、AさんとBさんとCさんで同じ画面を見てるはずなんだけど、仕様が違う画面が出てくることもあるんです。
そういったことに翻弄されてしまう可能性があると思います。

独学でやるんだったらその時にきちんと調べることが大切ですね。
自分に合った基礎がしっかりしている情報発信者のYouTubeやブログなどを参考にするといいと思います。

それからメンタル的にめげることもあると思いますが、大丈夫です。
1日落ち着いてまた明日からやってください。
eBayの最大の挫折はやめてしまうということですね。
やめてしまった人を私は山ほど見てきてすごくもったいないと思っています。
ぜひそれを念頭において頂いて、まずは継続すると。
何があっても続けるということを是非心に刻んでおいていただきたいです。

取材協力:スージーのeBay輸出ブログ

編集部より一言

eBayについて熱く語る姿がとても頼もしく感じました。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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