2011年に会社を設立し、現在中国義烏(イーウー)、広州、香港、バンコクでの仕入れ代行をはじめとする様々なビジネスを手掛けるパイオニア的存在の佐藤大介氏。
創業当時の苦労や躍進を遂げた出来事、コロナ禍における2021年以降の事業の見通し等、最新の情報をご本人に直接インタビューしました。
サラ金からの借り入れ200万円
――まずは、自己紹介をお願いします。
はい、佐藤大介と申します。1980年生まれで今年40歳になります。
元々サラリーマンをやっておりまして、サラリーマンがどうも務まらず、仕事に失敗してしまったりして心を病んだ時期もありました。それが3年目くらいです。
――どういったお仕事をされていたのですか。
営業ですね。イベント会社の営業自体は自分のやりたい仕事ではあったのですが、サラリーマンですからポジションは選べない所がありまして。花形だったり事務仕事だったりあると思うのですが、やはり私には合わない、と悩む方は多いと思います。
自分のやりたくないポジションで仕事をする。私もそういう時期がありまして、3年ほど経って辞めざるを得ない状況になりました。その当時お金がなく、サラ金からの借り入れが200万円ほどありました。
ストレスと悪循環の毎日
――なぜそうなったのですか。
サラリーマンの時にお金を使ってしまったんですよね。夜に飲み歩いたり、ストレス解消で旅行に行ったりしていました。やはり給料も20万そこらですから、それ以上使ってしまいどんどん借金が重なっていってしまったんです。
――悪循環・・、ですか。
そうですね。私も仲立ちで中国輸入のお手伝いをさせていただいてる中で、似た境遇の方を非常に多くみてきました。これは変えていきたいと、その方々を助けたいということは非常に思っている所です。自己紹介の続きになりますと、借金を200万円抱えた状態で最初はせどりから始めました。
ブックオフ・ハードオフをまわって、ヤフオク・Amazonで売るというのを始めました。今から15年ほど前なのですが。やはりせどりは儲かるんですよね。大変なんですけど。儲かるのと、自分のビジネスというのはストレスがないんですよ。
せどりで一気に月収50万円超え
――失礼ですが当時でどのくらい儲かったのでしょうか。
月に50万円か60万円くらいですね。
――それは売り上げですか。それとも利益ですか。
利益でそのくらいですね。
――凄いですね。ではサラリーマン時代の2倍とか3倍とかになるんですね。
そうですね。それを実感してしまうと元の生活には戻れない。そこをうまく潜り込んで伸ばしていこうと思ったときに中国輸入にハマったんですね。
中国輸入をはじめたキッカケ
――でも中国輸入はいつから始められたのでしょうか。
せどりを1年ほどやった2007年からですね。
――2007年なんて、中国輸入をやっている人はだれもいなかったですよね。
そうだと思います。情報も非常に少なかった時期ではありました。
――なぜ、中国輸入に目をつけられたのでしょうか。
私が元々せどりをやっている中でゲームのせどりが利益が多かったんです。そうすると、ゲームのケーブルは中古でもあるのですが、新品をたくさん(中国から)調達できて。
やはり一番売れるのがケーブルです。国内の問屋から買っていると高いんですね。それを中国から買ったらどうなのかと感じたのが始まりです。
中国の巨大さに圧倒された
――そこからどう中国とコンタクトをとったのですか。
最初輸入をしようと思ったのは本を読んだことがきっかけです。普通に出回ってる本なのですが。
個人でも輸入ができるというマインドがそこで得られて、インターネットで探しました。
2007年当時もパソコンがありましたので。その時に初めて「義烏(イーウー)」という町を知ったのですが、(そこには)貿易会社がたくさんあるのです。そこに何社かに聞いてみたのがきっかけです。このケーブルの写真を送ってと。
――どうやって声をかけたのですか。
メールフォームがあったのでそこから連絡しました。
――検索はどういう風にされたのですか。
検索は「中国 仕入れ」とかそのような感じだったと思います。
――中国語ですか。日本語ですか。
日本語です。実は当時からあったんですね。
――中国語のホームページがでてきたのですか。
日本語のホームページがでてきたのですが、素人が作ったような怪しいホームページでした。あとは掲示板がひっかかったりですね。怪しいですけれど、怪しいのしかないのでそこから選ぶしかないですね。
福田市場の問屋街の大きさに衝撃
――そこからどうされたのですか。
そこからそのまま(ケーブル代を)送金しても良かったのですが、なにぶん怪しいので盗られてしまうと怖いなと思いました。なので(中国に)行こうと思ったんです。どんな街なのか。
そして初めてイーウーに行ったのが2007年の3月です。そこで福田市場という問屋街があるのですが、(問屋街を)案内してもらってこいつはすごいなと中国輸入にのめり込んだきっかけですね。
――そこからどうされたのでしょうか。
ケーブルの他にアクセサリーなど、20万円くらいの商品を買いました。
――実際に行って買ったのですね。
そうですね。ケーブルを含めて。
――しかしアテンドなどはなかったのではないでしょうか。
アテンドは実はいました。インターネットで探した怪しいホームページの所です。そしてアテンドの人に300元くらい払って1日ついていただいてました。
――なるほど。そして実際に購入されて日本に持ち帰ったと。
そうですね。で、ヤフオクで売れるんですよね。今であればメルカリになるのでしょうけど、当時はヤフオクがメインでした。
中国から持ち帰った商品がバカ売れ!
――どのくらいで売れたのでしょうか。
2.5倍くらいの値段で売れる感じですね。
――夢ありますね。
そうですね。20万が50万になるので。
――1回目でいくら仕入れたのですか。
1回目は20万円くらいです。
――で、もう50万円くらいになったと。
そうですね。1ヶ月もたたないうちになりました。
――1ヶ月もたたないうちになったのですか。
そうですね。本当は7、80万なのでしょうが、送料や手数料を引いてそれくらいになりました。その後は2週間に1回中国に行くようになり、買って帰るという感じですね。
――その時中国語は話せたのでしょうか。
全く出来ませんでした。
――そうだったのですね。今でこそ(中国語を)話せてますけれども、当時は体当たりで?
そうですね。
――その後はどうされたのですか。
何回か通っているうちに、すごく当たる商品がありまして。インタビューではお話しできない商品なのですが、月に3000万、4000万で売れる商品がでてきました。
月1500万円の利益で人生が変わった
――ではオフレコでここはカットするので教えてください(笑)
はい。ご存じの方もいるかもしれませんが「****(本人希望により割愛します)」という商品があったんですよ。*********で遊ぶようなツールがあって。それで稼いだりしていました。
――売り上げが月2000万?
その商品は3000万から4000万くらいの売り上げですね。利益でいうと1500万くらいです。
人生変わりますよね。その商品でなくても今の方々で寝袋を売ってヒットしたり、テントを1000万で売ったり色々な方がいらっしゃるので商運がめぐってくるんですよねやってると。
――すごく夢がありますよね。
そうですね。はい。
――その後はどうされたのですか。
やはりこの商品自体は長く売れなかったのですが、欧米の輸入をしたりあるいはAmazon(アメリカ)で売ったりしていました。中国の商品ですね。色々な商品を色々な企業で売ったりといった風なチャレンジをしていました。
――やはり複数の収入の柱というものが欲しくなるといった感じですか。
そうですね。はい。最低3本は欲しいですね。そういった柱は。
代行会社を設立したキッカケ
――しかしその時はまだ代行会社を作るといったことはなかったのですか。
そうですね。私は2007年から2011年くらいまでは自分とパートナーさん(現地で仕入れをしてくれる人)を一人おいて、自分だけの仕入れをしていただいていました。
――そこからどうして「イーウーパスポート」をつくろうと思われたのですか。
自分のモノを売っていると、楽天市場でよく売れるようになりました。そうすると(楽天市場に)ショップの集いがありまして。年に2回くらい。そういったところで知り合うんですよ。そのショップさんと。
そこで私が中国から仕入れている話をすると「じゃあ今度一緒に連れて行ってくれ」あるいは「この商品を買ってきてくれ」とかそういう依頼を受けるんですね。
――なるほど。ご自身がよく中国に行ってらっしゃるから、ついでにこれもお願いしますといった買い物代行のような感じだったのですね。
そうですね。で、一緒に連れて行ったり、代わりに買ったりということをして。少し手数料をいただいていたのですが。やっているうちにこれは商機があるなと。まあ商機というか、求めている方がいるんだなということを感じまして代行会社をつくることになりました。
コロナの影響はチャンスでしかない
――2021年以降の未来はどうなると思われますか?
私がいるフィールドというのは中国輸入というか、中国から商品を仕入れて日本で売るというのがメインなんですね。非常に追い風だとは思います。このコロナがあってからですね。やはり人が移動しませんので。
――なぜ追い風なのでしょうか。
昨年の5月くらいは郵便物が止まりました。ああいうものは外部要因ですので私どもでは仕方がないというのはあります。あと同時に他の方も同じようにダメージを受けるので、あまり深い影響にはならないかなと。遅れる時はみんな遅れるという。
もちろん他方で手を尽くしてはやく送るルートを探すということは行うものの、自分たちだけ止まって他はみんな動くというわけではないので。
――全員在庫切れですということですね(笑)私だけじゃなくてと。
そうですね。まあでもそこは一時的なものでもありますし、混乱というのは長くは続かないかなという風に思います。市民の不満がたまるとどの国も困るということですので。
――2021年から先2,3年の短期的な未来はどうお考えでしょうか。
チャンスだと思います。外出自粛でテレワークになりますと通勤時間がなくなりますよね。その分自由な時間が増えるので、そこは収入を得るチャンスだと思います。そして、通常の給料を得ながらも空いた時間にビジネスをすることができます。
商品自体は安いやつですね。中国の商品はやすいですし。稼ぐという意味では欧米のものでも全然かまわないと思います。日本の中のマーケットというのは縮小するといっても5%とか6%といったそれくらいのものですから、あまり影響がないと私は思っています。人口が大幅に変わらなければ。
ビジネスに対するこだわり
――ご自身のビジネスのこだわりのポイントを教えてください。
私の会社はお客様のほとんどが日本企業で日本人の為にやっている会社で、現地に日本人の営業今6人おいているのですが、身に寄り添ったサービスといいますか。やはり中国人の社員さんが直接お客様と関わっていると、意思の疎通が取りづらいことがあるんですね。
それぞれ環境も違いますので品質の考え方も違う。ですのでこだわっているポイントとしては、日本人が窓口になってサポートするというところに重きをおいております。
――品質の捉え方の違いはただ日本語が話せるというのと違って、もの凄く大きな差ですよね。そのあたりの従業員の教育というのはどうされているのでしょうか。
そうですね。今でも正直完璧ではないと思っております。ですので一つのチーム、6人の日本人がそれぞれ中国人を見ていって随時指導しながら教えていくというのを継続しています。
――やはりマンツーマンでひたすらミーティングを繰り返すしかないですね。ではビジネスをする上で大変だなと思ったことが何かあればお願いします。
中国輸入で大変なのは何においても品質の管理ですね。日本だったらありえないことですので。約束した納期を守るのが当たり前だと思うのですが、こちらが逐一チェックしないと進まないんですよ。なのでそこはかなり苦労しています。苦労してきました。
ビジネスをしていて良かったこと
――ビジネスをしていて良かったことはなんでしょうか。
良かったことは、お客様が儲かっているということですね。儲からない方もいらっしゃいます。努力の差が結果になるので。今フェイスブックなどでダイレクトに近況がわかりますがそこで売れて儲かってたり、旅行に行かれてたり、家を建てたり、車を買ったりとそういう夢を叶えている姿を見ると嬉しいですね。
――そういう方はやはりフェイスブックなどで投稿されているのでしょうか。
そうですね、たまに見ます。つながっている方はそんなに多くないのです。ビジネス上のお付き合いの方もいらっしゃいますので。ただ、はじめた当初はサラリーマンだった方が独立して夢を叶えている姿を見るのは良いですね。
成果を出した会員様の声
――イーウーパスポートの会員様の中で印象に残っている言葉などはありましたか。
名古屋にいるお客様の場合、その方はサラリーマンだった方のですが奥様はパートにでて大変だったと。娘さんがいるのですが、娘の成長があまり分からなかったという方がいました。
そして中国輸入をはじめて2年ほど経ち、十分稼ぐようになって奥様もパートにでる必要がなくなって。ご本人も残業する時間がなくなってはりがでるといいますか。自分の時間をもつことができ、家族の会話が増え、家族で旅行にも行けると。そういう変化はやはりいいなと思いますね。
――最高ですね。
そうですね。経済的な問題がクリアされて家族の絆が深まったというのは素晴らしいなと。やってよかったと感じますね。
これから無料メール講座を読まれる方に向けて
――僕も佐藤さんについていきたくなりました(笑)では最後に佐藤さんがこれまでの経験や知識、それからサービスの内容をまとめた無料メール講座を作っていらっしゃいますが、まだ読んでいない方に向けて一言メッセージありましたらお願いします。
はい。中国ビジネスというのは本当に誰でも出来ます。難しいことはありません。ただ作業をするだけなんですよね。ただ、それでも出来る方って1%くらいしかいないんですよ。100人いたら1人しかやらないんです。やればできるのにやらない人が99人。
そして恐らく今から読もうと思われている方はその1人だとおもいます。
莫大な仕入れ資金もいりませんし、大きな倉庫もいりません。普通の方が普通にやって稼いでいます。ぜひ大きな夢があるビジネスですのでトライしていただければと。
取材協力:イーウーパスポート
編集部より一言
淡々とお話をされながらも、大胆にチャレンジをして道を切り開くギャップにとても魅力を感じました。