GoogleとYahoo! JAPANの違いとは?今さら聞けない意外と知らないGoogleの使い方と機能

あなたが何か調べものをしたい時、検索エンジンは何を利用しますか?あなたが何かに疑問を感じた時、今ではインターネットで検索すればその答えは出てきます。

日本でインターネット検索をする時、あなたは何の検索サービスを使いますか?恐らく、日本ではGoogleかYahoo! JAPANのどちらかを使用していることでしょう。

しかし、意外とこの違いを説明できない人が多いのではないでしょうか。GoogleとYahoo!JAPANの違いは機能だけはありません。企業理念やユーザー層についてもそれぞれの特徴があります。

目次

Googleとは何者なのか?

1996年の創業以来、Googleは世界企業として瞬く間に成長しました。同時期に、日本では楽天がサービスを開始していました。

わずか約20年で今の規模にまで発展したGoogle。世界を代表するIT企業アップル社でさえ、創業は1976年なので、Googleの成長には目覚ましいものがあります。

Googleの新会社Alphabetの組織図

Googleの共同創業者ラリー・ペイジ(Larry Page)とサーゲイ・ブリン(Sergey Brin)は、1995年にスタンフォード大学で出会いました。その翌年1996年に検索エンジンを作ったのが現在のGoogleの始まりです。

Googleは、2015年8月に新会社Alphabetを設立し、大幅な組織変更を行っています。現在は、いくつかの子会社に業務を細分化して運営しています。現在の組織図は以下のようになります。

Googleの新しい最高責任者(CEO)

2019年12月、Googleで驚くべき発表がありました。創業から20年以上を経て、この共同創業者二人がGoogleの親会社であるAlphabetの最高責任者(CEO)と社長を退任するという発表がありました。しかし、完全に経営から退くわけではなく、Alphabetの取締役会にとどまっています。

現在、新GoogleのCEOは、インド出身のサンダー・ピチャイ氏(Sundar Pichai)が就任しています。サンダーは2004年Google入社で、Google Chrome、Chrome OSの発案者でもあります。サンダーは、Gmail、Googleドライブ、Googleマップなどの事業の監督としても活躍しており、自動運転車、人間の延命への取り組み、その他Alphabetの全体の責任者となり、デジタル情報最前線のAIの未来を統括しています。

GoogleとYahoo!JAPANの機能の違いとは?

では、ここでGoogleとYahoo! JAPANのサービスの違いについて詳しく解説します。

GoogleとYahoo! JAPANは検索結果が違うことがある

GoogleとYahoo! JAPANでは、同じキーワードを検索しても違う検索結果が出ることがあります。これについて疑問を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。これは、ユーザーの属性、つまり、あなたの年齢や性別や検索履歴からアルゴリズムで判別されて検索結果が出るからです。

検索方法には、以下のように2つあります。

1.標準検索
2.パーソナライズド検索

通常、自動で「パーソナライズド検索」に設定されており、情報を収集しています。

標準検索とは、あなたの検索履歴や年齢・性別などのユーザー属性に関係なくGoogleの規定によって検索結果が検出されます。パーソナライズド検索とは、あなたの年齢・性別や行動履歴によってアルゴリズムで判別された検索結果が出ます。

よって、同じキーワードを検索しても人によって違う検索結果が出ることになります。たとえ、同じ人が使っているパソコンでもGoogleとYahoo! JAPANで検索結果が違うのは、それぞれの使用頻度や使用用途によって検索結果が違って当然と言えます。

検索結果以外の表示コンテンツ

あなたがGoogleやYahoo!JAPANでキーワードを検索すると、検索結果以外にそれらのサービスに関連した地図やニュースなどのコンテンツが表示されることでしょう。それらについて、Googleは「ユニバーサル検索」、Yahoo! JAPANは「ブレンド検索」という呼称がついています。

GoogleとYahoo!JAPANのユーザー層の違いとは?

GoogleとYahoo! JAPANについて、ユーザー層の違いを比較して見てみましょう。

パソコン・スマートフォンからの検索エンジン利用者数ランキング

ニールセンが2022年に、インターネット検索エンジンの利用者数ランキングをトータルデジタルのリーチやGRP、利用時間シェアに分けて調査したものを見てみましょう。

▼2022年 日本におけるトータルデジタルリーチ(%)TOP10

▼2022年 日本におけるトータルデジタルGRPTOP10

▼2022年 日本におけるトータルデジタル利用時間シェア TOP10

引用:
TOPS OF 2022: DIGITAL IN JAPAN ~ニールセン2022年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表~|ニールセン株式会社

どの分野でもYahoo!JAPANの方がGoogleより優位な順位を獲得しています。

GoogleとYahoo!JAPANの年齢・性別によるユーザー層の違い

引用:
【独自調査結果】PC・SP(スマホ)検索ユーザー動向調査-2015年版|クロスフィニティ株式会社

スマートフォンからの利用者が多いGoogleは、18歳~50代前半のシェアが高くなっています。55歳以上は、Yahoo!JAPANがシェアを獲得しています。

これは、日本ではGoogleよりもYahoo!JAPANの方が早く展開を始めたことから、55歳以上の人はYahoo!JAPANに使い慣れており、今も利用者が多いことが原因と推測されます。

また、性別については男女共にGoogleのシェアが高くなっています。性別については大きな差はありません。

GoogleのブラウザChromeは無料で使える?

Googleで検索する方法は、Internet ExplorerやSafari、fire fox、Google Chromeとありますが、Chromeは世界で最もユーザーが多いブラウザです。ちなみに、Chromeはインストールしないと使えません。しかし、Chromeも他と同様に無料で利用できます。

Chromeのメリットと他のブラウザとの違いとは?

Chromeはマニュアルを読まなくても簡単にインストールできて直感的に利用することができます。

もし、あなたがパソコンを複数持っていて更にスマホを持っていても、いずれも同じGoogleアカウントでログインしていれば、設定情報は全て共有されているので、それぞれの端末を再設定する必要はありません。

Chromeが通常のGoogleと異なる点は、拡張機能が豊富であることです。例えば、ブックマーク機能があったり、複数のウェブページを開く際にそれぞれを開いたままにしておけるタブ機能が使えること、翻訳機能が使えること、動画のダウンロードができることなどがあります。

Chromeのデメリット

Chromeを利用するデメリットは特にありませんが、稀に閲覧できないページや動画サイトがあります。但し、これは極めて稀なケースです。

Googleアカウントを作ると得られるメリット4選

Googleアカウントは、Googleのサービスを利用するために必須のメンバー会員証のようなものです。設定は簡単です。Googleの「アカウント作成ページ」を開いて、アカウント名、パスワード、名前、生年月日などの情報を登録します。そうするとあなた専用のGoogleアカウントが発行されます。

Googleアカウントを作成するだけで、GmailやGoogleドライブ、YoutubeなどのGoogleの提供する様々なサービスを利用することができます。しかし、「アカウントを作成するのは登録手続きが面倒。」とか「パスワードを忘れたら怖いから作りたくない。」と感じる人もいるでしょう。

もし、パスワードを忘れてもご心配なく。パスワードは再設定ができます。では、Googleアカウントの具体的なメリット4選をご紹介します。

1.Googleのサービスは全て無料で使える

Googleのアカウントがあれば、Googleが提供するサービスの全てを無料で使うことができます。(一部課金のサービスもあります。)一番のメリットは、個人メールをはじめとし、Microsoft OfficeのWordやExcelの代わりに使えるGoogleドキュメントやスプレッドシート、スケジュールを管理するためのカレンダーなど、多くの機能を無料で使えることです。

使用量が多い場合は、一定の容量を超えると課金制となって有料になります。しかし、一般的に殆どの人は無料の範囲内で使えています。

2. 複数の端末でデータを共有できる

現在、多くの人がスマホとパソコンを持っているのではないでしょうか。あなたがGoogleアカウントを持っていれば、これらの複数の端末から同じデータを見ることができます。例えば、あなたのGmailはスマホでもパソコンでもアカウントにログインすれば同じメールが見られますし、もちろん使用もできるということです。

スマホで撮った写真もわざわざパソコンに移し替える作業をしなくても、Googleフォトのページに自動で写真が保存されてパソコンからも見れます。しかも、仮にスマホが急に故障したり紛失したとしても、Googleアカウントさえあれば、連絡先、メール、カレンダー、写真などのデータをすぐに取り戻すことができます。

3.携帯のデータをバックアップできる

あなたが持っている携帯がAndroidのスマホかiPhoneかによって設定方法は異なりますが、いずれも携帯のデータをバックアップできます。つまり、携帯をなくしてしまってもデータはGoogleドライブの中に保管されている状態にあります。

iPhoneの場合は、Googleドライブアプリをインストールすれば自動でバックアップされます。Androidの場合は、「設定」→「バックアップとリセット」→「データのバックアップ」がオンになっているか状態を確認してください。

4.スマホやiPhoneの遠隔ロックができる

スマホを紛失したり盗難に遭ってもGoogleアカウントがあれば他の端末から遠隔ロックをかけることができます。iPhoneであれば、Googleアカウントの代わりにApple IDで同様の対処ができます。そうすることで、個人情報の流出や悪用を防ぐことができます。

Googleのサービスにはどんなものがあるの?

Googleのサービスで検索エンジンは誰もが一度は使ったことがあるでしょう。しかし、その他のサービスはどんなものがあるかご存知ですか?実は知っているようで知らないものや、あなたがまだ使ったことがないサービスもあるのではないでしょうか。

Googleには現在約6万人の従業員がおり、日々新しいアイデアとその開発に取り組んでいます。

オンラインで文書作成ができるGoogleドキュメント

皆さんがお仕事で書類を作る時は何を使っていますか?恐らく、多くの人がMicrosoft Officeの文章作成ソフトWordや表計算ソフトExcel、プレゼン資料作成にはパワーポイントを使用した経験があるのではないでしょうか。

それらのソフトは、基本的に有料です。ダウンロード版であっても約3万円します。

しかしGoogleが開発した「Google ドキュメント」は、それらのソフトと類似した機能を持ち、Webのオンライン上で作業をして書類作成ができます。Wordと類似機能の「Google ドキュメント」、Excelと類似機能の「Google スプレッドシート」、プレゼン用の資料を作成するなら「Google スライド」があります。インターネットが繋がる環境さえあれば、Microsoftのソフトが無くても、無料でこれらのGoogleのオフィスツールで書類を作成することができます。

このGoogleのオフィスツールには以下のような特徴があります。

1.Googleドライブ内でこれらのファイルを作成し保管します。
2.作成中のファイルはGoogleで自動的に保存されます。
3.パソコン、スマホ、どの端末からでも利用できます。
4.複数の人とファイルを共有して同時に作業をすることができます。

インターネットさえ繋がれば、Googleアカウントにログインすると、どのスマホやパソコンでもどこにいても利用ができます。閲覧者、編集者、管理者など、閲覧ができる人や編集ができる人を指定できます。例えば、実際に作業する人だけが編集できて、他の人は閲覧だけという設定や、作業するチームのメンバーだけが編集の権限を持っており、クライアントは閲覧のみという設定もできます。

このGoogleのオフィスツールはMicrosoft Officeのソフトを使用して作成されたファイルの読み込みや書き出しもできます。つまり、WordやExcelで作成されたものでも閲覧や編集ができます。100%全く同じように抽出できるかというとそうではありませんが、作業するのに特に大きな問題はありません。

参考:Google ドキュメント

外国語がわからなくても安心のGoogle翻訳サービス

Google翻訳サービスの特徴は、その対応言語の多さです。英語、中国、スペイン語の他に、ヒンディー語、タミル語、パシュトゥ語など130以上の言語の翻訳ができます。Web翻訳サービスを提供している会社は他にもいくつかありますが、これだけ数多くの言語に対応している翻訳サービスはGoogleだけです。

Google翻訳サービスの利用方法は以下のように2つあります。

1. Google翻訳サイトで翻訳したいテキストを入力して翻訳する
2. Chromeで閲覧しているページをそのまま翻訳する

Chromeを使っている場合は、見ているページをクリックひとつで全て翻訳できます。

参考:Google 翻訳

これさえあればどこでも心配ご無用のGoogleマップ

初めて訪れる場所でも心配ご無用のGoogleマップ。多くの人がこのサービスを一度は利用したことがあるのではないでしょうか。

外出した時にスマホやiPhoneでGPSを使うと最強です。GPSを利用すると、あなたがどこにいるか現在地を把握できるので、目的地さえ入力すれば、Googleが目的地へ行く最短のルートを提示してくれます。

しかも、車、徒歩、公共交通機関の3つの方法で最も最適なルートを提示してくれます。また、電車などの乗換案内もGoogleマップで全て調べることが可能です。

地図機能だけではなく、表示される周辺のレストランやカフェ、ホテルなどをクリックすれば、営業時間や電話番号、サービス料金、混み具合、クチコミなどが表示されます。これらの表示にある「別のモバイル端末に送信」という機能を使えば、情報を他の人に転送することもできます。また、自分が気になるお店や観光地などをGoogleマイマップで記録することができ、いざという時に事前に調べた情報を簡単に見ることができるので便利です。

参考:Google マップ

日常的に役立つオンラインメモ帳Keep

意外とまだ知らない人もいる「Keep」というGoogleのサービス。所謂、メモ帳機能です。メモ帳機能は携帯についているものもありますが、このKeepのメモ帳機能はパソコンでメモを取ったものをスマホなど複数の端末で見られることが特徴です。

仕事だけではなく、日常のちょっとしたことにも使えます。例えば、お買い物に行く時に何を買うか思いついた時にメモしておくと非常に便利です。

付箋紙風のメモ帳なので、物事によって色分けしたり、写真を張り付けて管理することができます。よって、わかりやすく管理できて物忘れや間違いが起こりにくくなります。

参考:Keep

Googleサービスの鉄板Gmail

Gmailは、Googleの代表的なWebメールサービスです。無料で利用できる容量はGoogleドライブやGoogleフォトも含めて約15GBでかなりの大容量です。

また、検索機能もあるので、数年前に来たメールでも簡単に探せます。迷惑メールを自動で除外したり、他のフリーメールと比較しても圧倒的に優れた機能がついています。

参考:Gmail

Googleフォトは本当に容量無制限なの?

画期的なサービス「Googleフォト」。容量について、無制限か無制限ではないかについては、答えは「容量制限有り」です。Gmail、Google ドライブ、Google フォト共有で15GBを無料利用することができます。

このサービスが出る前は、持っていた携帯が壊れてしまったり買い替えの時期に撮った写真をどこにも保存していなくて全て失ってしまった。という経験をしたことがあるのではないでしょうか?

Googleフォトがあれば、そんな心配はありません。スマホやiPhoneで撮影した写真データが自動でGoogleのストレージに保存されます。しかし、ひとつ注意点があります。

写真をアップロードする際に、写真画質を選択しなければいけません。「高品質」と「元のサイズ」から選びますが、「元のサイズ」を選択してしまうと容量制限がかかってしまうので注意しましょう。また、撮った写真がどこで誰と、もしくはどんな物と撮影されたかも自動で記録されているので、写真を探したい時はヒントとなる場所・人・物を検索すれば探し当ててくれます。

Googleドライブの無料容量を超えたらどうなるの?

どの端末からでもどこからでもアクセスできるGoogleドライブは無料で使える容量は15GBまでとなっています。では、もしこの容量を超えてしまった時の対処法について解説します。

まずは、いらないデータを削除するという方法もあります。それでもいっぱいの場合は有料プランで月々の料金を支払えば利用できます。

プランは以下のようになります。

1. 100GB:月額250円
2. 200GB:月額380円
3. 2TB:月額1,300円

上記の他にも5TBや10TB、20TB、30TBのプランもあり、これらは既存メンバーのアップグレードのみが対象となっています。

ちなみに、Googleドライブはドキュメント作成や写真データを保存するだけでなく、他にも機能があります。例えばAndroid版のGoogleドライブは、紙の状態でもらった書類や領収書をPDFデータとして保存することができます。もらった紙の状態のものを撮影してGoogleドライブに保存すると、その書類や領収書の文字情報を読み取り、PDFで保存されます。

参考:Google ドライブ

あなたが欲しい情報をキャッチできるGoogleニュースの使い方

数多く存在するインターネットのニュースサイトは、Googleニュースを使えばそれらの複数のニュースサイトを1ページで管理できます。チェックしたい情報のキーワードを登録しておけば、あなたのもとに大切な情報をGoogleが届けてくれます。忙しいあなたでも効率よく情報収集ができます。

参考:Google ニュース

スケジュールを共有管理できるGoogleカレンダー

Googleカレンダーは他の人達と情報を共有できます。マイカレンダーに招待して、権限の設定をすれば、閲覧、編集を共有できます。

例えば、仕事のチーム内でメンバーのスケジュール管理ができます。また、打ち合わせの参加リクエストができたり、仕事上でも便利な機能として使われています。

参考:Google カレンダー

まとめ

今や無くてはならない存在となった検索エンジンサービス。それぞれの検索エンジンの違いや特徴を理解すると、もっと効率的に情報収集ができます。

例えばあなたがブログやメディアを運営していて、SEO対策をする時にも、GoogleとYahoo!JAPANの特性の違いがわかっていれば、あなたがターゲットとするユーザー層に情報が届きやすく対策を練ることができます。是非、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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