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ウェブのコンテンツ設計の方法は?業績アップに直結する具体例を解説!

ウェブサイトを効果的に運営するには「コンテンツ設計」という視点が大切です。やみくもにコンテンツを作成していては、読者を惹き付けることはできません。読者を惹きつけることができなければ、ウェブサイトを運営する意味もなくなってしまいます。

せっかくウェブサイトを運営しているのであれば、少しでも多くのターゲットに読んでもらいたいものです。そのために欠かせないのが、今回紹介する「コンテンツ設計」視点のウェブ運営です。

本記事では、コンテンツ設計の前に考えておくべき5つのポイント、ユーザー思いのコンテンツを設計するための3つのポイント、設計したコンテンツを運用するために必要な3つのツールをまとめました。また、ウェブサイトの運用を効率化するためのヒントも解説します。この記事を参考に、より効果的なウェブサイト運営を行うためのヒントを見出してください。

コンテンツ設計の前に考えておくべき5つのポイント

「コンテンツ設計」とは、ウェブサイトに掲載するコンテンツについて、きちんとした戦略をもって運営することをいいます。思いつきで作っていては、本当にユーザーのためになるウェブサイトにはなりません。まずは「コンテンツ設計」の前に、事前に考えておくべき5つのポイントを整理してみることにしましょう。

ウェブサイトは「デザインの良し悪し」だけで決まるものではない!

まず1つ目に認識すべきことは「ウェブサイトはデザインだけで決まるものではない」ということです。

ホームページをつくるというと、まずデザインに目を向ける人がいます。しかし、どんなに美しいサイトであっても、そこに書かれたコンテンツが貧弱であれば、読者は帰ってしまいます。再びアクセスしようとは思わなくなるでしょう。

読者にとって「見やすいデザイン」にこだわることも大切です。しかしデザインに目を向けるだけでなく、その中身であるコンテンツについても大いにこだわる必要があります。

読者は情報を求めてウェブサイトを訪問します。コンテンツが貧弱であれば、読者の期待を裏切ることになりかねません。

「読者が知りたいこと」を追求する!

2つ目に認識すべきことは「読者が知りたいことを考える」ということです。ウェブサイトを運営するなら「伝えたいことを書きたい」と思うはずです。

しかし「あなたの伝えたい情報」が、「読者の知りたいこと」とイコール関係にあるとは限りません。読者がウェブサイトを訪問するのは「知りたい情報を読みたい」ということが動機です。その期待に応えることが、ウェブサイト運営者には求められます。

多くの読者を集めたいなら、読者の知りたいことを発信しましょう。そのためには、あらゆる手法を使って「読者が知りたいこと」を追求する必要があります。その方法については、後ほどご紹介します。

その情報を知りたい人はどれくらい存在する?

3つ目に認識すべきことは、「その情報を知りたい人はどれくらい存在するか」という視点です。

先ほど、ウェブサイトの運営で大事なポイントとして「読者が知りたいことを提供する」と説明しました。「読者が知りたいこと」がわかったら、次にやるべきなのは「その情報を知りたい人は何人くらいいるのか」という規模を推し量ることです。

これを「検索の市場規模」と表現します。大勢が知りたい情報であればこそ、より多くの人にアクセスされるようになります。

もちろん、知りたい人が少人数であっても、提供する価値のあるコンテンツはあります。「人数が多ければいい」ということではありません。大事なことは、「検索の市場規模を意識する」ということです。

自分にしか提供できないコンテンツを考える

4つ目に認識すべきことは、「自分にしか提供できないコンテンツを考える」ということです。コンテンツ設計にあたっては「何を書くか」も大事です。しかし「誰が書くか」も同じように大事です。

たとえば、離婚の損害賠償の訴訟について調べたいという人がいたとします。検索サイトでさまざまなウェブサイトを探します。

そのような時、「離婚訴訟を専門とする弁護士による解説記事」と「離婚訴訟の情報をコピーして集めてきただけの素人記事」があったとしたら、どうでしょうか? 有益に感じられるのは前者ではないでしょうか。前者には、専門家にしか書けない貴重な情報があります。

まさに「何を書くか」ではなく「誰が書くか」です。専門家にしか書けない情報だからこそ、その記事には希少性が生まれます。情報としての価値が生まれるのです。

ぜひ「自分にしか提供できないコンテンツは何か」「自分の会社だからこそ書けるという情報は何か」を意識するようにしてください。貴重な情報であればあるほど、多くの読者を惹き付けることができるようになるはずです。

検索エンジンが求めていることを理解する

最後の5つ目に認識すべきことは「検索エンジンが求めていることを理解する」ということです。

読者にアクセスしてもらうためには、作成するコンテンツが検索エンジンで上位に表示された方が有利です。検索エンジンに表示されない記事は、なかなかアクセスされません。

上位に表示されるようになるためには、「検索エンジンに評価される記事」を作成する必要があります。たとえばグーグルは「品質に関するガイドライン」を設けています。

そこでは、「ユーザーの利便性を最優先に考慮する」「ユーザーにとって役立つかどうか」「どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるか」といった点が指摘されています。ぜひチェックするようにしてください。

参考:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

【ケーススタディ】ヨガスタジオのコンテンツ設計

ここまで5つの点を解説してきました。具体的なコンテンツ設計の例をまとめてみることにしましょう。まずは「ヨガスタジオ」のウェブサイトをつくるケースを考えてみます。

大事なことは「自社が伝えたいこと」よりも「読者が知りたいこと」に関心を寄せることです。「自社が伝えたいこと」に主眼を置くことも大事です。しかし「読者が知りたいこと」に無関心になると、独りよがりな自慢サイトになりかねません。

お客様の知りたいことに関心を寄せなければ、お客様の心をつかむことはできません。たとえば現在であれば、お客様の知りたいことは「いかにスタジオが素晴らしいか」よりも「コロナ対策はどうなっているか」ということではないでしょうか。

「お客様の知りたいこと」を徹底的に考えましょう。例えば以下のような点が考えられます。

・コロナ対策は?
・オンライン講座はある?
・スタジオの雰囲気は?
・どんな人が通っている?
・インストラクターはどんな人?
・ヨガレッスンの内容は?
・無料体験はできる?
・料金は?(回数券チケットの割引もある?)
・休会制度はある?
・予約は簡単にできる?
・営業時間は?
・求人情報(未経験やバイトでも働ける?)
・口コミ・評判は?
・全国展開している?地域だけで展開?
・電話やメールなどの連絡先は?問い合わせは簡単?
・どんな社長が運営?
・最寄り駅からの地図は?駐車場もある?
・広告宣伝(CMもやっている?)

まずはお客様視点から必要な情報を洗い出しましょう。「伝えたいこと」を列挙するのは、その次のステップでかまいません。たとえば、予約の受け付けや資料請求、問い合わせ窓口やオンライン注文の窓口の整備など、お店の利益になる導線づくりも大切です。

【ケーススタディ】歯科クリニックのコンテンツ設計

つづいては「歯科クリニック」を例に考えてみましょう。ここでも大事な点は「クリニック側の視点」を考える前に、まず「患者さんの視点」に立ってイメージをすることです。

お客様視点になれば、たとえば以下のような情報が必要となるでしょう。

・コロナ対応は?
・子供連れや赤ちゃん連れでも大丈夫?託児コーナーある?
・最寄りの駅からの道順は?駐車場はある?
・妊婦でも受診できる?
・幼稚園や小学生の診療には慣れている?
・歯の治療だけでなく、予防治療も対応?
・保険の取り扱いは?
・院長や診療スタッフはどんな人?
・診療時間は?
・英語や、その他外国語の対応は?
・口コミや評判内容は?
・入れ歯やインプラントの対応は?
・ホワイトニングもできる?
・歯の矯正は得意?
・求人情報(職場環境の魅力は?)
・問い合わせはオンラインでも可能?

こうした「お客様視点」からの情報をまずは列挙します。その後で、クリニック側の利益となる「問い合わせ体制」や「予約受け付け」といった導線を整備していきましょう。

ユーザー思いのコンテンツを設計するための3つのポイント

ヨガスタジオと歯科クリニックを例に、「ユーザー視点」に立つことの大切さを紹介しました。つづいては、どうしたらユーザー視点に立てるのか、ユーザー思いのコンテンツ設計をする上で重要となる3つのポイントを解説します。

お客様になりきってみる

まず1つ目は、「お客様になりきってみる」ということです。ユーザー視点に立つということは、お客様の視点になるということです。お客様の視点になるためには、まず自分がお客様になるのが早道です。

・もし自分がお客様だとしたら、どうやってウェブサイトを探すでしょうか?
・検索結果に表示された情報を見た時、はたしてどのウェブサイトをクリックしたくなるでしょうか?
・それぞれのサイトを訪問した時、どのページから読みたいでしょうか?
・問い合わせをしたくなるでしょうか?
・不足している情報はんでしょうか?

といったように、自分が素朴に感じた点を書き出していきます。お客様になりきってみることで、新たな視点が見つかります。

ヒアリングやアンケートで情報を探る

2つ目は、「ヒアリングやアンケートで情報を探る」ということです。ユーザー視点を理解するには、ユーザーになりきることも大事です。しかし「ユーザーに聞く」というのも一つの方法です。それが、ヒアリングやアンケートという手法です。

・お客様は、何がきっかけで来店・来院してくださったのでしょうか?
・事前にウェブサイトを見た際は、どのようなことを感じたのでしょうか?
・どのような競合他社のサイトと比較したのでしょうか?
・なぜ当店を選んでくださったのでしょうか?
・ウェブサイトに足りない点は何でしょうか?

などを実際に聞いてみましょう。お客様の視点に立つということは、お客様のアタマの中やココロの中にアクセスするということです。そのためには、ヒアリングやアンケートなどを通じて、お客様の声を集めることが大切です。

同業他社のウェブサイトをチェックする

3つ目は、「同業他社のウェブサイトをチェックする」ということです。競争相手は、お客様に向けてどのようなアプローチをしているのでしょうか。ウェブサイトを見れば、それがわかります。しっかりチェックしましょう。

同業他社のウェブサイトをチェックすることの意味は、もう1つあります。それは「検索エンジンは、なぜそのウェブサイトを上位に表示しているのか」を探るということです。検索エンジンがそのサイトを上位に表示しているのは、それなりの理由があります。

自社サイトと比較した時に、どのような点が優れているのかがわかれば、「どのコンテンツが自社のサイトに欠けているか」がわかります。それがわかれば、今後の自社サイトのコンテンツ拡充に向けてのヒントになります。

設計したコンテンツを運用するために必要な3つのツールとは?

ウェブサイトを運営する上では、ツールを使いこなすことも大切です。ここでは3つのツールを紹介します。CMS、ワードプレス、そしてアクセス解析という3つです。順番に解説します。

CMSを使おう!

1つ目に注目すべきツールは、「CMS」です。「コンテンツ・マネジメント・システム」(Contents Management System)の略で、専門知識がなくてもコンテンツの制作や管理、更新作業ができるツールのことを指します。

プログラムがわからなくても、画面の指示にしたがって操作をすれば、簡単にコンテンツの拡充と運営が可能になります。最近では、ほとんどの企業のウェブサイトが、この「CMS」を使っています。

ワードプレスを使おう!

2つ目に注目すべきツールは、「ワードプレス」(WordPress)です。「ワードプレス」はCMSの一つで、ウェブサイトの立ち上げやコンテンツの更新が簡単に操作できるツールです。

急速に普及しているツールで、今日ではウェブサイトの37%はワードプレスで構築されているとのデータもあります。会社の公式サイトやブログ、ECサイトの立ち上げも可能で、有料プランだけでなく、無料のプランもあります。

詳しいことは、以下の公式サイトでチェックしてみて下さい。

参考:WordPress.com

アクセス解析ツールを使おう!

3つ目に注目すべきツールは、「アクセス解析」です。有名なものとしては「Googleアナリティクス」をあげることができます。

自社のウェブサイトのアクセス状況を知るためには不可欠のツールで、アクセスの数だけでなくユーザーの行動分析までできるのが特徴です。非常に優れたツールのため、多くのウェブサイトで導入されています。

利用は無料です。公式サイトがあるので、ぜひ確認して下さい。

参考:Googleアナリティクス

設計したコンテンツの運用を効果的に行うための4つのポイント

ウェブサイトは「制作して終わり」ではありません。きちんと管理をして、少しずつ効果を上げて行く必要があります。

ウェブサイトの効果を上げるには、日々の適切な運営が欠かせません。そこで最後に、より効果的なウェブサイト運営を行うための4つのポイントを解説します。

運用ガイドラインを策定しよう!

まず1つ目は、「運用ガイドラインを策定する」ということです。これは、ウェブサイトを運営するための指針やマニュアルのようなものです。

会社やお店のウェブサイトの場合、制作や運営を行うのは1人だけではありません。制作会社を使わなかったとしても、社内では複数の人が担当することになります。仮に社内の1人が担当する体制だったとしても、いつかは引き継ぎを行わなくてはなりません。

もしマニュアルで基準を定めていない場合、担当者の個人的な好みで好き勝手にコンテンツが制作されてしまいかねません。複数の人たちが関わる以上、事故を回避し、より効率的に運用するためにも、マニュアルの整備が大切です。

ウェブ制作の段階では「ウェブの設計図」として使われ、ウェブ運営の段階では「運営マニュアル」として威力を発揮します。ウェブサイトの運営にあたっては、定期的な情報更新や見直しが必要になります。そのためにも、ぜひマニュアルを整備しておきましょう。

PDCAサイクルを回し続けよう!

2つ目は、「PDCAサイクルを回す」ということです。PDCAは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の略です。

PDCAサイクルを回すということは、この計画→実行→評価→改善という流れを回し続けることにより、目標達成を加速させていこうとする考え方になります。ウェブサイトの運営では、この流れを社内に根付かせることが重要です。ウェブの運営には正解はありません。

やりながらヒントを見出し、試しながら効果を高めていくという作業の繰り返しです。そのため、より効果的なウェブサイトへと成長させていきたいなら、このPDCAサイクルを回し続けることが大切です。

システムやインフラの管理を怠らないようにしよう!

3つ目は、「システムやインフラの管理を忘れない」ということです。ウェブサイトの運営にあたっては、さまざまなシステムを利用することになります。たとえば、ワードプレスや解析ツールを使うにしても、定期的なメンテナンスも必要です。

また、ウェブサイトを置くサーバーについても、容量制限を見直したり、アクセススピードのチェックを行う必要もあるでしょう。ウェブサイトの運営というと、「コンテンツの拡張と管理」に目が向きがちですが、こうしたシステム面の目配せも忘れてはなりません。

BCPを策定しておこう!

4つ目は、「BCPを策定する」ということです。BCPは「事業継続計画」の略で、英語では「Business Continuity Plan」と表記します。

これは、災害などの緊急事態を想定して、あらかじめその復旧策を策定しておくことを意味します。たとえばウェブサイトがダウンしても、早期に復活させる方法をマニュアル化するのも、その一つです。

また災害等が起きた時、ウェブサイトでどのようなコンテンツを打ち出すべきか、問い合わせ体制にはどのような注意をすべきか等も決めておくと良いでしょう。災害時のお客様とのコミュニケーションをいかに円滑に保つかという点は、企業経営の観点からも重要です。

まとめ

会社やお店のウェブサイトでどのような情報を発信していくべきか、そのコンテンツ設計のあり方について解説してきました。ウェブサイトを会社の業績へつなげていくためには、思いつきでウェブを運用するのではなく、しっかりとした戦略と戦術をもつことが大切です。

コンテンツ設計にあたっての注意事項やアドバイス、大切なポイントなどをまとめてきました。お客様の立場にたち、PDCAを回しながら、少しでもお客様の役に立つウェブサイトへと成長させていきましょう。