今後の日本のトレンドを押さえるためには、今アメリカで流行っているものをチェックするのが有効です。日本で流行るものは、アメリカから流れてくることが多いからです。
グルメ、サービス、スタートアップ企業など様々な観点からアメリカの流行を捉え、2021年の日本のトレンドを予測してみましょう。
2021年、アメリカで流行のグルメ・ゲーム・サービスとは?
早速、アメリカで現在流行っているものを見ていきましょう。ここではグルメ・ゲーム・ソーシャルサービスをご紹介します。アメリカの最新トレンドを知って、来たるべき流行の波に乗れるよう準備しておきましょう。
2021年アメリカで注目のグルメフード
2021年、注目すべきアメリカ発のグルメフードには以下のようなものがあります。
・エッグスラット
LAセレブに愛される朝食としてブームを巻き起こした商品です。ふわっふわのスクランブルエッグがたっぷりサンドされている様は、まさに究極のエッグサンドと呼ぶにふさわしい逸品で、朝からリッチな気分になれること間違いなしです。さらにホットコーヒーと一緒に食べることでより一層優雅な朝を味わえます。日本だと新宿サザンテラスにお店があるので、ぜひ足を運んでみてください。
・植物肉バーガー
このハンバーガーの最大の特徴は、一切肉を使っていないことです。植物由来の商品でありながら本物の肉と味の差が少ない、これが最大の特徴です。アメリカではビーガン(絶対菜食主義者)が多いこともあって、このような植物由来食品の注目度が高まっています。高齢化社会を迎える日本でも、健康意識の高まりから今後植物由来食品が広がっていくことでしょう。
・ドーナツサンド
ドーナツにクリスピーチキンを挟むという、異色のコラボレーションを実現した高カロリーのスイーツです。揚げ物×揚げ物という衝撃的な組み合わせと驚きの見た目からアメリカで話題になっています。日本でも、インスタ映えを狙ったユーザーからの需要が今後増えることが予想されます。
2021年アメリカで流行しているゲーム
今、アメリカで流行しているゲームと言えば、斧投げゲームです。
斧を投げて得点を競います。ダーツの斧バージョンと言えば分かりやすいでしょうか。新しいストレス解消法として流行する可能性のあるゲームです。2019年10月に、体験できるお店が東京にオープンしたので、興味のある方は一度トライしてみてはいかがでしょうか。
アメリカで流行しているソーシャルサービス
アメリカでは、以下のようなソーシャルサービスが流行っています。
・フィットネスミラー
自宅にいながらにして、フィットネスクラブで行うようなエクササイズができるサービスです。鏡に現れたバーチャルインストラクターが指導をしてくれて、その場で質問もできるという、現代技術の進歩を感じられるサービス内容となっています。
・Facebook Pay
Facebook、メッセンジャー、Instagram、WhatsAppなど、Facebookグループ全体で使える決済サービスです。まだ日本に上陸していませんが、日本でも多くのユーザーを抱えるFacebookなので、仮に上陸した場合、PayPayや楽天Payなど現在あるサービスを脅かす存在になることが予想されます。
・スターバックスナウ
スマホを使ってスタバのドリンクを注文できるサービスです。そのメリットは、レジに並ぶ必要がなくなり、行列を回避できることです。キャッシュレス化の加速や、昨今の新型コロナウイルス感染防止の観点からも、レジを使わない決済方法に対する需要が日本でも拡大することが予想されます。
インスタグラムと日経トレンディで流行をキャッチする
アメリカのトレンドについてご紹介してきましが、トレンドは移り変わるものです。なので一度調べただけで満足せず、常に最新情報をキャッチすることが重要です。
旬のトレンドを見つけるには、「インスタグラム」と雑誌の「日経トレンディ」をチェックするのが一番です。
インスタグラムを使うメリットは、流行に敏感な若者がメインユーザーとなっており、いち早く最新のトレンドをゲットできるところにあります。
日経トレンディの特徴は、なんといっても読みやすくまとめられていることでしょう。写真が多く、得られる情報量が豊富なことも大きなメリットです。
日本で今後拡大する事業領域は?5つの米スタートアップトレンドから予想
ここからはアメリカで流行っているスタートアップ(新規事業)をご紹介します。
ここ数年のアメリカのスタートアップトレンドのうち、今後日本でも流行りそうなものについて取り上げます。
中にはコロナ禍の影響で一気に需要が伸びた事業領域もあります。このような分野は非常に高い確率で日本でも流行ることが予想されます。
ビジネスの最先端をキャッチしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
デリバリーサービスを委託「クラウドキッチン」
クラウドキッチンは主にレストラン経営者が使うサービスです。器具が完備された共有キッチンを借りられること、そしてデリバリーサービスを委託できることが大きな特徴となっています。
新型コロナウイルスの影響でデリバリーサービスの需要が増えた今、レストラン経営者の強い味方となってくれるサービスと言えるでしょう。不安定な経済状況の中、運転資金を削減できることも大きなメリットです。
個別教育に特化した学校「マイクロスクール」
マイクロスクールとは、クラスの生徒数を10〜12人ほどの人数に制限した上で徹底した個別教育を行う学校のことです。コロナ禍前から注目を浴びていましたが、感染リスクを懸念して少人数制授業の需要が高まったことからマイクロスクールの注目度も高まりました。
マイクロスクールを提供している代表的な企業としては、Altitude LearningとPrendaを挙げることができます。
在宅勤務の強い味方「生産性向上アプリ」開発市場
コロナ禍の影響で在宅勤務が増えたことにより、生産性向上アプリ市場の注目が高まっています。現在この市場をリードしているアプリが、「Clockwise」です。このアプリは、誰にも邪魔されず集中して作業できる時間を確保するために、ユーザーのスケジュールを最適化する機能を持っています。
生産性向上アプリの需要が高まっている背景としては、在宅勤務では集中力が維持しづらいことが挙げられます。テレビやYouTube、親の場合は学校閉鎖による子供の面倒など、自宅では集中力を阻害する要因が数多く存在するのです。
こういった要因もあって、今後も生産性向上アプリ市場はホットな市場であり続けるでしょう。
交通状況を可視化「マイクロモビリティ用のデータプラットフォーム」
マイクロモビリティとは、自転車や電動スクーターなど小型の乗り物の交通手段のことを指します。これらの交通状況(稼働台数、利用率、事故数など)のデータを可視化するソフトを提供するプラットフォームがアメリカで増えています。
この背景には、マイクロモビリティの普及に伴って、どの交通手段に対する需要が増えたのか、どのように交通量を管理すべきかといった情報を把握した上で市内の交通手段を統括的に管理したいニーズが都市交通局にあることが挙げられます。
日本でもマイクロモビリティの需要は高まっているため、今後も伸びる市場であることが予想されます。
コロナ対策に伴う新ルール遵守のための「美容室予約管理アプリ」
美容室の予約管理アプリも、需要が高まっている市場の一つです。
背景には、美容室に対して、新型コロナウイルス感染対策のために人数や接客時間を制限する新たなルールが適用されたことがあります。そのルールを遵守するために、人数および接客時間の制限も踏まえてお店の予約人数を管理する必要性が生じたのです。
美容室予約管理アプリSquireが有力投資家から資金調達を実施したことからも、この分野に対する注目度の高さが伺えます。
流行を先取り!世界のトレンドは?
ここで視点を変えて、世界のトレンドにも目を向けておきましょう。
2020年の世界のトレンド傾向から、日本でも今後の流行が予想されるものをご紹介していきます。流行を先取りしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワイヤレス充電
ワイヤレス充電自体は数年前から存在していましたが、iPhone12がMagsafeという、磁石を使ったワイヤレス充電システムを採用したことで注目度が一気に上昇しました。
スマホメーカーが製造した純正品は価格が高くて手が出せないと思っている方も多いので、今後は品質が良くて安い商品が増えてくることが予想されます。
スマートウォッチ
アップルウォッチをはじめとするスマートウォッチ製品ですが、こちらも毎年注目度が高まってきています。
最近では有名ブランドが参入したことで価格競争が起き、5,000円以下で買えるスマートウォッチまで出現しました。今後はバリエーションがより豊富になり、ユーザーのニッチなニーズに応えた、いわゆる「痒い所に手が届く」商品の出現も予想されます。
シャワーヘッド
2020年は、急激にシャワーヘッドの注目度が高まりました。その背景には、シャワーヘッドを変えるだけで油性ペンの汚れが落ちるというCMが放送されたことが考えられます。
このシャワーヘッドブームに目をつけた企業が、お風呂場で使える他の便利グッズの販売に力を入れるということが今後起きるかもしれません。
ボードゲーム
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いおうち時間が増えたことで、家庭で楽しめる娯楽に対する需要が高まりました。その中でも、家族で揃って遊べるボードゲームは高い人気を誇っています。
未だ収束の気配が見えないコロナ禍の中で、ボードゲームの人気は今後も高まっていくことが予想されます。
ゲーミングチェア
ゲーミングチェアも、コロナ禍で需要が高まった商品のひとつです。
家でゲームをする時間が増えたゲーマーだけでなく、在宅勤務を行うビジネスマンまで幅広い層に需要があるため、今後もニーズは高まっていくと予想されます。
アメリカで流行っている「サブスクリプションサービス」5選
拡大を続けるサブスクリプションサービス市場は、今日では数多くの業界やウェブサイトが採用しているビジネスモデルとなっています。その中には「こんなものまでサブスクに?」と驚きのサービスもあります。
ここでは、現在アメリカで人気を集めている5つのサブスクリプションサービスをご紹介します。
サブスクリプションサービスとは何か?
そもそもサブスクリプションサービスとは、月単位など定期的に利用料を支払うことで受けられるサービスのことです。日用品からファッション、ゲーム、音楽まで、ジャンルは多岐に渡っています。代表的なものとしては、「Apple Music」や「Netflix」などが挙げられます。
定額制のため、一度料金を支払えば一定期間内はサービスを利用し放題であることや、安価な金額で高品質なサービスを受けられることなどがメリットとなっています。
サブスクリプションサービス市場は年々拡大を続けており、今後も多くの業界が参入してくることが予想されます。
手頃な値段で髭剃り「Dollar Shave Club」
「Dollar Shave Club」は、カミソリが定期的に届くサービスです。値段は2か月ごとに$20( 20ドル+税)と手頃で、カミソリのほか洗顔料やローションといったスキンケア用品も扱っています。
初めての方には、スターターセットがオススメです。6枚刃カミソリ1丁の他、髭剃り前に使用するプレップスクラブ1本、シェービングバター1本、髭剃り後スキンケア溶液1本のセットを5ドルという手頃な値段で入手することができます。
ネクタイ配送サービス「The Tie Bar」
次にご紹介するのは、ネクタイの配送サービス「The Tie Bar」です。いろんな種類のネクタイで仕事着をオシャレに決めたいという人にオススメのサービスとなっています。ネクタイの幅や長さ、柄や素材まで自分好みにアレンジすることができます。
サービスの種類は2つあり、6か月の間に6本届くもの(最初に3本、3か月後に残り3本を配送。99ドル)と1年に12本(3か月ごとに3本配送。199ドル)届くものがあります。(ただし、新しいサービスを開発中のため、現在は新規会員の登録は受け付けていません。)1本から購入可能なので、「急に冠婚葬祭の予定が入った! でも、その場にふさわしいネクタイを持っていない…」という場合でも安心です。また、トータルコーディネートもできるので、「ネクタイだけでなくスーツを一式新調したい」という方にもオススメです。
下着のサブスク「MeUndies」
「MeUndies」は下着のサブスクリプションサービスです。豊富なデザインを取り揃えているため、自分の好みに合うこだわりのアイテムをチョイスすることができます。
価格は1か月あたり14~26ドルで、サブスクのキャンセルは自由です。靴下やパジャマも購入できるため、カップルや家族でお揃いのものを買うといった楽しみ方もできます。
初回の注文でサイズ、色、柄、タイプを選択します。それ以降は初回と同じものを選ぶか、初回の注文を参考にMeUnidiesが選んだものを届けてもらう仕組みとなっています。
見えないところのオシャレにもこだわりたいという人にオススメしたいサービスです。
海外の食文化を堪能「Try the world」
海外旅行が好きな方や、いろんな国の食材を味わいたい方にオススメなのが「Try the world」です。
毎月1カ国をフィーチャーし、その国独自の食材と調味料、オススメの食べ方を掲載した雑誌がセットで届きます。価格はスナックのみだと1ヶ月29ドル、それ以外だと1ヶ月49ドルとなっています。
「旅行に行きたいけど、休みが取れない」という方にぜひともオススメしたいサービスです。
ニューヨークの厳選グルメ5選
「ニューヨークで絶品グルメを味わいたい!」と思ったものの、観光情報を調べると情報が多すぎてどこに行けばいいのかわからない。こんなこと、ありますよね。そんな悩みにお応えすべく、ここでは「悩んだらここへ行くべし!」と太鼓判を押せるニューヨークの厳選グルメを5つご紹介します。
インスタ映えシェイク「Black Tap Craft Burgers & Beer(ブラックタップクラフトバーガーアンドビア)」
最初にご紹介するのは、「Black Tap Craft Burgers & Beer(ブラックタップクラフトバーガーアンドビア)」です。 このお店の目玉商品は、フォトジェニックなシェイクです!インスタをきっかけに口コミで話題が沸騰し、長蛇の列ができるようになりました。 わたあめが乗っていたり、棒付きキャンディーが刺さっていたりするなど、メニューの種類がとにかく豊富なのも特徴です。
もちもちパンで舌鼓「Sullivan Street Bakery(サリバンストリートベーカリー)」
続いてご紹介するのは、「Sullivan Street Bakery(サリバンストリートベーカリー)」です。
ニューヨークで有名なパン屋で、もちもちした生地のパンがとっても美味なお店です。
観光スポットの「チェルシーマーケット」から徒歩で行ける距離にあります。お買い物の前に立ち寄ってみてもよいですし、イートインができるので買い物途中で休憩するために立ち寄ってみてもよいでしょう。
目玉商品はポテトピザパンです。立ち寄った際はぜひご賞味あれ!
ボリューム満載サラダを堪能「Chopt Creative Salad Co.(チョップトクリエイティブサラダカンパニー)」
続いてご紹介するグルメスポットは、「Chopt Creative Salad Co.(チョップトクリエイティブサラダカンパニー)」です。
顔より大きいサイズの、ボリューム満載のサラダを食べられます。野菜不足で、生野菜をいっぱい食べたい方にオススメです。また、サーモンやチキンを添えたりフルーツやナッツを混ぜたりと、いろんなアレンジができるのも特徴です。
店舗がたくさんありますが、ロウアーマンハッタンの大型商業施設「Brookfield Place(ブルックフィールドプレイス)」にあるフードホール「Hudson Eats(ハドソンイーツ)」でハドソン川を眺めながらサラダを味わうのがオススメです。
優雅な散歩のお供に「parliamentespresso(パーラメントエスプレッソ)」
次にご紹介するのは、「parliamentespresso(パーラメントエスプレッソ)」です。
特筆すべき点は、その立地です。観光スポット「アメリカ自然史博物館」、「セントラルパーク」の目の前にあるのです。
美味しいエスプレッソをお供に「セントラルパーク」をお散歩すれば、ひときわ優雅な気分を味わえること間違いなしです。
絶品ニューヨークチーズケーキ店「Junior’s(ジュニアズ)」
最後にご紹介するのは、「Junior’s(ジュニアズ)」です。
このお店の名物と言えば、ニューヨークチーズケーキです。濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。
1950年の創業以来、長きにわたり多くの支持を得ているこのお店のチーズケーキは、まさに絶品。店内で食べて余った分は持ち帰ることもできるので、食べたい分だけ遠慮なく注文するのがオススメです。
アメリカで流行っているものが次のトレンドになる!
本記事では様々な観点から現在のアメリカのトレンドを追ってきました。
アメリカのトレンドをキャッチできれば、日本で起こる次のブームを予測できるようになります。また、アメリカ市場をチェックしていれば、広い視野を持てるようにもなります。
今回はアメリカを中心に最新トレンドをご紹介しましたが、最先端の情報をキャッチするには、海外ニュース、メディアなどの英語情報に触れることも有効ですので、ぜひチェックしてみてください。
本記事をお読みいただき、ありがとうございました。