「値引き交渉にはどんなメールを送ればいいのか?」
「値引き交渉する際の注意点とは?」
「値引き交渉する時のマナーを知っておきたい」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
仕事をしていると社の内外を問わず、ビジネスメールを書く機会は多いものです。ビジネスメールは基本となるポイントをいくつか押さえるだけで思いのほかうまくいくものですが、値引き交渉で金額を提示するときはどのような書き方が適しているのか、何かと気を使いますよね。
この記事では、「交渉メールの書き方がわからない」、「交渉メールを書くのが苦手だ」、「うまく金額を提示して、こちらの狙いどおりに交渉を運びたい」と考えている人向けに、以下の内容について解説していきます。
・値引き交渉のメールを書くポイント
・やってはいけない値引き交渉メールの例
・実際に交渉する時のメールの例文
メールの書き方がわからない方は必見です。
交渉メールを書く際の6つのポイント

交渉メールを書く上で、まず理解してもらいたいポイントをこれから6つご紹介していきます。
しかしその前に、まずは「交渉メールとはなにか?」を理解しておきましょう。
交渉メールとは、「相手にこちらの要望を伝え、聞き入れてもらうためのお願いメール」です。
お願いをするメールですから粗相があってはいけません。また、こちらの要望を誰が見てもわかるように伝える必要もあります。
相手との良好な関係を維持することが前提なので、「無理な要求を押し通す」のはご法度です。たとえこちらのほうが強い立場にあるとしても、ビジネスの場で無理な要求を押し通すのは得策とはいえません。
ここまでをご理解いただいたところで、次項から早速交渉メールを書く際のポイントを見ていきましょう。
相手への要望は誰が見てもわかるように書く
見積もりや交渉メールを書く際は、相手への要望を誰が見ても理解できるくらいはっきりと書きましょう。
具体的には、「金額などの数字を書く」「納期の日付を明記する」ことです。
また、こちらの要望が複数ある、もしくは長文になってしまう場合は、要望部分のみ箇条書きにしてしまうのも良いでしょう。こうすれば、箇条書きの部分を強調できるため、要点が伝わりやすくなります。
交渉する理由や背景をきちんと相手に伝える
例えばですが、あなたが取引先から突然「今の価格から10%ほど安くできませんか?」と、理由も告げられずに要求されたとしたらどうでしょう。おそらくあなたは、「それはなぜですか?」と相手に聞き返したくなるはずです。
交渉事は、相手とコンセンサスを積み重ねていくことでうまくいくものです。交渉の際は、なぜこちらがそのような見積もりや要望を出しているのか、その理由や背景を相手側に伝えるように心がけましょう。
お願いする立場であることを忘れない
交渉メールを送る際は、あくまでもこちらはお願いする立場であることを忘れてはなりません。
仮にあなたのほうが強い立場にあったとしても、要望を呑む呑まないを決めるのは最終的には相手方です。もしあなたが横柄な態度に出てしまったら、相手はあなたの要望に対し消極的な心情を抱くことでしょう。
一度不快な思いをさせてしまうと、逆転は難しくなります。スムーズな交渉を望むのであれば、あくまで依頼する立場であることを肝に銘じてメールを作成しましょう。
感情的にならない
交渉の過程で相手側に落ち度があったとしても、鬼の首を取ったかのように相手を非難してはいけません。感情を挟まず、あくまで理路整然と事実のみを伝えることが大切です。
例えば、相手の言っていることが以前と現在とで変わっている場合は、「以前〇〇とお伺いしておりましたが、なにか御社側にて変更などございましたでしょうか」や「当方〇〇と認識しておりましたが、お間違いなかったでしょうか」など、相手に対して間違いを指摘するのではなく、伺いを立てるようにしましょう。
このようにしておけば、仮にこちらの指摘が間違っていたとしても角が立ちませんし、相手側が間違っていた場合は真摯に対応してもらいやすくなります。
同じ内容でも言い回しに気を付ける
直接的な表現は、時に相手に不快な印象を与えてしまいます。そのため、できるかぎり失礼にならない言い回しを心がけるようにしましょう。
例えば、値下げ交渉の過程で「〇〇円まで下げることできませんでしょうか?」とストレートに聞くのはやめましょう。これでは、こちらの要望は明確に伝わるものの、相手からの反発を招くおそれもあります。
このような場合は、値下げの理由と発注する意思があることを併せて伝えるようにしましょう。「御社にぜひ発注させていただきたいのですが、〇〇円でなければ社内稟議を通すのが難しい状況です。大変恐縮ですが、こちらの見積もりでご検討いただけますと幸いです」や「見積もりいただいた他社の金額と御社のご提示金額に少々開きがございます。〇〇円であれば御社にご依頼可能なため、今一度ご再考のほど何卒よろしくお願い申し上げます」など、値下げの理由と発注の意思を明確にしましょう。
最初から別案を提示すると交渉に失敗する
交渉には段階というものがあります。交渉の初期段階からこちらのカード(代案や譲歩案)をチラつかせるのはやめましょう。こちらからわざわざ不利な条件を提示するようなものなので、「現状ではこちらの要望を呑んでもらえない」「交渉が膠着した」と感じた最後に、別案を提案するようにしましょう。
「少しゴネたら折れてくれる」と思われないよう、まずは相手からの提案を待つスタンスを基本としましょう。最初からエサをあげるのはNGです。
「値引き」「値下げ」は使わない
「値引き」「値下げ」などの相手にマイナスなイメージを与える言葉は使わないようにしましょう。顔の見えないビジネスメールでは、悪い印象を与えてしまうとその後の交渉をスムーズに進められなくなってしまいます。
例えば「再検討をお願い致します」のように交渉を進める意思を伝える前向きな言葉が理想です。このように同じような言葉でも相手に与える印象を考慮すると、メールの印象を変えることができます。
嘘なく理由を伝える
値下げ交渉をするときは、嘘をつかずにきちんと理由を伝えましょう。相手に言いにくいことだからといって、嘘でごまかすと余計に話が拗れてしまうからです。
会社の事情でどうしても理由や経緯を話せないケースもあります。その場合は「会社の事情により、お話ができない」と正直に伝えることが大切です。
やってはいけない交渉メールの失敗例

ついやってしまいがちな交渉メールの失敗例を紹介していきます。
メールを書く際に避けるべき表現を押さえておき、こちらの要望が通りやすい文章を書けるようにしておきましょう。
要望を一方的に伝えない
要望を一方的に伝えるのはNGです。
「〇〇日までに納品いただかないと困ります」
「〇〇円で発注できなければ、この話はなかったことにしてください」
基本的に、こういった日程など一方的な表現は使わないようにしましょう。相手を不快な気持ちにさせるだけでなく、今後の取引にも支障をきたす恐れがあります。
落ち度がある際の交渉
こちらに落ち度がある場合でも、安易に値下げなどの提案はしないようにしましょう。こちら側に非があるため、謝罪の意を込めて提案したくなる気持ちはわかりますが、かえって失礼にあたる場合もあります。最後まで誠意をもって謝罪すればそれで済むケースもあるため、独断で値下げなどの提案は持ち掛けないようにすべきです。
「いつでも値下げしてくれる」「値下げをすれば許されると思っている」などと、あらぬ印象を先方に与える可能性もあるので、こちらに落ち度がある場合でも値下げの提案は安易に行わないようにしましょう。
数字を示さない
数字を出していないと、往々にして交渉はうまく行かないものです。数字がないと具体的にイメージしづらくなるからです。下手をすると、お互いの認識にずれが生じる可能性すらあります。
以下の例で考えてみましょう。
「回答は早ければ明日中にでもお願いいたします」、こう相手から送られてきたメールに書かれていたとします。この場合、相手が求める「明日中」とは、いつまでを指すのでしょうか?
ここでいう明日中というのは、メールを受信した日付の翌日まで、ということはなんとなくわかりますね。では明日中とは、相手の勤務時間中のことでしょうか? それとも23時59分、日付が変わるまででしょうか? はたまた、早くできない場合は明日中でなくともよいのでしょうか?
このように数字による指定がないと、受け手の解釈はあらぬ方向に広がってしまいます。こういった日程の認識のズレを生まないためにも、なるべく数字を共有するようにしましょう。
交渉メールを作成するときの3つの注意点

交渉メールを作成するときは次の3つの注意点を意識して作成しましょう。
- 数字項目は間違えない
- 日付をチェック
- 解決策を提示
1、数字項目は間違えない
数字項目は間違えないように必ず確認しましょう。肝心な数字を間違えると、相手に自分の意図が伝わらず話が拗れてしまうからです。
例えば、交渉したい金額が実際の数字と全く違うものだとしたら、相手を困らせるだけではなくその交渉が進みません。
また、数字と関係のない交渉でも、書かれている数字が前回と変わっていたら「数字に関する交渉だな」と相手に勘違いさせます。
どのような場合でも、数字の間違いはスムーズな交渉ができなくなるので注意しましょう。
2、日付をチェック
交渉メールでは、必ず日付をチェックしましょう。日付がずれていると、相手のスケジュールを再度調整してもらうことになり迷惑をかけるからです。
スケジュール調整がうまくいけば、それほど大きな問題になりません。しかし、相手のスケジュールによっては何ヶ月も先送りになる可能性もあります。
時間をかけられない交渉の場合、日付を間違えるだけで交渉が決裂する可能性も。必ず日程を確認してからメールをするようにしましょう。
3、解決策を提示
相手の提案に対してそのとおりにできない場合は、解決策を提示するようにしましょう。解決策があれば、相手も判断がしやすくなるからです。
例えば、納期の交渉で提案された納期に間に合わないとします。この場合「その納期には間に合いません」の1文だけでは相手がその後の対応に困ってしまいますよね。
「その納期には間に合いませんが、〇〇日には納品できます。」と解決案を示すことで、相手も次の対応が取りやすくなります。
交渉で使えるフレーズ、使えないフレーズ

ここからは、交渉メールで実際に使えるフレーズと使うべきではないフレーズをご紹介していきます。
交渉で使えるフレーズ
■ご確認のほどよろしくお願いいたします
→確認、依頼、催促いずれの用途にも使える万能なフレーズです。
■こちらご確認いただけましたでしょうか
→相手からの返答がない際に使えるフレーズ。失念していないかの確認、返答の催促に使えます。
■お手すきの際で構いませんので、何卒よろしくお願いいたします
→時間に余裕のある場合にかぎりますが、相手に精神的余裕を持たせて依頼できるため断られにくい。
■ご無理を承知で申し上げますが、~
→具体的に一歩踏み込んだ提案をする際に使います。譲歩はできないという意思が伝わる表現です。
■もし~が難しいということでしたら、~はいかがでしょうか
→相手に無理を強いるばかりが交渉ではありません。時には譲歩し、双方が納得する落としどころを見つけましょう。
交渉で使ってはいけないフレーズ
■お分かりいただけたでしょうか
→やや失礼な言い回しです。「ご理解いただけたでしょうか」のほうが良いでしょう。
■至急ご連絡をお願いいたします
→相手を急かすような表現は、できるだけ使用を避けましょう。
■おそらく誤解されているかと思いますので、~
→非難しているように聞こえるので、「こちらの説明不足につき(言葉足らずなため)」と言い換えましょう。
【値引き】交渉メールの文章例

ここからは、交渉メールの実例をご紹介していきます。メールを書く際は、こちらの要望を明確に伝えつつ、相手側の事情にも理解を示すことが重要です。
是非、以下の例文をたたき台にしてより良い文面を考えていただければと思います。
値引き交渉1
件名:炊飯器の価格見直しのお願い
大谷株式会社
林様
いつもお世話になっております。
株式会社タナカ商事、購買部の田中です。
先日お見積もりをいただいた炊飯器に関しまして、社内協議の結果、ご提示の金額では発注は難しいとの結論に達しました。
ご期待に添えず、誠に申し訳ございません。
弊社試算ですが、他社見積もりと比較して10%ほど現行のお見積価格よりお値引きいただけますと購入の可否も通るかと思われます。
弊社といたしましても、取引期間の長い貴社より購入させていただきたく思っておりますので、お見積もりを再検討いただけますと幸いです。
また、弊社都合で誠に恐縮ではございますが、15日までにご回答いただければ幸いです。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社 タナカ商事 購買部
田中 達也(タナカ タツヤ)
〒123-4567
東京都○○区□□2-9 5F
TEL:000-0009-9999(直通) 000-0099-9999 (代表)
FAX:000-0000-9999
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値引き交渉2
件名:価格再検討のお願い
大谷株式会社
林様
平素は格別のお引き立てを賜わり、厚く御礼申し上げます。
株式会社タナカ商事 購買部の田中達也です。
依頼しておりましたお見積もりの件、迅速にご対応いただき、誠にありがとうございます。
また、ご提示の金額に関しまして、ご高配をいただきありがとうございます。
しかしながら、弊社の希望価格とは若干の隔たりがございました。
もっとも、ご提示金額より1割ほど価格を下げていただけますと、購入可能です。
再度ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
ご承知の通り、コロナ禍の影響で弊社も厳しい状況にございます。
事情ご賢察の上、ご理解いただけますと幸いです。
なお、価格条件によっては今後のお取引も増やしたく思っております。
その点を含みましても、ご相談させていただけますと幸いです。
以上、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社 タナカ商事 購買部
田中 達也(タナカ タツヤ)
〒123-4567
東京都○○区□□2-9 5F
TEL:000-0009-9999(直通) 000-0099-9999 (代表)
FAX:000-0000-9999
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値引き交渉メールで使えるフレーズ
実際の値引き交渉メールで使えるフレーズをご紹介します。ところどころアレンジを加えながら使ってみてください。
「残念ながら、弊社の希望価格と若干の隔たりがございました」
「他社見積もりと比較して、金額面にやや開きがございました」
「大変恐縮ではございますが、最後に価格の見直しをお願いしたくご連絡いたしました」
「ご無理を申し上げますが、〇%ほど値下げいただけますと、発注の可否も通るかと思われます」
「ぜひ御社に発注させていただきたく、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
「引き続き貴社にてお取引をさせていただきたく、価格を再検討いただけますと幸いです」
【見積書】交渉メールの文章例

以下では、見積もり書の再検討を依頼する際の交渉メールをご紹介します。
見積もり交渉
件名:冷蔵庫の見積り書見直しのお願い
大谷株式会社
林様
いつもお世話になっております。
株式会社タナカ商事、購買部の田中です。
早速お見積もりをいただき、ありがとうございます。
社内会議にて協議したところ、大変恐縮ではありますが、ご提示の金額ではお受けできない、との結論に達しました。
他社見積もりと比較した結果、5%ほどお値引きいただく必要があるかと思われます。
弊社といたしましても、取引期間の長い貴社より購入したく思っておりますので、お見積もりを再検討いただけますと幸いでございます。
また、弊社都合で誠に恐縮ですが、12月15日(金)までに再提案いただければと存じます。
以上、何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社 タナカ商事 購買部
田中 達也(タナカ タツヤ)
〒123-4567
東京都○○区□□2-9 5F
TEL:000-0009-9999(直通) 000-0099-9999 (代表)
FAX:000-0000-9999
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【発注の取消し】交渉メールの文章例

注文を取り消す際の交渉メールも見ておきましょう。
発注の取消し交渉
件名:「やさしく包んだメロンパン」注文品変更のお願い
大谷株式会社
林様
いつもお世話になっております。
株式会社タナカ商事 購買部の田中達也です。
本日は、注文品のご変更をお願いしたくメールいたしました。
大変申し訳ございませんが、7月10日に貴社よりご発注いただいた「ご注文書No.33980」の「やさしく包んだメロンパン」が製造中止となり、また在庫もすべて完売となりました。
製造中止が決まった際、すぐにご連絡すべきところを連絡が遅れてしまい、誠に申し訳ございません。
せっかくご注文いただいたにもかかわらず、ご希望に添えず、大変恐縮でございます。
代替品として、価格および味わいがほぼ同等の新商品「農家仕立てのメロンパン」がごさいます。
こちらであればすぐに発送可能ですが、いかがでしょうか。
本日、速達にて上記商品のカタログをお送りしましたので、ご確認および検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社 タナカ商事 購買部
田中 達也(タナカ タツヤ)
〒123-4567
東京都○○区□□2-9 5F
TEL:000-0009-9999(直通) 000-0099-9999 (代表)
FAX:000-0000-9999
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【納期】交渉メールの文章例

納期を前倒す(短縮する)際の交渉メールは、以下のような感じになります。
納期交渉1
件名:注文番号999の納期前倒しのお願い
大谷株式会社
林様
いつもお世話になっております。
株式会社タナカ商事 営業部の田中達也です。
掲題に関しまして、10月30日(木)を納期予定としておりました注文番号999の納期を10日ほど前倒しし、10月20日(月)へご変更いただくことは可能でしょうか。
当製品の販促プレゼンの日付が先方都合により前倒しとなり、10月23日(木)に行われることとなったことが理由です。
プレゼンの結果次第ですが、御社への大量発注も見込んでおります。
弊社都合で大変恐縮ではございますが、こちらご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社 タナカ商事 購買部
田中 達也(タナカ タツヤ)
〒123-4567
東京都○○区□□2-9 5F
TEL:000-0009-9999(直通) 000-0099-9999 (代表)
FAX:000-0000-9999
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納期交渉2
件名:10月20日へ納期前倒しのお願い
大谷株式会社
林様
いつもお世話になっております。
株式会社タナカ商事 購買部の田中達也です。
突然のお願いにて、大変恐縮ではございますが、10月30日(木)に納品予定となっております注文番号999の納期に関しまして、10日ほど前倒した10月20日(月)に納品いただくことは可能でしょうか。
納期変更の背景として、当商品の販促にあたって社内プレゼンを10月23日(木)に急遽、執り行う運びとなりました。
プレゼンの結果次第では発注量の増加も見込んでおりますので、ぜひお力添えいただけますと幸いです。
弊社都合で大変恐縮ではございますが、こちらご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社 タナカ商事 購買部
田中 達也(タナカ タツヤ)
〒123-4567
東京都○○区□□2-9 5F
TEL:000-0009-9999(直通) 000-0099-9999 (代表)
FAX:000-0000-9999
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値引き交渉のメールをメルカリではどう依頼する?

値引き交渉をメルカリで行う際には、どちらも納得した上での取引になるようにしましょう。ここでは出品者も購入者も双方気持ち良く取引できるような値下げ交渉のコツをご紹介していきます。
値下げ交渉が可能な商品かどうかを確認する
商品のページを見てみて、出品者が値下げ交渉に応じてくれるかどうかをチェックしましょう。値下げ交渉の有無は、商品のページもしくは出品者のプロフィールに書かれているのでしっかりと確認しましょう。
もし「値下げ交渉は原則不可」という記述があったとしても、場合によっては値下げ交渉に応じてくれることもあるので、念の為出品者に確認しておくことが大切です。
過去の取引コメント欄、商品の相場をチェックする
過去の取引コメント欄を見ることで、出品者の販売ポリシーを把握することができるので要チェックです。もし過去の取引コメント欄で、値下げ交渉に応じているコメントがあれば値下げ交渉ができる可能性が高いです。
また、値下げ交渉をする前に対象の商品の相場を事前に調べておくようにしましょう。商品の相場を知っておけば、その商品の値下げの金額の妥当性を判断することができます。
常識的な金額を提示する
安く購入したいという気持ちのあまり、半額やそれ以上のような金額を提示するのは控えるようにしましょう。いきなり半額をお願いされてしまうと、出品者側も困ってしまうので常識的な金額を提示するように心がけましょう。
基準としては値下げしたい商品価格の1割程度や出品者にとって検討の余地がある具体的な金額で交渉しましょう。
メルカリで値下げ交渉をする時の例文
メルカリで値下げ交渉するシチュエーションは、様々ですがここではどのシチュエーションでも応用できる値下げ交渉のコメントの例文をご紹介していきます。また交渉が成立した際には、取引画面できちんと値下げに応じてくれたことのお礼を言うようにしましょう。
・はじめまして。こちらの商品に興味があって検討しております。つきましては○○○円でお譲りいただくことはできますでしょうか。ご検討ください。
・はじめまして。こちらの商品の購入を検討しているのですが、○○○円ほどお値引きをしていただくことはできますでしょうか。ご検討ください。
・はじめまして。急なお願いで大変恐れ入りますが、○○○円までお値下げしていただくことはできますでしょうか。こちらとしては現在保有しているポイントで購入したいと思っています。よろしくお願いいたします。
・はじめまして。急なお願いで恐れ入りますが、こちらの商品はお値下げ可能でしょうか。もしできましたら、○○○円ほどお値引きしていただけたら大変助かります。ご検討ください。よろしくお願いいたします。
値下げ交渉のコメントは公開されているので横取りに注意
値下げ交渉のコメントは、随時他のユーザーからも見ることができるようになっています。そのためもし値下げに応じてくれて、商品の値段が変更になった瞬間に他のユーザーに横取りされてしまう可能性があります。
この横取りという行為は、特にルール違反でもないので阻止することはできません。そのため値下げ交渉に応じてくれたら、いち早く購入手続きを行うことが大切です。
値下げ交渉をメールで行った後のお礼の書き方

ネットショッピングでのやり取りは、相手の顔が見えない状態でやり取りを行います。そのため常に律儀で礼儀正しく文章を記載する必要があります。ここでは値下げ交渉を行った後のお礼の書き方のポイントについて紹介します。
丁寧な文面になるようにする
値下げ交渉に応じてくれたりしたら、購入後にお礼を伝えるのは購入者として最低限のマナーです。もし横柄な態度をとってしまうと、今後同じユーザから購入する場合に、値下げに応じてくれない可能性が出てきてしまいます。値下げ交渉を承諾してもらったら最後に「お礼の気持ちを伝える」「感謝の気持ちが伝わる言葉を使う」ことを意識して文面を書きましょう。
お礼の書き方の流れとしてはこちらを参考にしてみてください。
・メールの冒頭で「値下げ交渉に応じてくれたこと」のお礼の言葉を書く
・メール中盤で「商品の感想・値下げの感想」を書く
・メールの末尾で「今後の抱負」を書く
買った商品の感想を書くとより好印象になる
商品が届いて実際に手に取ってみたことの感想や、使ってみた感想を伝えると出品者側の好印象につながります。今は出品者には不要な物でも、その人も購入した時は愛着を持って色んな思い出を持っていることでしょう。そんな商品だからこそ、購入された人からの感想というのは嬉しいものです。
ぜひとも買った商品に関する感想を書くようにしましょう。今後同じ出品者から購入する時にも値下げ交渉に応じてくれやすくなったりすることもあります。
交渉メールは丁寧・簡潔に書こう!

交渉事は目の前の相手だけでなく、その上役の人間が関わってくるケースが多いです。そのため、事情に詳しくない人が読んでも理解できるよう、丁寧さと簡潔さを意識してメールを書くようにしましょう。
その際は、なるべく数字を引用し、相手に対して失礼のない言い回しを心がけてください。
ビジネスの場ではどうしても自社の利益を優先しがちですが、両者がWin-Winとなれる提案となるよう工夫しましょう。互いにとってプラスとなる交渉ができれば、長期にわたって良好な関係を築け、あなたの人脈構築にもつながることでしょう。