営業職は儲かる職種!稼げない営業と稼げる営業の違いは?

求人情報を見ていると、営業職は給料が良くて儲かるイメージがありませんか?しかし、「精神的にしんどそう。」「実際のところ、どれぐらいの収入になるんだろう?」など、不安や疑問を持つ人も多いでしょう。

そこで、そもそも営業とはどのような仕事なのかや、稼げる営業と稼げない営業の違いを明らかにしていきます。具体的にいくら稼げるかも解説しているので、営業職を検討している方、転職の職選びで迷っている方は是非参考にしてください。

目次

営業は稼げる仕事?実態を解剖

稼げそうなイメージを持たれがちの営業の仕事ですが、本当に稼げるのでしょうか。また、働くうえで大切なやりがいや厳しさという点において、営業職はどのような側面を持っているのかもお伝えします。

営業の仕事は儲かる

未経験者や特別なスキルがない人でも、営業という仕事で才能を開花させる人は多いです。そういう意味では営業は、他の職種に比べて稼ぎやすい仕事といえるでしょう。

たとえばITのエンジニアや弁護士、医者など、特殊な技術や能力を持った人が年収数千万円という話はニュースや新聞でも時々目にしますが、それは秀でたスキルがあるごく限られた人だけです。しかし、専門知識を持っていなくても始められる営業職は、インセンティブなども加えると、新人でも月収100万円ほどの収入を得られる場合があります。ただし、離職率も非常に高いのは事実です。

営業職は達成感や満足感を得られる

営業という仕事は、目標を数字で示されるので、達成したかどうかがわかりやすいです。目標をクリアできた時の喜びや達成感は、得がたい経験となるでしょう。

また、歩合(インセンティブ)が高い業界なら、目標を達成した結果が給与にも大きく反映されます。数字を追うのが楽しく、やりがいを感じられる人にとっては、マッチした職種と言えるのではないでしょうか。

営業成績が悪いとつらく感じる

目標をクリアできればとても楽しくやりがいもあるのが営業ですが、現実は甘くありません。目標をきちんと達成できれば給料も上がりますが、逆に数字を上げることができなければ厳しいです。

自社の商品やサービスを売ってナンボの業界では、売ることのできない営業は肩身の狭い思いをする一方です。ノルマや目標へのプレッシャーに耐えられなくなって辞めたり、精神的に病んだりする人もいます。

たとえノルマを達成したとしても、次の月にはもっと高い目標が掲げられ、エンドレスのループに嵌まります。同期で入社した100人のうち、5年後10年後に残っている人はわずか数人というのもよくあるケースです。

しかし、厳しい状況を打破して生き残ることができれば、それまでの成績や経験に応じて肩書きや役職がもらえ、それまでは上司から使われるばかりだった立場から、後輩たちをまとめるリーダーとして動ける立場に変わる可能性もあります。チームで目標を追うことの楽しさを知り、これまで以上にやる気がアップするかもしれません。

休みを取りづらい

営業はどうしてもお客さんの都合に合わせないとならず、休日出勤や残業をする必要が出てきます。事前に休みを取ったとしても、仕事になることも少なくありません。

特に不動産業界では、お客さんの集中する土日祝日は休めないので、友人や知人と疎遠になってしまいがちです。

収入も経費も多い

営業は歩合や手当があるので、内勤の仕事よりも給料は高いのですが、その分経費も多くかかります。

例えば移動のガソリン代や電車賃などの移動費、スーツやネクタイなどの被服費、客先の手土産や接待に使う交際費、この他にも様々なところでお金が必要です。

営業にかかる経費は基本的に会社が出してくれますが、場合によっては自腹を切ることもあり、自己負担も大きいのが現実です。

【結論】営業で稼ぐためのポイントは2つ

稼げる営業には、2つの大きなポイントがあります。

・利益率が高い
・リスクを抱える

理由を説明します。

「得られた利益」から給料が支払われる

従業員の給与はどこから出るのか、考えてみてください。答えは、会社の利益からです。すると、どんなに従業員が頑張って働いていても、利益が出ていなければ会社は給料を支払うことができません。出所がないので当然でしょう。

反対に利益がたくさん出ていれば、その分会社側は従業員に還元することができるのです。つまり、利益率の高い企業に就職すれば、より多くの収入を期待できるというわけです。

リスクを抱えることにより利益配分率は高まる

「売り上げを上げることのできない営業」は、会社にとって不要に近い存在です。積極的に雇いたくないタイプでしょう。そこを逆手に取り、「歩合で給料が大きく変動する業界」や「減給・解雇の可能性がある企業」に就くというリスクを自分が抱えれば、業績に応じて高い収入を得ることができます。

どういうことかというと、どんなに売り上げや顧客数を増やしても給与が大して上がらない会社の場合、自分がせっかく上げた業績も他人の給与に分配されてしまいます。しかし、営業で成績を上げた人に高いインセンティブを支払ってくれる企業なら、優秀な人はきちんと給与面で評価されるので、合理的といえます。

【営業の4職種】稼げる営業とそうでない営業は職種次第!

近年、「BtoB」「BtoC」といった言葉をよく見かけたり耳にしたりしませんか?Bとは「Business(企業)」、Cとは「Consumer/Customer(消費者)」のことです。企業間で取り引きを行うか、企業から消費者に働きかけて商売を展開するかの違いです。

BtoB(法人営業)にはどのようなものがあるかというと、たとえば企業向けの保険サービスの営業です。個人向けではなく、会社の物品等にかける保険を提案すれば、BtoBになります。営業先のお客さんは、必然的に社長や部長など会社の中で権威のある人がメインになるでしょう。

個人営業(BtoC)

BtoC(個人営業)では、個々の消費者に対する営業です。1件1件お宅訪問や電話かけをして「うちのサービス(商品)使いませんか?」という営業です。

保険業界に就職したばかりの営業マンが、知り合いに「とりあえず話だけ聞いて」と言って保険のサービスを説明するというのもよくあるパターンではないでしょうか。健康食品や化粧品、インターネット回線などの営業もよく聞きます。

また、顧客のほうから来るパターンもあります。車の査定、物件の内覧、水道漏れの工事相談など、依頼や相談に来た個人消費者に対して営業を行うのもBtoCの一種です。

すでに顧客になっている相手にアプローチする「ルート営業」

すでに取り引きをしている相手に対して、新商品やオススメサービスを追加提案する営業方法です。たとえば、清潔感が大切なクリニックの出入り口に自社のマットを導入してもらっているリース会社の営業マンが、月額○○円で空気清浄機や芳香剤を導入しないかと院長に勧めて、「お、それいいね」と契約が成立すれば営業成功です。

もともと顧客ということで顔見知りなので、相手は営業マンの人柄だけで導入を決めるということもありえます。新規営業に比べれば、楽な仕事と言えるでしょう。

新しい顧客を開拓する「新規営業」

新規営業とは、新しい顧客を開拓する仕事です。今まで取り引きしたことがない企業や個人に電話などでアポイントを取ってから訪問するパターンや、DMを送って反応があったところに営業をかけるパターンなどです。このように、初めての相手に対して行うのが「新規営業」です。

ルート営業に比べて新規営業は難易度が高いので、歩合給ももらいやすいです。インセンティブシステムが整っている職場なら、新規をたくさん開拓すると給料にもどんどん反映されるでしょう。

歩合給で儲ける!高年収になれる営業の業種は?

営業成果をたくさん出せば、その分給与に反映されるのが歩合給(インセンティブ)です。インセンティブを給与システムに取り入れている儲かる業種を公開します。

稼げる営業といえば!【不動産業】

不動産業界は、月収100万円レベルの敏腕営業マンがたくさんいることで有名です。個人の住宅ではなく、億ションや豪華絢爛な戸建てを売る営業です。1軒売れば数千万から数億円という売り上げなので、歩合にも大きく反映されます。大きな買い物なので買うほうも簡単には頷きませんが、成約すればバラ色です。

また、宅建(宅地建物取引士)の資格を持っていると、基本給が上がるという会社もあります。宅建とは、専門知識を持っていない顧客に対して詳しい説明をすることができる国家資格です。年間約20万人が受験するなか、合格率は低いので、宅建を持っているだけで不動産業界では重宝されます。

不動産業界の中で一点注意したいのが、「投資用マンション」を扱っている不動産会社です。ブラック企業だったり、悪徳業者だったりする可能性があります。いくら稼げるとしても、顧客を騙すような物件を売りつける会社はおすすめできません。

個人個人が事業主になれる!?【保険業界】

保険業界といえば、求人にもよく載っているポピュラーな営業職ですよね。1人1人が社長とか個人事業主だと言われる職種ですが、10年間続けられる人は10%にも満たないとされ、離職率も高いです。営業の成績により給料が増減するので、短期間と決めてサクッと顧客を獲得して稼ぎたい人におすすめです。

「セールスレディ」とか「生保レディ」なんて呼ばれるベテランの保険営業ウーマンだと、月収50万円ぐらい稼いでいる人もいます。外資系の保険会社はリターンが多く、売った保険商品に対して10~30%ほどのインセンティブが入ってくることもあります。医者や弁護士など高収入の顧客向けの商品もラインナップされており、1つの契約自体が大きいので、自然と懐も潤うという仕組みです。外資系の中でもAIGやアメリカンファミリーなどの保険会社は、給与水準が高いことで知られています。

保険会社である程度経験を積んだのちに独立し、保険代理店を開く人もいます。

医療現場に不可欠!動くお金が半端じゃない【医療機器メーカー】

パッと浮かびにくいかもしれませんが、医療機器の営業も儲かります。「医療機器」と一口にいっても、消耗品のような数百円~数千円のものから本格的な治療機械など数千万円ほどかかるものまでさまざまですが、高額のものほど歩合も多くなるでしょう。

高額の医療機器は導入後もメンテナンスが必要なので、一度売れれば継続的に収入が入ります。他の業界では歩合制だと基本給自体は低く設定されていることもありますが、医療機器メーカーは固定給も高めの企業が多いです。さらに、高額な医療機器を顧客にたくさん買ってもらうことができれば、月収も年収も右肩上がりになるでしょう。

医療現場で稼げる営業になるためには、勉強も怠れません。売って終わりではなく、使い方の説明や修理などにも対応する必要があるためです。勉強会に参加したり、自分で専門書などを見ながら知識をつけたり、営業先の現場で学ぶことも多いです。

幅広いスキルを身に着けることができ、向上心のある人にはやりがいのある仕事です。また、顧客は医者がメインなので高所得者です。話しているうちに、高収入を得ている人の特徴もわかってくるでしょう。

学歴者や経験者には【銀行マン・証券マン】

銀行や証券会社の営業も、歩合給をもらえるところが多いです。さらに、勤務年数に応じて昇給するというパターンもよく見られるので、長く勤めればその分基本給も高くなります。

デメリットとしては、金融知識が求められることです。特に未経験者は、仕事が終わった後や休みの日も勉強をしないといけない可能性が高いでしょう。また、中途採用の場合は学歴が重視されることもあるので、ハードルが上がります。

儲かる営業の行動とは?特徴7つ

営業で稼げる分野はわかりました。では、ほかにどのようなことに気をつければいいのでしょうか。実際に、不動産や保険業界という厳しい環境ですばらしい業績を上げている営業マンたちの習慣や行動から学んでみましょう。

営業は準備が9割

いつなんどきに商談が入ってもいいように、用意は完璧すぎるぐらい常に周到に整えておきます。商談の相手が何を求めているのかを事前に予測しておき、相手の疑問や不安に先回りして、常に期待以上の満足感を与えるようにします。

顧客と自分は対等だという意識を持つ

商談相手に対して丁寧に接するのは当然ですが、ペコペコ頭を下げて頼み込んで契約を取るとか、反対に高圧的に「今契約しないと将来こうなりますよ」のような態度で接するのは間違いです。相手と自分はあくまで対等で、自社の商品やサービスの良さ・強みを提案し、相手がそれに同意すれば成果に結びつく、という形式でよいのです。

へりくだらず、おごらず、真摯に対応すれば、顧客からの信頼度も上がります。別の顧客を紹介してもらえることもあります。

自分1人の力ではなく周りの助けがある

企業の代表として顧客に自社製品を紹介し、契約を取るのが営業マンの仕事。しかし、その業績は自分1人の力で上げたものではありません。

どういうことかというと、まず企業のブランド力、そして事務や総務など裏方で働いてくれている人々、そしてプライベートで自分を支えてくれる家族や恋人の存在も忘れてはなりません。周囲の存在や助けのおかげで成果を出すことができるのだ、という意識を持ちましょう。

プロセスの分析と生産性の向上

1つ1つのプロセスをきちんと分析するかしないかにより、結果が大きく変わります。ライバルの状況や、契約を決定づける立場の存在の見極め、大きな成果を上げるために最良の道を選択する力を備えています。

目標を必ず達成するという意志

営業の仕事は常にうまくいくとは限りません。むしろ、断られることが多いです。ですが、そこで諦めては終わりです。可能性のある道を徹底的に探ります。

営業職は目標・ノルマが設けられていることが一般的です。期日までに必ず目標を達成するんだという強い意志を持ち、プロとしての自覚高く業務を遂行します。

しっかり計画を立て、仕事を全うするかどうかは1人1人の性格や仕事へのスタンスの違いですが、そこが結果への大きな分かれ道です。また、自分のキャラクターを分析して強みに変えていけば、自分オリジナルの営業スタイルが確立するでしょう。

コミュニケーション能力に自信がある

営業にはコミュニケーション能力が欠かせません。

営業は最初にお客さんに信用してもらうことが大切です。次に自分の商品やサービスについて詳しく説明をし、納得をしてもらった上で契約をしてもらいます。

これらをこなせるコミュニケーション能力が必要です。初対面の人でも心を通わせられる人は営業に向いているといえます。

行動力がある

行動力も営業に必要な素養です。

お客さん本位で動かなければならないため、お客さんに頼まれたらすぐに行動する必要があります。仕事のリサーチや事前・事後処理も素早く行うのも大切です。

対応の早さは誠意があるとみなされるので、信頼してもらえるようになり、新しい仕事にも繋がります。

まとめ

稼げる営業の仕事について、表も裏もお伝えしました。歩合制の営業職では、上限が決まっておらず青天井で稼げる会社もあります。

また、インセンティブ報酬がなくても基本給自体が高く設定されている企業もあります。自分でも稼げそうな給与体系や業界かどうかを考えながら選んでみてください。

営業職はノルマに追われる仕事です。数字が上がらなければ楽しくなく、やる気も削がれて給料も少ないです。しかし、業績さえ上げることができれば、収入が増えて数字を追うことが楽しくなります。きっちり給与に反映されることが快感になり、ハマる人も多いです。

学歴やスキルはないけど、大きく稼げる仕事をしてみたいという人は、ぜひトライしてはいかがでしょうか。あなたの思わぬ才能が開花するかもしれません。

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この記事を監修した人

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