eBay輸出でセラーとして稼ぐためには、ただ売りたい商品を出品するだけではうまくいきません。それより大事なポイントは、売れる商品を売れるタイミング、売れる価格で出品することです。
言われてみれば当たり前のことかもしれません。しかし、ネット上のトレンドは思いの外速いスピードで変化するので、タイミングがずれると思ったように売上が上がりません。
そこでおすすめするのが、「ソールド・リスティング・リサーチ」という方法です。なんだか難しいと感じるかもしませんが、心配いりません。その意味するところは単なる「売れてる商品の調査」です。
自分が売りたいものではなく、「何が売れているの?」「いま何が来てるの?」という疑問に対する答えをピンポイントで探すやり方です。しかもeBayではサイトから簡単にソールド・リスティング・リサーチができます。
そこでこの記事では、eBay輸出で売れ筋商品を簡単にリサーチする選りすぐりの方法をご紹介します。これからeBay輸出でバンバン稼ぎたい方は、これらの調べ方をぜひ参考にしてください。
eBayで儲けるってどういうこと?
eBay輸出では、出品した商品を数多く販売してバンバン稼いでいるセラーさんがたくさん存在します。そして、その人たちには共通点があります。
そこでまず最初に、eBay輸出で高い収益を上げるために、押さえておくべきポイントを見ていきましょう。
eBayで儲ける三つのポイント
eBayで儲けているセラーさんに共通するポイントは以下の三点です。
- 限定品が多い
- ユーザーが欲しい旬の商品や需要が高い商品を出品している
- 安売りをしないで済む商品を出品している
一番目に挙げた「限定品」とは、日本でしか入手できない商品、もう販売されていない商品、販売数が限られている商品、自分たちにしか売れないオリジナル商品などです。
二番目は、流行りの商品や日用品のなかで必ず必要な人気の消費材などです。
最後は、限定商品やオリジナル商品であるゆえに、その市場はいわゆる「ブルーオーシャン」のため、わざわざ安くせずとも、ある程度こちらの望む価格帯で販売できるということです。それは即ち、利益率が高いことを意味します。
逆にたくさん売れても、ライバルが多い「レッドオーシャン」で勝負していては、なかなか利益が上がりません。すると、やがて過当競争に疲弊してセラーから離脱、という残念な結果を招くこともあるので気をつけましょう。
そのため、ブルーオーシャンを探し当てることは、eBayで長く利益を上げ続けていくうえでとても大切です。
eBay輸出で売れ筋商品をリサーチする際に注意すべき二つのポイント
前項で挙げたようにeBayで収益を上げられる商品を見つけだすリサーチ法は、2パターンあります。
一つは「相乗り出品前提のリサーチ」、もう一つは「新規出品前提のリサーチ」です。それぞれについて、具体的に説明しましょう。
相乗り出品前提のリサーチ
先ほど述べたように、幸運にも「ブルーオーシャン」のアイテムが見つかれば良いですが、多くの方にとってそれはハードルが高いかもしれません。
そこでおすすめするのが、相乗り出品です。つまりすでに他のセラーがeBayに出品し、それなりの販売実績をあげている商品を狙います。相乗り出品なら、価格帯が容易につかめるうえ、最安値も狙いやすくなります。
もちろん最安値で売って赤字になるようではいけません。しかし、在庫がある程度確保でき、売り上げを見込む段階でそれなりの利益が出るようなら、トライする価値はあります。また、最安値でなくとも、それに近い価格に設定して最安値で販売しているセラーがいなくなれば、需要増を見込めます。
新規出品前提のリサーチ
もし、eBay市場にまだ出品されていない商品やオリジナルアイテムがあるようなら、それを市場に出して動向を見るのが、新規出品前提のリサーチです。
もちろんリサーチの段階ですから、最初から大量に出品するのはリスクを伴います。よって、まず売れなくても痛手が少ない範囲で始めてみましょう。そして、買い手がつくようであれば、本格的に出品すれば良いでしょう。
eBayのサイト内でできるソールド・リスティング・リサーチ
この項目では、eBayのサイト内でできるソールド・リスティング・リサーチの方法について解説していきます。
eBayのサイトを開く
まずeBayのトップページから、右上部の端の「Advanced」ボタンをクリックしてください。
日本語表記に切り替える
eBayは基本的に英語表記となっているので、使いにくいと感じる方が少なくないでしょう。よって、「Advanced」ボタンをクリックして次の「eBay Advanced Search」というページが開いたら日本語表記に切り替えましょう。
Google Chromeなら簡単です。方法は、画面上にカーソルをもっていき、「日本語」をクリックするだけです。
するとすべて日本語に切り替わります。「eBay Advanced Search」が「eBay 詳細検索」となれば、OKです。
これなら価格も円で表示されるので、違和感なく閲覧できるでしょう。以下の説明もこの日本語画面を前提に解説していきます。
キーワードまたは商品番号を入力
「アイテムを探す」と書かれているすぐ下の「キーワードまたは商品番号を入力してください」に「日本」と入力します。
こうすると、実績のある日本のセラーが出品している商品や日本製のアイテムがまとめて閲覧できます。
そもそもeBayはアメリカのプラットフォームですが、日本への信頼度が非常に高く、日本人セラーやメイド・イン・ジャパンとなると見る目が変わるユーザーが少なくありません。よってまず、この武器を活かすことを考えましょう。
「販売商品」にチェックを入れる
続いて、「以下を含む検索」という項目内の「販売商品」にチェックを入れましょう。
すると、すでに売れた商品のみがリストアップされます。これこそが、「ソールド・リスティング・リサーチ」の大事なところで、すでに売れた商品をチェックできるようになります。
もしここにチェックを入れなければ、まだ売れた実績がない商品がヒットするため、売れる確証のないアイテムをリサーチすることになり、あまり意味がありません。もちろん、ライバルが何を売ろうとしているかをチェックするのは大切かもしれません。しかし、まず手堅くセラーとしてスタートを切るためには、あくまで「何が売れたのか」「売れているのか」「過去に売れた商品」を知ることが先決です。
「検索」をクリックする
上記の2つのプロセスが済んだら青いボタンの「検索」をクリックしましょう。
もし、ここでカテゴリを絞ってリサーチしたい場合は、「このカテゴリでは」から意中のカテゴリをプルダウンで選択してください。「骨董品」~「ビデオゲームとコンソール」まで34のカテゴリから選べます。
さらに踏み込んだリサーチをするには
上記のリサーチではピンとこないケースもあるかもしれません。人によって、予算も違えば、新品と中古品のいずれを扱うのか、も異なるでしょう。そのため、もっと自分の状況に合った商品を探したい場合は、さらに条件をしぼって検索しましょう。
例えば、「価格」欄に想定する商品の価格を入力(4,000円など)したり、「状態」の項目内にある「新しい」か「使用済み」にチェックを入れる、「アイテムの場所」の箇所に「アメリカ」と入力するといった方法を使えば、自分が検索したい商品に限定できます。
このようにして具体的な条件を増やしていくと、より希望どおりの商品群をチェックできるのでおすすめです。
検索結果の確認
「検索」ボタンをクリックすると、条件に当てはまる商品がリストアップされます。値段の数字がグリーンならすでに売れた実績があるという証拠です。この数字がブラックの場合は、まだeBayで売れた実績がない商品になります。
この部分を確認することは、リサーチの上では重要な意味をなします。つまり、この値段なら売れるが、この値段なら売れないかもしれないというように当たりがつくようになるのです。
やはり、「売りたい価格」ではなく、ユーザーが買ってくれそうな「売れる価格」を把握しなければ、商売としては成り立ちません。
ちなみに、Brand Newと表示されているのは新品、Pre-Ownedは中古品を意味します。
eBayで売れ行きの良い商品や既に売り切れている商品を検索して見つける
eBayの高度な検索ページで検索した場合、表示されるのは最近3ヶ月の売れ行き状況です。日本は諸外国と比べると、比較的四季がはっきりとしているので、この3ヶ月という期間はとても有効です。3ヶ月でだいたい季節が移り替わるため、売れ筋商品も変わってきます。
マメに確認しておくと、季節商品だから売れるものと季節に関係なく売れるものの違いも浮き彫りになってくるでしょう。
検索して既に売り切れている商品をメモしておくのもいいかもしれません。eBayの検索結果をスクロールしていき、複数回登場する商品があればしっかりチェックしておきましょう。メーカーや商品名、品番などをメモしておくと、あとで詳しく検索したいときに便利です。
また、eBayでは出品禁止商品が細かく規定されているので、このルールに違反しないようにくれぐれも注意しましょう。詳しくは以下のページをご参照ください。
参考:出品時の注意点
Chromeを利用している場合は新規タブを活用する
eBayでリサーチを続けていると、気になる売り切れ商品が次々と見つかることがあります。しかし、これもあれもと検索しながらチェックすると、あとになって訳がわからなくなり混乱することもあるので、要注意です。そこでおすすめなのが、Chromeの新規タブの活用です。
画面最上部の「+」をクリックするか、Ctrlキーを押しながら、詳しく閲覧したい商品をクリックすれば、商品ごとに新規タブでその内容を残しておけるうえ、いつでもその画面に戻ることができます。これなら無駄な時間をいたずらに消費することがないので便利でしょう。
商品の詳細情報を確認する
eBayで一通り検索が終わったら、次は新規タブを一つずつ開きながら各商品の詳細情報を確認して、出品するかどうかを決めていきます。ここで大切なのは、一見同じように見えても細かくみると色やサイズ、年式などが違う商品を見分けることです。
そして、その違いが値段にもはっきりと現れることがあるので、注意が必要です。せっかく仕入れて出品しても、カラーや年式違いで買い手がなかなか現れない、というのでは残念です。
SNSやフリマアプリを使ったリサーチ方法
最初に触れたように、eBayで確実に収益を上げるには、「限定品が多い」「ユーザーが欲しい旬の商品や需要が高い商品を出品する」「安売りをしないで済む商品を出品する」の3つの条件を意識することが大切です。そして、これらの条件を満たす商品を見つけようと思えば、常に的を射たリサーチを続けることが重要です。
この項目では、前項でご紹介したeBayの「Advanced」画面からリサーチする方法以外の、SNSやフリマアプリなどを使ったリサーチや、検索方法について解説していきます。
Twitterでリサーチ
最新トレンドを把握したいなら、Twitterがおすすめです。世界的に見ても全人口に占める日本人のTwitterユーザーの割合は群を抜いて高くなっています。よって、どんな人たちが何に興味があるのかを把握するにはうってつけでしょう。
気になるメーカーやブランドがあれば、公式アカウントをフォローすると最新情報をいち早く入手できます。「任天堂」や「バンダイ」など、目ぼしいメーカーをフォローしておけば、毎日のように何らかの情報がアップされるのでおすすめです。
参考:Twitter
メルカリでリサーチ
メルカリは、言わずと知れた国内屈指の大手フリマアプリです。その特徴は、企業と個人ではなく個人同士の取引が多いことです。つまり、eBayで出品した際の顧客になってくれる人たちと趣味や嗜好が似ている可能性が大いにあるということです。しかもユーザーは、ネット上で発信力のある若い人たちが圧倒的に多いので、何が人気があるのか、というトレンドもつかみやすいでしょう。
メルカリでリサーチするには、まず過去に売れた商品のメーカーやブランドで検索し、「いいね!順」に並び替えます。すると、人気のある商品が具体的につかめます。メルカリはレアな掘り出し物もあるので、マメにチェックしているとお宝をゲットできる可能性も高まるでしょう。
参考:メルカリ
ラクマでリサーチ
フリマアプリでは、メルカリ以外にもラクマがおすすめです。ダウンロード数はメルカリの約5分の1程度ですが、販売手数料がメルカリの10%に対して、6%と安いところが魅力です。
メルカリと比べると目を引くようなお宝品は少ないかもしれませんが、売り切れ商品などでトレンドをチェックするには役だつでしょう。
参考:ラクマ
ヤフオク!でリサーチ
ヤフオク!の利用者数は1,880万人で、ラクマの倍にあたります。しかも落札履歴がチェックできる点が、リサーチにはうってつけです。
スマホでも「落札相場を調べる」ですぐにリサーチできるので、外出先や隙間時間を使っていつでも確認できます。マメにチェックしていれば、掘り出し物を発見できることもあるでしょう。
参考:ヤフオク!
Googleでリサーチ
世界最大の検索エンジンであるGoogleの情報量は桁違いのため、使わない手はありません。商品名だけでなく、実際の画像や、その商品をめぐるさまざまなエピソードや開発背景なども調べられるので、セラーとして知識の幅を広げるためにもおすすめです。
参考:Google
Googleトレンドでリサーチ
Googleのトレンド検索サービスのGoogleトレンドは、さまざまなキーワードの直近12カ月の検索数をグラフ表示してくれるので、その動向がとても分かりやすいです。しかも、期間は1時間前から年単位で設定できるので、かなり詳細な情報が確認できます。検索されている地域もマップ表示されるので参考になるでしょう。
参考:Googleトレンド
まとめ
eBayでは、商品の売れ筋がリアルタイムで把握できるシステムがあるため、物販をするならぜひ利用しましょう。せどりで成功するためには、入念なリサーチをしたうえで、売りたいものよりもユーザーが買いたいと思うものを的確に把握して出品することが重要です。最初は難しく感じてもあきらめずコツコツと続けていけば、やがてeBayでお得意様やファンがついてくるはずです。eBayで安定した利益が出るその日を目指して、頑張りましょう。