BigCommerceは日本語非対応?越境ECサイトの使い方解説

BigCommerceは、ネット上に自分専用ショップを設けて商品を販売したいという希望を叶えてくれる、ECプラットフォーム提供サービスです。

BigCommerceを使えば、HTMLを使って1から販売サイトを設計する必要はありません。BigCommerceで用意された豊富なデザインの中から自分好みのテーマを選ぶだけで、立派な販売サイトが出来上がります。

しかしBigCommerceは海外会社が提供しているサービスなので、英語ばかりでどの設定項目から入力すればよいのか分からず、不安を抱く人も少なくないでしょう。

そこで本記事では、BigCommerceが世界中のファンに広く使われている理由から、無料トライアルで販売サイトを作る方法まで、BigCommerceの基本的な内容について解説します。

本記事を読んでBigCommerceに関する不安を解消し、オリジナルECショップを作り上げましょう。

目次

BigCommerceの基礎知識

ECプラットフォーム提供サービス「BigCommerce」は、BigCommerce(株式会社)が2009年より提供しています。世界150カ国にもわたる国々で利用されており、日本だけでなく世界に向けて商品を販売することができます。

2023年2月現在、BigCommerceは日本語対応をしておらず、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、オランダで運用され、それぞれの国の言語にのみ対応しています。どうしても英語が理解できない場合は、Google chromeの自動翻訳を利用してください。

BigCommerceのおススメポイント

BigCommerceで作成できるECショップの特徴を確認しましょう。

  • 高品質なデザインラインナップ
  • 取引手数料が無料
  • SNSや他の販売サイトと組み合わせたマルチチャネル販売機能
  • Google Adwordsと連携させた広告集客が可能
  • SEO対策がされており、検索結果上位に表示可能
  • サーバー管理が不要

月額とトライアル期間

副業や個人ビジネスで年間680万程度の売上を目指す人は、スタンダードプランがおススメです。年間売上1億円など、本格的なビジネスを行う人は、プラスプランやプロプラン、エンタープライズプランにしましょう。

・スタンダードプラン

月払い:39ドル(約5300円)

年払い/ひと月当たり:29ドル(約3,900円)

年間売上が5万ドル(約680万円)まで利用可能

トライアルで利用できるすべての機能が利用可能

・プラスプラン

月払い:105ドル(14,288円)

年払い/ひと月当たり:79ドル(約10,780円)

年間売上が18万ドル(約2,450万円)まで利用可能

顧客のセグメント分け機能

顧客のクレジットカード情報保存機能

・プロプラン

月払い:399ドル(約53,000円)

年払い/ひと月当たり:299ドル(約46,000円)

年間売上が40万ドル(約5,400万円)まで利用可能

グーグルカスタマーレビュー

製品フィルタリング

カスタム製品のフィルタリング

・エンタープライズ

月間、年間ともにカスタム価格のため、営業担当者か指定の連絡先に連絡

年間売上の上限なし(個人でカスタムできる)

価格表

無制限の API 呼び出し

エクスプレスルーティング、優先サポート、

カスタマーサクセス管理が利用可能

API サポート

BigCommerceには、アカウント登録から15日間のトライアル期間(無料)が設けられています。トライアル期間中はBigCommerceの基本的な操作がすべて利用できるので、この間に自分が使いたい機能を色々試してみましょう。

参考:BigCommerceの料金プラン

サポート体制

BigCommerceのサポート体制は、専用ページでのQ&A、チャット、電話、メールが用意されています。サポートも日本語には対応しておらず、英語ほか先述した4カ国語にのみ対応しています。

BigCommerceの性能

ECサイトを運営する際は、出品の手軽さやサイトの見やすさなどのほか、プラットフォームの性能面にも注目してください。

  • ショップ画面の表示速度
  • お金のセキュリティ
  • 情報反映の早さ

画面表示速度

ネットサイトを効率よく検索したい時に大事なことは、画面の表示速度です。5Gなどの高速通信に慣れ親しんでいる人にとって、リンクを開いて5秒以上読み込み画面を見ていることはストレスとなり、ショップから離れられてしまいかねません。

特に年末年始、特売・セール日など、人が多く集まりやすい時期はネットサイトも混雑するので、アクセスが集中しても安定した表示速度を保てる環境を整えておく必要があります。

BigCommerceは、サーバーにかかる負担を軽減させることができる、CDNというネットワークを使用してます。CDNはデータを分散化して世界各国で管理し、それぞれの国でアクセスがあった時に一番近い管理場所が利用されるというシステムになっています。

CDNが使用されていることで、BigCommerceは多くの人がサイトにアクセスしても画面読み込みの遅れやフリーズが起きにくいメリットがあります。

お金のセキュリティ

クレジットカード決済は、ECサイトでの商品売買では欠かせない要素です。当然、クレジットカード情報を厳重に守り、盗まれないためのセーフティーネットを築いているプラットフォームを使用しなければなりません。

BigCommerceはクレジットカード情報の管理法として、PCI DSS 3.2を採用しています。PCI DSS 3.2は国際的に広く利用されているクレジットカードの情報セキュリティ基準です。

情報反映の早さ

情報の更新から反映されるまでのスピードは、出品者にも購入者にも重要な項目です。

例えば、商品情報を入力して出品したのに1時間たってもショップ画面に反映されないと、正確に出品できたかどうか気になって他の作業に集中できなくなります。購入者にとっても、正確な情報がすぐに反映されなければ古い情報しか手に入らず、情報更新に気が付いたときには売り切れていたなど、不利益になる可能性があります。

BigCommerceはwebhookというシステムを利用しており、リアルタイムでの情報伝達に優れています。また、webhookはBigCommerce以外のアプリとの情報連携も得意としており、Facebookでの投稿やAmazon、eBayなど他のECサイトと連携させた販売も可能です。

トライアルの利用方法

BigCommerceのアカウント作成方法から出品作業までを解説します。BigCommerceは15日間の無料トライアルが利用できるので、フリーで使えるうちに操作に慣れましょう。

参考:BigCommerceトライアル

アカウント作成

1:BigCommerce公式サイトにアクセスして、「START YOUR FREE TRIAL」をクリックする。

2:上から名前、携帯電話、メールアドレス、パスワード、店舗名、店舗の規模を入力して、「私はロボットではありません」にチェックを入れ、「CONTINUE TO STORE」をクリックする。

尚、「What size is your online business?(事業規模に関する質問)」はプルダウンから選択できるようになっています。選択肢は以下の9つです。ご自身のビジネスの規模にあった選択肢を選びましょう。

  • 販売開始前:利益なし
  • 開始直後:利益は5万ドル未満(680万円未満)の範囲
  • ビジネスを起ち上げる:5万~25万ドル(680~3401万円)
  • 成長段階:25万~100万ドル(3401万~1億3607万円)
  • 成熟期:100万~2,000万ドル(1億3607万~27億2145万円)
  • 確立されたビジネス:2,000万~5,000万ドル(27億2145万~68億179万円)
  • 中規模企業:5,000万~1億ドル(68億179万~136億359万円)
  • 大企業:1億ドル以上(136億359万円以上)
  • よくわからない

*2023年2月時点の為替相場に準ずる(1ドル=約136円)

3:詳細項目を選択したら、「FINISH」をクリックする(スキップする場合は「Ask me later」をクリック)。

尚、詳細項目は以下の通りです。

  • Do you have an existing website? (他に販売サイトを持っていますか?):他にECサイトを持ってない場合はNOを選択。Yesにした場合はサイトURLを張り付けることが可能。
  • What will you be selling? (何を販売するつもりですか?):販売予定商品のジャンルを選択してください。
  • What the best describes how you currently sell your products? (現在自分の商品をどのように販売していますか?):主にネット販売をしている場合、「I sell mainly through online marketplaces」を選択。

5:BigCommerceダッシュボードが表示される。

以上で、アカウント作成が完了となります。

管理画面

BigCommerce画面を開いたら、左側にサイドメニューが表示されます。作業目的に従い、サイドメニューから設定項目を選択しましょう。

テーマ選択

BigCommerceでは数多くのテーマが用意されており、選択するだけでショップ画面を切り替えることが可能です。テーマの切り替え手順は以下の通りです。

1:サイドメニューの「Storefront」をクリックする。

2:「Theme Marketplase」をクリックする。

3:使用できるテーマ一覧が表示されるので、好きなテーマをクリックする。

尚、テーマ一覧を表示する際、選択肢を「All」から「Free」に変えることで、無料テーマだけを検索することができます。

4:テーマ詳細が表示されるので、「View in My Themes」をクリックする。

5:テーマをすぐに反映するかの確認画面が表示されるので、「Upload Theme」をクリックする。

商品を出品

商品の出品方法を解説します。

1:サイドメニューの「Products」をクリックする。

2:「Add」をクリックする。

画面に沿って各項目を入力してください。「赤★」が付いている項目は入力必須項目です。

入力必須項目

  • Product Name(商品名)
  • Default Price(価格)
  • Weight(商品の重さ)

商品写真、カテゴリー、商品の状態や詳細・型番など、検索する人が気になるであろう情報は、全て入力してください。

3:入力が終わったら、画面右下の「Save」をクリックする。

4:保存が完了するとProductsのView画面に自動的に推移する。

5:画面上部の「View on Storefront」をクリックし、ショップ上での見え方を確認する。

出品の取りやめ

ショップに出品した商品を取り下げる場合、Products欄から停止操作を行います。

1:サイドメニューの「Products」をクリックする。

2:「View」をクリックする。

3:目的の商品にチェックマークを入れ、画面上部のゴミ箱マークをクリックする。

4:操作確認画面が表示されるので、「OK」をクリックする。

以上で出品の取りやめが完了します。

決済方法の選択

ECサイトを運営する場合は、決済方法を決めておかなければなりません。決済方法は下記の中から選択できます。

  • Credit card
  • PayPal

PayPaを選ぶ場合の設定手順

1:サイドメニューの「Settings」をクリックする。

2:「Payments」をクリックする。

3:「PayPal」欄の「Set up」をクリックする。

4:「Connect with PayPal」をクリックする。

5:PayPalとの連携を済ませる。

Facebookと連携

BigCommerceはFacebookと連携させることで、商品販売を有利に進めることができます。ショップに出品した商品をFacebookを使って広告宣伝し、売上UPを図りましょう。

また、BigCommerceで実際に売れた商品の広告集客効果を、Facebook上で数値測定することもできます。

連携方法

BigCommerceとFacebookの連携は、BigCommerceダッシュボードの「channel manager」より行います。

1:サイドメニューの「channel manager」をクリックする。

2:「Create Chennel」をクリックする。

3:「Facebook」欄の「Connect」をクリックする。

4:「Connect」をクリックする。

5:連携させたいFacebookアカウントでログインまたは広告アカウントの作成。

6:すべてのアクセス許可に「はい」を選択したまま、「次へ」をクリックする。

7:接続をしたら「完了」を押し、セットアップ完了です。

8:接続が完了するとMeta channelに商品を割り当てることができ、Facebook Pixelがインストールされます。

※インストール中は下記の画面から移動しないようにしましょう。インストールが中断される恐れがあります。

集客効果を確認

FacebookとBigCommerceを紐づけることで、広告をクリックした人数、実際に商品を購入した人数などを数値管理できます。Facebook広告運営に役立つデータはFacebook広告マネージャーで確認しましょう。

Facebook広告結果の見方

1:Facebookホーム画面より「広告マネージャー」をクリックする。

2:広告を行ったアカウントを左上欄で選択する。

3:「列:パフォーマンス」欄の「列をカスタマイズ」をクリックする。

4:「コンバージョン」をクリックして、表示させたい項目にチェックマークをいれる。

5:「プリセットとして保存」にチェックマークをいれ、名前入力し「実行」をクリックする。

まとめ

BigCommerceを使って商品販売をするメリットと、アカウント作成から出品方法までの基本的な使い方を解説しました。

BigCommerceは2023年2月現在日本語対応しておらず、基本的に英語で商品設定やショップ運営をしなければなりません。とはいえ、普段の出品作業で設定する項目は同じなので、一度覚えてしまえば、英語が出てくるたびに悩む必要はありません。

まずはBigCommerceのトライアルサービスで、ネット上にオリジナルショップを作る楽しみを味わってみましょう。

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この記事を監修した人

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