最近の中国輸入ビジネスは、アリババやタオバオで仕入れて楽天市場やヤフーショッピング、メルカリなどの日本の通販サイトで売るのが主流です。
そこでこの記事では、アリババやタオバオについてご紹介していこうと思います。輸入代行業者やおすすめの商材についても併せて解説していきますので、中国輸入ビジネスに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
仕入れ先にアリババが選ばれる理由
まずは、中国輸入ビジネスの仕入れ先にアリババが選ばれる理由を解説します。
アリババとは?
そもそもアリババとは、1999年に創業された中国の電子商取引(EC)最大手の企業グループのことです。企業に販売する場を提供する、マーットプレイス型のサービスを展開しています。また、一般消費者同士が取引できるタオバオも運営しています。
参考:アリババ
参考:タオバオ
安く仕入れられる
アリババは中国のECサイトなだけあって、扱っている商品がどれも格安価格となっています。日本で仕入れるよりも安価で仕入れられるのが、アリババが選ばれる最大の理由です。
オリジナル商品(OEM商品)が作れる
アリババは、オリジナル商品(OEM商品)の企画・販売に使えるところも魅力的です。
アリババには、中国の工場の直営店が数多く出店しており、中には、商品にロゴを印字したり、オリジナルのタグを付けたりといったOEM制作に対応してくれるショップもあるのです。OEM制作を請け負ってくれる企業をゼロから探すのは時間もお金もかかるので、アリババを介して探せるのは大きなメリットです。
英語版も用意されている
アリババは世界的企業となることを目指しているので、英語版のサイトも用意しています。英語版があることも、アリババが人気の理由です。
参考:Alibaba.com
アリババグループが運営しているサイト
この項目では、中国輸入ビジネスに使えるアリババグループのサイトについてご紹介していきます。
タオバオ
タオバオは、アリババが2003年から運営する一般消費者向けECサイトです。衣類や雑貨、家電など幅広い商品を扱っており、一般消費者が出店者や出品者と交渉できる仕組みになっています。
タオバオは、楽天市場やヤフーショッピングとは違い、個人の出店者が多いのが特徴です。また、購入するロット数に制約がなく、1個から購入できるのも嬉しいポイントです。
参考:タオバオ
アリババ
先ほども出てきましたが、アリババは、サプライヤー(製品を製造する企業)とバイヤー(製品を購入する企業)のマッチングさせるサイトです。世界規模のサービスですが、中国国内のアリババは「1688.com」の名で運営されています。
参考:アリババ集団
アリエクスプレス
アリエクスプレスは、アリババのB2B取引をB2Cに拡大するために、2010年に設立された消費者向けECサイトです。アリババと比べて小口の購入が可能ですが、割高になります。それでもB2B取引から派生したサービスのため、価格は抑えられています。
日本語のWebサイトはありませんが、英語サイトでリサーチができます。
天猫(Tモール)
天猫(Tモール)は、タオバオのC2Cから派生したB2C取引中心のプラットフォームで、アリババが2008年から運営しています。中国最大級の小売りECサイトで、商品価格は全般的にタオバオより高額ですが、品質は最高レベルです。
参考:天猫(Tモール)
タオバオとアリババがおすすめ
以上ご紹介した仕入れ先は、いずれもアリババグループが運営しています。4つのECサイトの中で、中国輸入ビジネス初心者の方におすすめしたいのは、タオバオとアリババです。商品数の多さではタオバオ、価格の安さではアリババがリードしています。
おすすめの輸入商材8選
この項目では、おすすめの輸入商材を8つ紹介します。取り扱う商品に困った時は参考にしてみてください。
アパレル、ファッション小物
ファッション系の商材は、高い利益率が期待できるおすすめの商材です。商品1個あたりのサイズが小さくて軽いので、国際配送料が安く抑えられるのがその理由です。例えば、子供用のキャップ帽などは300円台で購入できたりします。
また、無地のTシャツであれば、ロゴを付けてオリジナル商品として販売しても良いでしょう。
さらに、クリスマスやハロウィンなどの季節物も狙い目です。
日用雑貨、キッチン用品
日用雑貨やキッチン用品は、消耗品のため高回転で売れていくのでおすすめです。日本の300円ショップなどの商品ラインナップは、仕入れの参考になります。
例えば、ルームシューズなら200円台で購入できますし、格安の中華鍋もあります。
スマホ・タブレット用品
スマホ・タブレット用品は人気がありライバルも多いですが、押さえておきたい商材です。スマホは買い替え需要もありますし、ガラスフィルムやケースなどの関連用品も長期的な需要が見込めます。
例えば、スマホの新機種の発売予定などを把握して、すぐに販売できるように準備しておけば、競合も少ないため売上を大きく上げられるでしょう。
車用品
車用品は、タクシー会社をはじめとする法人需要もあるため、ぜひ押さえておきたいジャンルです。例えば、車内に設置するスマホスタンドなどは、立てかけられればよいのでノーブランドでも全く問題ありません。
ただし、車の知識が少ない人は、取扱いに慣れるまでに時間がかかるかもしれません。そのような人は、まずは販売実績のある人の方法を真似て販売し続けていれば、そのうち勘所がつかめるでしょう。
DIYにも使える作業工具
車や機械のメンテナンスに使う工具にも需要があります。最近はDIY人気が高まっていますので、幅広い用途の作業工具を選ぶのがポイントです。
例えば、パイプレンチは100円台から購入することができます。
なお、工具は中国製と台湾製が混じっていますが、品質が良いのは台湾製のほうです。
自転車用品
最近は、健康意識や環境意識の高まりで、車を持たない人が増えています。その代わりに増えているのが、自転車に乗る人です。こうした自転車需要の増加に比例して、自転車用品の需要も増えています。
例えば、自転車カバーです。自転車は乗り心地を確かめて実店舗で買う人が多い中で、カバーはECサイトを利用する人が少なくありません。
ただし、自転車カバーはライバルが多いので、値引き交渉が欠かせません。また、シンプルな自転車カバーであれば、OEM制作を依頼したほうが良い場合もありますので、併せて検討してみましょう。
防犯、防災用品
電池不要のラジオや防犯ブザーなどの防犯、防災用品も需要があります。
商品の回転率は高くありませんが、利益率が高いので、こうした商品も覚えておいてください。
サバイバルゲーム用品
サバイバルゲームは、エアガンを撃ち合うゲームです。実際に存在する軍の戦闘用ベスト、マスクなどのレプリカが中国で作られています。
検品が簡単なこともあって、おすすめのジャンルです。
代行業者が必要な理由
中国輸入ビジネスを手掛けるのであれば輸入代行業者の利用が必須です。この項目では、代行業者が必要な理由について解説していきます。
代行業者がやってくれること
代行業者を利用すると、以下のようなメリットがあります。
- 中国語が堪能でなくてもビジネスを始められる
- 文化の違いによる失敗を避けられる
- 現地に赴いて直接買い付ける必要がなくなる
- 仕入れにクレジットカードが利用できるようになる
また、代行業者によりますが、依頼すれば以下のようなサービスを受けられるようになります。
- 値引き交渉してくれる
- OEM制作を手掛ける時に、現地工場との交渉を請け負ってくれる
- 仕入れた商品の検品や梱包まで依頼できる
- AmazonのFBA倉庫に直送できる
代行業者に依頼するには費用は必要ですが、上記のようなメリットがあるため、中国輸入ビジネスでは代行業者を利用するのが一般的です。
代行業者を選ぶポイント
2021年現在、中国輸入の代行業者は50社以上あると言われていますが、その中からご自身のビジネスモデルにフィットした代行業者を選ぶためには、各代行業者の特徴やサービス内容を押さえておく必要があります。例えば、以下のような観点から比較してみましょう。
- 送料
- 代行手数料
- 発送期間
- 検品の質
- 要望に応えてくれる柔軟性
代表的な代行業者としては、「イーウーマート」と「ヲヲフェニックス」があります。使い勝手を体験してみたい場合は、お試しプランを利用してみると良いでしょう。
参考:イーウーマート
参考:ヲヲフェニックス
中国輸入ビジネスで失敗しないための注意点
初心者であれば誰でも失敗するものですが、ここに注意しておけば失敗を減らせるというポイントはあります。ここでは、中国輸入での失敗を避けるために注意しておくべきポイントを3つ紹介します。
休日を踏まえてスケジュールを立てる
中国輸入ビジネスを手掛けるに当たり、中国の文化を理解しておくことは重要です。例えば、以下のような中国の休日に関する知識は必須です。なぜなら、中国の休日は物流の大部分がストップしてしまうからです。
- 元日 12月30日~1月1日
- 旧正月(春節) 2月4日~2月10日
- 清明節 4月5日~4月7日
- 労働節 5月1日~5月4日
- 端午節 6月7日~6月9日
- 中秋節 9月13日~9月15日
- 国慶節 10月1日~10月7日
休日前後も商品の到着が大幅に遅れる可能性がありますので、それを踏まえてスケジュールを立てましょう。
送料は関税・国際配送料を含めて計算する
中国輸入ビジネスでは、関税や国際配送料などの輸出入コストがかかります。このようなコストに無頓着なままでは失敗するのが目に見えていますので、仕入れる前に必ず関税や送料といった費用を計算するようにしましょう。以下が関税にかかる費用です。
- 中国輸出通関手数料:1箱につき4元(70円前後)
- 関税(輸入):物品によって異なる
- 消費税:(商品価格+送料+関税額)×8%
- 税関手数料:1箱につき200円
関税率は、物品によって大きく異なり、例えば革靴は最大60%、腕時計はゼロなどとなっています。また、課税の対象となる額は、個人輸入では商品代金の60%、一般輸入では商品代金と送料の合計額です。
在庫保管と発送までのコストを考える
中国輸入に限りませんが、物販ビジネスでは、在庫を保管するための倉庫代と発送にかかるコストが経営に与える影響は小さくありません。そのため、保管期間が最短になるように仕入れるのが理想です。
また、取扱う商品の種類や量が増えてくると、在庫管理や包装、発送の手間も増えてきます。こうなってくると、費用はかかりますが、外注することも選択肢の一つとなってくるでしょう。
なお、代行業者によっては、在庫管理や包装・発送までを行ってくれるところもあるので、こうした点も考慮しつつ代行業者を選んでいきましょう。
アリババやタオバオのECサイトをチェックしよう
この記事では、中国輸入ビジネスの仕入れ先にアリババが選ばれる理由やおすすめの輸入商材、代行業者が必要な理由、失敗を避けるための注意点などをご紹介してきました。アリババから仕入れて転売するという中国輸入ビジネスの型がイメージできたでしょうか。
まずは、おすすめの輸入商材の箇所でご紹介したカテゴリの商品をピックアップして中国輸入ビジネスを始めてみてください。