eBayで販売している商品には、購入ボタンを押せば必ず買えるものと、オークションを行い入札によって購入者を決定するものの2種類があります。オークションタイプの商品は他のバイヤーとの競争になるので、入札のルールを把握していなければ手に入れられません。
今回は、eBayにおける入札の基礎知識やコツ、注意点について紹介していきます。オークション商品も手に入れたいと思っている人は、ぜひ目を通してください。
オークションの基礎知識
Amazonや楽天などのネットショップに慣れている人だと、オークションの仕組み自体をよく分かっていない人もたくさんいます。そこでまずは、オークション販売と入札の基礎知識からの紹介です。
やり方はとてもシンプルなので、これらを覚えれば誰でも簡単にオークション商品への入札ができます。必ず頭に入れておきましょう。
オークション商品とは?
一般的なネットショッピングでは、欲しい商品の購入ボタンをクリックさえすれば、在庫がある限り確実に商品を入手することができます。対してオークション商品とは、1つの商品へ複数のバイヤーが購入金額を提示し、最も高い金額を提示した人だけが、商品を購入する権利を得られるのです。
購入できる人が限られる上に金額も変動するため、初心者には難しいと思われがちです。しかしやり方さえ覚えれば、オークションは決して難しい販売形式ではありません。ぜひ覚えて利用してみましょう。
オークションへの入札方法
入札する際は、商品ページの「Plade bid」ボタンをクリックします。続いて提示する金額を入力し、「Bid」ボタンをクリックしてください。
これで入札は完了しました。操作自体は驚くほど簡単なことが分かります。
これで入札期限までに他の人がより高い金額を提示しなければ、商品を購入することができるのです。
具体的な解説
先ほど紹介した内容や画面の表示について、画像を使ってもう少し詳しく解説していきます。eBay初心者は、まずこの画像の手順に従って操作してください。
まずはオークション商品のページを開きます。
商品画像右側に、「Place bid」の項目があるのでクリックしてください。ちなみに「Place bid」の上部に「数字+bids」と表示されていたら、既に数字の数だけ入札者がいるという意味なので、参考にしてください。
「Palec bid」をクリックすると、以下の画面が表示されます。
この画面で入札金額の決定をしてください。画面上部の選択肢から選ぶか、空白に直接金額を入力します。他の人より高い金額を提示しなければいけないので、基本的には直接金額を入力してください。
最後に「Bid」をクリックして入札完了です。今後他に入札があると、商品を購入できる権利は失われてしまうので、こまめに確認して、制限時間が過ぎるまでは油断しないでください。
入札のコツ
入札はただやみくもに金額を入力しても、他の人に競り負けてしまったり、必要以上に大きな金額を支払ってしまったりと、上手くいかないことが多いです。入札をする際は、これから紹介するコツや知識を覚えておきましょう。
金額を細かく刻まない
なるべく安く手に入れたいがために、小刻みに金額を入力する人はたくさんいます。しかしこの方法は他の競争相手を刺激して、かえって最終的な金額が大きくなりがちなのです。
欲しい商品をオークションで競り落としたいなら、制限時間ぎりぎりに予算限界の金額での入札を心掛けましょう。一気に価格が吊り上がれば、他のバイヤーも尻込みしますし、その間に時間切れを狙うことができます。
スマホやパソコンの通信状況によっては、入札が反映されるまでに時間がかかるケースも多いです。制限時間10秒前を目安に入札を行ってください。
制限時間について
eBayのオークションは、あらかじめ決められた制限時間に達した時点で入札ができなくなります。他のオークションでたまに採用される、最後の入札から一定時間入札を延長する仕組みはありません。
つまり制限時間ぎりぎりに入札できれば、そのまま逃げ切って購入できる確率も高くなるのです。もちろん他のバイヤーも同じことを考えるので、制限時間の最後10秒前後は入札が殺到します。
小刻みな入札では絶対に勝てないので、予算限界が推奨されるのです。無茶な金額での入札は禁物ですが、どうしても欲しい商品であれば、制限時間ぎりぎりに出し惜しみしないように気を付けましょう。
入札する金額について
入札する金額は、商品価格のみではありません。送料や関税を含めたトータルの金額を入力しましょう。
eBayは国際配送になる場合が多いため、送料や関税も無視できない金額がかかります。それを含めて相場以上で購入してしまわないように注意しなければいけないのです。
商品単体は安くても、送料や関税を含めたら相場より高くなるケースは珍しくありません。商品価格以外も計算に入れた上で、入札金額を考えてください。
入札の取り消し方
金額を間違えて入札してしまった場合でも、安心してください。条件さえ満たせば、入札の取り消しが可能です。
続いては、入札取り消しの条件や方法、タイミングについて紹介します。取り消せることが分かっていれば、入札を恐れる心配はないので、必ず覚えておきましょう。
入札取り消しの基礎知識
入札取り消しに関する基本的な内容は、下記の公式ページに記載されています。入札する前に目を通しておきましょう。
内容を要約すると、「無条件の取り消しは出来ないが、特定の条件を満たした場合は取り消しが可能」なことが分かります。
入札取り消しの条件
入札取り消しができる具体的な条件は、主に以下の通りです。
・出品者が商品内容や説明を変更した場合
・入力金額を間違えた場合
金額の誤入力の場合は、取り消し後にすぐ正しい金額で再度入札します。他の理由でセラー側に落ち度がない場合には、入札取り消しはできません。オークションを成立させるために、安易な取り消しが出来ない設定になっているのです。
入札取り消し可能なタイミング
入札取り消しには条件だけでなく、制限時間も定められています。具体的には以下の通りです。
・オークション終了12時間まで→前述の条件を満たせば取り消しできる
・オークション終了12時間以内→入札から1時間以内に限り、前述の条件を満たせば取り消しできる
オークションが終了するまで時間がない場合は、あとから入札ミスに気付いても取り消せない場合があるのです。入札前はもちろん、入札後も金額が間違っていないかどうか、すぐに確認してください。
入札取り消しの方法
入札の取り消しは、以下のページから行ってください。
「Item number」には取り消す商品の番号を入力します。「Reason for retraction」には、取り消しの理由を選択してください。
表示される理由は「Enter wrong amount」が入力間違い、「Seller changed the description of item」がセラー側が商品内容や説明を変更した、を意味します。
両方の入力及び選択が終わったら、「Submit」をクリックして入札取り消しは完了です。
もし条件を満たさない場合にどうしても入札取り消しを行いたい場合、セラーに直接相談して取り消しを行ってください。ただし何度も繰り返すとアカウントの信用が低下するので、最後の手段として頭に入れておきましょう。
参考:入札取り消しフォーム
入札取り消しの注意点
入札を取り消す際にも、いくつか覚えておくべきルールがあります。知らずに破ってしまうとペナルティとしてアカウントの評価が落ちたり、凍結させられたりするリスクがあるので、必ず覚えてください。
続いては、入札取り消しの注意点について紹介します。
入札取り消し後の再入札について
誤入力による取り消しの場合、すぐに正しい入力をして入札を行います。この時、気が変わったからと入札をしないままでいると、ポリシー違反としてペナルティを受けるので注意してください。
最悪の場合、アカウントが凍結させられてeBayが利用できなくなります。あくまで誤入力を取り消したのであって、入札自体を取り消したわけではないという点は、よく覚えておきましょう。
取り消しの限度
オークションの仕組みを成立させるため、安易な取り消しは行えないようになっています。救済措置として、条件付きで取り消しを認めてはいますが、それを何度も繰り返すとペナルティの対象となるのです。
この場合でもアカウントの凍結を受ける可能性があるので、入札の取り消しは極力行わない方が賢明といえます。正確な目安は決まっていませんが、短期間に3回を超える取り消しはペナルティを受けやすいので注意してください。
取り消しが不要なケース
誤って入力した場合でも、他のバイヤーが入札をしてくれれば自分は取り消す必要がなくなります。ただし入札があるかどうかは分からないので、いつまでも待っていると取り消しのタイムリミットになってしまうので注意してください。
特に金額を誤入力した場合、5,000円を50,000円のように相場を大きく外れた金額になる場合もあるので、それ以降の入札は見込めません。ちょっとした誤差程度のミスなら、期待する程度にとどめておき、基本的には大事になるまえに取り消しをしたほうがいいといえます。
サクラ入札の見分け方
オークションでは「サクラ入札」と呼ばれる、意図的な価格つり上げが問題視されています。eBayを含めたオークションサイトではもちろん禁止されている行為ですが、監視の目をすり抜けて度々行われているのが現状です。
続いては、サクラ入札の見分け方について紹介します。乗せられて相場以上の金額を出してしまわないためにも、見分ける目を養っておきましょう。
サクラ入札の見分け方
eBayのオークションでは、入札したバイヤー情報が一覧できます。これをチェックすることによって、サクラ入札が行われているかどうかを判別するのです。
バイヤー情報は、商品ページの「Place bid」の上に表示される「数字+bid」をクリックすることで表示されます。主に以下の項目をチェックしてください。
・Retractions→入札取り消しの回数
サクラ入札のバイヤー情報では、セラーへの入札の割合や入札取り消しの回数が多い傾向があります。これらの数字が多いからといって必ずサクラ入札であるとは限りませんが、明らかに不自然なバイヤーが混ざっている場合には、入札を見直しましょう。
サクラ入札を見つけた時の対処法
サクラ入札の疑いがある商品を発見したら、eBayに報告すると対応してくれます。対象のセラーやサクラ入札疑いのバイヤーを調査し、事実ならペナルティを課してくれるのです。
調査結果は確認できませんが、入札や出品が取り消されていた場合は、サクラ入札が事実であったといえます。1度のペナルティでアカウントが凍結されるとは限らないので、セラーのIDは覚えておき、今後入札しないよう注意しましょう。
まとめ
オークションは他のバイヤーとの競争なので難しい印象を受けますが、入札自体はとても簡単です。入札のコツも特に難しいものはないので、慣れればオークションで商品を競り落とすのも難しくありません。
入札の際は誤入力に十分気を付けましょう。条件を満たせば取り消してもらえますが、何度も行うとアカウントがペナルティを受ける可能性があるので、入力前後の確認は徹底してください。
オークション商品はレアもの商品を入手出来たり、相場以下の価格で購入できたりとメリットがたくさんあります。競争といっても怖がる必要はないので、今回紹介した内容を把握して、積極的に利用していきましょう。