Farfetchで返品する手順と注意事項

Farfetchはロンドンに本社がある通販サイトです。50を超える国から集う1200以上のパートナーブランドやセレクトショップ、百貨店が出店するマーケットプレイスで、世界中のデザイナーのアパレル衣料品を扱っています。

Farfetchは日本にも支店が置かれ、サイトも日本語対応しているため、会員登録、住所登録、問い合わせなどで戸惑う心配はありません。Farfetchは個人都合による返品にも対応している上、返品無料集荷サービスという便利な制度が整っています。

本記事では、Farfetchで購入した商品を返品するときの手順、注意事項、ルールなどについて分かりやすく具体的に説明しています。マナーを守って正しく活用しましょう。

目次

Farfetchの基本情報

Farfetch(ファーフェッチ)は2007年にポルトガル人のジョゼ・ネヴェスが設立したイギリスの通販サイトで、主にファッション関連の商品を取り扱っています。

ジョゼ・ネヴェスは靴工場が多いポルトガルのポトスで生まれ育ちました。大学では工学部に所属しプログラミングを学びました。祖父が靴工場を経営していたということもあり、最初のビジネスは靴工場のためのソフトウエア開発でした。

ジョゼ・ネヴェスがデジタルマーケットプレイスをグローバルで展開するビジネスを始めたのは、ファッションとITビジネス両方に対して専門的知識を有しているからです。ジョゼ・ネヴェスはリスクを背負って前進するタイプの起業家で、2018年にはニューヨーク株式市場に上場しています。

連絡先は以下の通りです。

TEL: 050 3205 0864
住所: The Bower, 211 Old Street, London, EC1V 9NR United Kingdom

Farfetchはロンドンに本社がある通販サイトで、購入した商品は欧米各国あるいは日本国内のショップから発送されます。ロンドンにある本社以外にギマランイス(ポルトガル北部の都市)、ポルト(ポルトガル北部の港湾都市でジョゼ氏の出身地)、リスボン(ポルトガルの首都)、サンパウロ(ブラジル)、東京、香港、上海、ニューヨーク、ロサンゼルスに支店があります。

創始者がポルトガル出身だけあって、ポルトガル国内3箇所に支店を設け、ポルトガル語文化圏のサンパウロにも支店が設置されているのが特徴的です。販売されている商品は、イギリスやフランスのファッションの特徴であるシャープでシックなものから、南欧風の艶やかで大胆なものまで揃っています。

現在、Farfetch通販サイトは190カ国の消費者に利用されており、国際市場向けに、英語、フランス語、日本語、中国語、ポルトガル語、韓国語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語に翻訳されています。Farfetchは50を超える国から集う1,700以上のパートナーブランドやセレクトショップ、百貨店が出店するマーケットプレイスで、世界中のデザイナーのアパレル衣料品を扱っています。

Farfetchという英語を日本語に訳すと「遠くから持ってきたもの」という意味になります。通販サイトに相応しい、覚えやすいネーミングとなっています。

Farfetchでは返品が可能

Farfetchは返品が可能です。ほとんどの通販サイトでは、不良品や偽造品、商品説明とは異なる商品、あるいは注文した商品とは違う商品が届いた場合は無条件で返品・返金に応じます。しかし、購入者都合の返品・返金に応じる海外消費者向けの通販サイトは多くはありません。

Farfetchは、本人都合による返品・返金に対応してくれる、購入者にとってありがたい海外通販サイトです。Farfetchでの返品は、「商品が到着時と同じ状態であること」が必須です。また、カスタマイズ商品などは返品に対応しないので、注意が必要です。

Farfetchのブランド商品は本物か?

Farfetchで販売されているブランド商品のほとんどは、本物と判断できます。そう結論づける1つ目の理由は、Farfetchが世界各国のブランド品直営店あるいは、有名なセレクトショップと提携しているからです。Farfetchと提携するセレクトショップの中でも、ロンドンを代表する老舗セレクトショップのBrowns(ブラウンズ)や高級デパートのHarvey Nichols(ハーヴェイ・ニコルズ)などは特に有名です。

ブランドを扱う店舗にとって、偽物を取り扱うのは命取りになります。ですから、Farfetchが偽物を取り扱う通販サイトだった場合、こうした有名な老舗店舗の信用にも傷が付きます。よって、Farfetchに出店しているデパートやショップはサイトの信用度を十分に調査した上で提携していると考えられます。

Farfetchでは偽物が出店されていないと判断できるもう一つの理由は、サイト上で「すべての商品は正規品であることをお約束いたします。」と明言しているからです。多くの通販サイトでは「知的財産権を侵害する商品を出品することは固く禁じています」といった文言は認められます。しかし、利用者に対して「全て正規品」と約束するのは補償問題に発展するリスクが高く、よほど自信がないと明言できません。

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Farfetchで購入したときの関税は?

Farfetchでは、関税・消費税全て込みの価格が表示されています。ブランド商品を海外から輸入して販売する通販サイトでは、サイトで表示された商品価格以外に、別途輸入税が必要になる場合があるので、注意が必要です。Farfetchの場合は、商品価格以外に必要なのは、送料のみです。

配送料金と配送サービス

Farfetchで購入したときの送料は、以下の3種類です。

  • 国内のショップから発送される場合は、購入代金の合計が28,000円以上になると一律で690円
  • 海外から発送される場合、購入代金の合計が28,000円以上になるとスタンダード便が1,500円、エクスプレス便が2,600円
  • 購入代金の合計が28,000円未満の場合、国内のショップから発送されると1店舗あたり690円、海外から発送される場合は、1店舗あたりスタンダード便が2,700円、エクスプレス便が3,800円

海外から発送される場合は、合計金額28,000円以上か未満で送料が約2倍異なるため、まとめて購入するなど工夫しましょう。

配送にかかる時間

Farfetchで商品を発送するときに利用する配送サービスは、主に郵便局かDHLになります。海外からの発送には、DHLあるいは国際郵便が利用され、スタンダード便は配達に5~9日、エクスプレス便は3~7日かかります。国内の配送には郵便局の配送サービスが使われ、2-3日で商品が届きます。

Farfetchで注文すると、発送、配送状況に関する最新情報が、随時Eメールで通知されます。また、発送時に受け取った追跡番号を使って、配送会社のサイトで、自分で配送状況を確認することが可能です。

Farfetchで取り扱う人気の高いブランド

Farfetchは、50を超える国から集う1,200以上のパートナーブランドやセレクトショップ、百貨店が出店する通販サイトです。取り扱うブランド品の中でも人気の高いものには以下のブランドがあります。

  • Marni(マルニ)
  • Moncler(モンクレール)
  • MSGM(エムエスジーエム)
  • Saint Laurent(サンローラン)
  • Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)
  • Chloé(クロエ)
  • Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)
  • Fendi(フェンディ)
  • Givenchy(ジバンシィ)
  • Golden Goose Deluxe Brand(ゴールデン・グース・デラックス・ブランド)
  • Jimmy Choo(ジミー・チュウ)
  • Kenzo(ケンゾー)
  • Valentino(ヴァレンティノ)

Farfetchの会員登録と購入の手順

出店者からも購入者からも一定の信頼を得るFarfetchは、偽物ブランド品に関わる悪い評判もなく、出店者も購入者も安心して利用できるサイトになっています。ゲストとして買い物をすることもできますが、Farfetchで最大限買い物を楽しむためには、会員登録を行う必要があります。

会員登録の手順

最初に、Farfetchのトップページ右上のシルエットのアイコンをクリックします。

ログイン画面の右側が新規登録者の入力フォームです。名前、Eメールアドレス、パスワード、そしてパスワードの確認を入力して「登録」ボタンをクリックすれば会員登録は終了です。海外の通販サイトなので、名前はローマ字で名前、姓の順番に入力します。

Farfetchで購入する手順

会員登録が完了したら、早速商品を購入してみましょう。商品は、「カテゴリー」「新着」「セール」のボタンから探すことができます。

購入したいブランド名が決まっていたら、ブランド検索ボックスにブランド名を入力して探すことが可能です。購入する商品を選んだら 、「買い物かごに追加」ボタンをクリックし、カートに商品を入れます。

カート画面が開くので、「チェックアウトに進む」をクリックします。

配送先情報を入力

購入したい商品が決まりチェックアウトに進むと、以下の画面が表示されます。この画面で配送先住所を登録します。郵便番号を入力して検索すると、都道府県、市区町村、大字までの住所が自動で表示されます。

番地、建物名、部屋番号は半角英文字で入力します。入力が完了したら保存しましょう。入力した情報は、次回からそのまま利用できます。

お支払い方法を2つの中から選択

Farfetchで買い物をした場合の支払い方法は、以下の2つの中から選ぶことができます。

「デビットまたはクレジットカード」を選択した場合、「名義人氏名」「カード番号」「有効期限」「セキュリティーコード」を入力し、「保存して続行する」をクリックします。

確認画面をみて問題がなければ、「ご注文を確定」をクリックしましょう。これで、発注の手続きが完了します。

トラブル時の対応について

Farfetchは、日本に支店が設置されていて、カスタマーサービスは基本的に日本人が対応してくれます。電話番号と受付時間は下記のとおりです。

カスタマーサービス:050 3205 0864
受付時間:月~金 午前9時〜午後6時土日は受け付けていません。問い合わせに対する回答は、通常1営業日内に受け取れます。

メールの場合は、サイトのお問い合わせフォームから送信できます。

Farfetchで返品サービスを利用する方法

多くの通販サイトでは、購入者都合による返品には受け付けてくれません。購入者都合による返品とは、「イメージしていた商品とは違う」「必要ではなくなった」「サイズ感が合わない」といったものです。

Farfetchではいくつかの条件を満たせば購入者都合による返品にも対応してくれます。Farfetchで更に便利なのは、返品無料引取サービスです。返品無料引き取りサービスとは、商品を受け取ってから7日以内にサイトで引き取り日を予約すると、配送会社が指定した住所で集荷してくれるサービスを指します。

Farfetchで返品が認められる条件

Farfetchの返品を認めてもらうには、下記の条件をみたす必要があります。

  • 商品を受け取ってから14日以内であること
  • Farfetchのタグ、もしくはブランドのタグがついた状態
  • 未使用、未洗濯で破損がない
  • シューズ、ファッション小物はFarfetchの外箱に入れたあと、さらに配送時の保護箱に入れて返品する
  • 化粧品は未開封、未使用、パッケージのシールもはられた状態で返品する。個別の商品ページにも返品条件が記載されているので、それに従う
  • ジュエリーはブランドの梱包材や同封書類と一緒に返品する
  • カスタマイズ商品は返品を受け付けていない
  • プレオウンド商品またはヴィンテージ商品は、配送されたときと同じコンディションで返品する

上記から分かるように、Farfetchで返品に対応してもらうための絶対条件は、商品を受け取ったときと同じ状態で返品することです。試着をする場合は、十分に注意しましょう。

Farfetchの返品手順

Farfetchで返品する具体的な手順は下記の通りです。

  1. マイアカウントをクリック、「ご注文&返品」をクリック
  2. 返品するアイテムと返品理由を選択し、集荷日時の予約を行う
  3. 商品に同封されていた返品用書類に記入。書類は計3枚
  4. 商品到着時に外箱に貼られていたラベルを丁寧に剥がす
  5. 商品についていたFarfetchタグ、ブランドタグは切らない
  6. 商品が入っていた外箱に、返品する商品と付属品を到着時と同じ状態で入れて、到着時に同封されていた「EXPRESS WORLDWIDE」と書かれたステッカーと「Returns Note for Customs」と書かれた書類を重ならないように貼る
  7. DHLあるいはクロネコヤマトが集荷に来たら「WAYBILL DOC」と書かれた書類と商品を渡す
  8. 返品が販売元に到着すると、返金される

返品に関する疑問や質問はカスタマーサービスに問い合わせ・確認しましょう。

返品した場合にかかる費用

Farfetchは無料で返品に応じてくれます。商品代金の一部が徴収されることはありません。商品を返品するときにかかる配送料金もFarfetchが負担します。

ただし、商品を注文したときの配送料金は購入者が負担する必要があります。返品して返金される金額は、商品の代金から当初の送料を引いた金額になります。

返品から返金までにかかる時間

Farfetchで返品すると、商品が販売した店舗に到着したらすぐに返金してもらえます。国内から発送された商品であれば、1週間前後、海外から送られた商品の場合でも返品から2週間以内には返金処理が完了します。返金されるとFarfetchからメールで通知が送られてきます。

Farfetchの返品で注意したい点

Farfetchは無料返品サービスというシステムがあり、購入者の都合による返品にも快く応じてくれます。ほとんどの海外通販サイトでは、購入者の都合による返品には応じていません。

Farfetchでは原則として全商品の返品に対応してくれます。しかも、手数料を徴収しないばかりか、無料で返品配送サービスを手配してくれます。

これは、Farfetchによる顧客満足度を高めるための施策であり、広い意味ではマーケティング活動に含まれます。利用者としては、同サービスをありがたく享受すると同時に、返品ルールに厳格に従いましょう。利用者のマナーが悪い、コストがかかるなどの理由で無料返品サービスが停止になるなどということの無いように注意したいものです。

Farfetchの返品は集荷時間が限られている

Farfetchで無料返品サービスを利用する場合、「マイアカウント」からログインして「ご注文&返品」のページから集荷日時を予約する必要があります。

このとき注意したいのが、集荷日時の選択肢が限られているという点です。土日の集荷はなく平日のみです。仕事を持つ人には夜間に集荷してもらえたらありがたいのですが、夜間は受け付けてもらえません。Farfetchで返品するとき受け付けてもらえる時間は、最も遅いものでも16時です。会社を定時で退勤したのでは16時までに帰宅することは不可能です。

Farfetchで返品は無料で行えると気楽に考えていると、有給を半日使うことになるので、注意が必要です。返品で集荷時間が限定的なのは、Farfetchと配送会社の提携条件によるものです。Farfetchとしても、コストのかかる無料サービスを提供するため、サービス内容を調節して、コストを抑える必要があります。

Farfetchで返品するときは完璧な梱包を心がける

Farfetchで返品するときは必ずFarfetchオリジナルの外箱に入った状態で、受け取ったときと同じ保護箱に入れて返品します。返品には、「EXPRESS WORLDWIDE」 「WAYBILL DOC」「Returns Note for Customs」の3枚の書類が必要です。

この3枚の書類は、箱の中には入れずに、集荷時に配達員に渡します。商品が届いたときに書類が同封されていない場合は、予約完了メールから、書類をダウンロードできます。

Farfetchで返品できない商品

Farfetchで購入した商品は、原則として全商品返品に応じてもらえます。しかし、カスタマイズ商品に関しては、返品に応じてもらえません。お客様の特別な希望に応じて作られた商品は、他のお客様に販売することができないためです。

また、返品して払い戻される金額は、支払った代金全額ではありません。商品発送時の配送料金は、返金対象にはなりません。返品で払い戻しが受けられる金額は、支払った代金から、当初の送料を差し引いた金額になります。

まとめ

Farfetchはロンドンに本社がある通販サイトですが、東京にも支店があり、カスタマーサービスは日本人スタッフに対応してもらえます。また、Farfetchの通販サイトは日本語版があり、全て日本語対応されているので、会員登録、購入、住所登録も戸惑うことなくスムーズに手続きが完了します。

Farfetchは個人都合による返品・返金に応じます。しかも、返品無料引取サービスという制度があり、サイトで予約した時間に、返品したい商品を配送会社が無料で集荷してくれます。Farfetchの返品サービスは大変便利ですが、返品に際していくつかのルールと注意事項があるため、正確に理解して、マナーを守って利用しましょう。

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この記事を監修した人

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