フリーマーケットで商品がよく売れるコツとは？トラブルを防ぐためのポイントも併せてご紹介！

最近では、メルカリやラクマなどをはじめとした、インターネットを介したフリーマーケットが盛んになってきています。とはいえ、実際に会場まで出向いて品物を売るフリーマーケットも、もちろん廃れたわけではありません。

直接足を運ぶ手間はあるものの、その場で自分の商品を買ってもらえる喜びは格別です。イベント感覚で参加すれば、とてもよい思い出になります。

この記事では、フリーマーケットで売り上げを伸ばすためのコツや、大まかな作業の流れなどを分かりやすく解説していきます。興味のある方はぜひ参考にしてください。

フリーマーケットに出店する方法

この項目では、フリーマーケットへ出店するに至るまでの具体的な手順を解説していきます。

申し込みを行う

フリーマーケットに参加するには、まず出店場所を確保しなければなりません。ブースの数には限りがあり、事前の申し込みが必要です。

申し込みの方法はイベントによりさまざまですが、電話やFAX、郵便、インターネットなどの手段が一般的です。また、イベントを開催している場所に直接赴いて、申し込みの手続きを行う場合もあります。

申請が受理された場合、出店許可証が発行されますので、当日必ず持参してください。忘れた場合は、イベントに参加できない恐れがあるため、くれぐれも注意しましょう。

また、イベントによっては雨天中止などのルールが定められているケースもあります。当日に慌てないためにも、事前にイベント開催における決まり事を確認しておくと安心です。

品数を揃える

フリーマーケットには、不要になったものやハンドメイドの作品などを出品するのが一般的です。場合によっては家族の協力を仰ぎ、使わなくなったものがないかどうかよく探してみましょう。

例えば、子どもがいる家庭であれば、育児関連のグッズを探すのがおすすめです。子どもの成長により使わなくなったものの中には、まだきれいな状態のものがたくさんあるはずです。軽く手入れするだけで十分売れるアイテムになるので、家族の了承を得ることができたらぜひ出品してみてください。

大人のみの世帯でも、出品できるものはたくさんあります。不要になった食器類や古着、今は使わなくなった趣味のグッズなど、押し入れの奥で眠っている品がないかどうか探してみましょう。

なお、見つけた品物はそのまま売りに出すのではなく、事前になるべくクリーニングやメンテナンスを行うよう心がけてください。いくら中古品とはいえ、あまりに使い古されたものや汚れたものは、あまり好まれません。

お金を出してでも手に入れたいと思える程度のクオリティは、最低限キープしておくべきです。品質があまりに悪いものは、思い切って処分したほうが賢明でしょう。

値段を付ける

価格設定のコツは、客に分かりやすい指標を設定することです。例えば、「同じカテゴリーのアイテムはすべて一律価格にす」「キリの悪い数字はなるべく避ける」などです。そうすることで、買い手だけでなく売り手も値段を把握しやすくなります。複数人で運営する場合の混乱も避けられ、おすすめです。

また、フリーマーケットでは、アプリ同様に価格交渉が行われます。したがって、値切られることを前提にした価格設定も重要です。最終的な売り値が同じでも、表示価格で買うのと値引きできて買うのとでは、買い手が受ける印象が違います。「本当はもう少し高い値段だったけれど、サービスをしてもらって得をした」と感じられれば、客の満足度はより高くなるはずです。

なお、価格を決める際には、アイテムそのものの価値だけでなく、その他の経費も考慮しなければなりません。会場に赴いて行うイベントの場合、交通費や参加費、その他ディスプレイ用の小物代がかかる場合もあります。

このようなコストを無視した値段設定にすると、損をする恐れがあるので注意してください。特に参加費の高いイベントに出店する場合は、その分、商品の売り値を上げるのが得策です。

荷造りをする

フリーマーケットに出店するためには、たくさんの商品を現地に運び込む必要があります。ダンボールやキャリーケースなど、持ち運びしやすい入れ物に荷物をまとめておきましょう。

このとき、取り出すときのことを考えて、当日作業しやすい順番や組み合わせで梱包すると便利です。例えば、衣服の販売を行う場合、服とハンガーはセットにして入れる、同じカテゴリーの品をまとめるなどの工夫をしてみましょう。

また、イベント当日に展示台として使う可能性があるため、どのような入れ物を使って梱包するかどうかも重要なポイントです。

収納用の入れ物を陳列台として使うことができれば、わざわざディスプレイ用の台を別に用意する必要がなくなります。当日持ち込む荷物をコンパクトにまとめることができるのでおすすめです。中でも、プラスチックの箱や衣装ケースは比較的丈夫で、陳列台として適しています。

売り上げを伸ばすためのコツ

この項目では、フリーマーケットに参加するにあたって、売り上げを伸ばすためのコツをいくつかご紹介していきます。ここでご紹介するコツを押さえることで、より多くの利益を上げられるようになるでしょう。

シーズンものは早めの出品が吉

買い手の心理としては、これから必要になりそうなものを手に入れたいというのが一般的です。つまり、シーズンを少し先取りしたアイテムが売れやすい傾向にあります。

反対に、季節外れのものは売れ行きがよくありません。どんなに値段を下げてもなかなか買ってもらえないケースは珍しくありません。

以上のことから、できるだけ買い手の需要にマッチした売り物を持ち込むことが重要です。また、そういったアイテムを大々的にアピールし、買い手の関心を引くことも必要です。

均一価格販売で注目を集める

客を引きつけるためには、ただ単純に商品を売るだけでは不十分です。競合のショップよりも目立つよう、何かしらの工夫を凝らす必要があります。

そこで、おすすめしたいのが均一価格販売です。「全品○○円！」などと、ある程度の数量をまとめて陳列してみましょう。この際、ワンコインで買える程度の価格設定にしておくと、お得感を強調することができるため、買い手の興味をそそります。ブースの入り口などの目立つところに看板や値札等設置すると、集客効果が期待できます。

また、こうしたお得感を強調したアイテムの売り方には、陳列の方法も影響してきます。商品を整然と並べたくなるものですが、安価なアイテムはあえて雑多に配置するのがポイントです。

アイテムが整然と並んでいると整いすぎた印象になり、気軽に手に取りづらくなります。特別感や高級感を演出したいときには効果的ですが、お買い得感を出したいときには逆効果です。お得感をアピールするためには、カゴに商品をまとめて投入するなどの雑多な陳列がおすすめです。

こうした陳列は「ジャンブル陳列」と呼ばれており、見た人にお得感を感じさせる効果があります。買い手がアイテムを手に取るまでのハードルが下がるだけでなく、まとめ買いも期待できます。

値札は分かりやすさを重視する

陳列のポイントとしてまず重視すべきなのが、分かりやすさです。客は想像以上に飽きやすい傾向があります。そのため、すぐに購入の判断ができるような陳列をしなければ、客はあっと言う間に興味を失ってしまうのです。

買い手を獲得するチャンスを逃さないためにも、一目で分かるディスプレイを心がけましょう。その要素のひとつが「値札」です。状況次第では、あえて値札を付けずに買い手の興味をそそらせたり、高級感を演出したりする手法も有効です。

しかし、その分、買い手の心理的なハードルが高くなり、気軽に品物を手に取りにくくなります。その点、フリーマーケットのようなお得感を強調したい場面には不向きです。

買い手のストレスを軽減し、なおかつリーズナブルさを感じてもらうためには、値段を大きくわかりやすい文字で明示することが大切です。

時間帯によってアプローチを変える

客足は常に一定という訳ではありません。時間帯によって、数が多かったり少なかったりといったバラつきがあるものです。

したがって、客の数に応じてやり方も変えていかなければなりません。たいていの場合、客が一番多いのは午前中です。この時間帯は、特別な努力をしなくてもそれなりの集客が期待できます。

しかし、午後になるにつれて客足は徐々に減っていきます。そうなったら、セールを行うタイミングです。商品の売り値を少し下げ、買い手にセールが始まったことをアピールしましょう。

このとき、値札を新しいものに付け替えるのではなく、元の値段に上書きするような形で書き込むのがポイントです。こうすることで、値下げされたことが視覚的に理解しやすくなり、より強い「お買い得感」を感じさせることができます。

フリーマーケット当日に気をつけるべきポイント

この項目では、フリーマーケット当日はどのような点に気をつけて行動するのか、心がけるべき2つのポイントを詳しく解説していきます。

動きやすい服装がおすすめ

実際に客と対面して接客する以上、好印象を与えることはとても重要です。また、当日は荷物の搬入や搬出など、いろいろと動き回らなければならない場面が発生します。

オシャレさを重視した動きにくい服装をしていると、業務に支障をきたします。したがって、できるだけ動きやすい服装で臨むようにしましょう。

ただし、売り場に立つ以上、ある程度の清潔感は大切です。最低限、相手に不快感を与えないような服装を心がけてください。

移動手段などは会場の規則や立地に合わせて柔軟に対応する

荷物の運搬などを考慮すれば、会場までは車で移動するのが便利です。しかし、駐車場が利用できない場合もあります。その際は、電車など他の交通手段を利用するしかありません。

そうなると困るのが、荷物の運搬方法です。車での移動であれば、荷物をトランクに積み込めば済む話です。しかし、公共交通機関を利用する場合は、移動のしやすさも考慮しなければなりません。このような場合は、キャリーケースなど楽に持ち運びできるものを活用しましょう。

客に満足してもらうための心得

フリーマーケットでは、ただ商品を売るだけではなく、自分のスペースに足を運んでくれた客の満足度も重要となります。この項目では、客に満足してもらうための心得についてご紹介していきます。

ニーズに沿ったディスプレイを心がける

客に喜んでもらえるディスプレイのコツは、親切な作りにすることです。 例えば、アクセサリーなどを扱う場合は近くに鏡を置いたり、洋服ならハンガーにかけて全体を見やすくしたりして工夫を凝らしましょう。

ニーズに沿ったディスプレイを施すことで、客からの好感度が高まる効果が期待できます。

朗らかな会話も大切なポイント

フリーマーケットでは、買い手と売り手の間で多くのコミュニケーションが行われます。このときの応対が、売り上げを大きく左右するポイントです。くれぐれも相手に不快感を与えないよう注意してください。

逆に言えば、相手に好印象を与えることができれば、本来買うつもりのなかったものにまで興味を持ってもらえる可能性が高まります。

トラブルを未然に防ぐためには？

こうしたイベントでは、トラブルに巻き込まれる可能性があります。少しでもリスクを減らすために、何かできることはあるのでしょうか。この項目では、トラブルを未然に防ぐためのテクニックをご紹介していきます。

高価な商品はあえて値段を目立たせる

フリーマーケットでは、万引きなどのリスクが他よりも高い傾向にあります。高価な品が被害に遭うと大きな損失となるので、守るための対策を厳重に行いましょう。

トラブルを避けるためには、価格を大きく表示するなどして、購入意欲のある人だけに手に取ってもらえるようアピールするのがおすすめです。

その他にも、あえて手の届きにくい場所に陳列し、買い手から要求があったときだけ取り出すようにするなどの対策も有効です。

ブランド物の出品は避ける

ブランド品の出品は、誤って偽物を売ってしまう危険性があるため、できるだけ避けた方がよいでしょう。そもそも販売を禁止しているイベントもあるため、事前の確認を怠らないようにしてください。

万引き対策は念入りに

フリーマーケットは、通常の店舗に比べて万引きの被害に遭いやすい傾向にあります。自分の店がターゲットとならないように、できる限りの対策を講じるべきです。

予防として有効なのは、声掛けです。商品を見ている人に軽く挨拶をするだけでも、ある程度の抑止力が働きます。

受け取ったお金はすぐにしまわない

金銭トラブルもまた、よくあるもめ事のひとつです。その中でも特に多いのが、受け取ったお金についての意見の食い違いです。

まれに、支払われたお札の種類や釣銭の額がわからなくなり、混乱が生じることがあります。こうしたトラブルを防ぐため、会計が完全に終わるまでお金をしまわないように心がけましょう。意見の相違が生じた時には、その場にあるお金を確認すればすぐに誤解を解くことができます。

合同で出店している場合は情報の共有を徹底する

複数人で合同出店している場合、「誰が何をいくらで出品しているのか」が把握しきれないことがあります。

この問題を放置すると、せっかく購入希望者が現れたのに、価格がわからないために売ることができないといった事態になりかねません。そうしたトラブルに見舞われないためには、全員で情報を共有することが大切です。

コツを押さえてフリーマーケットでの売り上げを伸ばしましょう

フリーマーケットでは、商品のお得感を演出することが大切です。買い手の購買意欲を刺激するさまざまなテクニックを駆使し、売上アップを目指しましょう。

また、万引きなどのトラブルにも要注意です。こういったイベントでは思わぬ問題に遭遇しがちです。何かあったときに困らないよう、今回紹介した対策を徹底するよう心がけてください。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。