輸出ビジネスは儲からない?メリットデメリットを徹底検証!

「輸入ビジネスって稼げるのかな」「円安のときは輸出ビジネスが儲かりそう」など、この記事をご覧のあなたは、このような疑問をお持ちではありませんか。副業として貿易ビジネスを始めたいけれど、「輸出ビジネス」と「輸入ビジネス」のどちらを選べば良いのか迷っているかもしれません。

そこで今回は、輸出と輸入のどちらかが儲かるのかを詳しく解説していきます。記事内では副業に向いている「中国輸入ビジネス」についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

個人輸出ビジネスは儲かる?

「個人輸出ビジネスは稼げると聞いたことがある」という理由で、個人で輸出ビジネスを始める人が増えています。では実際に、輸出ビジネスは稼げるのか、また実践している人はどれくらい稼いでいるのかを見ていきましょう。

個人輸出ビジネスの市場規模について

個人輸出ビジネスへの参入者は年々増えていて、個人で月商100万円から月商1000万円を達成している人が出てきました。しかし、個人輸出ビジネスを始めた人が月商100万円を超えるケースはそう多くはありません。残念ながら、ほとんどの人が「月商100万円の壁」でつまずいています。

ちなみに、輸出ビジネスの利益率は良くて20%なので、月商100万円を達成したとしても利益は20万円ほどになることが多いです。個人輸出ビジネスで月商1000万円を達成している人は全体の5%で、月商100万円は全体の20%と言われています。つまり上位25%が月商100万円以上を達成しています。

受験や就職などに比べると圧倒的に高い確率で、参入者のトップに入ることができます。他の人よりも頑張るだけで稼ぐことができるため、かなりオススメのビジネスでしょう。

他のジャンルになりますが、アフィリエイトで月収10万円を稼いでいる人は「全体の約20%」というデータがあります。インターネットを使った副業は年々参入者が増えていき、稼いでいる人の割合も徐々に増えてきています。

個人輸出ビジネスが稼げる理由

個人輸出ビジネスが稼げる理由は、「日本製品の需要が高い」からです。日本ならではの伝統工芸品をはじめ、アニメグッズやコスメ製品などが世界から注目されています。

すでに来日済みの外国人が日本製品を気に入ってリピート購入をすることも多くなっています。

外国人は日本が好きな傾向にあるので、必然的に日本の商品が売れやすい状態になっています。高い品質を求めて、わざわざ日本製の商品を購入する外国人もいます。実際に日本の商品を海外に輸出している人は、購入者から高い評価を受けているケースが多いです。

さらに、輸出ビジネスが稼げるのは、「日本国内だけではなく海外に販路を広げられる」ことも関係しています。日本の人口は1.2億人ですが、世界の人口は77億人と言われています。

日本だけで商売をするよりも、世界に目を向けたほうが圧倒的にビジネスチャンスがあります。日本製品の良さを最大限アピールできれば、大きく稼いでいくことも可能でしょう。

個人輸出ビジネスのメリット

個人で輸出ビジネスを始めると、このような3つのメリットがあります。

1.初期費用が少ない
輸出ビジネスは、初期費用が少ないのが特徴です。特に現代では、パソコン一台とネット環境があればすぐにでも仕入れができるようになっています。仕入れにかかる費用も、扱う商品によって下げることが可能です。支払い方法にクレジットカードなどを活用したり、売れ行きの良い商品を選定することでキャッシュフローを良くすることも可能です。少ない資金からでも始められるのは、輸出ビジネスの大きなメリットです。

2.ニッチなニーズに対応できる
個人で行う輸出ビジネスは小回りが利くため、ニッチなニーズにもすぐに対応できます。輸出ビジネスには言語や関税、海外への配送など多くの参入障壁が存在します。その障壁を越え、ライバルの少ない商品を見つけたり、ツテを見つけて自分だけの仕入れ先や販売先を見つけることで、独占販売することも可能です。そういったニッチなニーズを見つけて動きやすいのも、個人輸出ビジネスの強みでしょう。

3.消費税の還付が受けられる
商品の売買にかかる消費税ですが、輸出ビジネスの場合はこれの還付を受けられます。海外に商品を輸出する場合、販売者は消費税を負担する義務がありません。そのため、販売までの経路でかかった消費税を申告することで、国から「国税還付」として受け取ることができます。還付までには約1か月ほどかかりますが、手元に残るお金を増やせるので、輸出ビジネスをする場合はきちんと申請することをおすすめします。

個人輸出ビジネスのデメリット

逆に、輸出ビジネスのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは下記の4つを紹介します。

1.取引には外国語が必須
海外の顧客を相手にするため、取引先とのコミュニケーションは外国語で行います。基本的な手続きに使用する文章は決まっているため、定形文を準備しておけば一連の取引は問題ないでしょう。しかし、質問やクレームがあった場合は、適切な回答を行わなければなりません。

Google翻訳などの翻訳ツールを使うことで、ある程度のやりとりは行えますが、細かいニュアンスや正しい意図を伝えるには不十分なこともあります。外国語でのコミュニケーションに不安がある場合は、言語に精通しているスタッフを雇うことも選択肢として挙げられるでしょう。

2.送料が高い
海外への輸出は、国内への配送に比べて送料が高くなります。販売した商品が返品された場合は返送分の送料も負担しなければならないため、非常に高額のコストがかかります。海外のAmazonを利用して販売した場合の返品率は高く、返送費も含めると赤字になることもあります。

送料の高さ、特に返品対応も含めるとコストが高くなってしまうことが、最大のデメリットといえるかもしれません。

3.為替の変動リスクがある
為替(かわせ)とは、各国で流通している通貨の交換比率のことです。輸出ビジネスを行う場合、この為替に関する問題が必ず付きまといます。ニュースで「円安(えんやす)」「円高(えんだか)」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、これらは為替レートの推移を表しています。

円安:日本円が安い=海外から日本のものを割安で買える
円高:日本円が高い=海外から日本のものを買うと割高となる

一般的に、海外では円安だと売れやすく、円高だと売れにくい傾向にあります。利益が出る想定の値付けでも、為替の変動によって薄利または赤字になってしまうことも輸出ビジネスのデメリットです。

4.配送トラブルが多い
輸出ビジネスでは、商品の配送でトラブルに巻き込まれることも少なくありません。例えば、予定より荷物の到着が大幅に遅れたり、荷物が紛失してしまったりすることもあります。他にも、荷物は届いたけれど破損していた、ということも。

日本ではまずあり得ないことなので、同じ感覚で考えていると驚くことになります。それどころか、紛失した荷物の再送や返金対応によって赤字になってしまうこともあるので、配送トラブルの多さも大きなデメリットでしょう。

輸出するならおすすめの国

結論から言うと、アメリカや中国がおすすめです。というのもアメリカや中国は輸出先として人気を集めているからです。

他にもフィリピンやロシア、オーストラリアなどの国では、日本の商品は需要が高いということもあって人気があります。

ですが個人輸出ビジネスに慣れるまでは、アメリカや中国に絞ることをおすすめします。理由としては国によって言語や発送方法が違うからです。言語や発送方法が違うと、国によって対応方法を変えなくてはいけないので、かなりの負担となってしまいます。

そのような負担を減らすためにも、まずは一番人気であるアメリカや中国に絞るようにしましょう。

個人輸出ビジネスは円安になると儲かる?

個人輸出ビジネスは円安になればなるほど、儲かる仕組みになっています。

例えば、現在1ドル=120円の円安状態で、10ドルの商品を輸出ビジネスで売った場合には、1,200円の金額が手に入ることになります。

逆に現在1ドル=90円の円高状態であれば、手に入る金額は900円ということになります。

このように同じ商品を同じ価格で販売しても、円安によって手に入る金額は300円変わるのです。

つまり円安の状態で商品が売れれば、売上の他に外貨収入も合わせた金額が手に入るということです。

もちろん円高の状態であれば、金額も真逆になるので注意が必要になります。

無在庫販売で個人輸出ビジネスを始める際の販路

在庫を持たない「無在庫販売」で、個人輸出ビジネスを行うことができます。たくさんの資金を用意できない人は、在庫を持たずに始められる無在庫ビジネスがオススメです。無在庫販売をする際の販路(販売先)としてオススメなのが、以下の5つです。

・海外版Amazon

・eBay(イーベイ)

・Lazada(ラザダ)

・海外向けネットショップ

・BUYMA(バイマ)

これらの5つの販路について、詳しく解説していきます。

海外版Amazon

海外版のAmazonを利用して、無在庫販売をすることができます。あらかじめ商品の配送期間を長く設定しておき、注文が入ったら商品を買い付けて発送するというやり方です。

在庫を持たないためリスクを低減することができ、キャッシュフローを良くすることができます。しかし、現在では安い物流システムと在庫管理システムを持っている人が有利になってしまいました。海外Amazonを利用しての無在庫販売は、中・上級者にオススメです。

eBay

eBay(イーベイ)は、世界最大級のオークションサイトです。こちらもあらかじめ配送期間に余裕を持っておき、注文が入ったら商品の買い付けと発送を行うというやり方をします。

また、eBayでは出荷キャンセルや取引キャンセルのペナルティーが軽い傾向にあります。理由があって取引をすることができなくても、アカウント剥奪などの措置を受ける確率は低いです。無在庫販売をする際にはオススメの販路と言えるでしょう。

無在庫販売だけではなく、eBayでは在庫を持った「有在庫販売」もできます。この場合はAmazonのFBAを利用して、商品を発送するというやり方がポピュラーです。

Lazada

Lazada(ラザダ)は、東南アジア最大のマーケットプレイスです。Amazonが進出していない東南アジアでは、「アジアのAmazon」と言われるほど急成長しています。

同じアジアでも中国への輸出ビジネスで稼いでいる人はほとんどいません。しかし、Lazadaを利用して東南アジアの輸出ビジネスで儲けている人が増えてきています。

また、Lazadaは現地倉庫を持っていたり、短納期配達に対応したりなどAmazonのビジネスモデルに良く似ています。東南アジアに馴染みのない人でも、まるでAmazonを使っているかのようにビジネスを展開することができるでしょう。

海外向けネットショップ

海外向けネットショップを活用して、無在庫販売をすることができます。ターゲットの国々で使われている言語を使ってサイトを立ち上げ、商品のラインナップを宣伝していきます。

ネットショップから注文が入った後に、日本で仕入れて発送するというやり方です。自分でサイトを立ち上げる以外にも、海外のECサイトに出店することもできます。

ただし、サイトを立ち上げたり出店したりするには、まとまった費用が必要になります。資金が用意できない人にはハードルが高いです。

また、海外向けネットショプの販売で成功している人のほとんどがFacebookの広告を活用しています。他の販路に比べると、お金がかかってしまうのがデメリットです。

BUYMA

BUYMA(バイマ)は有名ファッションブランド商品の販売に特化している、CtoC形態の個人間貿易ECマーケットです。

発送までの期間を18日という長期間で設定できるため、無在庫販売の販路として利用できます。

一方で、出品作業の多さや入金に時間がかかるなどのデメリットもあり、ある程度資金がある中~上級者向けのサービスといえます。

eBay輸出で売れやすいカテゴリ

ここでは、eBayを販路とした場合に設けやすいカテゴリをいくつか紹介します。

おもちゃ・ゲーム

日本のおもちゃやゲームは海外でも人気なカテゴリです。例えば、ワンピースやドラゴンボールをはじめとした海外で人気なアニメのグッズは非常に高額で販売されています。

他にも、日本で生まれたキャラクター(ハローキティやすみっコぐらしなど)にまつわるグッズもよく売れるので、チェックしてみても良いでしょう。

スポーツ関連グッズ

日本のスポーツメーカーが出している商品よく売れる傾向にあります。例えば、ロードバイクのパーツや釣り具を生産しているシマノは世界的にも有名なので、非常に人気です。

楽器とその周辺機器

高額な商品を扱うのであれば、ギターやピアノなどの楽器も選択肢に挙がります。ヤマハは国内外問わず高い評価を得ています。楽器そのものだけではなく、周辺機器なども高値で取引されており、人気です。

有在庫販売で始める個人輸出ビジネスについて

あらかじめ在庫を確保した、「有在庫販売」でも個人輸出ビジネスを始めることができます。在庫を用意する必要があるため、資金がある人にオススメできる方法です。

もちろん在庫を持つことで、不良在庫を抱えたり赤字になったりするリスクはあります。しかし、リスクがまったくないビジネスは存在しません。在庫や赤字などのリスクは、工夫することで圧倒的に低く抑えることができます。

利益を出すためには、商品の需要やどれくらいの利益が出るかなどをリサーチしてください。リサーチもせずに「これは売れそう」という直感に頼っていれば、遠からず赤字を抱えることになってしまうでしょう。

また、すべてのビジネスで言えることですが、稼いでいる人は「真似」をされることが多いです。真似をされても、自分が稼ぎ続けられるように考えて行動しなければいけません。

では、次の段落から「個人輸出ビジネスの仕入れ」について詳しく解説していきます。

個人輸出ビジネスの仕入れについて

個人輸出ビジネスの仕入れを行う際に、注意したいポイントが3つあります。

1つ目は、「海外からの需要があるかどうか」です。これは一番大切なポイントで、売れない商品を販売したところで誰も購入してくれません。ビジネスとして行うのであれば、利益を出すために「多くの人が欲しがっている商品」を取り扱うべきです。

2つ目は、「自分自身が興味を持てるジャンル」です。すでに興味があったり、知識や経験があったりするジャンルの商品だと取り扱いやすい傾向にあります。また、利益が出るという理由だけで興味がない商品を取り扱い続けることはストレスになってしまいます。

3つ目は、「ライバルが少ないニッチなジャンル」です。これから参入する初心者がライバル過多のジャンルに手を出しても稼ぐことはできません。弱者の戦略としてライバルが少ないニッチな商品を取り扱うのです。

これらのポイントに注意して、仕入れを行なってください。また、個人輸出ビジネスで仕入れをする際には、安く安定的に仕入れるために「卸契約」をすることが必須となります。次の段落から卸契約の取り方について解説していきます。

卸契約を取るための方法とは?

卸契約を取るためには、まず卸先の情報をしっかりとリサーチしましょう。

最低でも、①会社名、②住所や電話番号、③メールアドレスの3つは必ずリサーチしてください。それに加えて、会社の理念や取り扱っている商品の特徴なども調べておくと交渉する際に役に立ちます。

次は、自分のことを知ってもらうための資料を用意します。自社ホームページがあるのなら紹介する準備をして、個人事業主であれば活動内容などがわかる資料を準備してください。

リサーチと資料の準備が終わったら、卸先との交渉を始めます。この時、自分のメリットだけを話すのではなく「相手のメリット」や「商品を取り扱いたい理由」を提示できると、スムーズに交渉できます。

メールや電話などでも卸契約を取ることはできますが、実際に対面で話してみる方が良い条件で契約できることもあります。可能であれば足を運んで交渉してみてください。

輸出販売におすすめな商品3選

輸出販売ではどのような商品が売れるのでしょうか。ここでは具体的な商品例を3つ挙げたいと思います。

日本のアニメ関連アイテム

eBayで販売するおすすめカテゴリでも紹介したように、日本のアニメ関連アイテムは非常に人気です。フィギュアやカードだけでなく、コラボ腕時計なども売れています。ポケモンなど、国内でも人気のアニメはもちろん、アニメ好きだけが知るコアな作品にも一定数のファンはいるため、ニッチなニーズがあります。

「日本国内のみ販売」や「期間限定」をはじめ、「生産終了」といった希少価値のものには高値がつきやすく、稼ぎやすいです。

例えば下記の腕時計はポケモンのコラボアイテムです。日本のAmazonで17,600円で販売されています。

一方、eBayでは229ドルで販売されています。これは日本円に換算すると約26,000円となります。

このように、日本で簡単に購入できる場合でも、販路を海外にするだけで利益を得られる商品は数多く存在します。

日本のレトロゲーム

日本のテレビゲームは海外での人気も高く、輸出ビジネスで取り扱いやすい商品の一つです。レトロゲームを取り扱うメリットは、その仕入れ価格の安さにあります。スーパーファミコンや初期のプレイステーションは海外でも未だに値がつく上に、国内では大変安く仕入れられます。中古のゲームショップなどではワゴンでたたき売られていることもあるほど。

高く売るコツは、販売するゲームにまつわる限定品や付属品などをまとめて出品することです。コレクターからの高額オファーが来る可能性もあるでしょう。

レトロゲームを扱う場合は中古を取り扱うことが多いでしょう。状態を適切に記載することはもちろん、動作確認を行ってから発送するようにしてください。

下記はメルカリで販売されていたスーパーファミコンのゲームソフトです。

2,700円で販売されていたものが、eBayでは66ドル、約7,500円で落札されています。

メルカリやラクマなどのフリマサイトは、状態が綺麗なものを入手できる可能性が高いプラットフォームです。

レトロゲームは安価で手に入るため、為替と販売額に気をつけていれば比較的簡単に利益を上げることができる商品です。

日本製の車・バイクパーツ

日本製の自動車やバイクのパーツも海外では人気です。パーツを手に入れて自分で安く修理したり、レトロ車に趣味で乗っている人が主な購入者になります。

自動車・バイクパーツを販売するときに気をつけたいのは、「自動車リサイクル法」により正しい処理が施された部品のみが輸出可能ということです。

上記に違反してしまうと、罰金や懲役といった罰則が課せられる可能性もあるので、注意が必要です。

これは、メルカリで販売されていたエンブレムです。今回は日産のエンブレムを500円で見つけることができました。

下記はeBayで販売しているエンブレムです。20.99ドル、日本円で2,385円で販売されていました。

なお、自動車を廃車にして解体されたときに出たパーツは「中古部品」となります。「廃棄物」ではないことに注意してください。

個人輸出ビジネスの注意点

個人で輸出ビジネスをするにあたって、注意すべき点を挙げておきます。

日本と海外のサイズ違い

洋服や靴を取り扱うときには特に注意が必要です。一般的に、日本と海外のサイズ比較をしたとき、日本のアイテムが少し小さめになっています。

日本のサイズ表記のまま販売してしまうと、顧客からサイズ違いによる返品があったり、クレームに繋がる可能性も考えられます。

洋服や靴など、サイズ展開のあるアイテムを取り扱うときは、販売先の国に合わせたサイズ表記をするように心がけると良いでしょう。

適切な販売・仕入れルートの選択

商品や自身にあった販売ルートを選択するのが望ましいです。例えばアパレルブランド商品を扱うならBUYMAが良いですし、個人間のやりとりが苦手であればeBayよりも海外Amazonの方があっているかもしれません。

仕入れルートについても、安く仕入れられることはもちろん、無在庫の場合は仕入れ先の在庫状況も確認しておく必要があります。仕入の注文から発送されるまでにどのくらいの期間がかかるかなども把握しておくとなお良いでしょう。

輸出可否の確認

扱う商品によっては、海外輸出ができないものも存在しています。例えば、日本の食品は海外でも人気なため、カップラーメンや駄菓子は高値でも売れています。

しかし、一部の食品は輸出が規制されており、税関で破棄される可能性もあります。そうなると売上が立たないどころか、顧客への信頼を失うことにも繋がってしまいます。

輸出ビジネスを行う前には、取り扱いたい商品に輸出制限がないことをきちんと確認しておきましょう。輸出入が規制されているものは、関税局の公式サイトで確認できます。

個人輸入ビジネスは儲かる?

「輸入ビジネスは稼げないと聞いた」などのような言葉を聞いて、個人輸入ビジネスは儲からないと思っているのではないでしょうか。結論から言うと、やり方によっては個人輸入ビジネスでも稼ぐことができます。ただ、そのためには乗り越えなければならない課題があります。

個人輸入ビジネスはライバルとの価格競争が多い

その課題とは、個人輸入ビジネスには「ライバルとの価格競争」が多いということです。なぜなら、輸入ビジネス自体の参入障壁が低く、たくさんの人が輸入ビジネスを実践することができるからです。

たとえば、輸入した商品をAmazonで販売するとします。Amazonでは月々5,000円ほどで出品でき、FBAという有料サービスを使えば梱包や発送まで担当してくれます。

メルカリであれば出品に費用は必要ありませんが、販売した時に金額の10%を支払うだけで済みます。自動出品ツールや外注などを活用すると、手放しでもビジネスが回るのです。

このように、初期費用が圧倒的に少なくて済み、自分が動かなくても販売してくれるサービスが充実しているため、個人輸入ビジネスはどんどん参入者が増えています。また、BASE(ベイス)STORESといった個人が簡単にネットショップを開設できるサービスも増えてきたため、今後はさらにライバルが増えていくことでしょう。では次に、「ライバルとの価格競争を避ける方法」について解説していきます。

ライバルとの価格競争を避ける方法とは?

ライバルとの価格競争を避けるためには、大きく分けて2つの方法があります。

1つ目の方法は、「取り扱う商品に付加価値を与える」ことです。輸入した商品をそのまま販売するのではなく、新たなサービスを付け加えて販売するという方法になります。たとえば、輸入した商品を取り付けるサービスを加えて販売するなどのことができるでしょう。

2つ目の方法は、「仕入れ先の情報を知られないようにする」ことです。輸入ビジネスでは売れている商品が簡単にリサーチできます。さらに、仕入れ先や仕入れ価格などの情報も簡単に知ることが可能です。仕入れに関する情報を知られれば、ライバルに出し抜かれます。

次は、ライバルを圧倒的に減らすことができる「隙間を狙った輸入品目」を具体的に解説していきます。

ライバルが少ない隙間を狙った輸入品目3選

ここでは、ライバルが少ない隙間を狙った輸入品目を3つ紹介していきます。

下記の3つの輸入品目は、ライバルとの価格競争を避けるために必要な「付加価値を与える」もしくは「仕入れ先の情報を知られないようにする」ことのお手本だと言えます。実際に儲かっている品目なので、ぜひ参考にしてください。

カーポート

1つ目は、「カーポート」です。カーポートとは、屋根と柱だけで作られた簡易的な車庫のことを指します。

海外からカーポートを輸入して、日本での設置工事をセットで販売します。そうすることで付加価値を与えて仕入れ価格がわかりにくくなるのです。

設置工事というサービスを付け加えることで、カーポート販売の価格競争から抜け出すこともできます。また、このビジネスは設置工事を外注できるので、業者と提携してビジネスを行うことも可能です。

サプリメント

2つ目は、「サプリメント」です。これは海外のサプリメントを輸入して販売するわけではありません。開発の段階からプロデュースして、独自のサプリメントを作ります。

近年では健康志向の人が増加してきたため、サプリメントの需要も増えてきています。そのため売りやすく、リピートを獲得しやすいというメリットがあります。

それだけではなく、サプリメントの原価はとても安いこともメリットです。ほとんどのサプリメントは原価率が5%前後のため、大きな利益を得ることも可能です。

自社で独自開発したものであれば、ライバルと競争する必要もありません。原価が安くてリピートを獲得しやすい狙い目のビジネスであると言えるでしょう。

特殊塗料などの資材

3つ目は、「特殊塗料などの資材」です。あまり知られていないですが、とある業界では無くてはならないものが存在しています。たとえば、塗装などに使う「特殊塗料」などが良い例です。仕事に必要な消耗品なので、定期的に購入してくれます。

また、ワカメの養殖で使う「栄養剤」などの資材もライバルが少ない傾向にあります。ワカメの栄養剤は、漁師さんは知っていますが一般の人はほぼ知りません。こういった知る人ぞ知る商品を取り扱うことで、ライバルを圧倒的に減らすことができます。

副業の貿易ビジネスは「中国輸入」がおすすめ

副業で貿易ビジネスを始めたい人は「中国輸入」がオススメです。もちろん簡単に稼げるわけではありませんが、副業として行うビジネスには最適でしょう。では、「中国輸入ビジネスが副業に向いている理由」と「中国輸入ビジネスで儲けるために必要なこと」について詳しく解説していきます。

中国輸入ビジネスが副業に向いている理由

中国輸入が副業にオススメな理由は3つあります。

1つ目は、「ネット上で完結できる」ことです。せどりや転売であれば、仕入れをするために実店舗に足を運ぶ必要があります。しかし、中国輸入ビジネスでは仕入れをネット上で済ませることができるため、忙しいサラリーマンでも簡単にビジネスを行うことができます。

2つ目は、「商品1つ当たりの利益率が高い」ことです。一般的に輸入ビジネスの利益率は5%から10%と言われています。ですが、中国輸入ビジネスでは利益率が20%を超えることが少なくありません。中には利益率50%を超えるような商品も存在しています。

3つ目は、「すべての作業を自動化できる」ことです。中国輸入ビジネスは仕入れから販売までを一人で行うため、作業時間の多さがネックとなってきます。しかし、仕入れには「輸入代行業者」を使えますし、販売にあたってはAmazonのFBAなどのサービスを利用できます。

自動化するためには少し時間が必要で、それに伴って費用も必要になります。時間とお金の部分をクリアできれば、会社員を続けながら「自動的にお金を稼げるシステム」を構築することも可能です。

中国輸入ビジネスを始めたい人や興味を持った人には、無料で在宅中国輸入ビジネス講座がおすすめです。中国輸入ビジネスのやり方や仕組みを、全7回の無料メール講座でマスターする事ができます。また成功者の実例をシェアしれくれるので、中国輸入ビジネスの参考になるでしょう。

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中国輸入ビジネスで儲けるためには効率化が必須

中国輸入ビジネスで儲けるためには、「効率化」が必須です。副業であれば使える時間にも限りがあります。さらに、毎日作業できるわけではなく、体調が優れない日もあるはずです。

そのため、中国輸入ビジネスでは「作業の効率化」や「自動化」に積極的に取り組む必要があります。例えば、Amazonで出品するのであれば販売から発送をFBAに任せてしまうというのも良いでしょう。または「パートナー」を見つけて作業を任せることもできます。

仕入れに関しては、信頼できる代行業者を見つけて作業してもらうことも可能です。できれば、検品にも対応していてFBAへの直送にも対応している業者を選んでください。代行業者とFBAを利用するだけでも、仕入れから販売、発送までを自動化することができます。

おすすめの代行業者はイーウーパスポートです。イーウーポスポートは、日本品質での検品やFBAへの直送にも対応する代行業者です。物流費用も格安で、仕入れた商品を一時保管や長期保管する事もできるので、中国輸入ビジネスがより効率的になります。

他には、売れる商品のリサーチや商品ページの作成などの細かい作業があります。もちろん自分で行うこともできますが、外注に任せることも可能です。

ほとんどの作業を人に任せることができるので、余った時間で新しい販路についても考えることができます。販売にAmazonのみを使っている人であれば、楽天やYahoo!ショッピングなどで新たに出品できないかをリサーチしても良いでしょう。

参考:イーウーパスポート【ゴールド会員】はこちら

中国輸入で稼げる商品を見つけるための3つのリサーチ方法

中国輸入で稼げる商品を見つけるための、「3つのリサーチ方法」を解説していきます。

大まかなジャンルから商品をリサーチする

1つ目の方法は「大まかなジャンルから商品をリサーチする」ことです。すべてのジャンルから売れる商品を探そうとするのは、難しいです。なので、ある特定のジャンルに絞ってから、季節的な需要などを考えてリサーチしていくことをオススメします。

たとえば、アウトドア用品のジャンルでリサーチしたとします。夏が近づいてくると、海水浴やプールに入りたい人が増えてきていると判断できます。プールや海水浴に関する商品の中で「浮き輪」の需要が増えると仮定して商品をリサーチしてみましょう。

Amazonで実際に調べてみると、スイカ型の浮き輪がランキング上位に表示されました。画像のように、聞いたことがなかったり読み方がよくわからないメーカー名の場合は、中国の商品であることが多いです。

次に中国のECサイト「アリババ」で浮き輪を調べてみます。

Amazonで販売されていたものと同じ商品を見つけることができました。アリババでは1個あたり24元、日本円で約401円(2021年3月29日現在のレート)と少し高めですが、商品ページにも書いてあるように、大量に仕入れたり交渉したりすることで、仕入れ価格を圧倒的に抑えることも可能です。

このように、大まかなジャンルに絞って関連するキーワードを検索することで、利益が出る商品を見つけることができます。

Amazonで「ノーブランド品」と検索する

2つ目の方法は、Amazonで「ノーブランド品」と検索することです。Amazonで販売されているノーブランド品は、ほとんどの場合が中国から輸入した商品です。実際にAmazonで「ノーブランド品」と検索してみました。

こちらのキッズ用コートを中国のECサイト「アリババ」でリサーチしてみましょう。

アリババでは57元、日本円で約953円(2021年3月29日現在のレート)で販売されていることがわかりました。Amazonで販売しても十分利益を出すことができます。出品者と交渉することで、より安く仕入れることが可能です。このように、Amazonで「ノーブランド品」と検索するだけで、利益が出る商品をリサーチすることができます。

ライバルの出品商品を調べる

3つ目の方法は、「ライバルの出品商品を調べる」ことです。ライバルを見つけたら、出品者のページ確認してみましょう。「製品」タブをクリックすると、どの商品を扱っているか見ることができます。

今回は「タイヤカバー」について詳しく見ていきます。実はタイヤや自転車などの「カバー商品」は中国輸入ビジネスでも利益を出しやすい商品です。

ショッピングリサーチャー for Webで確認してみます。このところランキングが上がっている商品だということがわかりました。

次は中国のネットショップで商品を検索するので、Google検索を使い「タイヤカバー」を中国語に変換します。中国語では「汽车轮胎收纳袋」となるので、アリババで検索してみました。

検索してみると、アリババでは10元、日本円で約344円(2021年3月29日現在のレート)で販売していることがわかりました。

Amazonでの販売価格は4つセットで4,054円なので、仕入れても良い商品であると判断できます。このように、ライバルが出品している商品の中から利益が出るものを探すことができるのです。

まとめ

今回は、「輸出ビジネスと輸入ビジネスのどちらが儲かるか」について解説していきました。結論を言うと、粗利では輸入ビジネスのほうが稼げると言えます。高価な輸入品もまだまだありますし、輸入ビジネスは価格決定権が自分にあるのがメリットです。

より大きく稼いでいきたいのであれば「輸出ビジネス」がオススメです。商品を輸出する手続きは簡単で、販路を海外に広げられるため大きな利益を望めます。ただ、海外の販路を拡大していくことはそう簡単ではありません。はじめのうちは「輸入ビジネス」で稼いでいき、安定的に稼げるようになったら「輸出ビジネス」にステップアップしていくのが良いでしょう。

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