人生の決断で後悔しないためには?人生の転機に強くなれる考え方のコツをご紹介します!

大きなチャンスは、生きていると必ずどこかで巡ってきます。

そんなときは迷わず決断し、そのチャンスをつかむべきです。しかし、ビシッと決断できずにいる……ということってありますよね。

例えば、自分がずっとやりたいと思っていた仕事に就けるチャンスが巡ってきても、「今の仕事よりも給料が下がってしまうし…」「安定した生活がなくなるのか…」などと迷っているうちにチャンスを逃すことはザラにあります。

いったい、後悔することなく決断することってできるのでしょうか?

今回は、タイプ別の意思決定の仕方をご紹介し、その上で人生の決断のコツや方法をお伝えしていきます。

目次

意思決定をする4タイプ!ディンクリッジの学説をひもとく 1

「意思決定の仕方は4つのタイプに分類できる」、このような理論を提唱しているのは、アメリカの心理学者ディンクリッジです。ディンクリッジによると、意思決定は以下の各プロセスをたどってなされます。

「決断する内容を明確にする」「情報を集める」「集めた情報を選択肢としてまとめる」「挙げた選択肢の中から選択(決断)する」「行動に移す」「決断と結果を検討する」

そして、どのプロセスからスタートするかによって、その人の意思決定の仕方が見えてくると唱えています。

直感と経験で決める【直感型】

この直感型は、計画を立てたり情報を収集・検討したり、などは行いません。そのときの自分の直感や経験に基づいて判断します。

直感型の人は決断にほとんど時間がかからないので、チャンスをものにすることができます。しかし、ほとんど検討していない状態で決めているので、「こんなはずじゃなかった」という状況に陥りやすいのもこのタイプです。

決断のプロセスはスルー【衝動型】

衝動型は、情報収集や選択肢の検討などのプロセスに沿った考え方がそもそも分からなかったり、そのような考え方に価値を置いていないタイプです。

このタイプも、決断までに時間はかかりません。ただ、決断が間違っていた場合でも反省することが難しいので、軌道修正が困難なタイプとも言えます。

多くの情報に囚われがち【苦悩型】

意思決定をなす前の情報収集のプロセスに固執してしまい、選択肢を検討する段階で悩んでしまうのがこの苦悩型です。

よく考えるタイプなので、決断後のデメリットにまで配慮することができるのが特徴です。しかし、いろいろなパターンを検討しているうちに結局どの道が正しいのかわからなくなってしまい、時間がかかって決断が遅れがちになります。

このタイプに近づくべし【計画型】

この計画型が、一番理想的と言われるタイプです。

このタイプは、意思決定のプロセスを十分に理解した上で情報収集や選択肢の検討を行うので、自分に最適な決断を下すことができます。

ただ、このタイプが理想的ではありますが、「計画型でないと駄目」というわけではありません。他のタイプであっても、自分に足りない部分を別のタイプの性質で補えば問題ありません。例えば、直感型の人だったら、「この間は直感で決めて失敗したから、今度は少し調べてから決めてみよう」「でも、即決できるのが自分のいいところ」など、反省しつつも自分のタイプや性格を生かした決断につなげていけばいいのです。

意思決定を回避する4タイプ!ディンクリッジの学説をひもとく 2

何かを決めなければならない状況で、決断を先延ばしにしてしまうことってありませんか?

実は、このような意思決定を回避するタイプにも4つの類型があります。誰しも、ついつい決断を後回しにしてしまうことはありますが、それによって「遅かった!」「あの時決断しておけばよかった」といった後悔が生まれることもあるでしょう。

ここからお話しする4つのタイプについて知っておけば、今後そのような事態を回避することができるようになるでしょう。

決断を先延ばし【延期型】

この延期型は、文字どおり、決断を延期してしまうタイプです。決断をするための情報収集をするのが面倒だったり、決断をするのが怖くて決断に必要な行動自体起こさなかったりするタイプです。

成り行きで決める【運命任せ】

運命任せ型とは、「なるようになるさ」の精神を持ち、あまり積極的に決断しないタイプです。

このタイプも、自分から進んで情報を集めたり検討したりすることはありません。何事も成り行き任せで、なるべく障害の少ない選択肢が提示されるまで待ち続けます。

誰かに決断を委ねる【言いなり型】

言いなり型は、ほかの人に決断を委ねます。自分からは決断に必要な行動はせず、誰かに決めてもらった方が楽だと思っているタイプです。たとえるなら、進学先を親に言われた通りに決める子供のようなタイプです。

後悔したくない【弱気型】

後悔するのが怖いため、決断できないタイプが弱気型です。また、周りから決断を迫られている状況だと、それ自体が恐怖で決断ができなくなることもあります。

しっかり情報収集をしているので、決断後のリスクを誰よりも理解してはいるのですが、それゆえに決めきれないのです。

人生で迷ったら!「あなたの大切にしたい価値観」を見える化するコツ

人生で迷った時、後悔しないためには、自分の価値観に沿った決断が必要になります。でも、人生に迷っている時というのは、自分の価値観も見失っていることが多いですよね。

そこで、「あなたの大切にしたい価値観」を見える化するための方法を紹介します。迷った時ほど、落ち着いて自分の内面を見つめなおしてみましょう。

10の基本価値

人間が持つ価値観を、代表して10個に分類したリストがあります。
このリストは、シャローム・シュワルツによって考案され、多くの研究によって支持されています。その10の基本価値というのは、以下の通りです。

  • Self-direction(自立・自由)
  • Power(権力・富)
  • Security(安全・秩序)
  • Hedonism(快楽)
  • Benevolence(慈善・善行)
  • Achievement(達成・野心)
  • Stimulation(刺激・挑戦)
  • Conformity(礼儀・調和)
  • Tradition(伝統・信仰)
  • Universalism(普遍性・平等)

このリストの中から、自分が大切にしたいと感じる価値観を選択してください。
いくつ選択しても構いませんが、搾れるだけ絞った方が、より自分の価値観がはっきりします。
気を付けてほしいことは、選択するのは「あなたの大切にしている価値観」ではなく、「あなたが大切にしたい価値観」であることです。例えば、あなたが富を大切な価値観としているとします。でも、富を選んだ時に、「自分はそんなお金に卑しい人間だったか。そんな人間性は嫌だな」等、思われたのなら、あなたは富を「大切にしたい」と思ってはいないですよね。

選択した価値観に沿って生活する方法を考える

「大切にしたいと感じる価値観」を選択したら、今度は、その価値観に沿った生活をするにはどうしたらいいのかを考えてみましょう。例えば、「自立」を大切にしたいと感じたなら、自分のルールを書き出してみて、そのルールに従った行動をとってみるなんてのもいいかもしれません。他人の言いなりにならず、自分のルールで行動することで自信を持ち、充実感を得ることができるかもしれません。また、他人と衝突することが多くなり、疲れてしまうかもしれません。そうやって、自分の価値観を見つめなおすことで、自分の新しい価値観に出会えるかもしれませんし、自分の大事にしていることが何であるか、深く掘り下げていくこともできます。

上記の方法で、自分の価値観がどういうものであるかが分かったと思います。人生で迷ったときは、自分が大切にしたい価値観に従って、決断をするべきです。価値観を元に目標を決め、そこに向かうためにどうすればいいのかを考えれば、人生で迷った時に決断をする一助となることでしょう。

人生の決断に迫られたら!決断の考え方とコツ

ここまで、ディンクリッジの意思決定についての学説を参考に、意思決定のタイプを見てきました。

以下では、それらを踏まえたうえで決断をするときのコツや考え方をご紹介します。この中で自分に合った方法を見つけて、ぜひ実践してみてください。

タイムリミットを決めよう「考え方1:締め切りを設定する」

決断までに時間がかかる人に有効なのが、「締め切りを設定する」方法です。

決断が必要な場合に、「考えるのが面倒」「決めてしまうのが怖い」などと思って先延ばししていると、結局決断できなかったという状況に陥ってしまいます。こんな経験のある人は、「〇月〇日までに決める」というように締め切りを設定してみましょう。期限が設定されていると、自然と決断をするために必要な調べ物をしたり、迷っていることを誰かに相談したりするものです。

また、誰か信頼できる人に「〇月〇日に決断する」と事前に宣言してしまうのも手です。宣言してしまえば、決断を下さないわけにはいかなくなるからです。

楽しい気持ちは成功にもつながる「考え方2:楽しい方を選ぶ」

次は、「迷ったら楽しい方を選ぶ」方法です。

例えば、新しい仕事のチャンスが巡ってきたときのことを考えてみましょう。今の仕事は安定した暮らしが保障されており給料もたくさんもらえる。一方、新しい仕事は、以前から興味のある分野で、いつかやってみたいと思っていた仕事。さて、このような場合、いったいどちらを選べば後悔しないのでしょうか?

そんなときは、「楽しい方を選ぶ」を使ってみましょう。自分の好きなことや興味のあることであれば夢中になれるので、結果として仕事がうまくいくと考えられるからです。

こんな話があります。パナソニックを創業し、一代で世界的企業にまで成長させた松下幸之助さんは、夜中の3時まで仕事をしていました。それは、仕事が忙しいからではなく「楽しいから」だったそうです。

正しい方を選ぼうとすると、かえって不安になって決めきれなくなってしまいます。迷った時は楽しいと思える方を選ぶ。一度実践してみてください。

アドラーの学説にもつながる「考え方3:自分の意思で決断する」

ここで紹介するのは「自分の意思で決断する」です。

世界的に有名な心理学者であるアドラーの思想を分かりやすく紹介した著書、「嫌われる勇気」をご存知でしょうか。

話題になった本なので、読んだことがある人も多いでしょう。人の意見に左右されずに、自分らしく生きるためのヒントが満載のベストセラーです。その中で「自由とは他者から嫌われることである」と書かれています。

「自分が周りの人からどう思われるか」は、大事な決断の前には必要ありません。自分が決める、と覚悟を持つことが大切です。

やってみるスタンスを基本に「考え方4:迷ったらやめる・やってみる」

ここでは、決断に迷ったときの2通りの対処方法、すなわち「迷ったらやめる」と「迷ってもやってみる」について解説しようと思います。

最初は、「迷ったらやめる」です。まずは、やってみたが失敗した場合を想定してください。そして、失敗から得られる学びと、失敗によって失うものを想像した上で両者を天秤にかけます。その結果、「失うものが多くこのままでは後悔する」という結論に至った場合は「やめておきましょう」。家を購入すべきか迷っているときなどは、上記の比較考量を試してみてください。

一方、「迷ったらやってみる」は上記とは逆です。失敗から得られる学びの方が失敗によって失うものよりもたくさんある、と思える場合は「やってみましょう」。仕事で転機を迎えたときなどは、やってみる方を選択すべきです。仕事で失敗するのは怖いものですが、失敗の経験を重ねた結果、成功を収めた人はたくさんいます。むしろ、誰よりも失敗してきた人こそが成功をつかむ、とも言えます。新しく巡ってきた仕事に興味があったり、面白そうだと思えるなら、「迷ってもやってみる」のが良いでしょう。

後悔したくないなら「考え方5:やって後悔を選ぶ」

「やらなかったために失敗した」と「やったけど失敗した」、どっちの方が後悔するでしょうか?

このテーマに関して、ボストン大学の心理学者、アベンドロスが面白い調査をしています。それは、アフリカ旅行に行った人でお土産を買った人と買わなかった人それぞれに、その時の心境を日記に書いてもらうというものです。お土産を買った人は「なぜこんなものを買ってしまったのだろう」と書き、買わなかった人は「買っておけばよかった」と書いてあるものが多くありました。だが、全体的にみると明らかに「買っておけばよかった」と書いている人のほうが多かったのです。

アベンドロスの調査結果を見れば、「やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい」と結論づけることができます。

人が死ぬときに後悔するのも、やはり「やらなかったこと」だと言われています。例えば、「仕事ばかりで趣味の時間を作れなかった」「感情に振り回されてばかりだった」「人に優しくできなかった」「行きたい場所があるのに旅行しなかった」「結婚したい人がいたのにしなかった」「大事な人にありがとう、が言えなかった」……など、「やりたかったのにやらなかった」ことを、死ぬ直前に後悔してしまうのです。

「学校で勉強しなかった」「チャンスをみすみす逃した」「友人や家族を大切にしなかった」という3つの後悔のうちのいずれかを人は誰しも抱いている、という研究もあります。

このように、やらないこと、しなかったことの方が大きな後悔となります。決断に迷っているときは、「やらなかったら、後になって後悔しないか?」ということも一度考えてみましょう。

ポジティブな決断がしたいなら「考え方6:ポジティブな人と過ごす」

決断に迷っているとき、周りの人に相談することもあるでしょう。しかし、その人が「そんなの無理に決まってる」など、ネガティブな意見しか言わなかったとしたら、自分の気持ちが「やらない」「できない」という方向に向いてしまいます。ネガティブな意見を言ってくれる人も大切です。ただ、決断が必要な時は、その意見だけに囚われないようにする必要があります。

The New York Timesによれば、全ての人がイーヨーとティガー(くまのプーさんに登場するキャラクター)を心の中に持っているそうです。イーヨーは悲観的な性格ティガーは明るくお調子者です。人は周りの人間に影響されます。周りにネガティブな感情を持つ人がいれば、自分の中のイーヨーが出てきやすくなってしまいます。逆に、ポジティブな友人や同僚などといつも一緒にいれば、ティガーのようなポジティブな感情が自然と湧き上がってくるのです。

決断が必要な際も、ポジティブな気持ちが「チャレンジしてみようかな」という思いを後押ししてくれます。普段の人間関係を見直し、なるべくポジティブな人を探してその人と過ごすようにしましょう。

敢えて茨の道を行く「考え方7:迷ったら困難な道を選ぶ」

人生の決断をするときに、敢えて困難な道を選ぶことも一つの決断方法です。最も理想的な結果を得ようとした場合、得てして困難が多いからです。最も競争率の高いゴールは、それだけの価値がゴールにあるからです。だから、最も困難で、競争率の高い道の先には、相応に価値のある結果が想像できます。
また、困難な道を選ぶことで、緊張感が増し、より強い力が湧いてくることもあります。全力で対応しなければならないので、自分の能力を最大限に引き出すことが出来ます。そうしてゴールを達成したとき、多くの貴重な経験が自分を成長させてくれたことに気が付くでしょう。困難によって鍛えられることで、より高みに臨めるようになるのです。
とてもストイックな考え方ですが、成功を収めてやろうと考えている人には必要な姿勢なんですね。
この考え方は、苦境に立たされた時にも役に立ちます。苦境に立たされた時、今は価値あるゴールに向かっているんだ。これを乗り越えれば、自分は成長する。そう考え直すことで、苦境はチャンスに変わります。そんな発想の転換も大事ですね。

楽なことは適性があるということ「考え方8:迷ったら楽な道を選ぶ」

考え方7とは逆の発想で、迷ったら楽な道を選ぶという人もいます。無理なく進める道を選べば、物事は効率よく進みます。無理して自分の苦手なやり方をするよりも、自分のやりやすい方法をとった方が、いい結果が得られますよね。人材を育てるにしても、長所を伸ばすことが大事じゃないですか。楽だと思う方は、自分の適性にあったやり方だといえます。褒めて伸ばすのも、伸ばし方ということです。

客観的に考えよう「考え方9:データや論理だけで選ぶ」

直感や感情は抜きにして、データや論理だけで機械的に考えるべきだという意見もあります。直感や感情が邪魔者で、排除するべきものだとは思いません。最終的に感情にそぐわない決断は後悔に繋がるし、直感は最初の着眼点です。でも、冷静に、客観的に物事を判断するなら、直感や感情はノイズになりかねません。客観的に物事を判断・整理して、そのあとで直感や感情の出番があるのではないでしょうか。

データや論理だけで決断する時、考えることは3つあります。

1.長期的に考えて有利なのはどちらか?

2.多方面から考えてみる。

3.根本的にそれは正しいか?

例えば、退職してフリーランスで働こうかと考えているとします。長期的に有利なのは、安定した今の会社を続けていくことでしょう。多方面から見て、フリーランスで成功した場合に見込める収入や、やりがい、人脈はどちらが有利かなど多方面で見比べます。その結果、今の会社に勤め続ける方が有利だったとします。根本的にそれは正しいのかを自分に問い質してみると、「新しいことに挑戦したい」という根本的な欲求に反していることが分かります。こうして堂々巡りを繰り返しながら、答えに近づくことが出来ます。

決断に迷ったときの最終手段!コイントス

ここで紹介する決断方法は、「コイントスで裏表を確認し、その瞬間の自分の気持ちに従う」というものです。とても簡単なので、いつでもどこでも実践できます。

それでは順を追って見ていきましょう。

コインを1枚準備する

この方法を試すのに必要なのは、コイン1枚だけです。

財布に入っている小銭(10円玉や500円玉)でも構いません。とにかく表と裏があるものなら、どんなコインでもOKです。

次に、コインの表裏それぞれに、どんな運命を託すのかを決めましょう。転職を迷っている人なら、「表が出たら転職する」「裏が出たら転職せず、今のまま頑張る」と決めます。

コイントスはコインを投げる前が肝心

次は、コイントスです。コインを投げて、両手でキャッチしてください。

ここで注意してほしいことは、キャッチしたコインをすぐに確認しないことです。先ほど決めた「表なら転職する」「裏なら転職しない」という運命をここでもう一度確認しましょう。

「このコイントスで決めるんだ!」という気持ちで託す運命を意識してください。ここが大事なポイントです。

コインを見た瞬間の自分の気持ちは?

それでは、両手でつかんだコインを確認してみましょう。ゆっくり両手を開いてみてください。

表でしょうか?裏でしょうか?

コインの表裏を確認したその瞬間、あなたはどう思ったでしょうか。その結果が嬉しかったのか、残念だったのか……その瞬間の気持ちが自分の本心なのです。

先ほどの例で言うと、表が出て嬉しいと思ったのなら本心から転職したかったと考えればいいのです。逆に「表が出てしまった……」という気持ちになった場合は、本心では転職しない方がいいと思っていたということです。コイントスは、本音を確認するのに効果的な方法です。

結果を知ったときの気持ちが本音!これに従おう

大切なのはコインを確認した瞬間の「自分の気持ち」です。

表でも裏でも、その結果を見て嬉しい、良かった、安心したなどのプラスの感情が出てくれば、それが正しいと思える選択肢です。逆に、マイナスの感情が出てきたとしたら、そのコインの結果に従う必要はありません。

考えに考え、悩みに悩んだのにまだ決められない。そんなときは、最終手段として「コイントスで決める」を使ってみてください。

決断力を磨く9つの習慣

人生は、いつ決断に迫られるか分かりません。様々なライフステージで、唐突にターニングポイントが現れ、決断が迫られます。いざという時に後悔しない決断が出来るように、日頃から「決断力」を鍛えておきましょう。決断力を鍛える具体的な方法・習慣をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

決断に時間をかけすぎないようにする

状況は、時間とともに、常に変化しています。タイミングを逃す前に決断する習慣を付けましょう。完璧主義の傾向があると、どうしても決定までに時間がかかってしまうもの。そういう時は、どこで妥協するかを決めておくのも一つの手です。食堂に入ったときに何を食べるのか、席について1分以内に決めるとか、ジュースの自販機で何を買うのか、後ろに人が並んでいると想定して急いで決めるとか、そんな些細なことでいいので、早く決断する習慣をつけてみましょう。それが、少しずつでも決断力を鍛えてくれます。

大事なことは朝に決断する

人間の脳は、朝、起きてすぐが一番元気です。段々と疲れがたまっていき、夜になるとへとへとに疲れています。そのような状態では、正常な判断を下すのは難しいですよね。なので、何か大事な決断を夜にするのは避けた方がいいでしょう。一番、頭の働く朝が最適です。夜に何かを決めたとしても、翌朝、もう一回、考え直すようにした方がいいでしょう。

決断前に、体を動かす等、血の巡りをよくする

適度な運動をすることで、血流がよくなります。脳への血の巡りもよくなり、考え事をするのに向いた状態になります。また、体を動かすことでドーパミンなどが分泌されると、気分が前向きになります。汗をかいてすっきりした状態ですね。脳が考え事をするのにピッタリな状態になっているので、こんな時にこそ大事なことを考えましょう。考えが煮詰まってきた時にも、軽く運動をすることが勧められますよね。

具体的な数字で判断する

決断を下すときに、その根拠となるものが必要となりますよね。ただ漫然と、適当に「決断」するだけでは、決断力は付きません。数字に換算するなど、具体的なデータに見える化することで、根拠のある決断が下せます。いざという時に、具体的なデータを見える化することが出来るように、具体的な数字・データで判断する癖をつけておきましょう。

自分の感情を書き出す

後悔しない決断をするためには、自分の感情を把握することが必要です。冷静に、客観的に判断し、有利な判断を下したとしても、自分の感情に沿わないものだったら後悔しますよね。この自分の感情というのは、意外と自分では見えていないことがあります。なので、何かを決断する時は、紙に自分の感情を包み隠さずに書き出してみましょう。自分の心の声が、それまで気が付かなかった観点に気が付かせてくれるかもしれませんよ。

「やりたいこと」を優先する

何かをするとき、何を「やりたい」かよりも、何を「すべき」かを優先しがちではないでしょうか。責任ある大人として、自分の感情を優先するのはみっともない。「やりたい」ことを優先するなんて理性的ではない。なんて批判を受けそうですよね。でも、あなたはだれのために決断をするのですか? それは、あなた自身のためですよね。あなたの「やりたい」欲求を満たさなくて、何のための決断なんですか?
あなた自身のために、何を「すべき」か、よりも、何を「やりたい」かを優先すべきなんです。

専門家の意見を聞く

客観的な意見を聞くために、第三者の意見を聞くことは重要なことです。どうせ意見を聞くなら、専門家から話を聞いた方がいいですよね。あなたの身の回りにいる知人に聞くのもいいですが、彼らはあなたのことを知りすぎています。ついあなたに合わせた意見を言いがちです。ただ共感するだけの意見は、耳には心地いいかもしれませんが、実際には役に立ちません。多少、耳が痛くても、専門家の意見を参考にするべきです。

最終的に自分で決める

何かに迷っている時、知人に相談すると、何らかの答えを示してくれたりしますよね。知人に悪いからと彼が否定した案を選べなくなったり、別の選択をして非難されることもありますよね。でも、決断するのは知人ではなく自分です。だれにどれだけ相談したとしても、それは飽くまで判断材料にすぎません。最終的には自分で決めなければならないのです。
決断することは、自分が責任を負うことです。その責任が重荷に感じて、他人に判断を委ねたくなることもあるかもしれません。でも、その判断に責任を負えるのは自分です。
自分の責任で決断してきたという経験が、自分に自信を持たせてくれます。その自信が、「決断力」を磨いていくのです。

貯蓄が大事

何かを決断する時に、経済的な余裕は、選択肢を増やしたり、精神的な余裕にもつながります。そのためにも、普段から貯蓄を心掛けておきましょう。お金だけでなく、時間にも余裕があれば、判断に余裕が生まれます。早めの行動で、時間の貯蓄を作っておく習慣があれば、いざという時に時間の余裕を作りやすいですよ。

これらのことを心がけるだけで、少しずつでも決断力を磨くことが出来ます。小さな決断の積み重ねが、決断力を磨いていくので、一つずつ、ルールを決めて、習慣づけましょう。

「やってみる」スタンスが大事

今回は、意思決定のタイプや決断する際の考え方・方法を見てきました。意思決定が必要な時は、自分がどのタイプに近いのか考えてみましょう。その上で、どの方法が自分の決断の助けになるのかを考えれば、これから来る人生の転機に備えることができます。

絶対後悔しない決断をするのは難しいことです。それでも、「やらずに後悔するより、やって後悔する」という言葉がある通り、やってみた方が後悔は少なくて済みます。普段からなるべく「やってみよう」というスタンスでいることは大事です。その考え方が習慣になれば、大きなチャンスが巡ってきたときもポジティブな気持ちで決断をすることができるでしょう。

大きな決断に迫られたときでも冷静に判断できるようになるためにも、普段から決断に必要な考え方を身につけておきましょう。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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