皆さんはDHLなどの海外発送に着払いを利用したことがありますか。国内発送ではおなじみですが、DHLなどの海外発送で着払いを利用するにはちょっとしたコツが必要です。国内発送のように着払い伝票などはなく、DHLなど海外の宅配業者を利用することになります。
ここでは着払いで海外発送する方法を解説していきます。DHLなどの海外発送を依頼するための英文例・やり方なども紹介しているので、海外取引の参考にしてください。
国際郵便と国際宅急便(DHLなど)海外発送で着払いにするならどちらのやり方がよいか
海外発送といえば国際郵便と国際宅急便がありますが、着払いにするにはどちらが良いのでしょうか。ここでは国際郵便と国際宅急便の違いを紹介します。
国際郵便は着払いに対応していない
国際郵便は日本郵便のサービスですが、海外発送では着払いに対応していません。EMS・国際小包・国際eパケットなどの国際郵便では、着払いを利用できないことを覚えておきましょう。
国際郵便で海外発送するときに付けられる着払い以外のオプション
国際郵便でできることは、追跡サービス・損害補償・保険・受け取り通知・速達などです。海外発送で着払いにするなら、国際郵便ではなく国際宅急便(DHLなど)を利用することになります。
国際宅急便のFedExやDHLなどが海外発送で着払いにするならおすすめ
FedExはアメリカの民間配送業者です。海外発送の着払いに対応しており、日本国内での受け取りも可能です。
FedExの着払いを利用するときは、アカウントの登録が必須です。受取人の場合は、差出人に住所・氏名・FedExのアカウントナンバーを伝えましょう。
国際郵便ではなく国際宅急便(DHL)で着払いを利用しよう!FedExのアカウント登録方法・やり方
早速、FedExのアカウントを登録していきましょう。ここではアカウント登録の手順を紹介していきます。
登録ページにアクセスする
下記から、FedExのログイン登録ページにアクセスします。
⇒FedExログイン登録ページ
必要な情報を入力する
次に、ログイン情報・連絡先情報など、必要な情報を入力します。入力は英語表記となりますので注意してください。入力必須項目は、「*」が付いている箇所です。
次の画面で、アカウントタイプ・クレジットカード情報を入力します。
アカウント登録完了
登録完了の画面に遷移すれば、登録作業は終了です。
ログインできるか確認する
念のために、FedExのアカウント登録が成功しているか確認しておきましょう。
ホームページにアクセスしてログインしてみてください。ログインに成功したら登録成功です。
国際郵便は着払い対応不可!DHL・UPS・FedExなど海外発送で着払いを利用するなら国際宅急便のみ
国際郵便で海外に発送する時、着払いを利用することができないため、着払いを利用するためにはDHL・UPS・FedExなどの海外宅配業者による国際宅急便を利用する必要があります。
そこで、DHLを含む着払いを利用できる代表的な国際宅急便の4社を紹介していきます。
FedEx
FedExは、差出人と受取人がFedExのアカウントを取得していれば荷受人に輸送費用を請求することができるオプションがあるので、そのオプションを利用します。
着払いについては、送料に加えオプションの利用手数料や燃料代といった諸経費も請求されるので、後々トラブルにならないよう事前に荷受人に伝えておきましょう。
DHLの着払い
DHLも、着払いを利用するためには差出人と受取人両方がアカウントを取得している必要があります。DHLで着払いを利用する際は、受取人が同意しているかどうかを確認する連絡が受取人に対して行われるので、予め伝えておきましょう。
UPS
UPSで着払いを利用する際、アカウントを取得していることと、契約上の請求先のオプションを有効にしておくことでアメリカを発着地、仕向け先としている貨物に利用することができます
着払いに加え、第三者へ送料などを請求するオプションもあるので代行する際などに活用できるでしょう。
DHLじゃなくてもできる。ヤマト運輸国際宅急便で着払いにするやり方
ヤマト運輸の国際宅急便は基本的に発払いとなりますが、ヤマト運輸と法人契約を交わし、UPSのワールドワイド・エクスプレス・セイバーを利用することで着払い発送を行うことができます。
ただし、荷受人がUPSのアカウントを取得していてアカウントナンバーを聞いておく必要があるので注意が必要です。
国際郵便は着払い受付不可!DHLなど海外宅配業者による海外発送で着払いを利用するときの注意点
ここでは、DHL・UPS・FedExなどの海外宅配業者による海外発送で着払いを利用する時の注意点を紹介していきます。
国際郵便ではなく国際宅急便を利用しよう!着払いの受取リスクは国内発送の比ではない
DHLなど海外発送の着払いでは、受け取りリスクに注意する必要があります。
DHLなどの着払いで海外発送した荷物の受取を受取人が拒否した場合、セラーが代わりに送料を支払う必要があります。これは国内発送の時でも変わりませんが、海外発送の場合は関税も対象になるので注意してください。この関税が曲者で、場合によっては数万から数十万円の損失を被ることもあります。
国際郵便ではなく国際宅急便(DHLなど)で着払いするときのポイント
ここではDHL・UPS・FedExなどの海外宅配業者による国際宅急便で着払いする時のやり方、ポイントを紹介していきます。
DHLなどで着払いするやり方では、ほとんどの場合で海外宅配業者のアカウントが必要になる
海外発送の着払いは、国内発送のような着払い伝票を使いません。
着払いで発送するときは、DHL・UPS・FedExなどの海外宅配業者のアカウントを使います。
受取拒否する人も珍しくない
海外発送では、着払いの送料を後から支払うのが一般的です。国内発送のように荷物の受け取り時に支払うことはありません。後から運送費の請求書が送られてきます。
運送費には送料だけでなく関税も含まれます。場合によっては送料よりも高くなることがあるため、受け取りを拒否する購入者も多くいます。
受け取りを拒否された分は海外宅配業者が取り立てますが、失敗するとセラーの負担になります。海外発送で着払いを利用するなら、事前に購入者と関税についての話し合いをしておくのがおすすめです。
海外発送の着払いトラブルを防ぐ方法
このように海外発送での着払いは、やり方を工夫しないと受け取りリスクを増大させます。着払いを利用するときは事前のトラブル対策が必要です。
受取人のアカウントを検証する
海外発送で着払いする時は、荷受人のアカウントが健全かどうか確認しましょう。健全性が証明できれば、着払いの知識がある購入者がどうか判断できます。
着払いでの海外発送サービスを提供している国際貨物航空会社に照会すれば、荷受人のアカウントを確認できます。荷受人から提供されたアカウント番号を使って、アカウントの健全性を事前にチェックしてから発送するようにしましょう。
着払いする前に関税の知識があるか確認する
海外発送の着払いリスクを抑えるには、荷受人に着払いの受け取り経験があるかどうかが重要です。受け取りの経験がなければ、送料や関税について説明する必要があります。関税の調査がしやすくなる「HSコード」を教えてあげるのもおすすめです。
まったく関税の知識がない場合は、自分で関税額を調べて教えてあげるか、DDP(仕向地持ち込み渡し・関税込み条件)に変更するようにします。着払いの受け取りリスクを抱えるよりは、最初から送料と関税を負担する方がましです。
海外発送に着払いを利用するときは英語が必要
海外発送で着払いを利用するには、英語での依頼が必要です。ここでは着払いを利用する時に役立つ英文例を紹介していきます。
自分が発送人の場合
自分が着払いで海外発送する場合は、以下の例文を参考にしてください。
I send these goods by cash on delivery. 私は、この商品を着払いで送ります。 |
I’d like to send these goods by cash on delivery. Would that be OK? 私は、この商品を着払いで送りたいのです。いいですか? |
I did cash on delivery procedures for goods today. 本日、私は商品の着払い手続きをしました。 |
I can’t send these goods by cash on delivery. この商品は着払いで送ることができません。 |
自分が受取人の場合
自分が海外発送された着払い商品を受け取る場合は、以下の英文を参考にしてください。
Would you send these goods by cash on delivery? 商品を着払いで送ってくれますか。 |
Can you send these goods by cash on delivery? 商品を着払いで送ることができますか? |
Did you send goods by cash on delivery? 商品を着払いで送りましたか? |
Can you mail these goods by cash on delivery? 商品を着払いで郵送できますか? |
海外発送するときに使える英文例
ここでは国際郵便や国際宅急便などで海外発送する時に使える英文例を紹介します。
購入者からのメッセージに対応するとき
海外取引の基本中の基本、お客様からのメッセージに返信する英文を紹介します。
I’m thankful that you inquired. お問い合わせありがとうございます。 |
Thank you for your quick response. お早い返信ありがとうございます。 |
I’m waiting for an answer from you. お返事お待ちしております。 |
If you have any questions, please contact me. 他に質問等ありましたら、お気軽にご連絡ください。 |
配送時に使う英文例
商品を発送するときに使える英文例です。
I ship goods within 3 days. 商品は3営業日以内に発送します。 |
After shipping goods, I send a message. 配送が完了したらメッセージを送ります。 |
Goods arrive in the United States in about 5 days. アメリカへは5日ほどで到着します。 |
Delivery period varies depending on location. 場所によって配達期間が異なります。 |
This is the tracking number of the item. こちらが追跡番号です。 |
All goods have a tracking number. 全ての商品に追跡番号が付きます。 |
This item has neither a tracking number nor a guarantee. この商品には追跡番号も保証も付いていません。 |
<配送後>
I hope you like it. 気に入っていただければ幸いです。 |
If you like the item, please review it. 商品を気に入っていただけたら、レビューお願いします。 |
注意点を紹介する
注意事項を伝えたい時の英文例です。
Please give me a message when you want to change the delivery method. 発送方法を変更したい時はメッセージください。 |
Before ordering, please read the following notes. ご注文前に、下記の注意事項をお読みください。 |
You have to pay the customs duties. Please note it. 関税はお客様負担となりますのでご了承ください。 |
Please check that the address is correct before ordering. 注文前に住所が正しいか確認してください。 |
A customer has to pay a shipping charge of return. 返品時の送料はお客様負担になります。 |
You can’t write wrong information about the customs duties. 関税用紙には、正しい商品情報を記載してください。 |
トラブルやキャンセル対応
トラブル時の対応方法を紹介するときの英文例です。
Please contact me within 24 hours when canceling. キャンセルするときは24時間以内にご連絡ください。 |
I will accept returns / exchanges. 返品交換に応じます。 |
It is possible to return the item within 14 days from arrival. 商品到着から14日以内なら返品可能です。 |
I repay it on PayPal. キャンセルされた注文はPayPalで返金します。 |
If you don’t like the item, please contact me. 商品が気に入らなければ連絡ください。 |
返信ができない時
すぐにメッセージを返信できない時の英文例です。
I will be late replying when I go out. 不在時はメッセージの確認が遅くなってしまいます。 |
I can not check messages when the PC is not at hand. Please note. PCが手元にない時はメッセージを確認することができません。予めご了承ください。 |
I will reply as soon as I confirm the message. メッセージを確認次第、お返事します。 |
商品についての説明
商品についての説明をする時の英文例です。
I accept custom orders. カスタムオーダーも可能です。 |
I wrap it for gifts. ギフト用にラッピングいたします。 |
Since I’m also doing wholesale, you can order large quantities. 卸売もしてるので大量注文も可能です。 |
国際郵便と国際宅配便(DHLなど)海外発送・着払いのやり方まとめ
国際郵便と国際宅配便(DHLなど)海外発送・着払いのやり方を紹介しました。国際郵便や国際宅急便で海外発送を着払いにする時のやり方としては、DHL・UPS・FedExなどの海外宅配業者を利用します。大変便利なサービスですが、受け取りを拒否され取り立てに失敗した時は、送料と関税を負担しなくてはなりません。国内発送時と同じような着払いに関するトラブル対応はできないと思った方がよいでしょう。
また、海外発送に着払いを利用するなら国際郵便は対応不可なので、国際宅急便のみになります。DHLなどの海外宅配業者の利用に不安がある場合は、着払いではなく、最初から元払いにして発送しましょう。国際郵便と国際宅配便(DHLなど)海外発送・着払いのやり方、リスクも十分理解したうえで利用するようにしましょう。