東南アジア在住日本人必見!LAZADAの使い方完全ガイド

東南アジアへのEC出店を考えている企業には、LAZADAをおすすめします。

LAZADAは東南アジア最大のECモールで、その価格の安さやサービスの質の高さから現地で圧倒的な支持を集めています。
Amazonが本格的に東南アジアに進出できない背景には、このLAZADAの存在があると言われています。

今回はLAZADAの概要と利用方法を徹底解説します。

目次

LAZADAとは?

最初にLAZADAの概要を説明します。

LAZADAは東南アジアのAmazon

LAZADAは

  • ベトナム
  • インドネシア
  • マレーシア
  • フィリピン
  • シンガポール
  • タイ

で圧倒的シェアを獲得している巨大ECモールです。
現在は中国の巨大企業「アリババ・グループ」の傘下に入っています。

LAZADAの歴史

元々LAZADAは、Rocket Internet社がAmazonの東南アジア進出を阻むために2011年に立ち上げたECモールです。
当初、経営状態はあまり良くありませんでしたが、政府系ファンドなど様々な資金援助を得て巨大ECモールに成長しました。

そして、2016年、アリババ・タオバオなど数々の巨大ECモールを運営している中国の巨大企業「アリババ・グループ」の傘下に入り、さらに市場を拡大しています。

LAZADAは安い

LAZADAにはMade in Chinaの商品が大量に出品されているため、全体的に価格が安いのが特徴です。
品揃えもAmazonに引けを取りません。

また、送料も5RM〜15RM(単位はリンギット。日本円に換算すると150円~450円ほど)と安く、送料無料の商品も多いです。

現地のLAZADA利用率は高い

東南アジアでは今までAmazonのようなECモールが無かったこともあり、LAZADAは絶大なシェアを獲得しています。
クーリエ業者「Kerry Express」(国際宅配便業者)が配達しているため、郵便局よりも配送スピードも速いです。

LAZADAで購入する方法

LAZADAへの出店を考えている場合は、一度現地でLAZADAを利用してみることをおすすめします。
購入手順は日本のAmazonと大差ありません。

今回はLAZADAフィリピンを例に購入方法を解説します。

LAZADAのアカウント作成

LAZADAを利用するには、まずはアカウント登録をする必要があります。
LAZADAのホームページを開いてください。

参考:LAZADA(フィリピン)

右上の「SIGNUP」をクリックしてください。

必要事項を入力してチェックボックスにチェックを入れてください。
最後に「SIGNUP」をクリックすれば完了です。

商品の購入手順

商品の購入手順はAmazonと変わりません。
まずは検索フォームで商品を検索します。

検索結果もAmazonとよく似ています。
商品画像かタイトルをクリックすれば商品ページに飛びます。

商品写真や値段を確認できます。
個数を変更したい場合は「Quantity」を設定してください。
すぐ購入する場合は「Buy Now」を、とりあえずカートに入れる場合は「Add to Cart」をクリックしてください。

「Buy Now」をクリックすると、合計金額と到着予定日が表示されます。
問題がなければ「Place Order」をクリックしてください。

決済

続いて支払い方法を選択します。
選択可能な支払い方法は以下のとおりです。(フィリピンの場合)

  • Cash on Delivery(着払い)
  • Credit/Debit Card(カード払い)
  • Lazada wallet(Lazada内決済)
  • Gcash (フィリピン送金サービス)
  • BDO Installment (分割払い)

商品によって利用できる支払い方法は異なります。

商品のお届け日数

LAZADAのお届け日数は3~5日程度であることが多いです。

送料について

前述の通り、LAZADAでは送料が極力抑えられています。
ただし、大きい商品や重い商品はサイズと重量によって送料が割り出されるので注意してください。

商品の受け取りも簡単

商品の受取時は、特に言葉が分からなくても問題ありません。

「ラザダ? オッケー!」と言えば大体通じます。

LAZADA商品の梱包事情

海外のネットショップは配送や梱包が雑なイメージがありますが、LAZADAはそんなことはありません。
梱包もAmazonと大差なく、配送も丁寧であるため、商品の破損を心配する必要はほぼありません。

LAZADA出店のコツと注意点

ここからはLAZADAに出店するコツ・注意点を徹底解説します。

まず、LAZADAに出品できるのは現地で法人格を取得した者に限られるため、個人での出品はできません。

LAZADAの手数料

LAZADAでの出品に月額利用料などはかかりませんが、販売時に販売手数料がかかります。
販売手数料は商品カテゴリによって異なりますが、4%のカテゴリがほとんどです。

売上金の送金

LAZADAでの売上は、2週間毎に銀行振込かPayoneerで送金されます。

LAZADAに出品すべき商品

前述の通り、LAZADAには中国製の商品がたくさん出品されています。
アリババ・グループの傘下に入ってからは、タオバオの商品が多く出品されており、「タオバオコレクション」ができるほど人気が高いです。

販売商品がタオバオコレクションと被るとまず売れないため、扱う商品はタオバオコレクションには無い商品にしましょう。

LAZADAの出店アカウント

LAZADAの出店アカウントは2種類あります。

(1)ローカルアカウント

ローカルアカウントは、出店した国のLAZADAでのみ出品できるアカウントです。
例えば、マレーシアのLAZADAに出店した場合は、マレーシアのLAZADAにしか出品できません。
複数の国で販売を行いたい場合は、国ごとにアカウントを取得した上で出店する必要があります。

ただし、商品ニーズや顧客評価など一定の条件を満たせば、1国のローカルアカウントだけで他国のLAZADAにも出品可能になります。

(2)グローバルアカウント

グローバルアカウントはLAZADAのサービス圏内全ての国で出店が可能なアカウントです。
ただし、審査が厳しく、現状では大手ブランドしか開設できていません。

LAZADAの配送方法

LAZADAに出店した場合の配送方法は大きく分けて2つあります。

LAZADA香港の倉庫から配送

1つ目は、あらかじめ相当数の商品をLAZADA香港の倉庫に納品しておき、注文がきたら倉庫からLAZADAに配送してもらう方法です。AmazonのFBAとほぼ同じ手法です。

香港の倉庫から販売国までの送料はLAZADAが負担してくれますが、香港の倉庫までの送料と、販売国内の送料は出店企業の負担となります。

日本から越境配送

2つ目は、注文の度に日本から直接購入者へ越境配送する方法です。
越境配送するには事前の申請と許可が必要です。

ただし、越境配送は一部地域では利用できません。注意してください。

LAZADAの問題点と対策

最後にLAZADAの課題と改善策を紹介します。

商品レビューが少ない

LAZADAはまだ新しいECモールであるため、老舗のAmazonと比べると商品レビューが少ないです。
そのため、粗悪品を掴まされる利用者も少なくありません。

悪質な業者もいる

レビューが少ないことを逆手に取り、わざと粗悪品や全く違う物を販売している悪質業者も一定数存在しています。

LAZADAの返品ポリシー

上記の問題に対して、LAZADAは以下の条件を満たす商品は、無条件で返品・返金可能としています。

  • 破損/故障しているもの
  • 表示されていた写真と異なるもの
  • 注文していない別の商品
  • 偽物
  • 期限切れ
  • 不足している備品がある

返品ポリシーは説明欄の記載によって以下のように設定されています。

  • Lazaglobal・Marketplace:到着後7日間返品保証
  • Lazmall:到着後30日間返品保証

各商品の保証範囲は、商品ページのサービス詳細欄に記載されています。

返品手順

  1. My Orderを開く
  2. 返品したいオーダー番号「#~」をクリック
  3. Returnをクリック
  4. 必要事項を入力する

あとは発行された返送用ラベルを印刷して返送してください。

発送先住所の訂正について

最後に、もう一つLAZADAの課題を紹介します。
それは発送先住所の訂正についてです。

LAZADAでは、商品購入後の発送先住所の訂正は制限されます。
購入後に訂正できるのは、ステータスが「Shipped」になってから「Delivered」になる前の間だけです。

LAZADAはまだまだ発展途上

LAZADAは現時点で東南アジアで圧倒的シェアを獲得していますが、まだまだ発展途上です。
市場の拡大が見込めるので、東南アジアへのEC販売を予定している企業の営業担当の方は、ぜひLAZADAの利用を検討してみてください。

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この記事を監修した人

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