日本製品を個人で海外販売する方法

日本製品は海外での需要が高いです。国内より海外の方が高く売れる商品もたくさんあります。

そこで今回は、個人で日本製品を海外販売するための戦略・方法を徹底解説します。

目次

海外販売のビジネス形態

最初に海外販売のビジネス形態について説明します。

海外販売のビジネス形態は2種類

海外販売のビジネス形態は「個人」「法人」の2つに大別できます。両者の違いは法人化しているかどうかの違いです。

「個人」とは個人事業主という意味です。個人事業主もスタッフを雇うことができるため、1人で販売しなければいけないわけではありません。

また、一人でも法人化できるため、法人名義であるにもかかわらず1人の人間が販売しているケースはあります。

個人と法人の信頼度

個人販売と法人販売では、法人販売の方が信頼度が高いです。

ただし、対個人販売のネットショップにおいては出品者の評価が大きな判断基準となっています。評価さえ良ければ個人でも法人でも関係ありません。また、取引でトラブルが起きた場合は、個人でも法人でも同等の責任を負うことになります。

個人と法人の仕入れ

しかし、対企業との取引においては、やはり法人の方が信頼度が高いです。そのため、仕入れ時の交渉などは法人の方が有利です。個人では相手にされないことも多いです。また、輸出規制品の許可・承認申請も個人では難しい傾向があります。

個人の海外販売戦略

続いて、個人の海外販売戦略について説明します。

日本製品は海外需要が高い

まず扱う商品に関してですが、海外販売するべきは日本製品です。日本製品は海外での評価が高く、需要も大きいです。また、寿司をはじめとした日本の食文化が海外でブームになっているため、わさびなどの日本独自の食材に対する需要が高まっています。

海外の顧客にダイレクトに販売

販売相手ですが、海外の個人をターゲットにしましょう。前述の通り、個人では企業に相手にしてもらえません。そのため、海外の個人にダイレクトに販売しましょう。

ECサイトに出店

次に販売方法ですが、海外のECサイトに出店しましょう。ECサイトとはネットショップのことです。

日本では今だにキャッシュレス化が進んでおらず、またネット販売に対応できていない古い企業が多いため、EC化があまり浸透していません。しかし、海外ではEC化が急激に進んでいます。2021年までの世界のEC市場規模予測を以下に示します。


また、国別のEC市場規模ランキングは以下のようになっています。(2019年時点)。

ランキング国名 市場規模
(億米ドル)
 日本円換算
(110円で計算)
対前年比
1
中国
19,348212.8兆円27.2%
2米国5,86964.6兆円14%
3英国1,41915.6兆円10.9%
4日本1,15412.7兆円4.0%
5韓国1,03511.4兆円18.2%
6ドイツ8199.0兆円7.9%
7フランス6947.6兆円11.4%
8カナダ4985.5兆円21.1%
9インド4615.1兆円32.1%
10ロシア2693.0兆円18.5%

4位の日本はEC先進国のようにも見えますが、成長率が他国と比べて著しく低いです。また、EC利用率も低いです。3位のイギリスは人口が日本の約半分にもかかわらず、ECサイト利用率50%という高いEC浸透率により、EC市場規模で日本を追い抜いています。

市場規模は中国がダントツで1位です。中国の2大大手ECサイトの「アリババ」と「京東」は、独自の配送ネットワークを構築して、日常消耗品のEC化に着手しています。今後さらに伸びることが予想されます。

アメリカは市場規模こそ2位ですが、Amazon・Google・Appleなど、各ジャンルで圧倒的なシェアを獲得しているECサイトを多数有しています。常に新しいITサービスを生み出し、世界のEC市場を牽引しています。

このように、海外ではECサイト利用者が非常に多いため、海外販売するのであれば現地に店舗を構えるより、ECサイトへの出店をおすすめします。

外国語が必須

また、海外販売には外国語が不可欠です。

商品説明の表記も取引相手とのやり取りも全て外国語で行われます。現在は翻訳ツールが充実していますが、完璧ではありません。外国語に自信がない場合は、外国語に優れたスタッフを雇うことも考えてください。

海外販売で安定して稼ぐ3つのコツ

続いて、海外販売で安定して稼ぐコツを3つ紹介します。

購入者目線で取引する

1つ目は、購入者目線で取引することです。

販売者視点で自己満足な取引をしていては、どこの国の人相手でも稼げません。

・商品説明は具体的に書く(読み直して疑問が浮かばないように)
・注文に対するお礼、発送完了報告、配送状況の連絡など、取引相手にこまめに連絡する

など、購入者目線での取引を心がけましょう。

ブランディングする

2つ目は、ブランディングすることです。

ブランディングせずに販売だけしていると、強いライバルが現れた時に客を取られてしまいます。したがって、お客さんが他の誰でもなくあなたから買いたいと思えるような「価値」を作りましょう。

例えば、同じジャンルの商品だけを長く販売していれば、「◯◯関連商品の専門業者」という他社にはない価値がつきます。

他にも、配送状況を逐次報告するだけでも、「商品到着まで安心して待てる業者」という価値が生まれます。

リピーターを作る仕組みを確立する

3つ目は、リピーターを作る仕組みを確立することです。

一度購入してくれた顧客は、一元様よりあなたへの信頼度が高いため、販売もしやすいです。顧客のリストを取って、お得な情報を定期的にメルマガ配信するなどして、リピーターを作るシステムを確立しましょう。

海外で需要のある日本製品

続いて、海外で需要のある日本製品を3つ紹介します。

自動車・バイクの部品

1つ目は、日本製の自動車・バイクの部品・パーツです。

フィギュア・アニメグッズ

2つ目は、フィギュアやアニメグッズです。日本のアニメ・漫画は海外で高い評価を受けており、その関連商品は高値で取引されています。

カメラ

3つ目は、日本製のカメラです。部品単位でも需要があります。

海外販売に適したECサイト

最後に個人で海外販売するのに適したECサイトをいくつか紹介します。

eBay

1つ目は、eBayです。

eBayは世界最大級のオークションサイトです。利用者数は2億人を超えており、市場規模はヤフオクの10倍以上です。新規出品者は最初の90日間出品制限がありますが、徐々に解除されていきます。出品制限が参入障壁となっているおかげで、ライバルが少ないです。

Amazon

2つ目は、Amazonです。

日本でもお馴染みのショッピングサイトですが、日本以外にもアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、中国、イタリア、スペイン、ブラジル、インド、メキシコ、オーストラリア、オランダ、トルコ、アラブ首長国連邦、ポーランド、スウェーデン、シンガポール、サウジアラビアの19カ国にAmazonがあります。言語は違っても各国のサイトのデザイン・レイアウトが日本のサイトと同じであるため、非常に使いやすいです。

Etsy

3つ目は、Etsyです。

Etsyはハンドメイド商品やビンテージ物の販売に特化したECサイトです。

SNSを使って販売もできる

また、ECサイト以外にもSNSを活用して海外販売する方法もあります。

・Facebook
・Instagram
・Twitter

などを使えば、世界中の人に発信できます。SNS集客の良いところは、ブランディングが簡単であることと、一度システムを確立すれば資産になることです。

自分でECサイトを作る

また、自分でECサイトを作って運営する方法もあります。

最初は集客に時間がかかりますが、こちらも一度システムができれば資産となります。ECサイトは以下のサービスを利用すれば初心者でも簡単に作成可能です。

参考:イージーマイショップ

参考:STORES.jp

日本製品の海外販売は稼ぎやすい

日本製品の海外需要は高いです。ECサイトを使えば個人でも簡単に海外販売できますので、ぜひ参入してみてください。

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この記事を監修した人

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