ネットで検索すると、「パタゴニア 個人輸入できない」と表示されます。実際に、個人輸入ができなかった人の体験談などを見たことがあるかもしれません。
しかし、パタゴニアを個人輸入することは可能です。むしろ個人輸入をすることで、日本国内で買うよりも安くパタゴニアを入手できるでしょう。
そこで今回は、「パタゴニアを入手できるショップ」や「海外ショップが正規取扱店かどうかを確かめる方法」などについて詳しくご紹介していきます。パタゴニアを安く手に入れたいと思っている人、実用性の高いパタゴニアの服に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
パタゴニアを安く買うためには個人輸入がおすすめ
パタゴニアを日本で購入しようとすると、楽天やAmazonで探すことになります。しかし、いざお目当の商品を見つけても価格の高さに驚いてしまう人も少なくありません。
本社のあるアメリカであればもっと安く購入できますが、日本への輸送コストや正規販売店での保証などが加わって、どうしても割高になってしまいます。
正規販売店で購入すると保証があるので、返品対応もしてくれるなどメリットはいくつかあるでしょう。そこで、パタゴニアを安く手に入れるオススメの方法「個人輸入」について解説していきます。
パタゴニア(ジャケット)の値段を日本と海外で比較
パタゴニアを個人輸入する最大のメリットは、安く手に入れられることです。そこで海外の通販サイトと日本国内の通販サイトで値段がどれだけ違うのかを見ていきましょう。
比較の対象となる商品は「Patagonia Dual Aspect Men’s Jacket」で、比較するショップは「楽天」と「ellisbrigham」です。まず、楽天で値段を調べてみると「88,000円」でした。
一方、ellisbrighamにて値段を調べてみると「449.99ポンド(日本円で約72,800円」でした。セールやクーポンを活用すれば、もっと安く手に入れることも可能です。
ちなみに、この商品は海外への配送が、25ポンド(4,000円程度)ほどでした。商品と送料だけで計算してみると「97,800-76,800円」で、日本で買うより海外のショップから個人輸入した方が21,000円も安く入手できることがわかりました。しかし、個人輸入した商品は一定以上の価格だと「関税」を払わなければいけません。次は、関税の計算の仕方について解説していきます。
パタゴニアの関税はどれくらいかかるのか?
個人輸入の場合、商品の値段と送料の合計が「16,666円以上」になると関税を支払う必要があります。合計金額が16,666円以下であれば免税措置を受けられます。
そして、パタゴニアなどの洋服には「約10%」の関税率がかけられます。この関税率は商品の種類や素材によって異なるので、事前にしっかり確認しておく必要があるでしょう。他にも、通関を担当する職員によって違う判断が下されることもあります。
先ほど紹介した、パタゴニアの値段を使って関税の計算をしていきます。商品代金と送料の合計が76,800円なので、関税率10%だと関税は「76,80円」です。
実際に支払うのは商品と送料の合計金額と関税額なので、「76,800+76,80=84,480」になり、パタゴニアのスノージャケットを個人輸入するには「84,480円」が必要になる計算です。もう一度、楽天の商品との差額を比べてみましょう。「88,000-84,480=3,520」となるので、海外で購入する方が「3,520円」お得ということになります。
【2022年最新版】個人輸入でパタゴニアを手に入れる方法2選
2022年最新版の「個人輸入でパタゴニアを手に入れる方法」を2つ紹介していきます。具体的には、以下の2つの方法でパタゴニアを個人輸入します。
・eBayで購入する
・海外ショップで購入する
パタゴニアを手に入れる方法:eBayで購入する
パタゴニアを手に入れる際にオススメなのが、「eBay」を利用することです。アメリカで最大級の規模を誇るオークションサイトで、日本でいえばヤフオクのようなサイトになります。
出品される商品の地域もさまざまで、ものによっては新品よりも安く購入することも可能です。もちろん中古品も出品されているので、よく確認することが大切です。
たとえば、eBayで「patagonia retro pile jacket」と調べてみると、約15,000円前後で出品されていることが確認できました。
商品価格以外に日本への配送料がかかるので、どれくらいの料金が必要かを見ておきましょう。
また、eBayでは偽物や偽ブランド品が出品されていることがあります。どう見ても違和感があるものや、安すぎる商品を見つけても安易に手を出さないようにしてください。ある程度の目利きができる人であれば、eBayをうまく活用することができます。
パタゴニアを手に入れる方法:海外ショップで購入する
パタゴニアを個人輸入する際にベストな方法は、「海外ショップから日本に直接配送してもらう」ことです。直接配送をしてもらうことで、比較的短期間で商品を受け取ることができます。
しかし、海外ショップの多くが、パタゴニアなどのブランドの日本直接配送に対応していません。そのため輸入代行業者に一度送って、そこから日本に配送してもらうこともあります。
日本への発送に対応している海外ショップはある?
日本への発送に対応している、海外ショップもあります。なかでも、直接発送をしてくれてオススメなのは、以下の2つのショップです。
・ellisbrigham
・URBAN EXCESS
おすすめショップ1:ellisbrigham
参考:ellisbrigham
ellisbrighamは、イギリスのアウトドア用品ショップです。日本への送料は、商品の値段や数量に関わらず2kgまでなら一律25ポンドとなっています。
2㎏を超える注文の場合は、ellisbrighamに連絡して送料の見積を行ってもらうことが必要になります。
支払いは、クレジットカードかPaypalに対応しています。英語でのみの表示となっているので、翻訳などを使いながら利用する必要があります。
おすすめショップ2:URBAN EXCESS
参考:URBAN EXCESS
URBAN EXCESSは、イギリスのファッション用品オンラインショップです。日本への発送で10,900円以上の購入であれば、送料は無料となります。
支払いはクレジットカード、Paypal、Apple Payに対応しています。
こちらのサイトは、やや読みづらいですが、一応日本語表示をすることもできます。
転送サービスを活用すれば個人輸入できる海外ショップ
海外ショップでパタゴニアを購入したいけれど、日本への配送を行なっていない所もあります。他には日本への送料がとても高いショップも存在しています。
日本への発送に未対応、日本への高額な送料、これらの問題を解決するのは「転送サービス」です。簡単にいうと、個人輸入を代行してくれる業者です。
この転送サービスを使うことで、日本へ発送できない商品でも個人輸入することが可能になります。ここでは、転送サービスを利用することで、パタゴニアを入手できる以下の2つのショップについて解説していきます。
・backcountry.com(バックカントリードットコム)
・Moosejaw(ムースジョー)
海外ショップ1:backcountry.com
参考:backcountry.com(バックカントリードットコム)公式サイト
backcountry.com(バックカントリードットコム)は、アメリカのアウトドア用品を扱うオンラインショップです。数多くのブランドを取り扱っていて、日本への直接配送にも対応しています。
しかし、パタゴニアに関しては日本への直接配送が規制されているため、転送サービスを提供している輸入代行業者を利用しなければいけません。パタゴニアの他にも、アークテリクスやノースフェイスなども日本への直接配送が規制されていますので注意が必要です。
海外ショップ2:Moosejaw
Moosejaw(ムースジョー)は、クライミングなどアウトドア専門のオンラインショップです。アメリカでは12店舗を構えるほどの有名なショップになります。
パタゴニアをはじめ、ラ・スポルティバやノースフェイスなど400ものブランド商品を販売しています。しかし、パタゴニアの日本への直接配送は規制されています。
パタゴニアを購入したい場合は、backcountry.comと同じく転送サービスを提供している輸入代行業者を通して、日本に送ってもらうしかありません。ちなみに、Moosejawはポイント制があったり、クーポンを配布していたりします。これらを活用することでより安く購入することもできます。
購入先がパタゴニア正規取扱店かを確かめるには?
パタゴニアは海外ではメジャーなブランドで、比較的安価で手に入れることができるため、偽物(偽ブランド品)が流通していることがあります。アジアでパタゴニアを購入する際は偽物に気をつけなければいけませんが、アメリカで購入するときであれば偽物を掴ませられる可能性は低い傾向にあります。
しかし、パタゴニアの偽物が1つも出回っていないわけではありません。そのため、パタゴニア正規取扱店かどうかを必ずチェックする必要があります。
ここでは、「ストアロケーター」を使って正規取扱店かどうかを調べる方法を解説していきます。とくに聞き慣れないショップで商品を見かけたときには、忘れずに正規取扱店なのかをチェクしておきましょう。
「ストアロケーター」という機能を使う
パタゴニア正規取扱店かどうかを確認するためには、「ストアロケーター」を使います。検索窓にショップ名や住所を入れることで、正規取扱店かどうかを教えてくれます。
しかし、ショップ名を検索しても正規取扱店かどうか分からないこともあります。たとえば、海外ショップの「basinski.com」が良い例になります。ストアロケーターで「basinski.com」と調べても、正規取扱店かどうかを判断することはできません。
このように、あまり有名ではないショップでパタゴニアを購入しようとすると、検索しても引っかからないことが少なくありません。次は、スムーズに検索する際のポイントを解説していきます。
検索時は「郵便番号」と「地域名」を入れるのがポイント
ストアロケーターで検索しても引っかからない場合は、「郵便番号」と「地域名」の2つを入力して調べてみましょう。
今回例としてあげた「basinski.com」というショップは、郵便番号が「05751」で地域名が「VERMONT(バーモント州)」なので、「VT 05751」と検索してみます。すると、スムーズに目的のショップを見つけることができました。
ちなみに、郵便番号だけ調べても目的のショップを検索することができます。精度の高い検索結果をみたい場合は、郵便番号と地域名を入力してください。使うには少し時間が必要ですが、正規取扱店かどうかを確認するために必要ですので、徐々に慣れていくようにしましょう。
パタゴニアを個人輸入するデメリットとは?
パタゴニアの個人輸入は安く仕入れられるというメリットがありますが、当然ながらデメリットも存在しています。ここでは、パタゴニア個人輸入をする際の以下の3つのデメリットを解説していきます。
・商品が没収されたり届かないことがある
・商品の価格や素材によっては関税が高くなる
・返品はできるが海外への送料がかかる
商品が没収されたり届かないことがある
パタゴニアに限らず個人輸入をする際には、商品が税関で没収されたり自宅まで届かないことがあります。また、ブランド品は輸送途中で紛失することもあります。もちろん日本への輸入が禁止されているものは没収されますが、服やバッグ、家電製品でも輸送途中で行方が分からなくなるケースもあるようです。せっかくお金を払って商品が届くのを待っていたのに、肝心の商品が届かないこともあるのが個人輸入のデメリットです。
商品の価格や素材によっては関税が高くなる
個人輸入をする商品によっては関税率がとても高くなってしまいます。たとえ安く商品を買えたとしても、関税率が高ければお得とは言えません。
初めて個人輸入をする人は、この点を見落としやすい傾向にあるでしょう。自分が購入したい商品の種類と素材をしっかりと確認する必要があります。
中でもジャケットやズボンにスカート、本革やレザーを使った製品は関税率が高くなっています。商品の種類や素材別の関税率は以下のサイトを確認してください。
参考:関税局公式サイト「主な商品の関税率の目安(カスタムスアンサー)」
返品はできるが海外への送料がかかる
例えばURBAN EXCESSでは、「14日間の返品期間」が設定されています。商品が破損していた場合は、URBAN EXCESSが返金、送料も負担してくれます。
しかし、お客様都合による返品では、送料を自己負担する必要があります。届いた商品のサイズが合わなかったり、実際に見てみると気に入らなかったなどの理由で返品をしたくても、有料で送らなければいけません。
Amazonだと商品や条件によりますが、返品するための送料は無料になります。しかし、URBAN EXCESSだと、返品の送料がかかります。
Amazonのように気軽に試着目的で利用することはできないので、しっかりと自分に合うサイズを探して、購入する必要があります。
まとめ
今回は、パタゴニアの個人輸入について解説していきました。個人輸入を活用することで、安くパタゴニアの服を手に入れることが可能になります。
また、型落ちのモデルをターゲットにすることで、さらに安くパタゴニアの服を手に入れることもできます。ただし、種類やサイズ、カラーなどは常に揃っているわけではありません。
タイミングよくお目当の商品が出品されていることもありますので、定期的に海外ショップをチェックすることをオススメします。ぜひ個人輸入を活用して、パタゴニアのファッションを楽しんでください。