「仕事で余裕がなくいつも追われている」
「仕事のことを考えると頭が痛い…」
「どうすれば余裕を持って仕事に取り組めるのか?」
そんな悩みはありませんか?
人生の中で、多くの時間を占める仕事。
その仕事で忙しさに追われ気持ちに余裕がなくなり、心の不調を訴える人もいます。
心の不調を放置していると、体調や仕事のパフォーマンスに影響するので、できるだけ早めに気づいて対処する必要があります。
今回は、
・心の余裕が無くなる原因
・心の余裕を取戻す方法
・仕事が忙しくて余裕がない時の対処法
について解説します。
この記事を参考にして、心の余裕を取り戻してください。
心に余裕がない原因
最近、なんだかうまくいかない。失敗や小さなミスが多くなった。そう感じる方は、知らないうちに心の余裕がなくなっているかもしれません。
心に余裕がなくなる原因をいくつか紹介します。
ネガティブな感情にとらわれている
つらい、できない、やりたくないなどのネガティブな感情を持ち続けると、ストレスが蓄積されます。
やりがいや達成感を感じられれば、つらくても成長の糧になることもあります。しかし、頑張っても報われない苦労やつらさから抜け出せない状態が続くと、心も体も疲れる一方です。
ネガティブな感情でいっぱいになり、イライラしたり、失敗やミスをしてしまう悪循環に陥ってしまいます。
環境の変化についていけない
業務内容や環境は変化していくものです。定形作業や、これまでのルールが変わることもあります。
変化に順応できないと、周りから取り残されている、自分だけ役に立てていない、置いて行かれている、といった思いを持ちやすくなります。
そうなると心が疲れてくるだけでなく、自信を失くしてしまいます。
焦って失敗する
締め切りに追われたり、想定範囲を超えた出来事が起きると、焦って失敗してしまう人がいます。
焦らないように事前の準備をしていても、想定外の事態には焦りがちです。
自分に自信がない
過去の失敗や、経験不足で自分に自信がない場合も、余裕がなくなります。
自分が成功する姿が思い描けない、失敗することばかり考えてしまう、とネガティブ思考になると、何事もうまくいかなくなってしまいます。そして、気持ちも落ち込んでしまいます。
仕事が忙しく余裕がないからイライラしてしまう
仕事が忙しい状態が続くと、ストレスが溜まってしまいます。
不安な気持ちが強まり、イライラする感情が態度に出てしまうこともあります。そして、心に余裕が無くなります。
ですが、イライラする人は、周りから話しかけにくいと思われてしまいます。また、仕事で成果を出したとしても、感情をコントロールできない人だと悪い印象を与えてしまうので注意が必要です。
心に余裕を取り戻すには?
心に余裕を持てなくなった原因に気づくことができれば、対処できます。
仕事に追われすぎて余裕がない人は、仕事の優先順位を整理してみましょう。
メモやスケジュール帳を活用し、まずは今日中に終わらせるタスクを定めると効果的です。
タスクを洗い出し、所要時間を予想しておきます。簡単に終わるタスクと時間を要するタスクに分け、どのタスクから着手するか優先順位をつけましょう。
おすすめは、簡単に終わるタスクを午前中に手を付けることです。仕事エンジンがかかり、タスクを一つ完了することで達成感が得られ、一日のスタートを気持ちよく切ることができます。
終わったタスクはチェックや斜線で消します。残りのタスクが把握しやすくなり、心に余裕が生まれやすくなります。
完璧でなくていい
人間ですから、完璧にすべてやり遂げることは不可能です。また、ミスなく仕事を仕上げることができたと思っても、それはあなたの主観です。
仕事の出来映えを完璧と表現する時、人により基準が異なりますし、数日かけて完璧に仕上げた資料も、違う人から見れば改善の余地がある資料に見えるかもしれません。
完璧を目指すと、自分を追い込んでしまいがちです。完璧を目指して長い時間と労力を費やし、結果としてやり直しになった場合、達成感を得られるどころか挫折してしまう可能性もあります。
費やした労力に対して、リターンが少ない作業を繰り返していると心が疲弊してしまいます。
確認後、修正が入る前提で一旦成果物を報告するのも手です。その方が客観的意見をもらうことができ、自分が認識している方向性が間違っていないかも確認できます。
あまり気負いすぎず、一つの作業にこだわりすぎないように作業しましょう。そして、空いた時間で他の仕事に着手した方が心の余裕につながります。
自分の頑張りを認めよう
自分の味方になってくれるのは、自分自身です。
失敗やミスをした時、結果に対する評価や叱責は周囲がしてくれるかもしれません。しかし、その結果に至るまでの努力や労力を知っているのは自分だけです。
反省をした後は、自分の頑張りを自分で褒めてあげましょう。
おいしいものを食べる、欲しかったものを買う、見たかった映画を観るなど、自分へご褒美をプレゼントするのも良いでしょう。自分を励ましながら、心のバランスを保ちましょう。
待ち受ける課題に対して予め対処法を決めておこう
「忙しくなる時期の予想」が出来ていれば、その忙しさを先回りして対処法を考えておくことが出来ます。
ここで重要なのが、気分の先取りはしないこと。
「ああ、大変そうだな…」「多忙な日々が近づいてる…」というように、その時期が来る前に気分を下げる必要はありません。
適度な心構えで臨み、作業のようなタスクが出てきたらいち早く片付けたり、ちょっとした短い時間を使って嫌にならない程度に進めるなど、余裕のあるうちに対策を練っておきましょう。
ストレスがかかる前に解決までのステップの明確化を行いさえすれば、常に余裕を持ったマインドでいられます。
「出来た自分」を思い出そう
私たちは、自分自身が壁を乗り越えた過去の経験を思い出すことで、今立ちはだかっている壁に対しても希望が見えてくるものです。
もちろん、その経験が今の忙しさに匹敵するほどでなくても、小さい安心の材料があれば良いのです。
今までにあなたが「なんとかやり遂げた」経験を思い出してみましょう。今の忙しさを乗り越えた後には、もっと大きな達成感が待っています。
仕事で余裕がなくミスをしてしまう人の特徴
ここでは、仕事で余裕がなくてミスをしてしまう人の特徴をご説明します。
その特徴は3つあり、以下の通りです。
・経験が少ない人
・焦りがちな人
・ミスしたくないと思いすぎる人
1つずつ説明します。
経験が少ない人
ミスをしてしまう特徴の1つ目は、「経験が少ない人」です。
経験が少ない人は、経験豊富な人に比べ、ミスが増えます。
例えば、人とコミュニケーションを取る機会が少ない人が、知らない人と一緒に仕事をすることになったらどうなるでしょうか。コミュニケーションが取れずに、意志疎通ができず、ミスにつながりやすいです。
経験が少ない人がミスをするのは、仕方ありません。ですので、分からないことがあれば積極的に周りに聞きながら進める必要があります。先輩や上司に分かるまで質問し、仕事内容を理解した上で進めていきましょう。
焦りがちな人
ミスをしてしまう特徴の2つ目は、「焦りがちな人」です。
例えば提出物や課題の納期が迫っているのに進みが遅いと、焦ってミスをしがちです。
また、焦った状態では、自分がミスをしたことにも気づけないことも多々あります。気づけばミスに対してリカバリーできますが、それもできません。
計画的に仕事を進め、心に余裕を持って取り組む必要があります。
ミスをしたくないと思いすぎる人
ミスをしてしまう特徴の3つ目は、「ミスをしたくないと思いすぎる人」です。
小さなミスを気にし過ぎて、例えば怒られたらどうしようと萎縮している状態だと、自分の仕事を冷静にチェックすることもできません。その結果、より大きなミスにつながります。
落ち着いて、大事な情報が洩れて無いことを確認した後に、細部を確認していく順番を意識しましょう
仕事を抱え込みすぎないようにしよう
段取りやスケジュール調整を工夫し、自分を励ましながら仕事をしていても「やるべきことがなくならない、終わりが見えない」と感じている場合は、自分のキャパシティを超える仕事を抱えているかもしれません。
どんなに頑張っても終わりが見えないと、疲弊する一方で仕事の能率も落ちていきます。
自分の能力を超えていると感じた時は、仕事の量を減らしてもらえないか上司や同僚に相談してみましょう。
仕事を断ることも必要
人から頼られたり、仕事を頼まれると断れない人がいます。
対応できる量であれば問題ありませんが、安易に引き受けて処理しきれなかった場合迷惑をかけてしまいます。
自分が担当していた仕事に取り組む時間も減り、疲労も増し、仕事の質も低下してしまっては何も良いことはありません。
引き受けるのが難しいと感じた場合は、新たな仕事は断りましょう。理由を添えれば、依頼者も理解してくれます。
自分ひとりで頑張りすぎない
心の余裕がなくなると、失敗やミスを犯しやすくなり、自分の調子を立て直すにも時間がかかります。
時には周囲の人に頼ることも必要です。余裕がなくなっていると自分のことが見えなくなりがちなので、思い切って他の人にお願いすることも検討しましょう。
仕事で余裕がない場合の転職について
職場が忙しかったり仕事で余裕がないのであれば、転職するのも選択肢の一つです。
自分が努力をしても、周りに働きかけても、解決する見込みが立たないようなら、転職を考えることをお勧めします。
例えば、以下のようなケースです。
・職場でのハラスメントが無くならない
・人間関係が悪いため、強いストレスを感じている
・時間外労働が多く、過労死ラインまで働いている
・上司に相談しても解決の糸口が見えてこない
・この職場で仕事を続けようとはまったく思えない
・一定期間まじめに働いたが、業務内容にやりがいを感じず苦しい
上記はあくまで一例です。
この例に限らず、余裕がなく、このままでは心身に支障をきたすと判断したら、なるべく早く仕事から離れ、休息をとりましょう。
周りの環境を見直してみよう
仕事は問題なくこなせているのに、イライラしたり調子が良くない人は、周りの環境や人間関係が心の余裕をなくす原因かもしれません。
ささいな人間関係のひずみから、嫌味、陰口なども、積み重なると心を疲れさせます。ストレスを感じる環境では、仕事も効率よく進みません。
人間関係も完璧を求めない
人間関係でストレスを感じやすい人は、誰にでも好かれようとしている場合があります。常に人目が気になってしまい、意識していい人であろうとするので、自分の気持ちを後回しにしてしまいます。
人当たりが良いのは素敵なことですし、誰にでも好かれるのは良いことです。しかし常に気を張り、自分を必要以上に良く見せようと頑張り続けていると、心は疲れてしまいます。
心理学者であるカール・ロジャースが提唱した2:7:1の法則では、どんなに努力しても自分と合わない人が存在するということを伝えています。
「10人の人がいたとして、あなたが何をしたとしても好意を持ち続けてくれる人が2人、あなたの行動次第で評価を変える人が7人、あなたがどんなに良い行いをしても気に入らない人が1人いる」という法則です。
人はだれしも嫌われることを不快に感じるので、どうしても合わない1人に意識が向いてしまいます。この1人に好かれようとすると、時間や労力を浪費してしまいます。
努力しても合わない人がいると自覚し、その他の9人と良い人間関係が築けるようにしましょう。その方が素の自分を出しやすくなりますし、ストレスを溜めにくくなります。
合わない人とは、無理に関わらないように自己防衛も必要です。
深呼吸をするタイミングを作ろう
人間関係トラブルの大半は、言葉が原因で起きると言っても過言ではありません。特に忙しい時は、他の人の些細な言動でもイライラしやすくなります。
つい口走った言葉で、相手との関係が悪化したこともあるのではないでしょうか。
忙しい時や余裕がない時は、深呼吸をして心を落ち着かせるよう意識しましょう。言葉を発する前に、一呼吸置いてみることも効果的です。
うまく気分転換しよう
嫌なことがあった時も自分の気持ちを自分で立て直せるように、気分転換は大切です。
自分だけの時間を大事にする
誰かと過ごす時間は、楽しい時間であってもストレスを感じていることがあります。
仕事や人間関係のことを忘れて、自分ひとりで過ごす時間を意識的に確保しましょう。心がニュートラルに戻り、また頑張ろうという活力が補給されます。
休日はしっかり休む
休日も仕事のことを考えていると、心も体も休まりません。
仕事で使う携帯電話や資料を目のつくところに置かないよう、片付けておくだけでも心が休まり、気持ちに余裕が生まれます。
休日前にタスクを一度整理しておきましょう。先の見通しが立たないと「本当に今休んで大丈夫なのか?」と不安になり、休日も仕事に手を付けてしまいます。
先のスケジュールを見通し、しっかり休みましょう。
休みと仕事のメリハリをつける
どんなに健康体でも、休息がなければ心も体も壊れてしまいます。
中には、平日の仕事をセーブして休日に仕事をする人もいるのではないでしょうか。しかし、これでは休んだうちに入りません。
平日は趣味や楽しみの時間よりも仕事を優先し、休日にしっかり休んだ方が生活にメリハリが出ます。また平日は忙しくても、週末は休めるという意識が仕事のモチベーションにもなります。
どうしても休日に仕事をしなくてはならない人は、取り組む時間を決めておきます。休日は基本的には休む日で、決めた時間以外は仕事をしないと心に決めましょう。
仕事で余裕がない彼氏の心理状態
ここまでは、自分が忙しい時の対処法について説明してきました。
ここからは、自分ではなく他人が仕事で忙しく余裕がない時の対応について、具体的には自分が女性で相手が彼氏のケースで考えてみます。
仕事で忙しい彼は、どんな心理状態でいるのでしょうか?
心に余裕がなく、他のことに気が回らないことも多くあるでしょう。
そんな彼の心を理解して、自分の気持ちを落ち着けてあげたら、彼と上手に付き合うことができるでしょう。
仕事が変わってプレッシャーを感じている
例えば人事異動で部署が変わったり昇進したりして仕事内容が一変すると、重圧がかかり、忙しいのは当然、気持ちの面での余裕もなくなります。
恋人との時間だけでなく、例えば趣味の時間や友人と会う時間も減らして仕事に専念することも多いでしょう。
恋人と会いたいのに会えない。そんなジレンマを感じているはずです。
仕事に夢中で周りが見えなくなる
男性の特徴ですが、何かに夢中になると、周りが見えなくなることが良くあります。
仕事の目標に向け、一心不乱で働き続けてしまいがちです。
そんな状態の時は、周りの声も聞こえなくなり、恋人を不安な気持ちにさせてしまったりします。
仕事のストレスから解放されて癒されたい
仕事が充実したとしても、忙しくなればストレスも溜まります。苦手な人と仕事をすることもあるでしょうし、運動不足で仕事を続けて疲労がたまる人もいます。
ストレスや疲れがたまっていれば、そのストレスから解放されたいと思うのは当然ですし、疲れた心を癒して欲しいと思うことでしょう。
仕事で忙しい彼が彼女に求めることとは?
ここでは、仕事が忙しく余裕のない彼が、彼女に対してどう思っているのか、何を求めているのかをご説明します。
会えなくても楽しく過ごして欲しい
彼が仕事で忙しく、恋人から会いたいと言われても余裕がなくて断りたいこともあります。
その場合、断ることに罪悪感を覚えてしまうこともあるでしょう。
ですので、そのような時期は、自分だけの趣味や友人と会ったり、彼と合わなくても楽しく過ごせる時間を持つようにしましょう。
少しの間だけ、距離をおいて欲しい
彼が優しい人だとしても、仕事が忙しいときに連絡が欲しいと催促したり、電話を長時間するのは控えた方が良いでしょう。
彼女にも優しくしたいし、でも自分の仕事も沢山あるし、ジレンマでイライラしてしまいます。
ですので、彼の仕事が忙しいと分かっているなら、逆に放置してあげた方が彼は喜ぶでしょう。
「自分の忙しい状況を理解して、気を使ってくれている」と嬉しく感じるはずです。
温かく応援して欲しい
距離をおいて欲しい、干渉されたくない、と思う彼氏がいる一方、逆に温かく応援して欲しいと思う男性も当然います。忙しいからこそ、彼女に甘えてエネルギーを回復したいと考えている彼も多いはずです。
彼をとびきりの笑顔で応援して、疲れを癒してあげましょう。
心の余裕のなさは伝染する
心のバランスを保っていても、周りに余裕のない人がいると、影響されて仕事がうまくいかなくなることがあります。
心に余裕がない人が周囲にいるときの対処方を紹介します。
無理に関わろうとしない
心に余裕のない人は、他人に対して攻撃的になることもあります。その場合は、必要以上に関わらず落ち着くのを待ちましょう。
相手のペースを大事にする
心に余裕がなくなっている人は、周りに合わせる余裕もありません。自分のことで手いっぱいです。
余裕のない人と関わらなければならない時は、相手のペースに可能な限り合わせましょう。あなたのペースで接しても、相手が負担に感じて悪化してしまいます。
手助けが必要か見極める
心に余裕がない人は、その人だけでは解決できない状況にあるかもしれません。その場合は、早めに手助けを申し出ましょう。
解決できず一人で悩み続けていると、心の余裕はさらになくなっていき、失敗やミスが増えて落ち込むという悪循環に陥ります。
相手に直接声を掛けるのが難しい場合は、上司に相談してみるのも手です。
そっとしておく
相手が手助けを必要としておらず、あなたにできることがないならそっとしておきましょう。
そっとしておくことで、気持ちに整理がついて落ち着くこともあります。
あなた自身も積極的に関わらなければ、影響されてイライラすることも減ります。
仕事で余裕が無い時の恋愛について
男性が仕事ばかりに時間を取られ、自分と過ごす時間が減ると、自分への愛情も減ったように感じるかもしれません。
そして、「仕事と私、どっちが大事なの?」と責めるように聞いてしまうかもしれません。
でも、それは言わないようにしましょう。
当然、彼にとってはどちらも大事です。そして、そのことは、あなた自身も分かっているでしょう。あなたは、彼に仕事を辞めて欲しいと思っている訳ではないはずです。
彼の愛情が減った訳ではなく、減ったのは心の余裕だけです。だから上手に愛情を表現できないだけです。
今は彼に余裕がないだけだと冷静になることをお勧めします。
余裕がない状態は放っておかない
心の余裕のなさは、耐えていれば過ぎ去るものではありません。平気だと思っていても、ストレスが少しずつ蓄積します。
余裕を失っているのが忙しさによるもので、一時的であればまだ良いのですが、毎日余裕がない状態であれば、早急に対処しましょう。
余裕があることは、頑張っていないわけではありません。自分の頑張りを素直に認め、適度に休息をとり、無理なく過ごせる環境を整えましょう。
自分の心や体をマネジメントできるよう、今回の記事を参考にしてください。