中国輸入転売のやり方は?どうやって始めるの?徹底解説します

商品を中国から輸入して日本国内で転売するビジネス(中国輸入転売)に、興味を持っている方もいるでしょう。しかし、仕入れのしかたや出品する場所など、最初はわからないことばかり。「素人の自分にできるのだろうか?」という不安もあるでしょう。でも、大丈夫。基本的な知識を身につけることで、誰でもスムーズに行うことができます。

そこでこの記事では、初心者に向けた中国輸入転売のやり方について、詳しく説明していきます。

目次

どこから仕入れる?中国輸入する際の仕入れ先

中国輸入で仕入れをするサイトとして代表的なのが「アリババ」です。

「アリババ」はジャック・マーが創業した、企業間取引向けのECサイトです。運営は、Alibaba Group(阿里巴巴集団)が行っています。

世界最大級のサイトなので、中国輸入で仕入れをする際にぜひ利用したいものですが、注意点があります。

サイトを検索するとき、そのまま「アリババ」と入力すると「Alibaba.com」というグローバル向けのサイトが上位に表示されます。しかし、このサイトから中国輸入の仕入れはできません。中国輸入の仕入れで利用するのは、中国国内向けの「阿里巴巴1688.com」というECサイト。検索エンジンで「1688」と入力して検索してみましょう。

参考:アリババ「阿里巴巴1688.com」

「アリババ」は巨大マーケット

アリババグループは、「Alibaba.com」や「阿里巴巴1688.com」のサイトのほかにも、以下のようなプラットフォームの提供を行っています。

  • 淘宝網(タオバオ)
  • 天猫Tmall(テンマオ)
  • AliExpress(アリエクスプレス)

グループ全体で見ると、2021年3月末時点で9億2500万人ものユーザーが利用。ECサイトの中でも中国最大級の巨大マーケットと言えます。

参考:2021年3月の月間モバイルアクティブユーザー数(アリババ株式会社HPより)

アリババ(阿里巴巴1688.com)の安さの秘密は?

「阿里巴巴1688.com」はほかの中国ECサイトと比べ、価格が安いのが特徴です。安さの秘密は以下にあります。

  • 工場や卸業者から直接出品されている
  • 商品を仕入れる際のロット数が大きい

では、1つずつ説明しましょう。

・工場や卸業者から直接出品されている
サイトの商品は、卸値で仕入れることができます。その理由は、工場や卸業者が直接出品しているからです。また、仕入れの際に仲介業者を挟まずに直接交渉することができるので、定価よりも安く買うことが可能になります。

・商品を仕入れる際のロット数が大きい
「阿里巴巴1688.com」は商品のロット数(最低注文数)が大きいのが特徴です。つまり、ロット数が大きいことで、商品単価に換算すると安くなるという仕組みな訳です。大量に仕入れて転売ビジネスをする際に使いやすいサイトと言えます。

メリットがたくさん!中国輸入で転売ビジネス

「中国輸入での転売ビジネス」は、言葉の問題もあって難しそうと思われがちです。しかし、実は少ない資金で始められ、空いた時間で作業しやすいことから、とくに初心者におすすめのビジネスなのです。

ここでは、そんな中国輸入で転売のメリットについて紹介していきます。

初心者でも利益を上げやすい

一般的に中国の商品は日本よりも安く、なかには、同じ商品でも日本の価格の半額以下で販売されている商品も多くあります。

転売ビジネスは安く商品を仕入れて、仕入れ値よりも高く価格を設定して販売し、利益を上げるという仕組みです。国内よりも安く商品を仕入れることができる中国の商品は、初心者でも転売での利益を上げやすいのです。

売れる商品を見つけて輸入できれば、初心者でも安定して利益を上げられるのが魅力です。

大量に仕入れるのが心配というときは、ロット数を小さくするといいでしょう。サイトによっては小さいロット数で仕入れられるところもあり、大量に在庫を抱えるリスクを抑えることができます。

パソコン1台で稼ぐことができる

中国輸入転売の大きなメリットの1つとして挙げられるのは、パソコン1台あれば誰でも始めることができる点です。

中国のECサイトから仕入れてAmazonなどで販売するというように、商品の仕入れから販売まで、すべてインターネットを使って行うことができます。つまり、パソコンとネット環境さえあれば、自分の好きな場所、好きな時間でビジネスできるというわけです。

仕入れで輸入をする際に行う交渉・検品などの作業について、不安という人も多いでしょう。これらの作業については、輸入代行業者を利用することも可能です。自分ですべて行う必要はありません。

仕入れ値が安い

中国商品の魅力は、なんと言ってもその安さにあります。

転売ビジネスを行うにあたって利益を出すためには、「安く仕入れること」と「高く売ること」が必要になります。とは言っても、価格を高く設定した商品を売るのは、経験がないとなかなか難しいものです。

しかし、「安く仕入れること」に関しては異なります。経験が浅くても、安い仕入れ先さえ見つけられれば問題ありません

実際に利益率で考えてみると、国内での転売の場合は利益率が20~30%の見込みなのに対して、中国輸入での転売時の利益率は20~50%と高くなっています。

中国商品は基本的に工場で大量に生産されているため、商品自体の単価が安くなっています。つまり、仕入れ値を安く抑えて高い利益を上げたいなら、中国輸入での転売がおすすめというわけです。

商品ジャンルの幅が広い

中国商品のジャンルは幅広く、扱う商品でライバルと差をつけやすいのが魅力です。

商品のジャンルが少ない場合、同じ商品を出品する人、つまり、ライバルが多くなり、価格競争が起こります。価格競争になると、ノウハウの少ない初心者はとくに不利になります。その中で勝ち残っていくのは簡単ではありません。そのため、扱う商品でほかの出品者と差をつけることが大切なのです。

中国は「世界の工場」と言われるほど生産力が高く、その名にふさわしく、多彩なジャンルの商品を生産しています。中国輸入で仕入れを行えば、日本国内よりも幅広いジャンルの中から商品を選ぶことができ、ライバルに差をつけられます。

安定して利益を上げられる

中国輸入での転売ビジネスは、ノウハウを身につけることで安定して利益を上げることが可能です。

中国商品の転売方法としては、既製品を販売する方法と、OEM製品を販売する方法の主に2種類があります。

既製品を販売する場合は中国のECサイトで商品を仕入れ、Amazonなどの国内のプラットフォームで販売し、利益を上げます。

一方、OEM製品を扱う場合は、中国のノーブランドの製品にオリジナルのロゴやタグをつけて販売します。この方法なら商品を独占販売していくことも可能です。

ただし、いずれの場合でもしっかりと需要を把握し、売れる商品を見極めていくことが、安定して利益を上げていくためのカギとなるでしょう。

中国輸入転売をする際のデメリット

初心者でも稼ぎやすく、始めやすいのが中国輸入転売ビジネスですが、デメリットがある点も無視できません。

ここでは、どんなデメリットがあるのかを紹介していきます。しっかり把握しておきましょう。

ある程度の初期費用がかかる

中国輸入転売を行うにあたって、少ない資金から始めることはもちろん可能です。

しかし、少ない資金で多くの利益を上げることはできません。あくまで副業と考え、月数万円の副収入がほしいといった場合なら少ない資金でも大丈夫ですが、ガッツリ稼いで高い利益を上げたい場合は、ある程度まとまった資金を用意する必要があります。

例えば、10万円以下の資金で転売ビジネスを始めた場合、月に見込める収益の目安は2~3万円です。一方、月10万円以上稼ごうとすると、資金は50万円ほど必要になってくるでしょう。

仕入れに時間がかかる

中国輸入に限らず、海外から輸入して仕入れをする際に避けられないデメリットが、手元に商品が届くまでに一定の時間がかかることです。

一般的に、中国から商品を輸入する場合、手元に届くまで1~2週間かかります。商品の販売状況がよく、追加で仕入れをしたいという際にタイミングよくできないと、商品の到着が間に合わないといった事態が起こります。結果、在庫切れを起こしたり、売るチャンスを逃してしまうこともあります。

中国製品を扱う際は、到着するまでに時間がかかる点を考慮して仕入れを行う必要があります。

粗悪品をつかまされないようにする

中国製品を扱う際に気をつけたいのが粗悪品です。一般的に中国製品は、日本国内の製品に比べて商品の品質が劣ることが多々あります。

誤って粗悪品を販売してしまうと、クレームにつながる可能性も出てきます。商品を出品する前にしっかり検品を行い、商品の品質を確かめる必要があるのです。

そのためには信頼できるショップや工場を見つけ、粗悪品を仕入れないように注意したいものです。

税金や手数料がかかる

中国輸入で仕入れをする際、ほかにも気をつけたい点があります。税金や手数料がかかることです。

中国製品は安く仕入れられる反面、国内からの仕入れでは必要のない関税や国際配送料などの費用が発生するといったデメリットがあります。輸入代行業者を利用する場合なら、その分の手数料も必要になるでしょう。

輸入での仕入れを行う際はかかる経費をしっかり計算したうえで、利益を確保できるようにしましょう。

いくら商品を安く仕入れられたとしても、税金や手数料が高額になっては、手元に残る利益が少なくなってしまいます。

Amazonで輸入転売を始めよう!

Amazonは転売ビジネスで活用できる、代表的なプラットフォームです。ここでは、Amazonで商品を出品する手順について紹介していきます。

販売までは以下の手順で進めていきます。

  1. 資金の準備
  2. Amazonの出品用アカウント・FBAに登録
  3. 商品のリサーチ
  4. 仕入れ
  5. 販売

資金の準備

最初に、仕入れにかかる資金を準備します。初期費用で必要な金額は、1カ月にどれくらい稼ぎたいかによって変わります。まずは目標金額を決めることがポイント。金額が決まったら、必要な資金を計算しましょう。

初期費用は以下の計算式で求めることができます。

利益 ÷ 利益率= 売上
売上- 利益 = 仕入資金

具体的な金額を入れて見てみましょう。

例えば1カ月の売り上げ目標(利益)を5万円、利益率を20%とした場合です。
利益5万円 ÷ 利益率20%(0.2)= 売上25万円
売上25万円 - 利益5万円 = 仕入資金20万円

仕入れ資金は20万円となります。

Amazonの出品用アカウント・FBAに登録

資金の準備ができたら、Amazonの出品用アカウントとFBAへの登録を行いましょう。

登録はそれぞれ以下の手順で行います。

Amazonの出品用アカウントの登録

1.Amazonのトップページを1番下までスクロールし、「Amazonでビジネス」の項目の下にある「Amazonで売る」をクリック

2.「さっそく始める」をクリック

3.「amazon seller central」のログイン画面が表示されるので、Amazonのショッピングアカウントを持っている場合は、そのアカウントでログインする。アカウントがない場合は、下にある「Amazonアカウントを作成」をクリック

4.(アカウントを作成する場合)名前、フリガナ、パスワードを入力し、「次に進む」をクリック

5.メールなどに届いた認証コードを確認

6.確認コードを入力し、「確認」をクリック

7.もう一度、Amazonトップページから、「Amazonで売る」→「さっそく始める」をクリック

8.「ようこそ!Amazon出品サービスへ」の画面が表示されるので「開始」をクリック

9.ビジネス情報の設定画面が表示されるので、事業所の所在地と事業区分を選択、名前を入力、「ビジネスの場所と種類が正しいことを確認しました。また、この情報は後で変更できないことを理解しています。」の部分にチェックを入れ、「同意して次に進む」をクリック

10.運営責任者の情報の設定画面が表示されるので、国籍、出生地、生年月日、名前、身分証明書の情報、住所、ワンタイムパスワードの取得方法と電話番号を入力し、送信ボタンをクリック

11.受信したワンタイムパスワードを入力し「確認する」をクリック

12.「次へ」をクリック

13.支払い情報の設定画面が表示されるので、クレジットカードの情報を入力し、「次へ」をクリック

14.ストアおよび商品情報の設定画面が表示されるので、ストア名を入力し、商品の情報を選択して(基本的に「いいえ」でOK)「次へ」をクリック

15.住所および本人確認の設定画面が表示されるので、本人確認書類と各種証明書のデータをアップロードし、「次へ」をクリック

16.登録完了の画面が表示される。後日、確認コードが記載された葉書が届いたら、再度ログインし、確認コードを入力する。

これで、Amazonの出品用アカウントへの登録は完了です。

FBAの登録

FBAはAmazonが管理する商品の倉庫のことで、登録して商品を預けておくことで、商品が売れたときに発送作業を代わりに行ってくれるサービスです。

1.Amazonトップページを1番下までスクロールし、「Amazonでビジネス」の項目の下の「フルフィルメント by Amazon」をクリック

2.「FBAに参加する」をクリック

3.利用規約が表示されるので、チェックボックスにチェックを入れ、「フルフィルメント by Amazon の利用を開始する」をクリック

これで、FBAの登録は完了です。

商品のリサーチ

商品を仕入れる前に必ず行うべきなのが商品のリサーチです。リサーチをしっかり行うことで、確実に利益を得られる商品を仕入れることができます。

リサーチする際は、

  • 「この商品売れそう!」といった自分の感覚だけで商品を選ばず、具体的な数値のデータを参考にする
  • よく売れていて、ライバルが少ない商品を探す

などのポイントを押さえましょう。

仕入れを行う

商品のリサーチをして売れる商品を見つけたら、実際にその商品を仕入れていきます。

輸入で仕入れる場合は、輸入代行業者を利用するのがおすすめです。

輸入代行業者は商品の輸入から、検品、FBA倉庫への納品などの作業を代わりに行ってくれる業者です。

扱う商品が少ないうちは自分で行ってもいいですが、高額の収益を目指すなら、輸入代行業者に依頼するのがおすすめ。自分ですべて行うと大変な作業量になってしまいます。

目安としては月10万円以上の利益を目指す場合、輸入代行業者を利用すると覚えておくといいでしょう。

商品の販売

輸入して仕入れた商品がFBA倉庫に納品されたら、商品をAmazonで出品しましょう。

Amazonでの販売で意識したいのが「カートの獲得」です。

Amazonでは、以下のように1つの商品ページに複数の人が出品できるようになっています。

複数の出品者の中で、商品を購入する側にとって一番良い条件で販売している出品者の商品が「カートを獲得する」ことができます

カートを獲得すると商品ページのトップに自分の商品を表示させることができ、「カートに入れる」の大きなボタンから販売できるようになります。

カートを獲得できていない商品は、右下にある「こちらからもご購入いただけます」に小さく表示されるだけ。つまり、「カートを獲得」できているかどうかで売り上げが圧倒的に変わるというわけです。

利益を上げていくためには、常にカートを獲得できるように、ライバルの価格を定期的にチェックする必要があります。

利益が大きくなってきたら、作業の外注化をしよう

中国輸入転売での利益が大きくなってくると、作業量も増えていくでしょう。作業の負担が大きくなっていきます。自分1人で作業するのが大変と感じたら、「作業の外注化」も検討してみるといいでしょう。

では具体的に、どんな作業を外注化することができるのでしょうか。詳しく説明していきます。

時間がかかる作業

輸入転売をする際に時間のかかる作業は商品のリサーチ、そして、アフターフォローも含めた顧客とのやり取りです。

まず、商品のリサーチから。外注することが可能ですが、ツールを活用することで作業時間を短縮することができます。無料・有料問わず、役立つツールがさまざまあるので、作業効率を上げたい場合はぜひ活用してみましょう。

一方、顧客とのやり取りについては、FBAを利用することで、Amazonのカスタマーサービスが作業を代行してくれます

輸入作業も外注できる

商品を仕入れるための輸入作業についても、代行会社に外注することができます。代行会社を利用すると商品の検品も行ってくれるので、作業の負担を大幅に減らすことができます。

慣れてきたら、しくみ化しよう

作業の効率を一番良くする方法は、パートナーを作って作業をしくみ化することです。

例えば、商品画像の加工をするデザイナーや商品登録を行ってくれる人などに作業を依頼するということ。そうすれば作業時間を節約して全体の効率を上げられます。

自分が苦手な作業、時間のかかる作業は、思い切って専門家に依頼してしまうのも一案でしょう。

まとめ

以上、中国輸入での転売ビジネスのやり方について解説してきました。中国輸入転売は、誰でもパソコン1台で簡単に始めることができ、初期費用も少ないため、初心者におすすめできるビジネスです。

挑戦してみたいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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この記事を監修した人

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