「YouTube Liveとは?」
「YouTube Liveを始めるメリットとデメリットは?」
「YouTubeのライブ配信で収益を得るには?」
YouTubeのライブ配信を始めようと考えている方は、このような悩みをお持ちではないでしょうか?
巨大動画配信サービスYouTubeには、通常の動画配信以外にも、「YouTube Live(ユーチューブライブ)」という生放送で実況(ライブ配信)できるサービスもあります。
そして、このYouTube Liveでのライブ配信には、投げ銭機能や広告表示など、収益が見込める機能が搭載されています。
今回は、以下の内容について詳しくご紹介します。
- YouTube Liveとは
- YouTube Liveを始めるメリットとデメリット
- YouTubeのライブ配信で収益を得るためにやるべきこと
これからYouTubeのライブ配信で収益を作ろうと考えている方は必見です。
YouTube Liveの仕組みとは?ライブ配信で収益を得るには?
まずは、YouTubeにおけるライブ配信「YouTube Live」の仕組みについて解説します。
YouTube Liveの基礎知識
YouTube Liveとは、YouTubeのライブ配信機能のことです。YouTubeアカウントとチャンネルを持っていれば、誰でも気軽にライブ配信を楽しめます(ただし、スマホでライブ配信を行う場合は、チャンネル登録者数50人以上が条件となっています)。
YouTube Liveはテレビの生放送のような臨場感あふれるライブ配信ができるだけでなく、編集の必要もなく、利用料もかからず収益も得れることから、配信者の数は年々上昇しています。
視聴者側にとっても、リアルタイムの映像が流れることから、編集した動画とは違ったリアルな雰囲気を楽しめますし、配信者とライブ中に直接コミュニケーションを取れるなど、配信者をより身近に感じられるというメリットもあります。
また、YouTube Liveは他のライブ配信に比べ画質や音質が良いため、音楽ライブやゲーム配信、国会中継や気象情報、最新ニュース、スポーツ中継など、様々なコンテンツに対応できます。
YouTube Liveの投げ銭機能「スーパーチャット」
YouTube Liveには、「スーパーチャット」という投げ銭機能があります。
このYouTubeの機能を利用すれば、視聴者はライブ配信中に100円~5万円のお金を自由に配信者に送ることができるので、配信者は短時間で高額の収益を得ることができます。
ただし、YouTube Liveの配信者がスーパーチャットを使用するには以下の条件を満たしている必要があります。
- チャンネルが収益化されている
- チャンネル所有者が18歳以上である
- チャンネル所有者の居住地が提供地域に含まれている
企業・行政・学校などでも活用されている
YouTube Liveのライブ配信は個人だけでなく、企業や行政、学校現場などにおいても積極的に活用されています。
たとえば、NTTドコモやソフトバンクなどの大手携帯会社は、新商品の発表をYouTube Liveのライブ配信を利用して実施しています。
また、コロナ禍の下、2020年にはYouTubeLive において、世界保健機関(WHO)とレディー・ガガによる医療従事者に向けての慈善コンサートが開催されました。
さらに、企業説明会や大学のオープンキャンパス、授業や学校行事などをYouTubeでライブ配信する例も増えてきています。
YouTubeのライブ配信動画を収益化するには?
YouTubeライブ配信では、収益化するためには以下の前提条件があります。
- 直近12ヶ月で総再生数が4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
- 18歳以上であること
- YouTubeのガイドラインやポリシーに違反していない
これらの条件を満たすことで、YouTubeからの審査に合格することができ、YouTubeのライブ配信者は収益化の申し込みを行うことができます。
YouTube Liveのメリット・デメリット
ここからは、YouTube Liveでライブ配信するメリットとデメリットをご紹介していきます。
【メリットその1】多くの視聴者に見てもらえる可能性がある
YouTube Liveは、他のライブ配信サービスと比べて世間の認知度が高く、またYouTube自体の利用者数が非常に多いことも手伝って、多くの視聴者に見てもらえる可能性があります。
また、ライブ配信中は視聴者とのコミュニケーションをリアルタイムで図ることができるので、YouTube視聴者との距離をより縮めやすくなるのもメリットです。
【メリットその2】ライブ配信動画が無期限で保存される
YouTube Liveでのライブ配信終了後は、配信した動画が12時間未満の場合、アーカイブとして無期限でYouTube上に保存されます。
他のライブ配信サービスにもアーカイブ機能はありますが、期限付きの場合が多く、期間を過ぎると動画が自動で削除されてしまいます。その点YouTube Liveは、ライブの配信画像をいつでもYouTube上で視聴することができるのです。
【メリットその3】簡単に配信ができる
YouTube Liveのライブ配信は、「パソコン」「カメラ」「マイク」「配信ソフト」さえあればすぐに行うことができます。カメラはパソコンの内蔵カメラでも問題ありませんが、カメラの位置を変えたい場合はwebカメラを使うのが一般的です。
ちなみに、配信ソフトとは、パソコン上の映像や音響を共有するためのツールのことです。様々な種類がありますが、YouTubeがライブ配信向けに推奨している無料配信ソフト「OBS Studio」がおすすめです。
【デメリットその1】ライバルが多い
YouTube Liveは誰でも無料で利用できるため、その利用者数(=ライブ配信者数)が急増しています。そのため、ライバルが多くなかなか収益を得にくいというデメリットがあります。
さらに、多くの芸能人や著名人もYouTube Liveによるライブ配信を行っているため、似たようなコンテンツを配信していては、なかなか太刀打ちできず、収益が得られないこともネックです。
【デメリットその2】ライブ配信の技術が問われやすい
ライブ配信は生放送なので、当然ながら通常の動画配信のように編集ややり直しができません。
そのため、ライブ配信中のトークの技術や視聴者に対するコメントの返し、配信するコンテンツの腕前(歌やダンス、楽器、ゲーム…etc)など、様々なライブ配信技術の巧拙がモロに出てしまいます。
YouTube視聴者が期待するレベルの技術を見せられないと、収益も得られずYouTubeのファンが離れてしまうこともあります。
【デメリットその3】チャンネルの成長が遅くなる
YouTube Liveは、視聴者とのコミュニケーションが直接行えることで絆が深まるので、固定ファン獲得の可能性は高くなります。
しかし、その状況に甘んじてしまい、固定ファンとのなれ合いに陥ってしまうことも少なくありません。これでは、YouTubeチャンネルの成長も遅れてしまい、収益化にもつながりにくくなります。
自身のYouTubeチャンネルを成長させるには、一人でも多くの新規視聴者を獲得することが重要です。そのため、まずはある程度自身のYouTubeチャンネル登録者数を確保してからライブ配信に臨むようにしましょう。
YouTube Liveのライブ配信で広告収入を得て収益化するには?
YouTube Liveでは、収益化の方法としてスーパーチャットを利用する他にも、広告を有効に設定することで収入を得て収益化が見込める可能性があります。
ここでは、YouTube Liveで表示できる広告について見ていきましょう。
プレロール広告
プレロール広告は、動画コンテンツの開始前に挿入される動画広告です。動画広告全体の8割以上を占める主流の広告スタイルです。
多くの場合、再生後一定時間が経過すると、視聴者がスキップできる機能が付いています。
ミッドロール広告
ミッドロール広告は、動画の途中で配信される動画広告です。
YouTubeにおいては、8分を超える動画に対して複数回に分けて挿入できるようになっています。購入サイトのリンクを同時に表示させれば、ユーザーをそのサイトへ誘導することも可能です。ただし、最初の5秒間はスキップできません。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告は、動画の画面に覆いかぶさるように表示される広告です。視聴者がサイトを訪問した際などに自動的に再生されます。
視聴者は、「×ボタン」をクリックしないと広告を消すことができず、さらにその×ボタンも非常に小さいため、広告を開いてしまうことがあります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、サイトやアプリ上の広告枠に表示される広告です(YouTubeの場合はページ右上)。動画の上部に表示されるので視聴者の目に付きやすく、自然に誘導することができます。
YouTube Liveの配信パターン
YouTube Liveには、いくつかの配信パターンがあります。ひとつずつ詳しくご紹介しましょう。
1.今すぐ配信
今すぐ配信とは、簡単な操作ですぐに生配信をスタートできる機能です。ライブ配信が有効になっていればすぐに始められるので非常に便利です。ただし、配信予約や公開設定はできません。
「今すぐ配信」は、その名のとおり「今すぐ配信したい!」という方におすすめです。
2.イベント配信
イベント配信は、配信時間の予約や公開範囲などに関する細かい設定ができる機能です。
配信時間の予約を行えば、自分のチャンネルページに生配信のサムネイルと予約時間が表示されるので、視聴者に広く告知できるようになります。また、視聴者を限定したい場合にも使えます。
ライブ配信のタイムラグ
YouTube Liveのライブ配信では、20秒~60秒程度のタイムラグが発生することがあります。そのため、実況中継やカウントダウンなどを配信する場合は注意が必要です。
2021年1月時点でのYouTube Live同時接続ランキングベスト3
ここでは、2021年1月時点での日本における「YouTube Live同時接続ランキングベスト3」をご紹介します。
1位「手越祐也」
手越祐也さんは、2020年6月に行われた「手越祐也チャンネル」の緊急記者会見ライブ配信において、最大132万人の同時接続者数を記録しました。
ジャニーズ事務所退所後初の記者会見ということで、非常に多くの注目が集まり、アーカイブも1,000万回以上の再生を達成しています。
2位「嵐」
2020年いっぱいで活動を休止した国民的アイドルグループ「嵐」。休止前の2019年11月に「嵐公式YouTubeチャンネルARASHI」において新曲とライブ映像を配信した際は、78万人の最大同時接続者数を記録しました。
3位「佐藤健」
日本を代表する俳優である佐藤健さんは、2020年3月に行われた初めてのYouTube Live配信において、最大同時接続者数55万人を記録しました。
また、佐藤さんのチャンネル「佐藤 健 / Satoh Takeru」は開設後わずか3日で登録者数が120万人を突破しました。2022年9月現在、225万人を達成しています。
YouTube Liveの配信者はスーパーチャットでどれくらい稼ぐの?
YouTube Liveで投げ銭機能のスーパーチャットを利用すれば、短時間で高額の収入を得るチャンスがあります。YouTube Liveの配信者は実際スーパーチャットでどれくらい稼ぐのか、収益についてご紹介しましょう。
竹田恒泰チャンネル2
明治天皇の玄孫で知られる竹田恒泰さんが配信する「竹田恒泰チャンネル2」は、日本のニュースを分かりやすく解説する政治系チャンネルです。
チャンネル登録者数は50.7万人(2022年9月現在)で、YouTube Liveでは数千円~数万円の投げ銭が飛び交うと話題です。
28(ふたば)ちゃんねる
28(ふたば)さんが配信する「28(ふたば)ちゃんねる」は、サンドボックス型ものづくりゲーム「マインクラフト」を実況するゲーム実況系チャンネルです。
チャンネル登録者数75.3万人(2022年9月現在)を記録し、定期的にYouTube Liveを開催しています。
28(ふたば)さんは、2019年9月1日のライブ配信において、44万円以上のスーパーチャットによる収益を得ています。
メンタリストDaigo
メンタリストのDaiGoさんが配信する「メンタリストDaiGo」は、登録者数219万人(2022年9月現在)を誇る人気チャンネルです。
2020年9月22日に行われたスーパーチャットで、3時間半で85万円の収益を達成しています。また、DaiGoさんは、YouTube Liveで得た収益を京都アニメーションに寄付したことでも話題になりました。
Coco Ch. 桐生ココ
日本のバーチャルYouTuberである桐生ココさんが配信する「Coco Ch. 桐生ココ」は、英語と日本語によるハイテンションなライブで有名です。チャンネル登録者数 143万人(2022年9月現在)を誇る世界的な人気チャンネルです。
2020年2月11日のスーパーチャットで880万円もの高額収益を達成し、2020年の総額合計収益は、なんと世界1位の1億5千万円を記録しました。
加賀美ハヤト/Hayato Kagami
チャンネル登録者数 56.5万人(2022年9月現在)を有するバーチャルYouTuber・加賀美ハヤトさんは、雑談やゲーム実況、「歌ってみた」などの動画を配信し、絶大な人気を誇っています。
「加賀美ハヤト/Hayato Kagami」は2020年8月10日のライブ配信において、1,026万円という驚異的な額の収益を記録しています。
YouTube Liveは広告表示やスーパーチャットを活用すれば高収入を目指せる!
今回は、YouTube Liveの仕組みや収入・収益を得る方法について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか?
YouTube Liveは、YouTubeアカウントとチャンネルを持っていれば、誰でも気軽にライブ配信を楽しめるサービスです。また、広告表示やスーパーチャットなどの機能を活用すれば収益を得ることができ、高収入を目指せる可能性もあります。
ぜひ、今回ご紹介した情報を元にYouTube Liveの配信に挑戦し、収入につなげて収益化を目指してくださいね。