「新品転売」と「中古転売」は全然違うもので、特に初心者は商品の状態や型式などで値段が大きく変わる中古転売は避けたいところです。確かに中古は見極めを間違えるとクレームに繋がってしまうので要注意なのです。
しかしその分、新品転売より中古転売の方がライバルは少ないです。最近ではリサイクルショップなどが多くなり、状態の良い中古商品も多いので、中古転売が必ずしも難しいものではなくなってきています。
リサイクルショップで上手く仕入れる方法や、知っておくべき「古物商許可証」について解説していきます。これから中古転売などを検討している方はコツやポイントをおさえて成功を目指しましょう。
リサイクルショップで中古転売する商品を仕入れるコツ5つ
リサイクルショップで仕入れる際、まずその商品の多さに戸惑うはずです。効率よくチェックしていけるようにコツをおさえて仕入れるようにしましょう。
1 後回しにしがちなショーケースをチェックしておく
全国のせどらーたちは、頻繁に店舗に出向いて商品や価格をチェックしています。バーコードをスキャンし、市場価値があるかどうかを確かめる「せどり用バーコードリーダー」というものを持っている人が多いのですが、当然ショーケースの商品はバーコードリーダーが使えません。
他の商品のように店員を呼ぶことなくリサーチをすることが難しいのです。このような場合、型番を調べて手入力するのですが、これが何十件ともなると結構面倒なのです。ほとんどのせどらーたちはショーケースの商品のリサーチを諦めてしまうか、または後回しにするしかないのです。
逆に言えば、その面倒な手間をかけるライバルが少ないことになります。ショーケースの商品は高額商品であることも多く、状態も非常に良いものです。良い商品であって、ライバルが少しでも減るなら、そこは狙い目だと思いましょう。
2 商品の説明欄はしっかり確認すること
リサイクルショップでも新品や未使用品はあります。欲しい人からすれば「安くて良いものを」探しているわけですから、状態の良い商品は漏れなくチェックしてください。ハードオフのようなところでは次のように記載されています。
「未使用品」と記載されていても新品のような扱いが出来ますが、さらに「未開封品」となると非常に価値が増します。このような表記のある商品の中から利益を生みそうな商品をリサーチしていきましょう。
3 外観でもしっかり確認しておく
説明欄に記載がなくても、確実に新品だと判断できるものがあります。例えば、DVDなどを買うと最初に透明のフィルムでパッケージされていますよね。これをシュリンクと呼ぶのですが、シュリンクが未開封のものは当然「未開封品」なのです。あまりにも安い場合は店員さんに確認しておいても良いかも知れませんが、ほぼ新品として扱えるのは間違いありません。
シュリンクは分かりやすいのですが、外観をしっかりチェックして判断することは非常に大事なのです。
4 中古転売品は家庭に必ずある消耗品が狙い目!
転売ビジネスに限ったことではありませんが「家庭に必ずあるもの」「消耗品で定期的に購入しないといけないもの」は高額設定しない限り売れることが多いです。例としては、インクやトナーがあります。またトナーなどの使いかけはリサイクルショップでも見当たりません。
新品で置かれていることが多く、さらに基本が新品未使用・未開封品ですから、転売もしやすいのでおすすめです。
5 ジャンク品を見くびることなかれ
初心者ならなおさらですが、ジャンク品を避けたい人が多いです。価格と状態のバランスが難しく、時にクレームになりかねないものですから慎重に対応しなければなりません。しかし「安く仕入れて高く売る」が基本の転売ビジネスの中で、仕入れ価格が激安なのは見逃せないですね。
・欠品があるなら自分で取り寄せて欠品なしで売る
・技術があって多少の問題は修理することが出来るなら、修理してから売る
などの工夫が必要になるものの、大した原因でもなく激安に設定されている商品があることも事実です。敬遠してしまうのではなく、やはり視野には入れておきたいですね。
リサイクルショップで中古転売商品を仕入れる3つのポイント
リサイクルショップでの仕入れはネット仕入れなどとは違い、仕入れの際に注意しておきたいポイントがあります。3つご紹介しますので、失敗なく選べるようにしていきましょう。
中古転売する商品の付属品は揃っているか
「未開封品」は開封してしまうと価値が下がりもったいないのですが、未使用品などは必ず隅々までチェックしてください。
・付属品がすべてそろっているか
・本当に「未使用品」として転売できるのか
リサイクルショップは基本的に中古です。見落としがないとは言い切れませんので、しっかり確認を行ってから仕入れる様にしましょう。
中古転売用商品の購入は動作確認をしてから
中古商品を買う際、ファッションなら目立たない位置に少し汚れがあっても許せますが、機械などで上手く作動しない・すぐ壊れたとなると話は別です。転売でも同じですね。検品や動作確認は購入前にしっかり行うことが大事です。
返品やクレームに対する労力や時間、さらには返金作業などの出費を考えると、この努力がいかに大事な要素なのかが分かるはずです。
高額商品の中古転売には注意が必要
100円の仕入れ商品が不良品であっても仕方がないと思えますが、これが10,000円など数万円するもので不良品だったらどうですか…?薄利多売が基本となっている転売ビジネスにおいて、非常に大きな痛手となってしまいます。ちなみに店舗の保証期間は1週間~1ヶ月であることが多く、スパンはかなり短いと考えておいてください。
決して高額商品に手を出してはいけないわけではありませんが、プリンターやカメラなどは人気があるものの、避けておいた方が無難です。
家電を上手く中古転売する方法とは
中古家電を上手く転売している人もいますが、メリットやデメリットをしっかりと把握して動かなければなりません。
【メリット】
1 他のカテゴリーよりも競合が少ない
2 状態が良ければ高く売れる
【デメリット】
1 仕入れ価格が高い
2 ある程度の保管場所がいる
Amazon出品するのであれば、販売手数料は安い方です。しかし売れるまでは、AmazonのFBA倉庫の保管手数料がかかります。
中古家電はとにかく付属品がそろっているか、動作は問題ないかをしっかり確認しておきましょう。
中古転売する家電はどこで仕入れるのか
中古家電を取り扱っているところから仕入れることになりますが、まずはコツコツと開拓していかなければなりません。
1 ネットオークション
2 ネットショップ
3 フリーマーケット
4 フリマアプリ
5 中古買取ショップ
とにかく市場価値や中古家電を把握したいなら、まず数をこなすことです。フリマや中古買取ショップなどをまわって、実際に置かれている商品の状態を手に取ってみたり、価格帯を参考にしてみましょう。
家でネットオークションやフリマアプリ、ネットショップなどで念入りにリサーチするのも良いですね。
家電で中古転売するならおすすめの商品はズバリこれ!
中古家電も色々ありますが、王道で稼ぎやすいのは次のとおりです。
・パソコン周辺機器
・DVDやブルーレイレコーダー
・コンポ系
・プリンター
コンポ系は価格差のある商品が意外と見つけやすいところもおすすめです。DVDやブルーレイレコーダーは、場所も取らないので扱いやすいところが人気ですね。あとはプリンター。プリンターは中古家電では定番の商品と言っても過言ではありません。
確かに他の商品よりは「デザイン性にこだわらない」「高機能にこだわらない」人が多いですよね。なのに一家に1台は必要なものです。頻繁に使っていると、4~5年で故障しますし「中古で十分だ」と考える人が多いようです。
中古転売用の家電のリサーチ方法を教えます
まずAmazonで検索しながらリサーチしていきましょう。
1 Amazonの検索窓で「プリンター」と入力して検索する
2 左サイドのカテゴリーからプリンターの種類を選んだり、コンディションを中古に指定して検索する
方法はとても簡単ですね。すると中古出品者が多いのが分かります。多く利益を出したいなら、10,000円以上のものを選んでください。
家電は新品より中古転売をおすすめする理由とは
普通はクレームにつながりにくい新品を扱いたいところですが、実は中古家電はメリットが大きいため転売の分野でも人気なのです。どんなところにメリットがあるのか知ってから検討してください。捨てがたい分野であることは間違いありません。
1 中古家電の転売は利益率がかなり高めで稼ぎやすい
中古本やCDは薄利多売であることが多く、たくさん売る必要がありますが、中古家電の分野では利益率の平均は25~40%程度の期待が持てるほど高いのです。
中古家電だったら必ず高利率になるというわけではないのですが、他のジャンルよりは高い価格でも売れるので稼ぎやすい、という訳です。
2 家電の中古転売は低資金でも結果が出しやすい
転売ビジネスは本業の人は少なく、圧倒的に副業としてしている人が多いです。その中で資金が1,000万円いるとしたらどうでしょうか。ほとんどの人が諦めますよね。中古家電の転売ビジネスは低資金でも始められ、しかも高利率だから結果を出しやすいのです。
どのくらい資金を用意できるかは人それぞれですが、だいたい30万円に設定してみます。
利益率が40%なら
300,000円÷0.6=500,000円
が売上となるので
売上500,000円-仕入れ資金300,000円=利益200,000円
副業としては十分な稼ぎになりますね。
3 中古転売なら価格競争を避けられる
中古は家電に限らず、価格競争に巻き込まれることが少ないです。転売ビジネスは価格競争になることが多いのですが、利益を出してなんぼの世界で値下げを続けるのは非常に辛いですね。
「価格競争に巻き込まれにくい」という表現をしましたが、例えば新品を扱うとなると、ライバルとの差別化には「価格」だけで勝負することになります。しかし中古は状態などを重視され、それぞれ値段設定が違うのが当たり前ですから価格競争は存在しないのです。
価格競争に負けてリタイアする人が多い中、これはとても大きいメリットなのです。
4 中古転売の場合は低評価を恐れることはない
新品のものを購入する場合、購入者が一番チェックするのは評価です。それに対して中古家電の場合だと、商品の状態や価格とのバランスをチェックします。新品のものばかりを扱っているショップほど評価を気にする必要がないのです。
中古家電は商品の状態などを出来るだけ分かりやすく詳細に表示することが最優先であり、取引の際は真摯に対応することを心がけていれば問題ないと考えて下さい。
5 家電の中古転売は売る場所が広がる
Amazonや楽天だと「中古より新品を!」という人が多いですので、中古家電は扱いにくいと感じる時もあります。「中古で良い。安ければ良い」そう思っている人が多いメルカリやヤフオクでも十分出品でき、またこちらの方がよく売れると感じる人も多いです。
新品だと価格競争に巻き込まれやすくなるのですが、中古家電は同じ種類のものでも「状態などを鑑みた1つだけの商品」として扱われ、Amazonのような新品が主流のプラットフォームでも、メルカリのような中古が主流のプラットフォームでも買い手とつながりやすいのです。
【家電】中古転売する時に注意したいこと5つとは
中古家電は新品と同じようには扱えません。もしこれから中古家電を取り扱うことがあるのなら、注意点を十分考慮して始めましょう。その際注意したい6つのポイントをご紹介します。
1 中古転売品には保証書のことを必ず記載しておくべき
家電は新品や中古にかかわらず、保証書の存在が重要になります。ある期間、家電の初期不良や部品交換などを保証する書類のことですね。
中古家電でも記載しておけば売れやすくなるのは間違いありません。必ず商品説明文に記載しておきましょう。
2 逆に保証書がない中古転売商品にも必ず記載しておくべき
中古家電ですから、保証書がない場合の方が圧倒的に多いです。購入者も中古で購入する以上、保証書があるかどうかを期待している人はほぼいないです。逆に、新品だと保証書は必ずあるものだと考えている人も多いので、なければクレームになってしまいます。
保証書があるということを記載することも大事ですが「保証書はありません」と記載するのも大事です。
3 中古転売する家電はしっかり検品しておくべき
やはり中古家電で「検品作業」は欠かせません。見落としは基本許されないことであり、クレームに直結してしまいます。自分が買う時でも、商品説明文になかった欠点を見つけてしまうと失望してしまいますよね。やはり転売ビジネスをするのなら、購入者への配慮をしっかり意識しなければならないのです。
ただ評価を気にするだけではなく、購入者の気持ちを最優先に仕事ができるように努力してください。
4 大型家電の中古転売は個人ビジネスに向かない
中古家電でも大型家電は個人ビジネスには向かないと考えて下さい。
・配送料が高い
・在庫として置くスペースに困る
・仕入れる際持ち運びが大変
DVDやブルーレイレコーダーを数台保管することは、どこの家庭でも可能ですが、冷蔵庫だとどうですか…?「1階は生活空間だから2階へ」となったところでどうやって運びますか?仕入れる際、自宅へ持って帰る時は?さらに、せっかく売れても配送料が相当高いのも事実です。
こういった理由から、冷蔵庫や洗濯機、乾燥機、大型テレビなどの大型家電は取り扱いを避けた方が無難と言えるのです。
5 新品とは違い、中古転売した家電は返品率が高い
中古家電を扱っていると、必ずあるのが「返品」です。新品よりはどうしても返品率が高くなるのは当然でもあります。故障などのどうしようもない原因ならまだしも、使い方が分からず壊れていると勘違いして返品してくるケースも少なくないのです。返品率は10%はくだらないと思っておいた方が良いでしょう。
返品に対する労力や配送料など、負担が増えることでマイナス部分は多いですね。購入者側の勘違いで返品された商品は、まだ再出品も可能ですが、故障などの原因で返送された商品は仕入れ資金が無駄となり、赤字の対象となってしまいます。
その辺を考えて仕入れをしていかなければなりません。高利益のものでなければ扱わないなどの独自ルールを作り、「返品率10%は当たり前」とした前提で仕入れを行いましょう。
中古転売は違法行為なの?古物商許可証がないと大変かも
転売って誰でも簡単に出来るような気がしますね。でも後で知らなかったでは済まされないことも多いのです。なんと懲役刑になることもあるほど大変な違法行為をしているかも知れません。何も知らずに転売ビジネスを始めて事情聴取を受けたことがあるという経験者もいるのです。
こうならないためにも古物商許可証とは何かを理解しておきましょう。
中古転売するなら知っておこう!古物営業法とは
古物とは、1度使用された物品や購入したものの使用しなかった物品などであり、古物商は中古品を売買または交換する業者や個人のことを言い、古物営業法は盗品の販売を防ぐためのものです。盗品の可能性がまったくない中古販売なら古物商許可証は必要ないと考えてください。
・自社内で発生した中古品は盗品ではないので古物商許可証は必要ありません。
・中古で買取り、販売するには古物商許可証は必要です。
もし無許可だったらどうなるの?
無許可営業…3年以下の懲役または100万円以下の罰金
転売ビジネスをするにあたって、3年以下の懲役刑がかかるかも知れないと聞くとどうですか…?古物商許可証がどれだけ重要なものかが分かりますね。盗品の転売を防ぐための法律ですから必ず遵守しましょう。
古物商許可証が必要かどうかをどう判断するの?
【古物商許可証が必要な場合】
・古物を仕入れて転売する
・古物を仕入れて修理などで調整して転売する
・古物を仕入れてレンタルにする
【古物商許可証が不要な場合】
・自分の所有物を売る
・海外から仕入れたものを売る
・無償で手に入れたものを売る
などがあり、とにかく転売目的で仕入れたものは古物商許可証が必要と考えておきましょう。
古物商許可証の取得方法が知りたい!
1 警察署で申請書を受け取る、または各都道府県警察のホームページから申請書をダウンロードする
2 誓約書や住民票、身分証明書など必要添付書類をそろえる
3 営業所の管轄する警察署に提出(郵送不可)
費用は19,000円で手続きの際は印鑑を持参しましょう。書類の不備などがなければ、約40日前後で許可・不許可の連絡が来るはずですので、この手順で取得してください。
中古転売にメリットあり!違法にならないよう、くれぐれも注意しましょう
中古転売は何だか難しいイメージで、クレームが怖くて踏み出せない人も多いです。しかしデメリットばかり見ていては損かも知れませんね。コツを押さえれば、新品よりも効率良く稼げる中古転売はそんなに難しいものではないのです。
しかし、違法にならないように、くれぐれも注意しておきましょう。中古転売は、欠点をカバーしながら再生できる素敵なビジネスでもあります。中古になってしまった商品と、それを愛用したいと考える人を繋げるように努力してくださいね。