国際eパケットライトとは?到着日数や料金、送り方、受け取り方を解説!

オンラインの発展によって私たちは簡単に海外の商品をネットで購入したり、海外に商品を発送したりできるようになりました。その際に商品の配送方法の一つとして最近よく使われている「国際eパケットライト」。

この記事では、国際eパケットライトの到着日数や料金、送り方や受け取り方、届くまでの仕組みについてご説明します。使える国は限られますが手軽に利用することができますので、海外に荷物を送るという方は参考にしてください。

目次

国際eパケットライトとは?

国際eパケットライトとは、日本から海外に商品を発送する方法の一つです。

【特徴】

  1. 発送できる商品は小形包装物(サイズ:長さ・幅・厚さ合計で90cmまで、重さ:2kgまで)
  2. SAL便扱い
  3. 追跡番号がついている
  4. 受け取りはポスト投函(受け取りサインが不要)

SAL便とは、日本郵便で提供されているサービスです。荷物は航空機で運ばれますが、航空機の空いたスペースを利用するため通常の航空便よりは到着が遅くなります。ただ、航空便より配送料が安いことが特徴です。

その他注意点としては、商品の紛失や破損時の補償がついていません。そのため、高額な商品や壊れやすいものを発送する場合は利用するか検討が必要です。

よく似たサービスで「国際eパケット」がありますが、こちらはSAL便ではなく航空便のためまた違ったサービスになります。

対象国はどこ?

国際eパケットライトはアメリカやヨーロッパなど49の国と地域に発送が可能です。サービス開始当初は発送できる国がわずか5~6ヶ国のみでした。しかし、このサービスが好評だったため、日本郵便では対象国を増やしてサービスを拡大しています。

2022年6月時点の対象国は以下の参考ページで確認してください。

参考:国際eパケットライト

送料はいくら?

国際eパケットライトの送料は配送する「地帯」と「重さ」で決まります。
荷物の重さについては、100g単位で料金が変わります。

  • 第一地帯:アジア(620円~2,045円)
  • 第二地帯:オセアニア、カナダ、中米、中近東、ヨーロッパ(690円~2,495円)
  • 第三地帯:南米、アフリカ(720円~3,000円)
  • 第四地帯:アメリカ合衆国(グアムなどの海外領土含む)(960円~2,860円)

※アメリカは2022年6月から第二地帯から第四地帯に変更になっています。

詳しい料金は以下の参考ページで確認してください。

参考:国際eパケットライト

到着までの日数はどれくらい?

国際eパケットライトは、通常発送から到着まで2~3週間ほどかかります。3日~6日ほどで到着する国際eパケットと比較すると少し遅くなります。ただ時期や配送状況によっては、国際eパケットライトでも国際eパケットと同じぐらいの期間で到着するケースもあります。

海外に荷物を発送するときの注意点として、「ホリデーシーズン」があります。「ホリデーシーズン」とは、アメリカやカナダで11月後半~12月に多くの人が休みを取る、日本のゴールデンウィークみたいな時期です。この時期は、人手が不足したり物流量が増えたりして、配送までに日数がかかることがあります

アメリカやカナダ以外の地域でも、大型連休や繁忙期と重なる場合は配送が遅れる可能性もあります。荷物の到着を急ぐ場合は、EMS(速達)の活用も検討する方がいいでしょう

誰が配達する?

国際eパケットライトは、複数の配送会社によって配達されます

例えば、商品を日本から発送する場合、

  1. 日本郵便が荷物を空港まで配達
  2. 航空会社が宛先の国まで配達
  3. 到着した国の配送会社が宛先まで配達

と複数の配送会社をへて配達完了します。

どういった会社が配達するかは配送先の国や配送方法で異なります。ちなみに、日本では配達を日本郵便が行っています

どこまで配達される?

国際eパケットライトは基本的に宛先のポストまで配達されます。この場合、受け取りのサインは不要です。

一方で、国際eパケットも家まで配達されますが、対面での受け渡しが必要になり受け取りのサインが要ります。不在で保管期間に受け取りがなかったときは、荷物が差出人に戻ってくる可能性もあります。

国際eパケットライトと通常の国際eパケットは何が違うの?

国際eパケットライトは国際eパケットと比べて、次のような違いがあります。

【1. 配送料金が安い】

航空便になる国際eパケットとは違い、国際eパケットライトはSAL便扱いのため配送料が安くなります。例えば、アメリカに1kgの荷物を送る場合、

  • 国際eパケットライト1,860円
  • 国際eパケット2,320円

となり、国際eパケットライトの方が460円分安く送ることができます。

【2. 受取はポスト投函のため受け取りサイン不要】

海外の多くの国では不在票が入らなかったり、再配達の手続きが難しかったりすることもあります。そのため、受け取りサインが必要な国際eパケットやEMSは、しばしば荷物が戻ってくるということがありました。国際eパケットライトはポストに投函で配達完了になります。受け取りがされず荷物が再度戻ってくることはほとんどありません。ただし、国際eパケットライトの注意点として、荷物がポストに入らない時や関税が発生する場合は対面での受け取りになることがあります。

【3. 宛先がどの国でも追跡ができる】

国際eパケットライトは、配達可能地域のどの国に荷物を配送しても追跡することができます。一方で、国際eパケットは一部の国では追跡ができません。荷物の追跡をしっかり確認したい場合は、国際eパケットライトがいいでしょう。

【4. 「特定記録郵便」のため補償がない】

国際eパケットライトは荷物を破損・紛失したときの補償がついていません。そのため、発送する商品によっては注意が必要です。一方で、国際eパケットは6,000円までの補償がついています。「安い商品は国際eパケットライト」、「高額な商品は国際eパケットもしくはEMS」のように使い分けするといいでしょう。ここは発送者個人の判断になるので、慎重に判断しましょう。

国際eパケットライトを発送する方法

ここからは具体的な発送手順を紹介します。

日本郵便の国際郵便マイページに登録

初めて使う場合は、「国際郵便マイページサービス」に登録が必要です。

登録後、下記のような画面になります。

参考:国際郵便マイページサービス

発送ラベルを作成、印刷

マイページのオンラインシッピングツールの「送り状作成」から、発送ラベル(送り状)を作成して印刷します。
詳しい操作方法は以下の参考ページを確認してください。

参考:国際郵便マイページサービス パソコン版の使い方

郵便局へ持って行く

準備ができたら、下記2点を持って郵便局へ行きましょう。

  • 作成した発送ラベル(送り状)
  • 梱包済みの商品

発送する前に測った商品の重量で送料が決まります。そのとき送り状と専用パウチ(ラベルを入れるビニール)の重さは含みません。

送り状は、専用パウチに入れます。
専用パウチは郵便局の窓口でもらえます。

発送には①送り状、ご依頼主控および受付店控え④引渡証があれば大丈夫です。ただし、送り状の左にある税関告知書部分に内容物を書ききれない時は②税関告知書、インボイス印刷を指定した場合には③インボイスが必要です。

参考:送り状の取り扱い(PDF)

日本郵便マイページサービスで配送状況を見る方法

日本郵便の国際郵便マイページサービスで荷物の配送状況を確認することができます。

海外に荷物を送るときは、配送状況がどうなっているのか到着まで定期的に確認するようにしましょう。

ここからは、国際郵便マイページサービスから荷物の配送状況を確認する方法について紹介します。

参考:国際郵便マイページサービス

国際郵便マイページにログイン

発送時の送り状を作成したときと同じように、マイページにログインします。

「発送履歴をみる」をクリックする

オンラインシッピングツール内の「発送履歴をみる」をクリックしてください。

配送状況で荷物の最新状況を確認する

あなたがオンラインシッピングツールを使って送り状を作成して発送した荷物の一覧が表示されます。その中にある「配送状況」の欄に荷物の最新状況が記載されています。

あなたの送った商品が今どこにあるのか、どのような状況なのかはしっかりチェックしておきましょう。

荷物の受け取り方

国際eパケットライトはポストに投函されます。受け取りのときにサインをする必要はありません。

ただ、送られてきた荷物がポストに入らない場合や追加で関税が発生した場合は、対面での受け渡しになります。追加で関税がかかった場合は、その分を支払う必要もあります。このとき不在であれば荷物は持ち帰りとなり、不在連絡票が入ります。

宅配ボックスに配達してもらえる?

国際eパケットライトはポストに投函されるため、宅配ボックスに入れてもらえません

「ポストに入らなかったら宅配ボックスに入れて欲しい」と思うかもしれませんが、ポストと宅配ボックスは用途が違います。宅配ボックスはあくまでも、宅配の荷物を入れるためのものなので、基本的に郵便物を入れることはできないのです。

国際eパケットライトで届いた荷物を宅配ボックスに配達してもらいたい場合は、事前に配達郵便局へ申請が必要です。

申請方法は下記のとおりです。

  1. 指定場所配達に関する依頼書」は郵便局でもらうか、以下の参考ページよりダウンロードして入手する。
    (宅配ボックスの状況によって依頼書が異なるため、確認しましょう。)
  2. 依頼書に「宅配ボックスへ配達」と記入
  3. 作成した依頼書を担当郵便局の窓口に提出、もしくは郵送する

参考:宅配ボックス等への配達(指定場所配達)のご利用方法

郵便局の窓口で受け取れる?

自宅の住所を伝えたくない場合などは郵便物を自宅ではなく、指定した郵便局の窓口で荷物を受け取ることもできます。その場合は下記の手順が必要です。

差出人に郵便局留めで送ってもらう

郵便局留めで荷物を送ってもらうためには、差出人に、受け取りを希望する郵便局を宛先としてローマ字で書いてもらいましょう

ローマ字が必要なものの例です。参考にしてください。

  • あなたの氏名(ローマ字で)
  • Poste Ristante(Kyokudome)
  • ○○ Post Office(郵便を希望する郵便局)
  • 郵便局の住所、郵便番号、JAPAN
  • あなたの電話番号

Poste Ristante」は郵便局留めを意味する英語ですが、わからない局員もいるため併せて「Kyokudome」と記載してもらいましょう。

荷物を受け取る際には身分証明書が必要になります。荷物を郵便局留めにした場合、到着した旨の連絡はありません。そのため、荷物の配送状況をこまめにチェックしておきましょう。

荷物の保管期間は到着翌日から数えて10 日間です。この期間を過ぎると、差出人に荷物が戻されます。万が一受け取りが遅れそうな場合は、荷物が到着している郵便局に連絡して確認してください。

荷物の受け取りを拒否する方法

国際特定郵便で送られてきた郵便物が自分や家族に身に覚えのないだったり、迷惑なものだったりした場合、荷物の受け取りを拒否することができます。ただし、荷物を少しでも開封してしまうと受け取り拒否ができないので、必ず開封前に手続きをしましょう

受取拒否の方法は以下のとおり。

  • 届いた郵便物にメモや付箋で「受取拒絶」「受取拒否」と記載し、自身の印鑑もしくはサインをする
  • 受取拒否した荷物を郵便配達員や窓口の人に渡す、もしくはポストに投函する

この方法で受取拒否ができます。自分の知らない不審な郵便物が届いたら、必ず開封せず受け取り拒否をしましょう。

まとめ

この記事では、国際eパケットライトの到着日数や料金、送り方、受け取り方について紹介しました。

とても便利な点が多いサービスですが、発送できる国が限られる、荷物の紛失・破損時に補償がない点には十分注意をしてください。発送する商品によってEMSなどと使い分けるといいでしょう。

国際eパケットライトを使って、海外に商品を輸出することはとても簡単にできるようになりました。今まで海外との取引をしたことがないという方でも、この記事を読んでいただければ安心して取引できること間違いなしです。

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この記事を監修した人

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