eBayで出品をするには、コツが必要です。そのため、初めて出品をする人はやり方が分からず、戸惑ってしまう人が多いのです。
この記事では、eBay出品の方法やコツを詳しくお伝えします。
eBay出品で売れるコツを解説
「eBay」というものをご存じでしょうか。eBay(イーベイ)は、インターネットで商品を売ったり買ったりできる、オークションサイトの一つです。
世界規模のオークションサイト「eBay」
オークションサイトと言うと日本ではヤフオクが有名ですが、世界規模で見た時に一番知名度があって大きいのがeBayです。
「eBay」という名前の由来は、エコベイ・テクノロジー社というコンサルティング会社の頭文字から来ています。eBayは世界的に有名で、その出品数、取引高、参加人数はどれもヤフオクの数十倍の規模を誇ります。
eBay出品の最大の特徴
eBayで販売するメリットは、その市場規模が巨大なところにあります。世界中から参加者が集まるので、eBayを利用することによって、個人でも世界中に販売することが可能となります。
eBayの最大の特徴として、出品リミットという制度があります。「新米のeBay出品者は販売できる数と金額の上限値が決められている」というものなのですが、この制度によって参入がしづらくなっています。また、同じ商品を出品したとしても、他の出品者と差別化できる要因が数多くあるということも特徴の一つです。
eBayの販売形式の種類
まず大前提として、オークションサイトには何種類かの販売方法があります。
「オークション形式」では開始価格が設定され、そこから入札が入っていくスタイルです。
「即決形式」では定額で販売し、買いたい人は即購入が可能です。この形式のことを、eBayでは「Buy It Now:バイ イット ナウ」と言います。
また、これらの方法を組み合わせて出品することも可能ですし、即決方法に価格交渉モードというものを付けることもできます。この価格交渉を「Best Offer:ベストオファー」と言います。
eBayで必要な手数料
ここからは、出品に関するeBayとPayPalの手数料についてご説明します。
他と比べて少し高めのeBayの手数料
実はeBayの手数料は、他と比べると少し高めです。
eBayでは商品を出品してから落札までに3つの手数料がかかり、出品手数料に0.35ドル、落札手数料に12.35~15%+$0.3、海外決済手数料に1.35%となっています。
ただし、出品手数料に関しては、イーベイストアに登録すると安くなったり、月額有料のストアを出店すれば毎月の無料出品枠が大きくなる、といったこともあります。
基本的には、eBayと海外決済の手数料で約16%かかると考えておけばいいでしょう。
eBayでかかる5種類の手数料
手数料には先ほどお伝えしたものも含め、全部で5種類あります。
内容としては「出品手数料(Insertion fees)」「落札手数料(FVF:Final value fees)」「海外決済手数料」「出品アップグレード機能利用料(Advanced listing upgrade fees)」「補足サービス手数料(Supplemental service fees)」というものがあります。
eBay出品で写真を使用した売れるコツ
出品する際のコツには3つあり、「明るく見えやすく」「消費者にわかりやすい、詳細部分が見える写真を使う」「写真は多い方がいい」となります。
最初の「明るく見えやすく」ですが、eBayのデータによると、利用者の半数近くがスマートフォンからアクセスしていることが確認されています。そのため、よりシンプルでわかりやすいアプローチが必要なのです。そもそも「日本製品は商品力で売れる」ため、長々と説明文を載せる必要はありません。説明文よりも、写真やブランド力が勝ります。
そして「消費者にわかりやすい、詳細部分が見える写真を使う」ですが、最初にお伝えしたように、利用者はスマートフォンを利用している場合が多いため、写真などを使って視覚的にアプローチすることが大切です。自分で撮影した実際の商品の写真を載せることで、利用者の信頼感に繋がります。
最後の「写真は多い方がいい」ですが、写真をたくさん載せることで、視覚に訴えることができます。eBay出品ポイントは「シンプルに数多く出品」することなのです。
eBayで売れるコツ『SEO対策について』
この記事では、検索結果を上位にあげる方法についてお話します。
せっかく出品した商品も、バイヤーの目に触れないと意味がありません。
eBayでの商品検索のSEO対策
いかにして商品が検索された時に自分の商品を上位に表示させるかを考えることをSEO対策と言います。コツを掴んでやり方を変えれば、大量に商品を出品している人よりも、上位表示させることが可能です。
eBayで検索順位を上げて売れるコツ『タイトルの工夫』
eBayが正式に公表しているタイトルの付け方には、次の3つの条件があります。それは「商品に関する3~5つのキーワードを入れること」「Wow!! Cool!! など余計な文字を入れないこと」「バイヤーが検索しそうなキーワードを予測して入れること」です。これらは必ず守らなければいけません。
そして次が重要なのですが、「重要なキーワードを左から順に入れる」「大文字でタイトルを付ける」ということも大切になってきます。ただしこれらについては、必ず守るべきものではありません。適宜自分で自然な感じになるよう調整するといいでしょう。
eBayでUPCは必須
UPC(アメリカ版の商品識別コード)があるものに関しては、必ず入れるようにしましょう。商品にUPCが無かったら「Does not apply」でも大丈夫です。UPC入力は対応しきれていない出品者が多いので、今のうちに対策しておけば、他の出品者と差を付けることができるでしょう。
eBayでAI(人工知能)対応で売れるコツ『Item specifics(商品説明)』
eBayのSEOではここを埋めることがとにかく重要です。任意で記載する項目だと思っているのか、何も入力していない人がいますが、Item specificsを埋めないと、フィルタリングをかけているバイヤーには表示されないこともあります。
eBayはAI(人工知能)技術を取り入れていると推測されます。そのAIに「対象年齢は5歳以上、女の子向け、バンダイのおもちゃを売ってるよ!」と教えてあげることで、検索結果を上位にあげることができるのです。その部分を分かりやすく示してあげられるのが、Item specificsというわけです。
eBayで出品テンプレートを使う三つの理由
ここからは、eBayの出品テンプレートを使うべき理由について説明していきます。
eBayで出品テンプレートを使う理由1『簡単出品で時間短縮』
eBayの出品テンプレートを使う一つ目の理由は、「出品が簡単にできるため」です。
商品説明や支払方法、発送方法、その他注意など、普通は一つ一つ作成しなければなりませんが、出品テンプレートを使うことで、変更したい部分以外はそのまま使うことができます。
eBayで出品テンプレートを使う理由2『本格的な出品ページ』
eBayの出品テンプレートを使う二つ目の理由は「出品テンプレートを使うだけで華やかになり、本格的なショップに見えるため」です。
分かりやすく、例を用いて説明します。こちらの2つの商品ページをご覧ください。
2つ目の出品ページの方がしっかりしており、手が込んでいる印象です。こうした作りにしておけば、作り手の「販促をしっかりしよう!」という意気込みが伝わりやすくなり、購入者に「買いたい」という気持ちになってもらうことができるでしょう。
eBayで出品テンプレートを使う理由3『上がりやすくなる売上』
eBayの出品テンプレートを使うべき三つ目の理由は、「売上が上がりやすくなる」です。
美しいページを作ったほうが売上が上がることは納得いただけることでしょう。面倒に感じるかもしれませんが、テンプレートを使うことで売上を上げることにつながるのです。
ebay利用時に使いやすい3つのおすすめの出品テンプレード
9-4.jp(キュー・ヨン・ドット・jp)は、eBay初心者でも非常に使いやすく、簡単に商品を出品できます。またデザインパーツが豊富にあるのもお洒落です。
参考:9-4.jp
SUPERAUCTIONTEMPLATE(スーパーオークションテンプレート)では、無料で8種類の出品テンプレートが使えます。逆に言うと8種類しか使えず、似たようなページになってしまいますが、実際のところお客さんは商品しか見ていないので心配いりません。
ISDNtekは、eBayの有名な出品テンプレートサイトで、その種類は120種類と豊富です。HTMLの知識がないと難しく感じるかもしれませんが、デザインにこだわったお洒落なページが作れます。
参考:ISDNtek
eBayで最短で売れるコツは『正しい順番を意識すること』
最短で稼ぐ方法は何かと考えた時に最初に頭に浮かぶのが物販ではないでしょうか。物販は、最も現実的な手法であり、逆にそれ以外の方法で手っ取り早く稼ぐのは難しいでしょう。そして、大半の人は稼ぐ上でやり方や手順にこだわらず、「なんとなく」や「興味があるから」という気持ちでやっているのです。
これから説明していきますが、ビジネスをする際は、正しい順番を意識することがとても大事です。
eBayからみる輸入と輸出の違い
輸入と輸出を比べると、輸入のほうが稼げるまでの期間が短いです。
輸出はAmazonかeBayを使うのでキャッシュフローが悪く、Amazonであれば入金まで2週間周期、eBayもPayPalを使うので1週間周期となります。一方、輸入であればヤフオクを使えるため、1週間以下のスパンで出金が出来ます。自分のネットショップを作れば、さらに短くすることも可能です。
つまり、輸入の方が短期で稼げるビジネスであり、輸入と輸出で迷ったら、先に輸入をやるべきなのです。
eBayの出品規制とAmazonの厳しい規制
日本でも規制が厳しいAmazonですが、海外でも同じように締め付けがあります。そしてeBayでは、出品できる数や金額に規制がかかっています。
eBayに関しては販売をして実績を作ることで規制は徐々に緩やかになっていくのですが、これはそもそも詐欺アカウント対策なのです。変なものを大量に売る人が出てこないように、信頼のできるアカウントにだけ販売数を増やす許可を出しています。
これが新規の人がeBayに参入しづらい理由です。
輸出で稼ぐことが出来るのは事実ですが、他の物販ビジネスに比べて時間がかかるため、輸出に関しては最後に取り組むといいでしょう。
eBayで越えなければならない言語の壁
輸出を最初にやるべきでないと考えられている理由の一つが「言語」です。言葉の違いに抵抗感のある人は多いものです。
確かにやりとりは基本的に英語でしなければなりませんが、使う単語は限られる上に、意味は調べればすぐに分かります。話せるようになる必要はなく、使えればいいのです。
もし事業が発展し、本格的な英語を話す必要が生じた時は、稼いだお金で通訳を雇えばいいだけです。
確立が大変なeBayでの安定した仕入先
オークションからの仕入れは在庫の変動が激しく、管理が大変です。そのため、eBayを使った仕入れはある程度利益を得られるようになってからの方がいいでしょう。
まずは安定的に卸してくれる取引先を仕入先とすることで、常に、確実に仕入れができるようにします。そして、それが確立された段階でようやく、eBayや海外Amazon、海外ネットショップなどを始めるようにします。年間を通じて販売可能で、かつライバルが少ないものを、ヤフオクとネットショップで扱っていくのです。
全てのプラットフォームを使い、プラットフォームの外でも販売することで稼ぐことができます。様々なプラットフォームを使い分けることが大切なのです。そうすることで、部分的に売上が鈍化しても、全体として見たときの収益を安定させることが可能となります。
eBay出品で売れるコツ
以上がeBay出品の方法とコツになります。
これまでに説明してきたことをすべて守ってeBay出品に取り掛かるのは大変なので、慣れるまでは繰り返しこの記事を読み、慣れてから出品していきましょう。