ラクマで商品を売りに出した際の売上金は自動的に入金されるわけではありません。自分で現金化したり、ポイントに換えたりする必要があります。ただし、売上金には有効期限があり、放っておくと使えなくなってしまうので注意しましょう。
この記事では、ラクマの売上金の使い方について詳しく解説していきます。興味のある方はぜひ参考にしてください。
ラクマにおける売上金の仕組み
売上金とは、商品の値段から手数料と送料を差し引いた額のことです。商品が売れたら、運営側から出品者に対して売上金が支払われます。
この項目では、ラクマの売上金に関する仕組みについて詳しく解説していきます。
売上金が入金されるタイミングは?
ラクマでは、金銭的なトラブルを防ぐため、ユーザー同士が直接お金のやり取りを行わなくて済む仕組みになっています。購入者が入金したお金は一度運営側が預かり、取り引きが完了してから出品者の元へと支払われます。
こうしたシステムにより、「商品を送ったけれど代金が支払われない」、または「代金を支払ったのに品物が送られてこない」などのトラブルを未然に防ぐことができるのです。
購入者との取引が行われた際、出品者に売上金が反映されるのは、出品者による取引評価が終わった後です。取引評価は、取引の一番最後に購入者から受け取り評価をもらった後に行います。
なお、売上金を確認したい場合は、以下の手順を行い、リストを表示させてください。
まず、マイページにアクセスし、「売上・ポイント管理」をタップしてください。
売上金の欄の右上にある「期限/履歴」→「履歴」と進みます。
過去の取引のリストが表示されているので、該当の取引内容を探しましょう。
売上金の有効期限はある?
ほとんどのフリマサイトでは、売上金に有効期限があり、期限を過ぎると使えなくなります。ラクマの場合も同様に期限があり、有効期限は180日となっています。これを過ぎると失効してしまうので、十分注意してください。
売上金を失うのが心配な方は、「楽天ID」と連携しておくことをおすすめします。連携していれば、期限が過ぎたら自動的に「楽天キャッシュ」にチャージされます。
これにより、大切な売上金を失う心配がなくなり、その都度、現金化を行う必要もなくなります。必要なタイミングでのみ振込申請を行えばよいので、手数料の節約にもなるのがメリットです。
ただし、度重なる迷惑行為や不正により、ラクマ側に不適切なアカウントであると判断された場合は、注意が必要です。たとえIDの連携が済んでいても、自動チャージの対象にならない可能性があるためです。あまりにも度が過ぎる場合は、罰則の対象になることも考えられるので、くれぐれも注意してください。
売上金の利用方法
ラクマの売上金の使い方は、振込申請を行って現金化する以外にもあります。この項目では、売上金の具体的な使用方法について解説していきます。
サービス内での買い物
ラクマで入手した売上金は、サービス内での買い物に直接利用することが可能となっています。複雑な手続きや手数料が必要ないため、シンプルに済ませたい方には特におすすめです。
ただし、当たり前のことですが、この方法ではラクマに売りに出されている商品しか購入することができません。使い道が具体的に決まっている場合などには適さないので、他の手段を考えましょう。
現金化する
売上金の合計が千円を超える場合、振込申請が行えます。ただし、1件ごとに210円の手数料がかかるので注意してください。手数料は振込を行う金額にかかわらず同じなので、なるべくまとまった額を申請するのが得策です。
例えば、同じ1万円を現金化する場合でも、千円ずつ10回に分けて振込を行った場合は手数料が210円×10=2,100円となり、手元に残る金額は7,900円となります。対して、まとめて振り込む場合は1度分の手数料で済むため、手元に残る金額は9,790円となるのです。
とはいえ、売上金には有効期限があり、早く使い切らなければならないケースも考えられます。そのような場合は、なるべく手数料のかからない他の手段を検討してみましょう。
現金化の手数料を節約するには?
現金化の際の手数料は、場合によっては無料になることもあります。例えば、振込先が楽天銀行である場合、金額が1万円以上なら手数料がかかりません。
もし楽天銀行に口座を持っていない場合でも、ネット上で比較的簡単に手続きをすることが可能です。ラクマでビズネスを行うのであれば、ぜひ事前に開設しておきましょう。
楽天キャッシュへチャージする
ラクマの売上金は、現金化する以外に電子マネーに換えることもできます。対応している電子マネーは「楽天キャッシュ」で、楽天に加盟している店や楽天系列のサービスに使用可能です。
また、ラクマの売上金は「楽天ペイ」で使用することもできます。楽天ペイとは、スマホ決済が手軽に行えるアプリです。楽天ペイからSuicaへチャージすることも可能で、幅広い目的に対応できます。
現金化の詳しい手順
ラクマの売上金を現金化するためには、振込申請を行わなければなりません。この項目では、申請手続きの手順を詳しく解説していきます。
振込申請(現金で受取)を選ぶ
まず、マイページにアクセスし、「売上・ポイント管理」をタップしてください。
次に、「振込申請」をタップします。
口座を登録する
振込先の口座を登録していない場合は、口座の登録から行いましょう。必要な項目を入力し、「登録する」をタップしてください。
希望の振込額を入力する
希望の振込額を打ち込み、確認画面へ進みます。
振込金額と手数料を確認する
振込金額と手数料をチェックしましょう。
「振込申請する」を押す
内容に不備がなければ、「申請後はキャンセルできません」のチェックボックスにチェックを入れ、画面下部の「申請する」ボタンをタップしてください。
申請が完了したことを表すメッセージが表示されれば、手続き完了です。
売上金が使用できないケースについて
ラクマの売上金は、現金化をしてからでないと使えないケースもあります。売上金の仕組みについて正しく理解しておかなければ、いざ売上金を使おうとした際に困ることになるので気をつけてください。
この項目では、現金化されていない売上金を使用することができないケースについて、詳しく解説していきます。これらに当てはまる方法で利用したい場合は、しかるべき手順に従って現金化の手続きを行ってください。
コンビニでの支払い
コンビニでの買い物をする場合、売上金はそのままの状態では使用することができません。ラクマの売上金をコンビニで使用するには、振込申請を行って現金化する方法と、楽天キャッシュにチャージして電子マネー化する方法の二通りがあります。
ここで気を付けなければならないのは、手段によっては手数料が必要になることです。なるべく手数料がかからない方法を選ぶのがおすすめです。
手数料がかからない方法の具体例としては、楽天銀行への1万円以上の振り込み、もしくは電子マネー化などが挙げられます。急を要さず、なるべく損をしたくない方はこれらの方法を選択しましょう。
クレジットカードの支払い
ラクマの売上金をクレジットカードの支払いに使用したい場合も、そのままの状態では使えません。売上金を使いたい場合は、カードの引き落とし口座への振込申請が必要となります。ただし、振り込みには1回あたり210円の手数料がかかるので注意しましょう。
手数料を支払いたくなければ、楽天銀行と紐づけられているクレジットカードを使用することを推奨します。楽天銀行であれば、1万円以上の振込手数料が無料になるためです。
どうしても他の銀行口座へ振り込みたい場合には、ある程度まとまった金額を申請するようにしましょう。振込の際の手数料は金額に応じて決められるわけではなく、一律210円と決まっているからです。つまり、同じ金額を振り込む場合でも、1度にまとめて行うか数回に分けるかで、かかる手数料が異なってくるのです。
例えば、5万円をある銀行口座に入金したい場合、25,000円ずつに分けて二度振込申請を行った場合、かかる手数料は210円×2=420円です。その結果、手元に残る金額は50,000円-420円=49,580円ということになります。
これに対し、一度にまとめて振り込んだ場合は手数料が210円のみとなり、実際に手元に残る金額は50,000円-210円=49,790円となります。
以上のケースからもわかる通り、振込を小分けにすればするほど手数料が増えます。急ぐ場合でない限り、まとまった金額になるのを待って、振込申請を行うとよいでしょう。
楽天ポイントに換える
ラクマの売上金は、同じ楽天グループのサービスであれば何にでも使えるという訳ではありません。中には使えないケースもあるので、事前にしっかりと確認をしておきましょう。
例えば、楽天ポイントの場合、売上金を直接ポイントに変換することはできません。では、売上金を楽天サービスに使用したい場合は、一体どうすればよいのでしょうか?
売上金を楽天ポイントへ換えることはできませんが、楽天キャッシュに換えることはできます。楽天キャッシュと楽天ポイントの役割は、どちらも同じようなものです。楽天のサービス利用に売上金を使いたい場合には、楽天キャッシュにチャージするようにしましょう。
PayPayにチャージする
ラクマの売上金を電子マネー化したい場合、選択できるサービスは楽天キャッシュのみとなります。どうしてもラクマの売上金をPayPayにチャージしたい場合には、一度銀行口座へ入金し、そこからチャージを行うようにしてください。
ラクマの売上金がPayPayへチャージできない理由は、提携する企業が異なるためです。ラクマや楽天キャッシュは、楽天グループによるサービスです。
それに対し、PayPayはソフトバンクグループのサービスとなっています。この2つのグループはお互いに提携していないため、ポイントや電子マネーに互換性がないのです。
有効期限が切れる前に上手に売上金を活用しましょう
ラクマの売上金を使う方法には、いくつもの種類があります。場合によっては手数料がかかることもあるので、事前によく確認しておきましょう。
売上金を使用する際に手数料が発生するケースとしては、口座振り込みを申請する場合などが挙げられます。ラクマの売上金は、1,000円以上であれば振込申請を行うことが可能です。
しかし、この際、1件あたり210円の手数料がかかるため、手数料をなるべく節約したい場合は、売上金がある程度たまってから申請を行うことを推奨します。
一方で、売上金には有効期限があるので注意してください。ラクマで得た利益は、180日以上を過ぎると失効します。 これを回避するために、楽天IDの連携を行うのが得策です。
連携が済んでいるアカウントであれば、売上金の有効期限が過ぎた場合、自動で楽天キャッシュへとチャージされます。せっかく稼いだ利益を失うこともなくなるので、ぜひ連携しておきましょう。
もしも、ラクマで稼いだ売上金をどうすべきか迷ったときには、今回ご紹介した内容を参考にしてください。