パソコンを買い替えるなら、古いものは売却することを推奨します。ものによっては思いのほか高く買い取ってもらえるため、廃棄するよりは大幅に得することがあるためです。
ただし、そのまま何もせずに売るのはデータが残っているため大変危険です。初期化すれば大丈夫と思い込んでいる方も多いですが、それだけでは不十分です。
そこで今回は、初期化の基礎知識やパソコンを売却する正しい手順、高く売るためのコツや売る方法について詳しく解説します。
パソコンを初期化するための基礎知識
まずは、パソコンの初期化について基本的なことを解説していきます。
初期化とは
パソコンの初期化とは、パソコンを工場出荷時の状態に戻すことを指す言葉で、リカバリーや再セットアップと呼ばれることもあります。購入時のまっさらな状態と理解するとよいでしょう。
以下のようなものは、初期化することによってすべて削除されます。
- 保存データ(ドキュメントや写真・動画など)
- 自身でダウンロードしたソフトやアプリ
- ドライバーやネットワークの設定
初期化が必要になるケース
初期化が必要になるのは、以下のようなケースです。
- パソコンが動作しない
- OSが不安定
- OSの一部(システムファイル)を削除してしまい、OSの再インストールが必要
- ウィルスに感染した
- パソコンを売却するか廃棄する
後に詳しく説明しますが、本稿ではパソコンの売却がテーマのため初期化が必要になります。
初期化の注意点
初期化すると、パソコンは購入時と同じ状態になるので、一から使い始めることができて便利に思えるかもしれません。しかし、注意しておかなければならない点が3つあります。
1つ目は、保存していたデータを容易に閲覧できなくなる点です。先述の通り、保存されている画像やドキュメントのデータは初期化によって削除されるため、消去したくないデータがある場合は、あらかじめ外付けドライブにデータを移行しておきましょう。
2つ目は、初期化にはかなりの時間がかかる点で、長ければ5時間以上を要することもあります。その間パソコンを使った作業ができないので、何らかの対策を講じましょう。
3つ目は、再設定に時間がかかる点です。必要なソフトやアプリを再インストールしたり、メールの再設定をしたりと、以前のように使える状態にするにはさらに時間と手間が必要になります。
売却時に初期化するだけでは不十分な理由
パソコンを売却する際、実は初期化するだけでは不十分で大変危険です。なぜなら、専用ソフトを使えば驚くほど簡単にデータが復元できてしまうからです。データを削除して初期化まで行えば、理屈上は完璧と思われがちですが、厳密にはパソコンの管理領域の中にデータが残っているのです。
つまり、そのままではクレジット情報やサイトの閲覧履歴、プライベートの画像や動画を他人に閲覧される可能性があります。仕事上の売り上げや財務データ、社員情報、顧客情報などが漏洩するリスクもあるでしょう。場合によっては、大きな犯罪に巻き込まれたり、損害賠償を求められたりすることも考えられるので要注意です。
したがって、売却するなら専用のソフトを使うなどして完全にデータを消去する必要があります。廃棄する場合でも同様にソフトを使って完全消去するか、ハードディスクを物理的に破壊するなどしなければ、悪意ある第三者の手に渡ると情報漏洩リスクが残るので注意しなければなりません。
売却までの手順
この項目では、実際にパソコンを売却するまでの手順を解説します。具体的には以下のようなプロセスになります。
- データのバックアップを行う
- 初期化する
- 専用ソフトでデータを完全に消去する
- 付属品の点検と部品交換を行う
- 掃除する
- 売却する
データのバックアップを行う
他人に知られたくない個人データや大切な画像や動画、絶対に漏洩を回避したい仕事上における機密情報などは、パソコンを売却する前にバックアップを取っておく必要があります。具体的な方法は、以下の2つです。
- クラウドを利用する
- 外付けドライブを利用する
クラウドを利用するなら、WindowsではGoogle drive、MacではiCloudを使ってクラウドに保存するのが一般的です。クラウドを利用すれば、新しいパソコンでも元のデータに容易にアクセスできるうえ、紛失したり情報漏洩したりするリスクが極めて低いため安心です。
多くは5G以上で有料となるので、基本データのみクラウドを利用して、残りは2の外付けドライブを利用するのもよいでしょう。
外付けドライブは、USBやSSDなどにバックアップを取る方法です。ただ紛失したり物理的破損を起こしたりする恐れがあるので注意が必要です。
なお、データのバックアップを取る際には、ファイルのパスワードを保管したり記憶したりしておくことを忘れないでください。
初期化する
バックアップが完了したら、次はパソコンの初期化に移りましょう。今回は、Windowsの初期化方法をご紹介いたします。
まず、スタートメニューの「設定」を開きます。
「更新とセキュリティ」をクリックしてください。
左サイドバーの「回復」を選択して「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」をクリックします。
「すべてを削除する」を選択のうえ「ドライブのクリーニングをする」をクリックしてください。
「お使いのアプリが削除されます」で「次へ」を選選択するとパソコンをリセットする準備が完了するので、「リセット」を選んでください。これで初期化が開始されます。
長い場合は、数時間かかることがあるので、完了するまでは電源を落としたり、充電が切れたりしないように気をつけてください。
専用ソフトでデータを完全に消去する
先述したように、初期化した状態ではデータの復元が可能なため、続いて専用ソフトを使ってデータを完全に消去する必要があります。具体的には、データを消すというより上書きする形になります。
ソフトによって回数はまちまちですが、多いものだと数十回上書きされるため、まず復元される心配はないと考えてよいでしょう。
付属品の点検と部品交換を行う
購入した際の以下のような付属品が揃っているかどうかを確認します。
- キーボードやマウス
- 電源ケーブル
- ACアダプターやバッテリーパック(ノートパソコンの場合)
- CDやDVDなどの付属ディスク
- 取扱説明書
また、経年劣化したり、動作不良の原因になったりしそうな部品は交換しておくと査定額はアップすることが多いです。ものにもよりますが、可能なら売却前に行っておくことを推奨します。
掃除をする
最後にパソコンを綺麗にクリーニングします。見た目の美しさは査定にも響くので、ホコリを除去したり、クリーナーや柔らかい布を使って画面や本体を磨いたりしましょう。
パソコンを高く売却するポイント
続いてパソコンを少しでも高く売却するポイントについて解説します。具体的には、以下の5点になります。
- できるだけ早く売却する
- 複数の見積もりを取る
- 付属品を一緒に売却する
- 動作確認をしておく
- クリーニングする
できるだけ早く売却する
売り慣れていない方からすると、「何かで使うかもしれない」「愛着があって手放せない」などといった理由でパソコンを自宅に保管しておきたくなるかもしれません。しかし、結局そのまま使わずに時間ばかりが経過するというケースが非常に多いです。
型が古くなれば評価額が落ちるので損を被るうえ、OSの大型アップデートの後は、中古パソコン全体の市場価格が大幅に下落するので、その意味でもできるだけ早く売却する方が賢明でしょう。
複数の見積もりを取る
パソコンは買取業者によって買取価格が異なることが多いです。中には数千円〜1万円以上も開きが出ることもあります。
そのため、出来れば複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。特に買取に力を入れている機種の場合、他社の見積額を伝えて交渉すれば、それよりもさらに高値で買い取ってもらえることもあるのでお得でしょう。
付属品を一緒に売却する
付属品の有無によって査定額は大きく変動します。
- バッテリー
- ACアダプター
- キーボード・マウス
- リモコン
- リカバリーディスク
- アプリケーションディスクといったCD
- USB
- LANケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
- プロダクトキー
これらに加えて購入時の外箱もあると、さらに査定額がアップすることがあります。パソコンを売却することを見越して、綺麗な状態で外箱を保管しておくとよいでしょう。
動作確認をしておく
当然のことですが、売却したいパソコンがきちんと動作するか確認しておくことも大切です。
動作不良は、ジャンク品となり買取価格が大幅にダウンするケースがほとんどであるうえ、最悪の場合、買い取ってすらもらえません。具体的には、以下のような点に注意してください。
- 電源が入らない
- 充電ができない
- 液晶画面の色むら
- HDDの不良
- ドット抜け(画面中の点(ドット)が指定通りに光らない状態)
これらに不具合がある場合は、修理して売るか、査定価格が下がることを覚悟の上で売却するかを選択することになるでしょう。
クリーニングする
パソコンは見た目が綺麗であるほど評価がアップすることが多いです。傷や汚れはマイナスポイントになるので注意してください。
ファンやUSBポート周辺はホコリが溜まりやすいです。キーボードも隙間に汚れが溜まるので、掃除機やエアダスター、綿棒などを使って綺麗にします。
液晶画面は、百均でも売っている専用のウェットシートを使うとよいでしょう。簡単な汚れなら柔らかい布で丁寧に拭き取るだけで十分です。あまり強く擦ると傷がつくので注意してください。
本体は、OAクリーナーか、中性洗剤を水で薄めて柔らかい布で拭いてから乾いた布で拭き取るとよいでしょう。
パソコンの売却先
この項目では、具体的なパソコンの売却先をご紹介いたします。パソコンの売却先として挙げられるのは、主に以下のサービスです。
- 買取専門業者
- フリマアプリやネットオークション
- 下取りサービス
店頭買取
パソコン買取専門業者の場合、「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」の3つの方法から選択できるケースが多いです。
まずは店頭買取から説明いたします。店頭買取は、文字通りパソコンを買取専門店に直接持ち込んで査定を依頼し、提示額に納得できた場合はそのまま買い取ってもらう買取方法です。
店頭買取のメリットは、直接スタッフと交渉できることと、その場で即現金化できることです。 デメリットは、パソコンや付属品をお店まで運ばなければならないことです。また、提示額に納得できない場合は、持ち帰らなければなりません。
宅配買取
宅配買取は、自宅から指定される場所に郵送し、査定額に納得が行けばそのまま買い取ってもらい、代金が振り込まれるというものです。なお、宅配料金は無料であることが一般的です。
メリットは、パソコンを店舗などに運ぶ必要がなく、自宅にいながらすべての手続きが完了する点です。
一方、デメリットは、精密機器であるパソコンが破損しないよう厳重に梱包しなければならない点が挙げられます。万一、破損などのトラブルが生じた場合、責任の所在を明らかにするのが大変で、最悪の場合、買取そのものを拒否されてしまうことも考えられます。
なお、査定額に納得できないなどの理由で売らない場合は、無料で送り返してもらえることが多いです。
出張買取
出張買取は、自宅まで無料で査定に訪れてもらい、提示額に納得したらその場で代金を受け取る方法です。
メリットは、自宅にいながら梱包や郵送もせずに買取が完了する点です。他にスマホやタブレットなど売りたいものがあれば一括して売却可能で、その場合は査定額がさらにアップするケースもあるので尚更お得でしょう。
デメリットは、見ず知らずのスタッフが自宅に上がり込むことになるので、人によっては非常に神経を使う点です。また、買取に来てもらったことに負い目を感じて、査定結果が安くても売ってしまうというケースも考えられます。
フリマアプリやオークション
メルカリやラクマ、PayPayフリマといったフリマアプリで売却する方法もあります。買取が成立すれば、あとは梱包して配送するだけなので、簡単に売却することができます。
ただし、パソコンに買い手の意図と異なる不具合等があった場合は、交渉や返金などその後の処理が面倒になることがある点は注意してください。
ヤフオク!などのネットオークションでも売却可能です。うまく行けば、買取価格が吊り上がって予想以上に高く売れることがあります。ただし、フリマアプリ同様、商品に問題が発覚すると後々面倒なことになりかねません。
買取専門業者ならプロが必要事項をすべてチェックしてくれますが、フリマアプリやオークションは自分で確認する必要があるので、まったくの素人や初心者にはリスクが伴う可能性があります。
下取りサービス
売却したいパソコンと同じメーカーのパソコンを買い直す場合は、下取りサービスが利用できることもあります。問題がなければ、新たに購入するパソコンの価格を値引きしてもらえるのでお得です。
まとめ
パソコンを買い替える場合、古いものは売却することをおすすめします。ただし、初期化しただけではデータの復元が可能なため、情報漏洩リスクが伴います。記事内で説明した方法で売却準備を進め、少しでも高く売れるように努めてください。
ところで、ビジネスで成功するためには独学よりも体系化された教材やサービスを活用して学ぶ方が結果が早く出ます。
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