メルカリの専用出品画面の作り方は?専用出品のメリットやデメリット、おすすめの対策や注意点について解説

メルカリの商品を見ていると、「専用出品」として販売されていることがあります。文字通り、特定のユーザーに販売することを意味するのですが、そこにはどのような目的やメリットがあるのでしょうか。

また、そもそも専用出品をしても事務局からペナルティを受ける可能性はないのかなど気になる方も多いでしょう。

そこで今回は、メルカリの専用出品画面の作り方や、メリット・デメリット、専用出品をする際のおすすめの対策や注意点について解説します。

目次

メルカリにおける専用出品とは

まずは、メルカリにおける専用出品がどのようなものなのか、基本的な概要からメリットまで解説いたします。

専用出品とはお取り置きのことを指す

専用出品とは、わかりやすく言うと「お取り置き」で、何らかの理由で、出品者が特定のユーザーのために商品を確保しておくことを意味します。

普通の商売なら、そのままお客様に郵送するか、店頭に買いに来るまで他のお客様の目に触れない形で保管しておくのが一般的でしょう。

しかしメルカリのシステム上、これらの方法を取ることは不可能です。システムの中で取引をして、互いを評価するという流れが決められているからです。これを逸脱する取引方法は、重大な規約違反となり即刻アカウント停止の恐れがあります。

そこで、あえて「○○様専用」と表示するなどして、購入希望者に正式な購入手続きをしてもらうようにしているのです。

どんなときに専用出品をおこなう?

多くの方は、その商品が欲しいなら専用出品を求める前に購入ボタンを押せば済むのではないかと思われるかもしれません。

しかし、中には「すぐにお金が用意できないので、月末まで待って欲しい」「必ず買うので一部の商品だけ別売りして欲しい」「ばら売りをまとめ売りにして欲しい」などといった理由ですぐに買えなかったり、新たなリクエストをしたりするユーザーが存在します。

このような場合に、専用出品としておいて、購入されるのを待ったり、商品ページをばら売りにしたり、まとめ売りに変更したりするのです。

専用出品のメリット

専用出品にすることによる出品者のメリットは、以下の通りです。

  • 専用出品にすることで確実に売ることができる
  • 専用出品を決めた時点でそれよりも値下げされる可能性がなくなる
  • 専用出品に応じることでリピーターになってもらえる可能性が高まる

専用出品画面の作り方

この項目では、専用出品画面の作り方について解説いたします。専用出品画面を作成する主な流れは、以下の通りです。

  • 商品タイトルを変更する
  • 商品画面を変更する
  • 商品説明欄を修正する
  • 購入者に通知する

商品タイトルを変更する

商品タイトルに専用出品である旨をわかりやすく表示することで、他のユーザーが誤って購入する可能性が低くなります。商品タイトルを変更する手順は、以下の通りです。

まず、「マイページ」を開きます。

「出品した商品」をタップし、「出品中」の中から専用出品にしたい商品を選びます。

「商品の編集」をタップして「商品名」に「○○様専用」と入力してください。値下げなどで価格変更が必要な場合は、修正して「変更する」をタップしましょう。

商品画像を変更する

「マイページ」を開き、「出品した商品」をタップして「出品中」の中から専用出品にしたい商品を選びます。

「商品の編集」をタップして該当する商品の画像を選び「加工」をタップしてください。画像が複数ある場合、加工するのは、トップの一枚だけで十分です。

写真の編集画面に変遷するので、「テキスト」を選んでください。

「○○様専用」と入力し、「適用」をタップします。

「○○様専用」という文字はできるだけ大きく、色も派手にして目立つようにすると良いでしょう。この商品は普通と違う、何か変と思ってもらえるくらいが丁度良いと考えてください。

商品説明欄を修正する

商品説明欄にも冒頭に「○○様専用」と記載し直します。

売り方をばら売りやまとめ売りに変更した場合も、それに合わせた説明文に修正してください。

購入者に通知する

専用画面を作り終えたら、その旨を購入希望者にコメントで通知します。

専用出品にするかどうかを交渉する中で、必ず購入期限を決めるようにし、それまでに購入してもらえない場合はキャンセルにすることも条件に入れておいてください。

その際の例文をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

先ほど専用ページを作成いたしました。つきましては、○月×日までにお買い上げいただきますようにお願いいたします。期限を過ぎた場合は、お約束通り専用出品をキャンセルさせていただきます。 よろしくお願いいたします。

商品ページの作り直しが必要な場合もある

専用出品の条件がばら売りやまとめ売りの場合は、商品画像を含めた作り直しが必要になります。

ばら売りの場合は、元の商品ページを2つに分けて、専用出品にする商品のタイトルや商品画像、商品説明欄にその旨を記載します。

まとめ売りの場合は、一旦該当するすべてのページを削除した上で、新しく作り直したタイトル、商品画像、商品説明欄に専用出品の旨を記載してください。

専用出品のデメリット

続いて、出品者にとっての専用出品のデメリットについて解説します。

すでにメリットについては説明しましたが、専用出品を行ううえでは少なからずリスクもあるので注意が必要です。

商品を購入してもらえないことがある

専用出品にしたものの、結局購入してもらえないという場合もあります。その理由として挙げられるのは、以下のようなケースです。

  • 気が変わった
  • もっと良い商品が見つかった
  • お金に余裕がない
  • 音信不通

いずれにしても、専用出品にしたにもかかわらず買ってもらえないケースがあるという点は留意しておきましょう。

板挟みに遭う可能性がある

専用出品にしても、他のユーザーが横取りしてしまうこともあります。そもそも専用出品は、ユーザーの中から自然発生的に生まれて広まった文化であり、メルカリの運営が提供しているシステムではありません。

そのため、専用出品ボタンは存在しないので、その気になれば誰でも商品を購入することができるのです。

すると実際に横取りが起きた場合に、元の購入希望者から「キャンセルして約束通り自分に売って欲しい」と言われたり、購入者からは「キャンセルしたくない」と主張されたりして板挟みに遭う可能性があります。

こうなると非常に面倒ですが、専用出品はメルカリが推奨している行為ではないため、基本的に事務局は責任を負ってはくれません。自己責任で解決しなければならないので、かなり厄介でしょう。

専用出品画面の作成が面倒

専用出品画面を作り直すのは、不慣れな方には面倒に感じる部分もあるでしょう。

特に、ばら売りやまとめ売りに変更するのは画像の入れ替えも伴うので、時間もかかります。さらに、ここまでして購入してもらえないとなるとなおさら腹が立ったり、気疲れしたりするかもしれません。

専用出品に際して出品者が注意すべき点

この項目では、専用出品をするにあたって、出品者が注意すべきことや心得ておくべき点について解説します。

期限を決める

繰り返しになりますが、専用出品の際は、必ず相手との間で購入期限を決めるようにしてください。

でなければ、相手が買う気がなくなったとしても、それを知らずにいつまでも待たされる恐れがあります。そうなるとイライラしたり、気になったりしてストレスが溜まるうえ、時間をロスすることにもなるでしょう。

できれば購入期限は可能な限り短期にして、万が一購入されない場合は、即他の購入者に向けて売り直せるようにすることを推奨します。

金額を超高額に設定する

専用出品が決まったら出品価格を変更するのもよいでしょう。

例えば、1万円の商品でも99万円と桁違いの高額に設定し直します。すると、専用出品だと気づいていなくても、まず横取りされることはなくなります。万が一横取りされても、1万円の商品を99万円で買ってもらえるとすると、こんなラッキーなことはないでしょう。

ただし、ルール上購入後は価格変更できないので、相手と打ち合わせをして買ってもらう直前に価格を元に戻すようにする必要があります。

横取りは認める

メルカリには、そもそも専用出品という考え方がありません。あくまでユーザーが考え出した取引方法です。

よって、「横取り」という表現も専用出品を依頼した購入者目線の言葉にすぎません。事務局からすれば、最初に購入ボタンを押した相手に売るというのが基本的な考え方です。

そのため、出品者の立場としては、「横取り」行為は認めるのが筋と理解してください。この件でトラブルになることを防ぎたい場合は、あらかじめ横取りが起きた場合は、潔く購入を諦めることを条件にして、納得してもらうのが無難でしょう。

断るときはキッパリと

専用出品は面倒なうえ、約束を守ってもらえずに嫌な思いをすることがあるかもしれません。すると気が変わって専用出品自体を断りたいと思うときもあるでしょう。それは決して悪いことではありません。広く購入の機会を与えるという意味でも非常に良い考えと言ってよいでしょう。

もし、専用出品をしないと決めた場合は、依頼が来てもキッパリと断るようにしてください。以下に例文をご紹介いたします。

例文

この度は、ご購入を希望していただき誠にありがとうございます。勝手ではございますが、トラブル防止の観点から専用出品はお断りさせていただいております。申し訳ありません。恐れ入りますが、ルール通りの方法でお買い上げいただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

また、購入期限までに買ってもらえなかった場合にもキャンセルする旨をしっかりと伝えるようにしてください。こちらの例文は以下の通りです。

例文

○○様 お約束通り、△△を○○様専用としてお取り置きしておりました。しかし、いまだにご購入が確認できませんので、勝手ながらこの度はキャンセルとさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

トラブルを少しでも回避するためにも、キャンセルコメントの前に期限が近づいていることを知らせて購入手続きを促すのもよいでしょう。ワンクッションあった上でキャンセルすれば、相手にも納得してもらいやすくなるからです。

専用出品についてのルール

この項目では、メルカリ事務局が定めた規約に則った、専用出品のルールや気をつけるべき点について解説いたします。

専用出品は規約違反ではない

先ほど専用出品はユーザーが考え出した取引方法と説明しました。そして事務局が推奨していないのも事実です。

しかし、規約違反かというと、決してそうではありません。よって、専用出品をしたことが理由でペナルティを科されることはないと考えてよいでしょう。

最初の購入者に売るのが原則

専用出品は規約違反ではありませんが、決して推奨されている行為ではありません。その理由は、購入希望者に平等の機会を与えたいというメルカリの考え方があるからです。

分かりやすくいえば、「早い者勝ち」を原則としているということです。その商品を最初に見つけ、誰よりも先に購入ボタンを押したユーザーに購入の権利があるというルールが基本なのです。

メルカリは、いわばフリーマーケットのネット版といえます。一般的なフリーマーケットで、最初に買いたいと思ってお金を支払った人がその商品を手にするのは、ごく当然のことでしょう。もし後から来た人が、自分の方が先に見つけていたと主張して横取りすれば大問題になりかねません。

メルカリはこの考え方をサービス内で反映させたいと考えているだけなのです。よって繰り返しますが、専用出品を望んだユーザーにとっては横取りだと感じても、ルール上は違反どころか、真っ当な行為だということです。これをしっかりと理解した上で専用出品をするようにしてください。

自分の価値を落とすリスクがある

専用出品が、事務局が正式に認めている行為ではない以上、それを行っているユーザーは一部のユーザーから警戒される恐れがあります。

一度や二度では問題ないかもしれません。しかし専用出品ばかりを行って、他に購入機会を与えないとなるといずれ多くのユーザーが離れていく可能性は十分に考えられるでしょう。

極論ですが、専用出品ばかりする出品者が多くを占めたらメルカリはどうなるでしょう。閉鎖的になってフリマアプリとしての魅力が激減するに違いありません。そのような行為を事務局が勧めるわけがないのです。

つまり専用出品を行う場合は、メルカリの場を荒らす行為になりかねないということを理解しておく必要があるでしょう。

キャンセルを求めるのも規約違反

メルカリでは、商品を購入した相手にキャンセルを求めるのも原則禁止となっています。

ですので、もし横取りが起きて元の購入希望者がキャンセルのうえ商品の取戻しを要求してきたとしても、それに素直に応じること自体、ペナルティのリスクがあると認識しておくことが大切です。

脅迫のうえ無理強いしたわけではなくても、相手が不快に感じて通報すれば、事務局から厳しく問いただされる可能性があるので注意してください。

まとめ

専用出品は、画面やタイトルを作り直すことで、誰にでも可能です。

確実に売ることができ、しつこく値下げ要求をされずに済むといったメリットがあります。しかしその一方で、決して事務局が推奨しているわけではないので、節度をもって行う必要があるでしょう。

トラブルが起きても自己責任が原則のため、くれぐれも気をつけてください。

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