初心者の方でフリマ出品を始めたいなら「ラクマ」がおすすめです。ユーザー数は1,000万人以上、楽天ポイントが使えるので、とくに楽天ユーザーの方はお得なメリットが満載です。
ただ、初めてとなると「どのように出品すればよいのか」「本当に売れるのか」と心配になる方も多いかもしれません。
そこで今回は、初心者の方向けにラクマの始め方を解説します。メリットや売れた後の手続き、注意事項についても詳しく紹介すするので、ぜひ参考にしてください。
フリマ出品なら「ラクマ」がおすすめ!
まずフリマ出品で「ラクマ」がおすすめな理由について簡単に解説しましょう。
販売手数料がお得!
フリマアプリでは、商品が売れると売上代金に対して一定の割合で販売手数料が請求されます。
各サービスによって、販売手数料は異なりますが、例えば「メルカリ」では商品代金の10%が販売手数料として差し引かれます。
これに比べると、ラクマの販売手数料は安くなるケースが多いのでお得です。
具体的には、下記のように、前月26日〜当月25日ごとの販売回数と販売代金の実績によってその翌月に変動します。販売回数は、商品代金が300円以上の場合に1回とカウントされます。
販売手数料 販売回数の合計 販売代金の合計
10% 3回以下 または ¥5,000未満
9% 4回以上 かつ ¥5,000以上
8% 6回以上 かつ ¥10,000以上
7% 8回以上 かつ ¥30,000以上
6% 10回以上 かつ ¥50,000以上
4.5% 10回以上 かつ ¥100,000以上
楽天ポイントが使える!
ラクマで買い物をする際に、楽天ポイントが利用できる点も便利です。
日頃、楽天カードで、楽天や加盟店で商品を購入する機会が多い方は、その際に還元された楽天ポイントをラクマでも自由に使えます。
また、楽天カードを使ってラクマでショッピングをした際も、100円につき1ポイントが還元されるのでお得でしょう。
配送が便利!
ラクマでは、商品のサイズや重さに合わせて、日本郵便とヤマト運輸の多くの配送サービスが簡単に利用できます。
とくに「かんたんラクマパック」で日本郵便の「ゆうパケット」か「ゆうパック」を利用すると、匿名配送が使えるので便利でしょう。
匿名配送とは、出品者と購入者が互いの住所や氏名、電話番号といった個人情報を相手に知られずに取引できる配送方法のことです。
ラクマで取引する相手は、会ったことも話したこともない赤の他人です。プロフィールの紹介文や、出品者と購入者のやりとりで使えるコメントの内容などは、いくらでも嘘を記載することが可能です。いい人を装って、実は、ストーカーやタチの悪いクレーマーである可能性も否定できません。
もし相手に住所や名前を知られて、直接自宅まで来られたり、個人情報を悪意あるかたちで公表されたり、付け回されたりしたら大変です。
そこで匿名配送を利用すると、そのような心配をしなくて済むので安心でしょう。
ラクマの始め方
それでは早速、ラクマの始め方から解説しましょう。
アプリ版とPC版の2種類がありますが、登録方法はほぼ一緒です。
アプリ版はアプリをダウンロードします。
PC版は公式サイトにアクセスし、右上部の「会員登録」をクリックしてください。
次に楽天IDで会員登録を行います。
ニックネーム、メールアドレス、生年月日、性別、招待コードを登録します。
利用規約に目を通し、年齢にチェックを入れたらSNS認証に移ります。
電話番号を登録して、送られてきた4桁の暗証番号を入力します。
登録したメールアドレスに届いた確認メールに記載された本文のURLをタップして登録手続きは終了です。
ショップとプロフィールを設定する
続いて、マイページの設定ページから「ショップ・プロフィール」を選択してください。
まずショップの設定です。
設定項目は以下の3点です。
・ショップ写真
・ショップ名(40字以内で何度でも変更可能)
・ショップURL(設定しておくと、ショップをSNSやブログなどで紹介したいときに便利)
を設定します。
続いてプロフィールの設定です。
設定項目は3つです。
・アイコンの写真
・ニックネーム(20字以内で何度でも変更可能)
・自己紹介(1,000字まで記載可能)
出品するまでのステップ
続いて、出品するまでのステップに移りましょう。
Web版とアプリのどちらからでも可能ですが、本稿ではWeb版での出品方法を紹介します。
出品する
「マイページ」から「商品を出品する」を選びます。
初めて出品するときだけ、本人確認が必要になります。
氏名や電話番号、発送元、お届け先の住所などを入力してください。
画像を設定する
商品画面が表示されるので、左端のカメラマークをクリックして商品画像を設定してください。
10枚まで掲載することができます。商品画像の良し悪しは売れ行きを大きく左右するため、できるだけ鮮明で見映えのするものを選んでください。
1枚目は、全体像がよいでしょう。それ以降は、裏が見えるものや、それ以外の別アングル、また傷、汚れなどがはっきり伝わるもの、操作方法がわかるようにスイッチ部分を写したものなどをアップしておくのがおすすめです。
傷や汚れは、隠して販売すると後でトラブルになりかねません。後述しますが、ラクマでは、購入者が出品者を評価するシステムがあります。嘘をつくと返品になるだけでなく、評価が下がり、それが公表されることで結局自分の価値を落とす結果となりかねません。
それより、マイナスポイントは隠さず見せて、納得の上で買ってもらう方がかえって好感をもたれて、リピーターが増えるケースがあるので得でしょう。
商品設定をすると、画像の下に「削除」「編集」という文字が表示されます。気に入らなければ削除をしたり、編集で画像を正方形にしたりすることが可能です。
商品タイトル・商品説明・配送方法を入力する
続いて、商品タイトルと商品説明、配送方法に移ります。ここも売れ行きを大きく左右する大事なポイントとなるので、気をつけてください。
記載内容は、以下のとおりです。
・商品名(40字まで入力できます)
・商品説明(1,000字まで入力できます)
・ブランド(とくになければ指定する必要はありません。ファッションアイテムは指定する方がユーザーの検索にヒットしやすくなります)
・商品の状態(以下の中からもっとも相応しいものを選びます)
・新品・未使用
・未使用に近い
・目立った傷や汚れなし
・やや傷や汚れあり
・傷や汚れあり
・全体的に状態が悪い
・配送料の負担
・配送方法(「かんたんラクマパック」がおすすめです)
・発送日の目安(購入手続き後何日後に発送するかを記載します)
・発送地域
発送は「かんたんラクマパック」がおすすめ!
発送方法については、「かんたんラクマパック」がおすすめです。
かんたんラクマパックは、楽天が、日本郵便とヤマト運輸と連携をして提供しているサービスで、
・匿名配送が可能
・全国一律料金
・荷物の追跡が可能
・トラブル時の補償つき
といった特典があります。
加えて、サイズも小型サイズ、小さめの箱型、ダンボールサイズまで広範囲に用意されているので、さまざまな商品に対応できます。
発送場所も、郵便局やヤマト運輸のみならず、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、さらにPUDOやファミロッカーからも可能なため、非常に便利でしょう。
参考:かんたんラクマパック
配送料は出品者負担がおすすめ
配送料は、自由に設定できます。
ただ、基本的に出品者が負担する方が売れやすいので、送料込みとする方がよいでしょう。
負担に感じる場合は、あらかじめ送料分を代金に上乗せした金額で出品するのもおすすめです。
購入申請を設定する
続いて、購入申請の有無について設定します。
購入申請とは、購入希望者が購入前に出品者に申請を行うシステムのことです。出品者が、申請を認めた場合にしか買うことができません。
出品者としては、自分が売りたい相手を選ぶことができる利点がありますが、ユーザーからはあまりウケがよくありません。面倒がられてかえって売れにくくなる恐れがあるので、特別な事情がない限りは購入申請を「なし」とする方がよいでしょう。
価格を設定する
続いて商品価格の設定に移ります。
価格が自由に設定できますが、あまりに安すぎる場合は、送料と販売手数料を差し引くと利益がほとんどなくなってしまうので注意してください。
ラクマ内で同等品や類似品がいくらくらいで売られているかを参考にするのがよいでしょう。他にメルカリやヤフーオークション、Amazonなどの相場もチェックすると、より適した金額に設定しやすくなるのでおすすめです。
価格を設定したら「確認する」を押してください。
入力内容を確認して出品する
入力した情報がすべて表示されるので、内容を確認して間違いなければ「出品する」を押して完了です。
売れてからの手順
続いては、商品が売れた後の手順について解説しましょう。
購入手続きがされる
商品が購入されると、通知がきます。
通知が来るように設定するには、
「マイページ」の「設定」画面を開き、「プッシュ通知の設定」を押します。
購入が確認できたら、「取引メッセージ」を使って、相手にお礼とともに発送予定日や発送方法を知らせます。義務ではありませんが、事前に連絡しておく方が喜ばれて評価が高まるのでよいでしょう。
【例文】
「〇〇様、この度は△△をお買い上げいただき誠にありがとうございます。つきましては、〇月〇日に宅急便にて発送する予定です。よろしくお願いいたします。」
といった具合に、丁寧語を使うようにしてください。
梱包する
続いて梱包です。
厳密には、商品によって梱包方法はさまざまです。
ただ、破損や液漏れなどは、相手に迷惑を与えるのみならず、補償や返品、代替品の発送など、その後の手続きが非常に面倒になります。
評価を落とす原因にもなるので、念には念を入れて慎重に行なってください。
留意すべき点は、
・緩衝材で商品を丁寧に包む
・ジャストサイズの箱や袋に入れる
・商品が動かないように緩衝材や新聞紙などで隙間を埋める
・宛先を間違えないように確認する
などです。
商品を送る
梱包が済んだら、コンビニや郵便局、集配所などで発送を依頼します。
発送が済んだら、アプリ内で「商品の発送を通知する」から「発送した」を押して相手に通知します。
その後、取引メッセージで発送した旨を伝えてください。
購入者を評価する
商品が届くと、購入者が出品者を評価します。
評価は、
・良い出品者です
・普通の出品者です
・悪い出品者です
以上の3段階です。
・間違った商品が届いた
・商品が破損していた
・思っていたより粗悪品だった(説明不足や虚偽の説明)
・送料は出品者負担のはずが着払いで届いた
といったことがあると悪い評価がつけられることがあるので注意してください。
この評価が済まないと、商品が支払われないシステムになっているため、評価は非常に大切です。
そして、取引終了時には、こちらも購入者を評価します。
評価基準は3段階で、
・よい購入者です
・普通の購入者です
・悪い購入者です
の中から選んでください。
出品する際の注意事項
最後に出品する際の注意事項を5つ紹介しましょう。
これらに気をつけると同じ商品でも売れやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
コメントには迅速・丁寧に対応する
出品すると、商品に興味をもったユーザーからコメントを通じてさまざまな問い合わせが寄せられることがあります。
疑問が解消されたり、気になる点の詳細がはっきりしたりすれば、すぐにでも購入したいという方が少なくありません。
逆にコメントへの返答がないとか、遅いと、気が変わって購入する気がなくなったり、痺れを切らして他の商品に目移りしてしまったりする可能性があります。
そのため、コメントには迅速かつ丁寧に返信するようにしてください。
もし仕事の都合などで返信が遅れる可能性がある場合は、あらかじめプロフィールや商品説明欄にその旨を記載しておくとよいでしょう。
値下げ交渉も大切
フリマアプリですから、ユーザーから値下げ交渉が持ちかけられることもあります。
値切るのもフリーマーケットならではの慣習です。応じると喜ばれたり、リピーターになってもらえたりすることもあるでしょう。無理なら無理ではっきりと断ればよいですが、可能な範囲で交渉するとコミュニケーションが深まって、フリマならではの楽しさが味わえるかもしれません。
商品タイトルを工夫する
商品タイトルはユーザーの目に留まりやすく、大きな訴求材料になります。
40字まで書けます。とくにブランド名や商品名、「美品」「再入荷」「50%オフ」など、購買意欲を掻き立てるキーワードを先頭に記載すると興味を惹きつけやすくなるでしょう。
商品説明も重要
商品説明も非常に重要です。
ユーザーは、商品を直接手に取ってチェックすることができません。
そのため、買い手が知りたいであろう情報をくまなく丁寧に記載しておくと非常に喜ばれます。その内容が的を射ているほど、即購入の確率はアップするでしょう。
盲点になりやすいのが「ニオイ」です。タバコやペットの匂い、またペットアレルギーの人も意外と多いので、ペットの有無についても記載しておくと安心材料となるでしょう。
まとめ
ラクマは、パソコンでもスマホからでも簡単に出品ができます。
操作が簡単でわかりやすいため、初心者でも安心して始められるでしょう。
まず自宅にある不要品からでも、試しに出品してみてはいかがでしょうか。