パソコンを使った在宅ワークは、時間にしばられずに働くことができ、さまざまなライフスタイルに対応可能です。外で働くのが難しいという人にもおすすめの方法です。
しかし、中にはパソコンを使う仕事がどんなものか分からず、「自分にできるだろうか」と不安に思う人もいるのではないでしょうか?この記事では、初心者でも始めやすい仕事を紹介します。併せて、成功するためのポイントについても説明していくので、ぜひ役立ててください。
おすすめの業種
パソコンを使った仕事には、一体どんな種類があるのでしょうか?
ここからは、おすすめの業種をいくつか紹介していきます。これらの中から、自分の能力に合ったものを選びましょう。
事務作業
事務というと、オフィスに行って仕事をするイメージが強いものです。しかし、業務内容をよく見ると、データ入力や書類作成など、実際には自宅でできる作業が多いのです。そのため、事務作業のみを外注する企業は少なくありません。
ちなみに、ほとんどの事務作業はパソコンの基本操作が問題なくできれば、特別な知識を必要としません。よって、初心者でも始めやすいのが特徴です。
文字起こし
タイピングが得意な方には、それに特化した業務がおすすめです。仕事内容として、あらかじめ用意されたいくつかのデータを簡潔にまとめたり、映像や音声データを文字に書き起こしたりすることなどが挙げられます。
隙間時間に作業しやすく、副業にも向いています。ただし、比較的単純な作業を繰り返す業務であるため、集中力が求められます。また、専門用語が多い案件の場合は、予備知識がないと作業の難易度が上がります。その都度調べ、正確に文字に起こすことを意識しましょう。
ライティング
ネット上に公開する記事を執筆する仕事です。記事のテーマはたいてい決められているものの、具体的な内容は自分で考える必要があり、ある程度の文章力が求められます。また、場合によっては自分でリサーチを行ったり、SEO対策などの専門的な知識を用いたりして記事の作成を行わなければならないケースもあります。
媒体によって求められる内容は大きく異なります。自分の強みが生かせるような案件を選ぶことをおすすめします。
WEBデザイン
WEBサイトなどのデザインを手がける仕事です。中には、プログラミングを兼務してWEBサイトを制作する人もいますが、デザインのみの依頼も少なくありません。デザインは画像作成ツールを使って行い、ある程度の専門知識と美的センスが求められます。
マーケティング
WEBサイトやSNSなどを通じて、品物などをPRする仕事です。自らメディアを運営して宣伝を行う場合もあれば、戦略を練ってクライアントに提案する場合もあります。
マーケティングの仕事は専門性が高く、リサーチや分析といったスキルのほか、WEBマーケティングに関する深い知識が必要とされます。
ブログ運営
自身でブログを運営して広告の収益を得る仕事です。記事を書くだけでなく、読者を増やすための宣伝活動が必要とされます。また、さらに極めようとするなら、SEO対策などの専門知識が求められます。読者の需要に合ったテーマを選定し、本文の構成をしっかり考えることが大切です。
なお、記事を読んでもらうだけでは収益が発生しないケースが多く、ビジネスを軌道に乗せるまでが難しいという側面があります。成果につなげるためには読者の心理に働きかけ、うまく誘導するテクニックが必要です。一定の成果が認められれば、企業から直接仕事の依頼が来ることもあります。
イラストの販売
自分で描いたオリジナルイラストを売る仕事です。クライアントから直接依頼を受けるタイプのほか、素材サイトなどに投稿する方法もあります。ただし、画像ソフトを使いこなす必要があり、ある程度の知識と経験が求められます。
クライアントから直接依頼を受ける場合は、イラストのスキルだけでなく、カウンセリングのスキルも求められます。顧客の希望をよく聞き、イメージのすり合わせを行うことが大切です。
WEB制作
WEBサイトを制作する仕事だけでなく、既存のWEBサイトに機能を追加する内容もあります。プログラミングなどの専門知識が必要で、難易度が高いのが特徴です。その分、需要が豊富です。
なお、WEB制作で使用するプログラミング言語はHTMLやJavaなど、いくつかの種類があります。それだけに、幅広い知識が求められます。
電話応対
電話応対の仕事には、在宅でできるものがあります。中には、コールセンターやオペレーターの仕事、そして営業の電話をかける仕事などが含まれます。また、他の事務作業などと合わせて依頼されることが多いのも特徴です。対人コミュニケーションが得意な人におすすめです。
物販
オンラインショップの運営は、パソコンを使った最も一般的な仕事のひとつです。品物を仕入れて販売したり、ハンドメイド作品を販売したりなど、さまざま形式があります。なお、具体的な業務内容としては、品物の確保や買い手との連絡、梱包、発送など、さまざまな作業が含まれます。
ひとつひとつの作業は空いた時間にできるので、副業として行う人も少なくありません。ただし、全体的な作業量が多いので、あまり時間を取られたくないという人には不向きです。
また、物販は初期費用がかかるうえ、品物が売れないと収入が得られません。場合によっては利益がマイナスになることもあるので、注意が必要です。
たくさん稼ぎたい人におすすめの業種
これまで紹介した仕事は初心者でも始めやすい反面、1件あたりの利益は決して多いとは言えません。中には、多少のリスクがあろうとも、より稼げる仕事を選びたいという人もいるのではないでしょうか?ここからは、難易度が高いものの、比較的稼ぎやすい業種を紹介していきます。
投資
FXや株式などの投資は、一度にまとまったお金を稼ぐことができる仕事です。最近ではスマホからでもできるようになり、手軽に始められるようになりました。ただし、初期費用がかかるうえ、必ず儲かるという保証がありません。場合によっては大損することもあるので、気を付けてください。
成功するためには、ある程度勉強をして正しい知識を身につける必要があります。
動画投稿・配信
YouTubeなどの動画共有サイトでの活動は、成功すればかなり儲かる仕事になります。広告の収益だけでなく、投げ銭システムなどからも収入を得ることが可能です。他にも、オリジナルグッズの販売など、別のビジネスと組み合わせて稼ぐことも可能です。
しかし、成功へのハードルはかなり高めです。そもそも、YouTubeでははじめから収益化することができない仕組みになっており、ある程度の実績を積んでからでないと収益が得られません。また、たとえ収益化できたとしても、高い収入を得るまでにはかなりの時間がかかります。したがって、地道に続ける根気が必要です。
ただし、続けていけば誰でも必ず成功する、というわけではない点に留意してください。どれだけ努力をしても、再生回数や登録者数が増えなければ、収入は得られません。
パソコンを使った在宅ワークの利点・欠点
パソコンを使って在宅ワークができるのは便利でよいことですが、もちろんマイナスの側面もあります。長所と短所の両方を理解した上で、仕事を選ばなければなりません。
ここからは、パソコンを使った仕事の利点と欠点を紹介していきます。ぜひとも判断の参考にしてください。
利点について
パソコンを使った在宅ワークの利点のひとつは、時間と場所を選ばずに作業ができる点です。自身の都合のよい時間に、都合のよい場所で作業を行えます。さらに、一度にまとめて仕事をすることもできれば、空いた時間に少しずつ作業を進めることもできるのです。ライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができるのが大きな魅力です。
また、決められた職場に出向く必要がない分、必然的に人との関わりが少なくなります。職場の人間関係は、人によっては負担になることもあり、退職の理由にもなり得ます。その点、在宅ワークなら、面倒な人間関係に煩わされることなく、仕事だけに集中できます。
加えて、多くの仕事がパソコン1台で完結し、初期費用がかからないのも魅力です。失敗を恐れず、安心して新しいビジネスを始めることができます。
欠点について
パソコンを使った在宅ワークの多くは、単価が低い傾向にあります。そのため、まとまった金額を稼ぐことが難しいのが現状です。時給に換算すると、一般的な仕事よりも収入が少なくなることが大半です。
また、成果に応じて報酬が支払われるシステムで、有給休暇などの保証が受けられません。仮に体調を崩してしばらく働けなくなった場合、その間の収入はゼロになってしまいます。
仕事に活用できるツール
ここからは、パソコンを使った作業をする際に便利なツールを紹介していきます。これらのツールを使って、より効率的に仕事をこなしましょう。
Microsoft Office
ExcelやWordをはじめとするMicrosoft Officeのツールは、幅広い業務で使用されています。ほとんどの仕事で、ツール特有のファイル形式での納品が求められ、必須と言っても過言ではありません。
中でもExcelは、高度な使い方をする際に専門的な知識が必要となります。ひと通りの知識があればさまざまな業務に役立つので、習得しておくと役に立ちます。
Googleのサービス
Microsoft Officeのツールがなくても、Googleのサービスを使えば同様の作業が行えます。WordやExcel特有のファイル形式にも対応しており、ファイルの共有も簡単です。
スプレッドシートやドキュメントが有名で、他にもスライドやフォームなどのツールがあります。
メモ帳アプリ
メモ帳アプリは、文章を書いたりアイデアを書き留めたりするのに便利です。キーワード検索機能がついているものもあり、紙にメモをするよりも管理しやすくなっています。
また、単純なメモ書きだけでなく、文書作成の下書き時にも重宝します。コピー&ペーストで簡単にデータの移行ができるので、効率的です。
辞書ツール
よく使う定型文は、辞書ツールに登録しておくと便利です。特にメールは決まった形式で作成する場合が多く、辞書ツールを活用すれば、かなりの時間短縮になります。また、メールアドレスや電話番号を登録しておくと、その都度打ち込む手間が省けるのでおすすめです。
タスク管理アプリ
タスク管理アプリを取り入れると、仕事の効率が上がります。すべきことをまとめ、ひとつひとつ消化していけば、作業の進行度が把握しやすくなり、達成感を感じやすくなります。
特に、複数人で協力してひとつの作業に取り組む場合は、タスク管理アプリを活用することで連携を取りやすくなります。
ビジネスをうまく進めるためには?
どんな仕事でも、成功するにはそれなりのコツが必要です。では、パソコンを使った仕事では、どんなことに気をつければよいのでしょうか?ここからは、ビジネスを成功させるために注意すべきポイントについて解説していきます。
資格は大きな強みとなる
パソコンを使った仕事の多くは、特に資格が必要というわけではありません。しかし、資格があれば、案件を探す際に有利に働くことは間違いありません。なぜなら、スキルの証明になるからです。
WEB上で仕事を依頼する場合、人材を見極める材料は実績しかありません。そのため、クライアント側からすると、その人が実際にどれだけの仕事ができるのかを判断するのが難しい現状にあります。しかし、資格があれば、その人がどれほどのレベルの仕事ができるかの指標になります。自分の要望に応えられるかどうかの目安になるのです。
受ける仕事は時間をかけて吟味する
在宅ワークの報酬には、大きな格差があります。仕事の内容に対して単価が安すぎることもあれば、その逆もあり得ます。したがって、依頼内容や条件をよく見ずに、安易に仕事を引き受けると、損をする場合があるのです。だからこそ、引き受ける仕事は、時間をかけてじっくり吟味しなければなりません。
数ある選択肢の中から自分に合った仕事を見つけることが大切
在宅でできるパソコンを使った仕事は、数多くあります。仕事の内容は多種多様であり、その中から自分に合ったものを見つけることが大切です。また、パソコンを使った在宅ワークのほとんどは、成果に応じて報酬が支払われます。そのため、効率よく作業をこなすことが収入アップのカギとなります。
仕事の能率を上げるためには、辞書ツールやタスク管理アプリを上手に活用しましょう。いろいろなアプリを試して、自分の働き方に合ったものを見つけてください。
なお、パソコンを使った在宅ワークには、利点と欠点があります。後悔しないためにも、これから挑戦しようと思っている仕事が自分に合っているかどうか事前によく調べ、検討しておくことをおすすめします。