ブックオフは、全国展開している中古ショップです。グループ全体で見ると、本だけでなく様々な種類の商品を取り扱っているため、せどりの仕入れ先としてもおすすめできます。
今回の記事では、ブックオフで仕入れた商品を売ってせどりで儲けたいという方に向けて、ブックオフで商品を仕入れるポイントや注意点について解説いたします。
ブックオフでせどりをするメリット
せどりの仕入れ先には、たくさんの種類があります。その中でもブックオフをおすすめするのは、相応のメリットがいくつもあるからです。この項目では、ブックオフでせどりをするメリットをご紹介いたします。
競合が減ってきている
現在は電脳せどりが主流であり、仕入れをインターネット上でおこなう人が増えています。実店舗まで足を運んで、商品を探す人は少ないです。
逆に言えば、店舗せどりは競合が減ってきていると言えます。その分掘り出し物が見つけやすく、高い利益を上げられる可能性があります。
電脳せどりより掘り出し物を見つけやすい
電脳せどりでは、簡単に商品の相場が調べられます。そのため、相場に沿った価格で売られている商品がほとんどです。
一方、ブックオフでは店員の知識や商品の知名度により、大きく販売価格が上下します。利益率の高い掘り出し物を電脳せどりより見つけやすいので、少ない仕入れで大金を稼ぎやすいです。
全国どこにでも店舗がある
ブックオフは、全国展開しているチェーン店です。ほとんどの地域に店舗を構えているので、多くの人が利用可能となっています。市内に複数店舗あるケースも珍しくないので、仕入れ先には困りません。
また、ブックオフには系列店であるハードオフやホビーオフなどが併設されていることもあります。いずれも中古ショップであり、仕入れの選択肢を手軽に増やせるので便利です。
初期投資を抑えられる
せどりは副業の中でも、初期投資がかさみやすいジャンルとなっています。しかし、ブックオフで仕入れる商品はそこまで高価格で販売されていないため、少ない仕入れ金額でせどりを始めることが可能です。
同じ商品を大量に仕入れることはできませんが、逆に言えば仕入れ過ぎで在庫を抱える心配は不要ということになります。せどりの中でも比較的スモールスタートが可能なので、初心者にはおすすめの選択肢です。
ブックオフでせどりをするデメリット
ブックオフせどりには、もちろんデメリットもあります。現在電脳せどりが中心になっているのも、店舗せどりにはないメリットが多いからです。
この項目では、ブックオフでせどりをするデメリットをご紹介いたします。せどりに挑戦するなら、メリットとデメリットの両方を頭に入れておきましょう。
同じ商品を大量に仕入れられない
実店舗で仕入れる商品は、基本的に1点ものばかりです。同じ商品が複数置いてあるケースは稀なので、一度にたくさん仕入れることはできません。
仕入れ数が限定されるので、どうしても利益を伸ばしにくいです。まとまった利益を得るためには、その分利益率の高い掘り出し物をピンポイントで探す必要があります。
住む場所によって難易度が異なる
前述した通り、ブックオフは全国に幅広く店舗を展開しています。それでも、自分の住んでいる地域に1店舗も存在しないというケースは少なくありません。
近場に店舗がないと、遠くまで移動して仕入れをする必要があります。その際の時間や移動費なども費用として計上されるので、その分利益率の減少は避けられません。そのため、住んでいる場所によっては、利益を出すのが難しいと言えます。
電脳せどりより作業に時間がかかる
ブックオフでのせどりは、移動して商品を探し、相場を調べて購入するといったように、電脳せどりより作業に時間がかかる点が難点です。
電脳せどりなら自宅ですべての作業を完結できますが、ブックオフせどりは自分の足で商品を探さなければいけません。 どうしても時間と体力が必要になってくる点は、店舗せどりの大きなデメリットです。
今後も安定して稼げる保証はない
現在の主流は電脳せどりですが、今後また店舗せどりが流行する可能性もあります。そうなれば競合が増えて、今まで通り稼げなくなる可能性があります。
また、ブックオフ側が商品知識をつけ、掘り出し物が少なくなるかもしれません。ネットショップの流行により、ブックオフ自体の店舗数が減ってしまう可能性も十分にあります。
今後の先行きが不透明なので、今は良くても今後安定して稼げる保証がない点は留意しておきましょう。
ブックオフで仕入れるべきおすすめ商品
ブックオフには本だけでなく、色々なものを販売しています。また、併設されているハードオフなどに足を運べば、さらに多くの商品にアクセスできます。
とはいえ、選択肢ばかり多くても「何を仕入れたらいいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この項目ではブックオフで初心者が仕入れるべきおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ仕入れの参考にしてください。
中古本
様々な商品があって目移りしがちですが、やはりブックオフならば本は外せないでしょう。商品の数が圧倒的に多いので、仕入れ先には困りません。
狙いやすいのは、単C棚と呼ばれる一律100円で売られている個所の本です。セット購入して販売すれば、それ以上の価格で売れるケースが多々あります。
また、人気俳優や女優の映った雑誌などは、時に定価以上で売れる場合があります。需要のある雑誌を見つけた場合は、一緒に仕入れておきましょう。
CDやゲーム
CDやゲームも取り扱っている種類が多く、掘り出し物を見つけやすいです。
特にCDは、その時の流行によって価値が大きく前後します。現在注目されているアーティストのCDがあれば、事前に仕入れておくと、思わぬ利益につながる可能性があります。
ゲームの中には、古くても人気があり高値で売れるものも多いです。店舗側が商品価値を理解せずに売っている場合もあるので、相場から大きく外れた価格で売っている商品があればチャンスです。
中古家電
ブックオフには、中古家電も売っている場合があります。中には未使用品もあり、良い具合に値崩れしているため、利益を出しやすいです。
使用済みの家電でも売れることはありますが、価格が安いのとトラブルになりやすい点から、あまりおすすめできません。ブックオフで家電を狙うなら、未使用品を中心にしていきましょう。
プラモデル
プラモデルは古いものにも価値が付きやすく、現在品薄のものであれば高値で売れやすいです。
基本的には未開封品を狙いますが、完成品であっても売れることがあります。技術があるなら、あえて独自のカスタマイズをして、ほぼオリジナル商品として販売するのもありでしょう。
プラモデルも再販状況やアニメでの活躍具合などで、価格が大きく変動します。メインに取り扱うなら、常に最新の情報を仕入れておきましょう。
トレーディングカード
ブックオフで売られているトレーディングカードには、相場を外れているものが多々あります。カードの価値は千差万別であり、専門的な知識がないと正確な相場を把握しきれないからです。
そのため、高値で売れるカードが安価で売っているケースも少なくありません。見つけられれば高い利益を出せるため、こまめにチェックしてみましょう。
古着
ブックオフの中には、古着を取り扱っているところもあります。最高級のブランド品が売っていることはほとんどありませんが、安価に仕入れられる点が特徴です。
衣類はシーズンによって需要が異なり、必要な時期であればノーブランドでも売れるため、ブランド品でなくても意外と利益を出しやすいです。
売値が高い時期は仕入れ値も上がるため、売る時期と仕入れる時期をずらすことが重要となります。
ブックオフでせどりをするポイント
ブックオフで商品を仕入れるなら、仕入れ時期や商品の見分け方など、覚えておくべきポイントがいくつかあります。
知っていると知っていないのでは、利益率に大きな差が出てしまうため、必ず覚えておきましょう。
この項目では、ブックオフでせどりをする際に知っておくべきポイントをご紹介いたします。
仕入れタイミングを吟味する
ブックオフは、時期によって商品の充実具合が大きく異なります。たとえば、年末年始や春前の引っ越しシーズンなどは、不要品を売る人が増えるので、その分品揃えが増えます。
売る人が多いと商品価格も下がっていくので、仕入れには絶好のチャンスです。仕入れたあと需要が増えるタイミングで売ることで、大きな利益を得られます。
仕入れのタイミング次第で、利益の出しやすさが変わる商品もあることを知っておきましょう。
相場から外れた商品は狙い目
相場価格で売っている商品を仕入れても、利益はたかが知れています。利益率を高めるためには、相場から外れた価格で売っている商品を狙うことが重要です。
コアなファンにしか価値が分からないものや、数量限定で手に入りにくい商品などは、価格の設定が甘くなりがちです。
探すにはある程度の商品知識が必要ですが、その分だけ大きなリターンを得られるので、積極的に探してみましょう。
会員特典で仕入れ値を下げる
ブックオフは、会員サービスを利用することで購入、売却ともにポイントを得られます。ポイントは1ポイント1円として利用できるため、その分お得に仕入れが可能です。
会員登録は無料なので、利用しない手はありません。少しでも安く仕入れるためにも、会員サービスは有効に活用しましょう。
値札の色の違いを知っておく
ブックオフの値札シールは、色によって入荷時期が分けられています。
- 黒:1月~3月
- 緑:4月~6月
- 青:7月~9月
- 赤:10月~12月
入荷時期が分かると、様々な判断材料として活用できます。たとえば入荷して1年近く経っているものは、仕入れても売れる確率が低いです。
反対に、入荷が近いにもかかわらず安価で売っている商品は、仕入れ対象として検討する余地があります。
また、長期間売れない商品は値下げされる可能性があるので、購入を少し遅らせるのもありです。そういった判断基準として活用できるので、値札の色については一通り覚えておきましょう。
商品の状態をよく確認する
中古商品は、状態が商品によって大きく異なります。たとえば本であれば、表紙は問題なくても中のページが破れている可能性があります。ホビー用品であれば、特定のボタンが取れているといったことは珍しくありません。
そういった商品ごとの状態を把握せずに仕入れてしまうと、高値で売れなかったり、売った後にトラブルに発展したりしてしまいます。商品の状態は購入前によく確認しましょう。
ブックオフせどりではセールを活用するのがおすすめ
ブックオフで安く仕入れる最も簡単な方法は、ブックオフ自体のセールタイミングで購入することです。ブックオフは不定期でセールを開催しているので、タイミングを覚えておけばお得に仕入れられます。
この項目では、ブックオフで行われているセールについて解説いたします。数は多くないので、すべて暗記しておきましょう。
ウルトラセール
ウルトラセールとは、すべての本が20%オフで購入できるセールです。年に3回だけ開催されるセールであり、開催時期は毎回異なります。
単純に本が2割引で購入できるので、それだけ利益率を伸ばせるのがメリットです。セールの際は事前に公式サイトで告知されるため、定期的にチェックしておきましょう。
毎月15日と29日のセール
ブックオフでは、毎月15日と29日にセールを実施しています。内容はアプリ会員限定で、購入金額から200円~300円引きになるといったものが多いです。
値引き金額は高くないですが、毎月決まったタイミングでおこなわれるため、恩恵を受けやすいです。スムーズに利用するためにも、あらかじめアプリでの会員登録を済ませておきましょう。
ブックオフせどりの注意点
この項目では、ブックオフせどりの注意点について解説いたします。
ブックオフせどりをするなら、注意すべき点がいくつかあります。マナーとして知っておくべきこともあれば、知らないと罰則を受けてしまったり、ブックオフ自体を利用できなくなったりしてしまうものもあります。
どれも非常に重要なので、必ず覚えておきましょう。
混雑時は他の利用者に配慮する
ブックオフで仕入れをしようとすると、相場を調べたり商品を確認したりで、どうしても時間がかかってしまいます。
空いているならともかく、混雑時は他の利用者の妨げになりかねません。あくまで自分も利用者のうちの一人であることを忘れず、混雑時は他の利用者に配慮した立ち振る舞いをするよう心がけてください。
他を顧みない行動は、トラブルの原因になってしまうため、気をつけましょう。
古物商許可を取得する
中古商品を転売目的で売る場合、古物商許可の資格が必須です。資格と言っても試験があるわけではなく、最寄りの警察署で手数料を支払えば誰でも取得できます。
資格を取らないまませどりをしてしまうと、最悪の場合刑事罰に問われる可能性があります。余計なリスクを避けるためにも、必ず事前に取得しておきましょう。
せどりを禁止している店舗に注意する
ブックオフの中には、せどり目的の利用を禁止している店舗があります。例としてバーコードリーダーを利用すると注意されるケースが多いです。
無視して仕入れをすると、店舗を出禁になってしまうため、せどり禁止の店舗では、仕入れを控えたほうがよいでしょう。
まとめ
電脳せどりが主流の今、あえて店舗で仕入れをおこなうブックオフせどりは、競合が少なく稼げるだけのポテンシャルを持っています。
ブックオフせどりは誰でも手軽に始められるので、今回ご紹介したポイントや注意点を抑えておけば、すぐにでも挑戦が可能です。仕入れのタイミングや商品を吟味して、ブックオフせどりを成功させましょう。