パソコンやスマホがあれば、誰でも始められる「せどり」。仕組みもシンプルとあって、副業で始める人も少なくありません。
今回の記事では、せどりの魅力についてご紹介いたします。始め方や必要なもの、せどりの種類や成功の秘訣についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
せどりの魅力とは?
この項目では、せどりの魅力をご紹介します。具体的には、以下の6点になります。
- 仕組みが簡単
- 都合に合わせて作業できる
- 副業でも可能
- 初期費用と運転資金が少ない
- 入金サイクルが早い
- 達成感が得られる
仕組みが簡単
せどりは、仕組みが簡単なうえ、必要なものも限られているので、その気になれば誰でも始めることができます。主なポイントは、以下の通りです。
安い仕入れ先をさがす ・出品先を決める ・利益と相場を考慮して値決めする ・出品する ・売れたら梱包して発送する
はじめのうちは戸惑うこともありますが、パターン化された作業がほとんどのため、繰り返しているうちに慣れていくことでしょう。
都合に合わせて作業できる
せどりの仕事は、会社員のように1日何時間も続けて働く必要はありません。 以下のような内容を、スキマ時間を使ってこなしていくだけです。
- 商品リサーチ
- 仕入れ
- 梱包・発送
- カスタマー対応
そのため、30分や1時間といったかたちで、余裕のあるタイミングでやれば問題ありません。
カスタマー対応も、ほぼメールなどのメッセージツールを使うだけのため、外出先や通勤途中、子供を寝かしつけた後やカフェタイムでも可能です。
副業でも可能
せどりは、仕組みが簡単でスキマ時間を利用して行うことができます。そのため、副業でも十分に続けていけるでしょう。
仕事や学校に通いながら、また子育て中であっても、平日の夜や早朝や夜間、土日や祝日などをうまく活用すると回していけます。
せどりは、自分が仕入れをストップして出品しなければ、いつでも好きなタイミングで休んだり、辞めたりすることができます。この手軽さも副業にはピッタリと言えるでしょう。
初期費用と運転資金が少ない
せどりの嬉しいところは、初期費用や運転資金が少なくてもできる点です。
パソコンやスマホ、プリンターが揃っていて、自宅にスペースがあれば、あとは梱包資材と仕入れに必要な費用のみです。
初めから大量に仕入れるのではなく、売れそうなものを売れそうな分だけ少しずつ仕入れていけば、コストを最小限に抑えることができるでしょう。
特別な資格を取得したり、高額な研修を受けたりする必要もないため、気軽に始めることができます。
入金サイクルが早い
他のネットビジネスでは、入金までに2ヶ月前後要することも珍しくありません。そのため、比較的入金サイクルが早い点は、せどりのメリットとして挙げられるでしょう。
Amazonなら商品が売れてから3〜4日での入金が目安となっており、楽天市場でも早ければ売れた翌日には代金が振り込まれます。メルカリなどのフリマアプリでも、振込申請をすると早ければ翌日に口座から引き出せます。
売れた分を運転資金に回すことができれば、わざわざ貯金を切り崩したり、仕入れのために借金をしたりする必要もありません。
達成感が得られる
やり甲斐や達成感を得られることも、せどりの魅力でしょう。
最初は、本当に買ってくれる相手が現れるか心配しながらスタートする人も珍しくありません。
自分のセンスで商品を見つけ、予算を考えながら仕入れ、値付けをして出品します。その後、誰かがアクセスしてくれるか、「いいね!」がつくか、何より購入手続きをしてもらえるかと考えるとドキドキもするでしょう。
そして、初めて購入してもらえたときには、大きな高揚感とともにホッとするかもしれません。いくら儲かるかというより、買ってもらえたことが嬉しく感じるのです。
その後、喜びのメッセージが届いたり、「こんな商品が欲しい」とリクエストが来たり、値切り要望に対応して駆け引きをしたりとさまざまな経験が増えてきます。フォロワーやリピーターが現れると、さらにモチベーションも上がるでしょう。
ここまで来ると、せどりを始めるまでは考えていなかった達成感に満たされるかもしれません。このメリットは、他でそう簡単に得られるものでもないので、貴重な人生経験になるでしょう。
せどりに必要なもの
この項目では、せどりで必要となるものをご紹介いたします。具体的には、以下の通りです。
- パソコン・スマホ・プリンター
- 在庫スペース
- 梱包資材
- 古物商許可
パソコン・スマホ・プリンター
商品のリサーチ、出品作業、受注、顧客や購入希望者などとのメッセージのやり取りなど、せどりをする上での重要な作業は、パソコンとスマホで行うことになるので、これらの機器は必須です。
また、納品書や請求書、ラベル、確定申告書類などの必要書類を印刷するにはプリンターが必要になります。
在庫スペース
せどりでは、仕入れた商品を売れるまで保管しておく在庫スペースが必要です。自宅の空いている部屋かクローゼット、物置などがあれば理想ですが、なければレンタル倉庫などを有料で借りる必要があります。
かさ張らない日用品や小物などであれば保管しやすいですが、家電や家具などになると、自宅保管は難しいでしょう。
どうしても保管が困難な場合は、ドロップシッピングといって、注文後、商品を仕入れ先からダイレクトに顧客に送り届けるサービスを利用する手もあります。その場合は、サービスが利用可能かどうかをあらかじめ仕入れ先に確認しましょう。
梱包資材
商品を送る前の梱包では、以下のように様々な梱包資材が必要になります。
- ダンボール
- OPPテープ・OPP袋
- ガムテープ
- テープカッター
- エアクッションやプチプチ
- 緩衝材(エアクッション)
- クッション封筒
他にも中古品は汚れが付いていることがあります。そのままでは画像写りが悪くなるうえ、商品価値も低下するので、激落くん」などのメラミンスポンジもまとめ買いしておくと便利です。
古物商許可
記事の冒頭で、せどりは資格がなくても誰でも簡単に始められると述べましたが、中古品を販売する場合は「古物商許可」が必要になります。
資格ではなく、最寄りの警察署に申請することによって誰でも取得できます。取得には、身分証明書などの必要書類と19,000円が必要です。
昔から、せどりや質屋、中古品買取といった業界では、盗品やブランドなどのコピー品が売りに出されることがよくありました。これらの行為は犯罪のため、警察は厳しく取り締まる必要があります。
そこで、せどりをする人にも、法人、個人に関係なく古物商許可の取得を義務付け、詐欺や著作権違反の疑いがある商品があれば、警察に通報、捜査にも協力しなければなりません。黙っていると協力者とみなされる可能性もあるため、注意が必要です。
中古品を商売目的で買い取る場合は、本人確認が義務付けられていますが、それも上記のような事情があるためです。 警察の許可なく営業した場合は、「3年以下の懲役」あるいは「100万円以下の罰金」および「5年間古物商の許可取得ができない」の両方の処罰が科される恐れがあります。
日頃はあまり気に止めないかもしれませんが、「ブックオフ」「ゲオ」「ハードオフ」などの中古品販売店やリサイクルショップは、古物商許可を取得しており、それを証明する標識を必ず店頭に掲示しています。
ホームページ上にも「許可を受けた公安委員会名」、「許可証番号」、「氏名又は名称」などを表示する義務があり、違反すると「10万円以下の罰金」が科せられるので、くれぐれも気をつけてください。
せどりの種類
この項目では、せどりの種類について解説いたします。せどりの種類は、基本的に以下の2つに大別されます。
- 実店舗せどり
- 電脳せどり
電脳せどりの中には「輸入せどり」と言われるものもあるので、そちらも伴わせて解説します。
実店舗せどり
「実店舗せどり」とは、仕入れを実店舗で行い、ネット経由で販売するせどりのことです。実店舗とは、以下のようなリサイクルショップや家電量販店、ディスカウントショップ、ホームセンターなどを指します。
- ブックオフ
- ハードオフ
- セカンドストリート
- トレジャーファクトリー
- ゲオ
- ヤマダ電機
- ヨドバシカメラ
- ノジマ
- コジマ
- ビックカメラジョーシン
- ケーズデンキ
- ドン・キホーテ
- コーナン
- カインズ
- 島忠ホームズ
上記のように候補は数多く存在しますが、これらすべてで仕入れができるわけではありません。住んでいる地域や自家用車を保有しているかといった条件によって、回れる店舗は限られてくるでしょう。
実店舗せどりのメリットは、直接商品に触れることができる点です。汚れ具合や色落ち、ヤケ、シミ、ニオイ、本であれば折れたページや書き込みなどがないかといったことも確かめられます。
ただし、仕入れた商品はすべて持ち帰らなければならないので、その分の手間や交通費がかかる点がデメリットです。
電脳せどり
「電脳せどり」は、仕入れから販売までをすべてネットで完結させるせどりです。
自宅にいながら、あるいは通勤電車や車での移動中でも注文できるので、実店舗せどりに比べると手間も交通費も要らない分コスパが良いのがメリットです。ただし、送料を負担しなければいけない点は、留意しておいてください。
また、実際に商品が届かなければ詳細が把握できないので、届いた商品が汚れていたり破損していたりするなどといったリスクも考えられます。
輸入せどり
電脳せどりの一種として、海外から仕入れる「輸入せどり」もあります。仕入れ先は、国内未入荷や海外のみで限定販売されているアイテムが入手できるアメリカや、国内に比べて非常に安価に仕入れができる中国などが主となります。
アメリカのサイト
- Amazon
- eBay
中国のサイト
- タオバオ
- アリババ
また、コスメ限定ですが、韓国の大手販売サイトから派生したebay系の「Qoo10」もかなり安く入手できます。
せどり成功の秘訣
この項目では、せどりで成功するためのポイントを3つご紹介いたします。
- 徹底したリサーチ
- 最初から無理をしすぎない
- 複数の仕入れ先を確保する
徹底したリサーチ
せどりは、「リサーチが命」といっても過言ではありません。情報を制するものが、せどりを制すると言っても良いでしょう。
極端に言うと、5分遅れただけでも仕入れ価格が上がることもあれば、グンと下がることもあります。とても良い商品でも、気付くのが遅れて入手できないことも珍しくないでしょう。
また、昨日であれば、かなり高額で売れたものが、今日になってまったく売れなくなるということも起こり得ます。例えば、新入学・就職シーズン、クリスマスやハロウィン、夏休みなど、四季がはっきりとしている日本では、行事によって売れる商品が明確に変化します。
それを念頭に、同じ商品でもタイミングを見計らって値上げして出品すると見事に即売れすることがあります。そのため、シーズンオフに安値で仕入れておいて、シーズン前に高値で売れば大きな利益が期待できるでしょう。
以上のように、こまめにリサーチして、自分なりにデータを把握しておくと、ちょっとした違いでずいぶんと得をすることがあるのです。
「オークファン」「メルリサーチ」といった相場価格が一目で分かる無料ツールがいくつかあるので、リサーチにぜひ活用してみてください。
最初から無理をし過ぎない
せどりは、最初から稼ごうと無理をしすぎないことが重要です。特に、多額の資金を使って大量に仕入れすぎないように注意してください。
初心者が、「これなら稼げる」と思うようなことは、百戦錬磨のプロたちがとっくに試しています。大量に仕入れても思ったように売れなかったり、一瞬で潮目が変わり一向に売れなくなったりすることもあり得ます。すると残るのは、在庫の山と借金という残念な結果が待っているかもしれません。
そのようなリスクを回避する意味でも、まず売れそうなものを売れそうな分だけ少しずつ仕入れて出品するという手堅い方法でスタートしましょう。そして、安定した売り上げが続くようなら、徐々に手を広げていくのが賢明です。
複数の仕入れ先を確保する
仕入れ先は必ず複数確保しておいてください。実店舗とネットショップを併用するのもよいでしょう。
仕入れ先を絞りすぎると、いつも価格が同じで損をしたり、そこで在庫がなくなった場合に仕入れができなくなったりします。
仕入れ先が複数あれば、臨機応変の対応が可能になります。仕入れ先によって何で稼ぐかは、まちまちです。自身が仕入れたいジャンルや商品が安いて店舗をどれくらい見つけ出せるかが、先で結果を左右するでしょう。
また、各店舗のキャンペーンやポイントなども有効利用して、1円でも安く仕入れる工夫をしてください。
まとめ
せどりは、ビジネスモデルがシンプルで、初期投資も少ないため、経験のない方でもさほど苦労せずに始めることができます。
ただ、安定して続けていくとなると、よい仕入れ先を複数確保したり、1円でも安く仕入れて1円でも高く売るための工夫や対策が必要です。
これなら売れそうという商品を見つけて、ぜひ自分の力で売ってみてください。想像以上の達成感と喜びが味わえるでしょう。