【副業】せどり起業がおすすめの理由！メリットや成功のポイント・注意点・届出についても

2024年4月3日

副業で起業を考えているなら「せどり」がおすすめです。

パソコンやスマホなど少ない準備と資金でスタートできて、上手くいけば想像以上に利益を上げることができるからです。

今回は、そんなせどりを副業におすすめする理由や成功のポイント、メリットや注意点、また起業の際の届出についても解説します。

せどりとは？

まず、せどりについて基本的なことから説明しましょう。

せどりの基礎知識

せどりは、仕入れた商品に利益を乗せて販売し、その価格差で儲けるビジネスのことです。

仕組み自体は非常にシンプルですし、特別な資格は必要ありません。

せどりには、「電脳せどり」と「店舗せどり」の2種類があります。

電脳せどり→パソコンやスマホなどのデジタル機器で仕入れから販売まで行うタイプです。

店舗せどり→リサイクルショップやディスカウントショップといった実店舗で仕入れた商品を、パソコンやスマホを使って販売するタイプです。

もちろん自分のやりやすい方法で行えばよいですし、併用するやり方もあるのですが、副業の場合は、ほとんどの作業が自宅で完結する電脳せどりの方が楽でしょう。

実店舗せどりは、仕入れに実店舗を訪れ、購入した商品を持ち帰らなければならないため、時間がかかるうえに肉体的な負担もあります。狙った商品が手に入らないことがあったり、交通費がかかったりすることも珍しくないため、電脳せどりに比べるとコスパがよいとはいえないでしょう。

せどり起業が副業におすすめの理由

せどり起業が副業におすすめの理由を3つ紹介しましょう。

誰でも始めやすい

せどり副業は、パソコンとスマホ、プリンターがあり、通信環境が整備されていれば基本的にだれでも始められます。

特別な許可が必要なものは別として、

・本・コミック

・ファッション

・家電・IT機器

・家具

・日用品

・ゲーム

・ホビー商品・アイドルグッズ

といったジャンルのものなら、とくに資格がいらないため、初心者にもハードルが低いでしょう。

初期費用が少ない

せどり起業は、初期費用も運転資金もあまり必要ではありません。

一般的に起業するとなれば、オフィス代や内装費、設備費、人件費、広告宣伝費、自動車など、かなりの初期費用が必要になり、金融機関から融資を受ける例も珍しくありません。

ところが、せどり起業の場合は、すでにパソコンやスマホなどがあり、自宅にて一人で行うとなれば、設備費や人件費、オフィス代などは必要ないでしょう。

仕入れや発送に必要な代金と、梱包用の段ボールや緩衝材（プチプチなど）などのコスト、出品するECサービスの手数料があれば始めることができます。

よって、副業でせどりを始めたからといって、本業に影響するほど経済的損失が出る可能性は低いでしょう。

いつでも辞められる

せどりの良いところは、いつでも辞められるという点です。

もし多額の借金をして始めた場合、返済のことを考えるとそう簡単には辞められないでしょう。

それどころか、無理に続けて余計に大変になる例も少なくありません。

その点、せどりの場合は、売れ残った商品と回収できない仕入れ代金があるだけです。在庫保管や作業のためのスペースを借りている場合は、引き払う手間とコストがかかるかもしれません。

しかしそれ以外はお金がかからず、辞めたからといって人の迷惑になるわけでもありません。在庫はリサクルショップで売ってしまえば、幾分かのお金も返ってくるでしょう。

このようにいつでも辞められるせどりは、精神的にも非常に低いストレスで行えるのです。

せどりで成功するポイント

つづいて、せどり副業で成功する秘訣について3つ紹介しましょう。

売れ筋商品を仕入れる

せどりでの収入は、商品を売って得る売上代金のみになります。そのためよく売れる商品を的確に選んで販売することが非常に重要です。

厳密には、商品代金というより販売額と仕入れ額の差が大ききれば大きいほど手元に残るお金が増えるので、利益率の高い商品を探し出すことが大切でしょう。

そのためには、さまざまな情報網を使って丹念にリサーチをすることです。

リサーチツールを使えば、いろいろなECサイトで、何が、いくらで販売されているか、また買い取られたかといったデータを簡単に調べることができます。

ちなみに、すでに出品している自分の商品が何らかの理由で急激に高騰することがあります。それを知らずにそのままの値段で売ってしまうと非常に勿体無いでしょう。

1日どころか1時間でも大幅な価格変動が起きることもあるので、その意味でもまめにリサーチすることが大切です。

複数の仕入れ先を確保する

仕入れ先を複数確保しておくこともおすすめです。

同じECサイトの場合は、商品価格が類似していることが多いですが、別のサイトや店舗になると驚くほど安く販売されているケースがあります。

そのため、仕入れ先を一つに絞るのではなく、いくつかの候補のなかから最も安いところを選んで入手するように心がけてください。

さらに一つに絞ると、そのショップが閉鎖されたり、商品が枯渇したりした場合に、仕入れがストップしてしまうので要注意です。その予防策として常に好条件で仕入れができるお店をリサーチする習慣をつけてください。

売るタイミングを見定める

ネット販売されている商品は、トレンドや人気だけでなく、季節によっても価格が大きく変動することがあります。

したがって、自身が売ろうとしている商品が、今の季節にどれくらい需要があるかを考えることが大切でしょう。

具体的には、

・卒業・入学・入社シーズン

・梅雨時期

・夏休み

・ハロウィーン

・クリスマス

・年末・お正月

・冬休み

など、日本は季節の違いがはっきりしているので、そこを意識することで同じ商品を少しでも高く売ることができるのです。

例えば、仮装グッズなら、取り立てて行事のない時期よりもハロウィーンやクリスマス前の方が圧倒的に売れやすいでしょう。机や椅子などの家具やテレビ、電子レンジといった季節に関係なく使用頻度の高い家電などは、新生活がスタートする春先が狙い目です。

ターゲットの生活状況を想像し、そのニーズに合ったベストのタイミングをチョイスするセンスは、せどり成功に不可欠と考えてください。

せどり副業のメリット

続いて、せどり副業のメリットについて見ていきましょう。

スキマ時間でできる

せどりは、基本的に自分の都合で行えるため、稼働時間が決まっていません。

24時間・365日、平日でも日曜日でも、早朝や深夜といった時間帯に行っても問題ありません。

通勤途中やカフェ休憩、家事の合間など、好きな時間とタイミングで作業ができるため、スキマ時間を有効に使えます。この点が副業向きともいえるでしょう。

ただし、商品が売れたタイミングやお客様の要望で迅速に届けなければならない場合は、自分の都合は二の次にして作業に取り掛からなければならないことはあります。

副収入が増える

せどりを行うことで、副収入が大幅に増えると期待できます。

最初から絵に描いたように上手くいくというケースは少ないですが、地道にコツコツと続けていくとやがてコツが掴めて収入が安定してくることがあります。

中には、月収数十万円やそれ以上という例もあるので、その域までいくと年収がかなりアップして生活レベルも違ってくるでしょう。

せどり副業の注意点

次に、せどり副業を行ううえでの注意点について解説しましょう。

確定申告が必要な場合がある

せどりを副業で行う場合、確定申告が必要になる可能性があります。

確定申告とは、自営業などで年間の所得が一定以上になった場合に、最寄りの税務署に申告して納税することを指します。

本業で会社に勤務している方は、税金が源泉徴収されるので、自身で納税手続きをする必要はありません。しかし、せどりの所得は申告しなければ表に出ないため、法律で自主申告することが義務付けられているのです。

確定申告を怠ると、バレた時には追徴課税がかされますし、悪質な場合は刑事罰に処される恐れもあるので、注意しなければなりません。

せどり副業では、年間の所得が20万円を超えると確定申告義務が発生します。

所得とは、せどりの売上から、仕入れ代、送料、備品代、交通費、ガソリン代、梱包資材費といった、せどりに要したすべての経費を差し引いた金額を意味します。この額が年間で20万円を超えると申告しなければなりません。

確定申告をスムーズに行うには、お金の動きを客観的に証明できる帳簿をつける必要があります。納税にあたっては、申告書類を記載する必要がありますが、直接税務署で手続きをするのは、非常に混雑しているため大変です。

国税庁が推奨しているe-taxを使えば、時間に関係なく自宅からでもスマホやパソコンを使って申告できるので便利でしょう。

参考：【国税庁】e-taxの概要・利用全般

価格競争に疲弊するリスクがある

せどりは、競争相手が多いのが特徴です。

始めやすいのがメリットではありますが、それは逆に参入障壁が低いことを意味するため、多くのライバルが存在するのです。

個人が自由になる資金には限りがありますし、特殊な仕入れルートをもつケースは少ないです。例えば人気のポケモンカードを売るとなれば、一定のネットショップやカードショップの中から早い者勝ちで買い取るしかないのが現実でしょう。

しかも苦労して入手した割に競争相手が多いと価格競争に巻き込まれます。1円でも安くしなければ売れないため、無理をして値下げをし、結局利益が目減りしていきます。しかも送料を負担するとなれば、さらに利益は圧迫されるでしょう。

すると、やってもやっても満足のいく結果が出ず、やがて疲弊してしまうリスクがあるのです。

家族の理解が必要

せどりを続けようと思えば、家族の理解を得ることも重要でしょう。

一人暮らしなら問題ありませんが、家族と同居している場合は、在庫や梱包資材を保管するスペースが要りますし、仕入れた商品はひっきりなしに届きます。早朝や深夜、休日などに梱包作業を行うと、うるさくてゆっくり休めない可能性があるでしょう。ペットを飼っている場合は、アレルギーやペット臭対策で、商品のある部屋には立ち入らせないようにする必要も出てきます。

このように、生活リズムや習慣を急激に変えざるを得ない面があると、家族から不満が出る恐れが十分に考えられます。そのため、自分の都合だけで始めるのではなく、前もって丁寧に説明し、理解を取り付けた上でスタートするように心掛けてください。