せどりで事務所は必要?必要になるタイミングや借りるまでのステップなどを徹底解説!

せどりをどこで行うかは、ビジネスを続けていくうえで重要なポイントとなります。選択肢としては、自宅か借り事務所のいずれかが基本です。

在庫スペースが増えたり、プラーベートと切り離したりしたければ、事務所を借りる方がメリットは大きいでしょう。

そこで、今回の記事では、せどりで事務所を借りるタイミングやメリット・デメリット、借りる手順について詳しく解説いたします。

目次

せどりにおける事務所の種類

まずは、せどりのための事務所の種類について具体的に解説いたします。具体的には、以下の3つです。

  • 自宅兼事務所
  • 倉庫兼事務所
  • 独立した事務所

自宅兼事務所

せどりは多くの場合、自宅からスタートするのが一般的です。せどりには、パソコンやプリンター、光回線などの通信環境が必須となります。

自宅で始めれば上記のツールやアイテムはすでに揃っていることが多く、余分な移動の手間や経費がかからないため、自宅兼事務所は利便性が高いです。

倉庫兼事務所

続いて、せどりが軌道に乗り、在庫スペースを増やす必要に迫られた場合に、倉庫と事務所を兼ねたスペースを借りるパターンがあります。倉庫と事務所が同じ場所にあると、在庫管理がしやすくなります。

また、せどりは取引が増えるとともに、荷物が昼夜や曜日を問わずひっきりなしに届くようになります。すると、家族が不満を抱いたり、自身も気が休まらなくなったりして、ワークライフバランスがうまく保てなくなるリスクが生じることが考えられます。

こうしたことを回避するために自宅と倉庫兼事務所を分けた方がよいケースがあるのです。

独立した事務所

最後に、自宅からも倉庫からも独立した事務所を設けるパターンも挙げられます。

せどり以外に別のビジネスを並行して行っていたり、仕入れや梱包、出荷などの作業を自分以外のスタッフに任したりする場合は、独立した事務所の方が都合がよいこともあるでしょう。

せどりで事務所を借りるメリット

この項目では、せどりで事務所を借りるメリットについてさらに詳しく解説していきます。メリットとして挙げられるのは、以下の4点です。

  • 在庫保管スペースが増やせる
  • 家族の迷惑にならない
  • スタッフが増員しやすい
  • 節税できる

在庫保管スペースが増やせる

事務所を借りると、在庫保管スペースが増やせます。取引数が増えたり、家電や家具など一点のサイズが大きくて自宅での管理が難しかったりする場合は、事務所を借りた方が利便性が高く、業務効率化も進むでしょう。

自宅で無理やり在庫スペースを確保すると、商品をクローゼットに押し込んだり、家族がその上に物を落としたり、蹴飛ばしたりして壊してしまう恐れもあります。

無理に収納すると、いざある商品が売れた場合、探すのにも時間がかかります。梱包作業ができるスペースも少なくなる一方のため、不便を感じることも多いでしょう。

これらのことを考えると、専用の事務所があった方が在庫保管がしやすくなるでしょう。

家族の迷惑にならない

せどりを自宅で行うと、プライベートと仕事の境界が曖昧になりがちです。すると、以下のような問題が生じて家族から不満が出ることが少なくありません。

  • 夜間の梱包作業がうるさくて家族の睡眠の邪魔になる
  • 時間や曜日に関係なく荷物が届くため気が休まらない
  • 在庫管理で居住スペースが狭くなる
  • ペットを自宅内で飼えなくなる(商品にペット臭が付着したり、ペットアレルギーの顧客に被害を与えたりするリスクがあるため)
  • 喫煙ができなくなる(商品に臭いがつくため)

せどりで儲けても、大事な家族との関係が悪化しては意味がありません。こうしたことを防ぐためにも、事務所を借りた方がよい場合があるのです。

スタッフを増員しやすい

せどりの取引数が増えてくると、自分一人では対応しきれなくなってきます。

そこで作業スタッフを雇う必要が生じますが、自宅だとひっきりなしに他人が出入りすることになり、以下のようにプライバシーが保てなくなるリスクが考えられます。

  • 洗濯物や食べかけの食事、食器などが見られる
  • 他人に見られても良いようにメイクや着替えをしなければならない
  • 子どもが泣いたり、作業の邪魔をしたりすると気を遣う

しかし、事務所を借りると、いつでも必要なときに都合の良いタイミングで出入りできるため、スタッフを増員しやすいメリットがあります。

節税できる

事務所を借りると、賃借料は経費として計上できるため節税効果が期待できます。 確定申告や決算にあたっては、年間の売上額から経費を差し引いた額が課税対象になります。

もし、月5万円で事務所を借りることができれば、年間の賃借料は60万円になります。この金額を差し引くかどうかで納税額は大きく違ってくるでしょう。

せどりで事務所を借りるデメリット

続いて、せどりで事務所を借りる場合のデメリットについて見ていきましょう。具体的には、以下の3点が挙げられます。

  • コストがかかる
  • 無駄な仕入れが増える
  • 移動する時間とコストが必要

コストがかかる

事務所を借りるには、以下のようなコストがかかります。

  • 賃借料
  • 保証金(賃借料の数ヶ月分)
  • 光熱費
  • その他の管理費

少なく見積もっても月に数万円は必要でしょう。保証金はその何倍かを用意しなければなりません。

そのため、費用対効果の面で本当にメリットがあるかをよく検討してから借りないと、後になって負担が重くなる恐れがあるので要注意です。

無駄な仕入れが増える

在庫スペースが増えると、ついあれもこれもと仕入れを無駄に増やしてしまうことがあります。

せどりの理想は、売れる分だけをタイミングよく仕入れることです。欠品は避けなければなりませんが、在庫過多は経営の足を引っ張る要因になりかねません。

そのため、在庫スペースが広がったからといって気持ちが大きくならないようにして、仕入れの判断は厳しくする必要があるでしょう。

移動する時間とコストが必要

借りた事務所が自宅から遠すぎると、移動に必要な時間とコストが負担になる可能性もあるでしょう。特に隙間時間を使ってせどりを行う場合は、事務所までの往復時間がとても勿体無いです。

自宅近くで条件に見合った物件が見つかるとよいですが、そうでない場合はデメリットが大きくなる恐れがある点は注意が必要です。

せどりで事務所を借りるタイミング

次に、どのようなタイミングで事務所を借りるとよいか、具体的に解説していきます。

仕入れる商品を大幅に増やしたいとき

売上が安定して伸びてくると、在庫スペースを広げるためにも事務所を借りた方がよい場合があります。

せっかく需要があるにもかかわらず、売る商品がないというのは非常に勿体無いです。欠品を起こさないというのは、売上アップだけでなく、ユーザーからの信頼にも大きく影響します。

いつでも、好きなときに好きな数だけ購入できるというのは、ユーザーの大きな安心感にもつながるでしょう。

そのため、需要が確実に増えそうなときに思い切って在庫スペースを増やすことは、せどり成功を目指すうえで大事な決断となります。

売上が増えれば、それに伴って納税額も増加しますが、事務所を借りると節税にも役立つのでおすすめです。

近隣からクレームが出そうなとき

せどりは、ネットでの販売になるので、いつ注文が来るか分かりません。基本的には、24時間・365日、常時受注することになるため、時には夜間でも梱包作業に追われるケースがあります。

しかし、ダンボールを組み立てたり、ガムテープを切ったりする際の作業音は、特に夜間は思いのほか大きく響くことがあります。すると近隣からのクレームが心配でしょう。

そこで、時間を気にせずに作業ができる事務所が借りられると、余分な気を使わなくて済むようになります。

季節商品を在庫保管したいとき

季節やイベントの時期に売上が急増するような商品を扱う場合も、貸事務所が役立ちます。

新入学シーズン、年末年始、クリスマスやハロウィーン、夏休み前などの季節商品は、在庫の獲得競争も激しいです。直前に仕入れようとしてもすでにライバルに買われていて在庫が確保できない可能性があります。

そうならないために数ヶ月前に仕入れる必要があるケースが珍しくありません。その際には、まとまった保管スペースが必要となるので、事務所を借りる方が便利でしょう。

売上が頭打ちのとき

せどりが軌道に乗り、月商が数百万円単位になると、そこで売上が頭打ちになることがあります。

もし副業でせどりをしているのであれば、そろそろ本業として本格的に行うか決断すべきタイミングともいえるでしょう。

そのような場合には、自宅スペースで無理して続けるのではなく、事務所を借りて戦略を一から見直し、さらに売上アップを目指すのもおすすめです。

プライベートと仕事をハッキリ分けたいとき

繰り返しますが、せどりは規模が大きくなるほどプライベートとの境界が曖昧になる傾向があります。頻繁に荷物が届き、梱包・出荷作業が忙しくなると、家族も自分自身も気が休まる暇がなくなります。

一人暮らしならまだしも、家族がいる場合は大きなストレスの原因になりかねません。そのため、不満が強くなる前に事務所を借りてせどりの拠点を変える方がよいケースがあるでしょう。

事務所を借りる手順

この項目では、実際に事務所を借りる場合の手順について、順を追って解説していきます。

条件に合った物件を探す

まずは、条件に見合った物件を探すことから始めます。以下のような条件を念頭に置いて探すようにしてください。

  • 予算内の賃料
  • 在庫保管や梱包作業に必要なスペースが確保できる
  • 1階である(2階以上の場合商品の出し入れが不便)
  • 駐車スペースがある
  • 自宅から徒歩圏内
  • オフィスや倉庫として使用できる(住居専用でない)
  • 近隣から苦情が出にくい

特に注意すべき点は、せどり目的で使用することをオーナーが許可してくれるかどうかです。集合住宅の場合は、他の住人から苦情が出るとオーナーに迷惑をかけることになります。自分だけの問題ではないということをよく自覚しておくことです。

また、商品を仕入れるのにディスカウントショップや中古品販売店といった実店舗を使う場合は、駐車場が必要になります。できれば敷地内に駐車できるのが理想です。離れていると、商品を事務所に運ぶだけでも手間がかかります。

サイズが嵩張ったり、雨や台風、雪など天候不良の際は商品が濡れたり破損したりするリスクがあるので気をつけなければなりません。

運送業者のトラックが駐車できないと、近隣からのクレームの原因にもなるため要注意です。

内見する

条件に見合った物件が見つかったら、次は内見に移ります。実際に現場に行って確かめないと、物件情報だけではわからないことが数多くあるため、必ず内見は行うようにしてください。

内見の際は、以下のような点に注意して確認してください。

  • 入口が狭すぎないか
  • 在庫スペースは十分か(パソコン・プリンタースペース・トイレ・簡易キッチンさえあれば、あとは在庫スペースだけでOK)
  • 壁が薄くて物音が隣に筒抜けでないか
  • 近所に池や川があって室内の湿気が強くないか(カビの原因になるため)
  • 商品に重量がある場合は、床が傷まないかを確認する(破損した場合は補修にコストがかかるため)
  • 車が通れる道幅はあるか
  • 荷物の出入りが頻繁でも苦情がこない雰囲気か(閑静な住宅地は要注意)

契約する

内見で問題がなければ、いよいよ契約です。以下の事項についてよく確認してから契約してください。

  • 賃料以外に余分なコストがかからないか
  • 保証金はどれくらいか
  • 保証金は返還してもらえるのか
  • せどり目的で利用して問題ないか
  • 契約破棄の条件
  • 退去の際の条件(原状復帰や何日前に退去の旨を知らせる必要があるかなど)

また、月の途中で入居しても1月分の賃料が発生するケースがあるので、入居のタイミングは月初にした方がお得です。

まとめ

せどりをするなら、適切なタイミングで事務所を借りることが大切です。特に在庫スペースがなかったり、家族や近隣からのクレームが出たりする場合は、早めに手を打つのがおすすめです。

ただし、実際に事務所を借りる場合は、家賃だけでなく「せどり目的の使用が許可されるか」「駐車場はあるか」「隣近所の雰囲気はどうか」といった点もよく確認するようにしてください。

借りてからさまざまな問題が発覚した場合、そこから他に移るのは、コスト面でも業務上でも無駄が大きくなるので要注意です。

コスト、利便性、節税など総合的に最適な物件が見つかれば理想でしょう。ぜひ、早めに動いてよいタイミングで移るようにしてください。

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この記事を監修した人

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