今回は商品ページにおけるテンプレートの使用について解説します。
出品においてテンプレートの使用は必須ではないですが、使用するのとしないとでは、売れ方に大きな差が出るといっても過言ではない程、テンプレートには力があります。特に後半のデザインテンプレートは、入札者を惹きつけるものですのでぜひマスターしてもらいたい内容です。
ヤフオク出品のキモは商品説明にあり!テンプレートを効果的に
ヤフオク出品では商品ページを作成しますが、画像の掲載とともに重要な要素となるのが商品の説明文です。入札者はこの2つの情報からしか商品について判断できないため、どちらかでもおろそかにしてしまうと途端に商品が売れなくなります。特に画像は頑張っても説明文はイマイチというケースが少なくありません。
ここでは商品説明のテンプレートについて紹介します。テンプレートを使うことで必要な項目を網羅しつつ、一定以上のクオリティーを保つことができます。
商品説明のテンプレート
商品説明のテンプレートは大きく2種類に分かれます。
一つはデザインテンプレートでこの点は後述します。
ここではもう一つの、テキストベースでのテンプレートを紹介します。商品説明の欄に書くことは詳しいに越したことはないですが、最低限押さえておきい項目について紹介します。
○基本情報
■商品名
■メーカー(ブランド)
■商品の型番、サイズ、色
■購入時の価格、経過年数
○商品の状態
■新品or中古品
⇒中古品の場合は美品なのか、少し使用感があるのか
■使用頻度、使用用途
⇒どのように商品を使っていたか
■マイナス面の有無
⇒マイナス面がある場合、どこにどんなマイナス面があり注意が必要か(傷などがある場合は、該当箇所の写真を必ず入れておくこと)
○その他
■付属品
⇒付属品は全て記載すること(一覧を写真にして掲載しておくとわかりやすい)
■出品理由
⇒新品の場合や、相場より安く出品している場合は、その理由を記載しておくと落札者の疑問点を減らすことができます
出品する商品のカテゴリによって多少書き方は異なりますが、基本的には上記の項目を少し変える程度で汎用的に対応できます。
出品の理由を入れるテクニック
意外にポイントの高いテクニックとして、商品ページの説明に出品の理由を入れるという点があります。商品の説明に直接関係ないのになぜ?と思われるかもしれませんが、入札者に信頼感を与える点で役立ちます。
たとえば、ある商品を購入したいと思いいくつかの出品を眺めていて、一つだけ極端に価格の低い商品があったとします。このとき何の説明も書かれていないと、怪しい商品をつかまされるのではと警戒することでしょう。しかし、出品の理由として「引越しのため早急に処分する必要があるので、この価格で出品しています」などと理由が書かれていると、安く出品されている理由もわかり購入のハードルが下がります。
極端な価格での出品でなくても、出品理由が書けるのであれば、書いておいた方が好印象をもたれるでしょう。
注意事項についての記載
商品説明では注意事項を書いておくことが重要です。実際に入札者に注意を促したい点やトラブルになりそうな点があるときは特に意識しておきましょう。
たとえば、数日後に出張が入っている場合、その間に商品が落札されても、帰ってくるまで発送することはできないでしょう。このとき注意事項ですぐに発送ができない旨を書いておかないと「すぐに商品が手元に欲しかったのに、なかなか発送されないのは困る」といったクレームにつながりかねません。
他にも入金期限の目安などを書いておくと、なかなか入金されないときに催促の連絡を入れやすくなります。
注意事項の例文
以下に注意事項の例文を紹介します。
●中古品のため、神経質な方は入札をご遠慮ください。
●落札後、1週間以内のご入金をお願いいたします。
●X月Y日までは出張のため発送を行うことができません。戻り次第速やかに発送いたしますのでご了承ください。
●商品に不具合がある場合は、3日以内にご連絡ください。
他にも注意を促したい点があれば書いておく方がベターですが、あまり細かく書きすぎると神経質な出品者だと思われ、いい印象を与えません。本当に必要な注意だけを書くのがいいでしょう。
テンプレートを使う場合でも自分でチェック
テンプレートのメリットは、面倒な文章を自分で一から書かなくて済むことであり、使わない場合と比べて大幅に出品の時間を短縮することができます。
しかし、テンプレートをすべてコピーして終わりにするのは適切ではありません。テンプレートといっても誰かが善意で用意してくれたものなので、テンプレート自体に間違いがあったり、自分の出品する商品には適切でないテンプレートもあるでしょう。
テンプレートを上手く使うコツは、テンプレートをベースにしつつ、自分の商品にあわせて加筆修正を行うことです。こうしていくと、自分用のオリジナルのテンプレートを作ることもでき、更なる時間の短縮が実現できるでしょう。最後のチェックを忘れないことも重要です。
ヤフオクアプリ版の商品説明文テンプレート
ヤフオクは以前からあるサービスなので、昔の名残でパソコンから出品している人が多いかもしれません。しかし、最近ではスマホ用のヤフオクアプリも機能が充実しており、パソコンで出品するときと同じ感覚で出品できるようになってきています。ここではヤフオクアプリの商品説明文テンプレートについて解説します。
テンプレート使用の流れ
ヤフオクアプリでのテンプレート使用の流れは以下のとおりです。
1.ヤフオクアプリを起動し、画面下部のタブから「出品」を選び、右下に表示される出品マークをタップします。
2.「カテゴリ」を選択し、商品のカテゴリを決定します。
3.「商品説明」を選択します。
4.画面下部の「定型文」を選択すると、テンプレートが表示または作成できます。
5.商品にあったテンプレートを選択します。
なお、テンプレートについては「カテゴリ」に連動しているため、カテゴリを選ばないと推奨のテンプレートが表示されませんのでご注意ください。自分で作成したテンプレートは常時使用可能です。
テンプレートの具体的な使用例
ここではカテゴリに 事務、店舗商品>名刺入れ、カードケース>女性用 を選んだ前提で、具体的に使用例を解説します。
カテゴリを選択したら「商品の説明」を選択します。
商品説明ページが表示されたら、ページ左下の「定型文」をタップします。
タップすると商品にあわせたテンプレートが表示されます。
「カテゴリ共通」を選ぶと以下のようなテンプレートが表示されます。
テンプレートを選択するとプレビューが表示されるため、自分の商品に使えそうなら「適用する」ボタンを押し、説明文に挿入します。
テンプレートで足りない情報がある場合は、自分で追加します。
プレビュー画面で説明文を確認したら、完成です。
自分用にテンプレートをカスタマイズする
ここでは、自分用にカスタマイズしたテンプレートの作成方法を紹介します。
まず、商品説明ページで、テンプレートにしたい文章を入力します。
テンプレート文が完成したら「保存」をタップします。テンプレート名の入力が求められるので、適当な名前を入力したら完成です。
今回のテンプレートは発送についてのテンプレートなので、「発送について」というテンプレート名にしています。
これで、以降は定型文から「発送について」のテンプレートを呼び出せるようになりました。
作成したテンプレートの使用
ここでは、作成したテンプレートの使用方法を紹介します。
商品説明ページから「定型文」をタップし、「あなたが保存した定型文」のテンプレートを選択します。
上書きするか、末尾に追加するかを問われるので、適切な挿入方法を選択します。今回は、商品説明を行ったあとに「発送について」のテンプレートを末尾に追記します。
商品説明ページに、自分が作成したテンプレートの内容が表示されていることが確認できます。なお、上書きを選択した場合は、それまでに商品説明ページで記載した情報が上書きされてしまうので、注意が必要です。
なお、自分で作成するテンプレートの数は10個が上限ですので、使用頻度の高いテンプレートを残して、不要なテンプレートは削除しながら活用するのが望ましいでしょう。
テンプレートを使ってプロ並みの商品ページを作成
ヤフオクの商品ページを見ていると、説明文にほとんど何も書いていない人から、デザイン性あふれるページを作っている出品者まで千差万別であることがわかります。
しかし当然ながらどちらの商品を購入したいかは、比べるまでもありません。何も書いていない例は極端であるにしても、商品ページの見せ方はそれだけ重要なのです。今回は一見難しそうなデザイン性あふれる出品ページの作成方法について解説します。意外と初心者でもできてしまいますので、ぜひ参考にしてください。
ヤフオクが標準提供しているテンプレートでの作成手順
ヤフオクでは、Yahooと提携しているオークファンというサイトのテンプレートを用いて、商品ページを作成できます。他のサイトのテンプレートも使用できますが、ここではヤフオクで最も使用されるテンプレートサイトの一つであるオークファンのテンプレートを用いて、商品ページを作成する手順を解説します。全体の手順は以下のとおりです。
1.オークファンのページに移動
2.テンプレートの項目を入力
3.デザイナーテンプレートの選択
4.HTMLコードのコピー
5.ヤフオクの商品ページに貼り付け
6.必要な修正
7.作成した商品ページのチェック
それでは一つ一つ解説していきます。
オークファンのページに移動
テンプレートを作成するために、まずはオークファンに接続します。
参考:オークファン
テンプレートの項目を入力
オークファンのページに移動したら、項目を埋めていきます。必要な項目は以下のとおりです。
・タイトル
・商品説明
・送付方法
・支払い方法
・その他
・マイブースの設定
・送料の表示
マイブースの設定では、自分が出品している商品の一覧を表示させることができます。
デザインテンプレートの選択
必要な項目を入力したら、次にデザインテンプレートを選びます。
一般のオークファンユーザの場合「シンプルテンプレート」と「デコレーションテンプレート」のカテゴリから選択することになりますが、オークファンのプレミアム会員に登録すると「プレミアムデコレーションテンプレート」からも選択することができます。なお、オークファンのプレミアム会員は、Yahooのプレミアム会員とは別のものですのでご注意ください。
テンプレートを選択したら、画面下部の「完成したテンプレートを確認する」をクリックします。
HTMLコードのコピー
テンプレート確認画面で、テンプレートを確認し問題なければ、HTMLのコピーを行います。
画面表示されている「HTMLコードをコピーする」をクリックします。
コピーが完了したら、ヤフオクの商品ページ作成画面に戻ります。
ヤフオクの商品ページに貼り付け
ヤフオクの商品ページに戻ったら、以下の手順で貼り付けます。
1.ヤフオクの出品フォームの説明欄にあるタブを「HTMLタグ入力」に切り替えます。
※既にHTMLタグ入力になっている場合はそのままで問題ありません
2.説明欄に先ほどコピーしたHTMLコードを貼り付けます。
必要な修正
HTMLコードを貼り付けたら、微修正を行います。
先ほど貼り付けたコードの以下の部分を削除します。
fontsizeの数字やcolorの数字は異なる場合がありますが、brからbrまでを削除してください。この修正により、「オークファンで作成されています」という文言が消されるので、よりプロの洗練された内容に近づきます。
作成した商品ページのチェック
以上が終了したら、商品ページの他の項目も入力し、最後に確認を行います。
ここでテンプレートの内容も含めて想定通りに表示されているか確認してください。テンプレートを使用していないときと比べると、段違いにプロっぽい商品ページができていることでしょう。デザイン面で上手くいっていない、もしくはデザインを変更したい場合は、同じ手順でデザインの選択を行い、きちんとコピーと貼り付けが行えているかを再度確認しましょう。
おーくりんくす「オークションプレートメーカー2」
先ほどはオークファンのテンプレートを利用して商品ページを作成しましたが、別サイトのテンプレートでもデザイン性溢れるページを作ることが可能です。ここでは、こちらもよく使われているサイトである「おーくりんくす」のサービスについて解説します。
おーくりんくす「オークションプレートメーカー2」の特徴
おーくりんくす オークションプレートメーカー2では、シンプルで見やすいデザインのテンプレートを提供しています。会員登録が不要のため、手軽にテンプレートを作成できるサイトです。また、動画での使い方も解説されているため、初心者でも簡単に使えるサイトです。
オークションプレートメーカーの使い方
「おーくりんくす」のトップページから「オークションプレートメーカー」を選択します。テンプレートの選択ページに移動しますので、使用するテンプレートを選択します。
今回は「ランダムタイル」の赤燈を使用して解説します。選択したら画面左上の「作成ページへGo」をクリックします。
「タイトル」と「メッセージ」の入力フォームが表示されるので、入力します。その下にさらに「こだわり設定」や「オプション」の項目がありますが、初めのうちは特にいじらないでそのままの設定でいいでしょう。
入力が完了したら「作成」ボタンをクリックします。
プレビュー画面が開くと同時に、画面中ほどの「Step5 作成結果」でHTMLタグが作成されているのを確認します。
このHTMLタグを全選択・コピーし、ヤフオクの商品ページ作成画面に移動します。
ヤフオクの商品ページに入力
ヤフオクの商品ページに移動したら、以下の手順で貼り付けます。
1.ヤフオクの出品フォームの説明欄にあるタブを「HTMLタグ入力」に切り替えます。
※既にHTMLタグ入力になっている場合はそのままで問題ありません
2.説明欄に先ほどコピーしたHTMLコードを貼り付けます。
商品ページのその他の項目を入力したら、プレビューを確認し問題なくテンプレートが反映されていれば完了です。
その他の無料テンプレートサイト
ここでは「オークファン」や「おーくりんくす」以外の無料テンプレートサイトをかんたんに紹介します。このようにテンプレートサイトはいくつもあるので、商品に応じて自分のセンスに合うテンプレートを使えるようになると、よりよい商品ページが作れるようになります。
とろけるオークション
とろけるオークションでは、ファンシーなテンプレートが多く提供されています。暖色系のテンプレートが多いので、温かい印象ややさしい印象を持たせたい時に使用できるでしょう。テンプレートだけでなく、コラムも充実しているサイトです。
参考:とろけるオークション
ドリーム
ドリームでは、シンプルなテンプレートが充実しており、独特なフォントやワンポイントのイラストなど、シンプルだけどオシャレな印象を持たせたいときに使用できるサイトです。
参考:ドリーム
まとめ
今回は商品ページにおけるテンプレートについて解説しました。
今回の内容をマスターしたならば、作業効率化のためにテキストベースのテンプレートを活用し、入札者に注目してもらうためにデザインテンプレートを活用することができるでしょう。
特に後半のデザインテンプレートは、よほど知識がない限り自力で作成するのは困難ですので、積極的にテンプレートを使用することをおススメします。最初は面倒かもしれませんが、一度作れば思ったよりも簡単にできますので、ぜひこのページを見直して試してみてください。